真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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黄巾の乱 理想と妄想

しばらくして討伐軍の将校が集まり、軍議が始まろうとしていた。因みに討伐軍の総指揮官は華琳となっている。曹操軍代表は華琳、春蘭、秋蘭、桂花。孫策軍代表は雪蓮、冥林、 西涼の馬軍代表は、馬騰、馬超、馬岱である。 

 

「あら、吹雪じゃない。久しぶりね」

 

と、軍議が始まる前雪蓮に声をかけられた。

 

「どうも。雪蓮。久しぶりだな。そう言えば蓮華は?」

 

「ええ、本当に久しぶり、蓮華は今、別の任務でいないわ」

 

「そうか・・・元気ならそれでいいか」

 

「軍議を始めてもいいかしら?」

 

華琳がそう言い、軍議が始まったのである。

 

「さて、今回集まったのは知っての通り、黄巾党の殲滅。主犯である張3姉妹はっきりした場所はまだわかっていないけど、現代黄巾軍を率いている大将は周倉。現代奴の軍はこの地から数里ほど離れた高地にある廃城を要塞に改造し、十万二千の兵をその城に立てこもっているわ」

 

周倉・・・・黄巾党の中でも恐らく幹部の中では一番上だろう。現に黄巾党の7割は周倉の兵だ。

 

「黄巾軍が占領している廃城の地図は有りますか?」

 

周瑜が華琳に聞く。

 

「ええ、あるわ。斥候を放って廃城の周りの地理を調べたわ」

 

そう言い地図を出す

 

「そう言えば、この高地名前とかあんの?」

 

「いや、確かここの平原や高地には名前とかないわ」

 

霞の問いに周瑜が答える。。その高地の周りは何もなく。高さは大体‥‥200メートルくらいか。それにしてもこの地図に書かれているこの丘陵・・・・

 

「203高地・・・・」

 

そう、この地図に書かれている高地は、日露戦争の激戦地の一つ旅順攻防戦の203高地に似ていた。俺のつぶやきにみんなの視線が俺の方に向いた。

 

「そう・・・・じゃあこの黄巾党が陣を張っているこの高地を203高地と名付けましょう。・・・で、あなたは何か策がある?」

 

「そうだな。俺たち連合軍は総勢八万六千・・・・・数が足りないから奇襲で黄巾軍と戦うしかない。んで、ここを見てくれ、203高地の裏辺りに小さな森がある。一万を森へ配備して残りは廃城の正面へ布陣する。そして夜中に森からの部隊が廃城の食料庫を火矢で焼き、その混乱中に一万が廃城へ突撃して乱戦にさせる。更に城門を開いて、待機していた七万六千の部隊も廃城に突撃して黄巾軍を一網打尽・・・ってどうかな?」

 

「悪くない案ね。他にはないかしら」

 

華琳が周りに訊く

 

「その一万の部隊は誰が出すんだ?」

 

ここで劉備と共に義勇軍を率いている北郷一刀が口を開いた

 

「俺の部隊を出す。」

 

「私もだすわ。」

 

「私もだ」

 

こうして1万の部隊は華琳、吹雪、雪蓮、劉備の部隊の1部の部隊によって編成されるのだった。

 

「それじゃあ、吹雪の案でやるわね。それじゃあ解散」

 

こうして第1回203高地攻撃作戦が開始された。

 

 

 

 

俺は軍議が終わった後、俺は一人木陰で九九式小銃の手入れをしていた。すると

 

「銃の手入れ?吹雪」

 

華琳がやってきた。

 

「華琳か・・・・援軍ありがとな。」

 

「気にしないで、それにこれは借りだから。」

 

「ははは・・・相変わらずだな。そう言えば華琳、お前周倉の本隊とたたかったんだろ?」

 

「ええ、それに周倉と、1度だけ戦ったわ…‥でもうまく逃げられたけどね」

 

「どんな奴だった。周倉ってやつは」

 

「それはあなた自身が確かめることね吹雪。言っとくけど奴は手ごわいわよ。油断しないようにね」

 

そういうと華琳は自分の陣へと戻り、俺も戻ろうとしたが・・・・・

 

「沖田さん」

 

急に何者かに呼び止められ振り向くと劉備と北郷そして護衛だろうか関羽がいた。

 

「・・・・・いったい何の用ですか?劉備さん」

 

「あ、いや、出陣前に挨拶でもと・・・」

 

劉備さんがそういう、北郷に比べて劉備は少し礼儀正しいな。

 

「そうですか・・・そう言えば劉備さんの理想は何ですか?」

 

歴史だと困っている人を放っておけない云々だが、それは紙の上で書かれたもの実際はどうなのかそれが知りたかった。

 

「えっ・・・ 私の理想はこの大陸で誰もが笑っていられるようなところにしたい、弱い者が虐げられないそんな国にしたいです」

 

この世界の劉備も同じ考えだな。月と同じ思想だ。だが、一つだけ問題がある。

劉備の理想は確かに一見聞けば聞こえはいいが、今の劉備さんでは実現は難しい。月も同じような理想を持っているが、彼女は現実を向き合ってどうすべきか、考えている。

 

「劉備さん残念ですが、正直言って難しいでしょう。むしろそれは妄想に近い。」

 

「なッ!? 貴様ァッ!!」

 

気配で感じた来る!そう思った瞬間、関羽が青竜偃月刀を振りかざし俺は避けて・・・

 

「動くなっ!」

 

彼女の眉間に南部拳銃を突き付ける。

 

「そんな小物で何ができる!」

 

「何なら試すか?」

 

「愛紗落ち着けッ!!」

 

と、北郷は関羽を抑える。関羽はしぶしぶ武器を降ろす。今回何度目だよ。

 

「劉備さん。それを無意味だと分かるか?」

 

「無意味ではありませんッ!! 私達は真剣ですッ!!私は真剣に民のことを思って!」

 

「なら聞きます劉備さん。皆が笑って暮らせるようにしたいんだろ?何故戦うんだ。誰もが笑って暮らせる世界作るんなら、なぜ人間同士戦争をする。もし人々を幸せにしなきゃいけないのなら、今から討伐する黄巾党の奴らも含めなきゃいけないんじゃないのか?」

 

そう、その通りだ。みんなが仲良く暮らすためには戦争なんかしなければいい、簡単にそういう言葉はできるが現状はそんなに甘くない。今までの歴史を振り返ると人間の歴史は戦争の歴史でもある。領土が欲しい、資源が欲しい、などの欲望を持った連中がいる限り戦争は続く。現に俺のいた時代でもまだ戦争をしているところもある。もし、だれも永遠に争わず仲良く暮らせる方法の本があったら、世界中の政治家たちが読んで実行しているよ。

 

「そ、それは・・・・」

 

その言葉に劉備は黙ってしまう。

 

「民を幸せにする方法があるのなら構いませんが、ないのならただの妄想と変わりありませんよ。そう言うのは理想とは言いません。」

 

「・・・・・・」

 

「失礼なことを言ってしまいましたが、それが今の俺の考えです。では俺は作戦の準備をしなければいけません。これにて失礼します」

 

「沖田さん・・・一ついいですか?」

 

「なんですか北郷さん」

 

「それって本物か?」

 

北郷が指さしたのは恐らく、99式小銃と南部拳銃だろう。

 

「ああ、本物だ。70年前の古風な銃だが殺傷能力はあるぞ。じゃあな」

 

俺はその場を後にしたのだった。それは203高地攻撃の一刻前だった。

 

 

 

 

 

おまけ

 

陣営に戻ると夕張がいた

 

「よお、夕張。お疲れさん。例のあれできてる?」

 

「ええ、まあ、本命のあれに比べれば性能と威力は落ちるけど、歩兵支援としては最適だわ。それに木製だから生産しやすいしのは長所ね。次の作戦で使うんでしょ?5門と3基で来てるから使ってよ」

 

「ああ、ありがとな夕張」

 

「いいって、いいって。後で感想とか聞かせてね♪」

 

俺と夕張が話していると、

 

「ただいま戻りました。吹雪様」

 

斗志が帰ってきた。志乃はあの軍議の後妹分たちである孔明と龐統と話をしていたのだ。

 

「どうだった。久しぶりに話して」

 

「ええ、二人とも元気でしたが・・・・・」

 

「ん?どうしたんだ?志乃?」

 

「はい。なんかあの二人なんか焦っているように見えました。」

 

焦りか・・・・なんか嫌な予感がする。そう思っていると何かが俺の後ろに抱き着いた

 

「な、ナンダ!?」

 

と、後ろを振り返ると

 

「吹雪!久しぶりだな~ヒック!」

 

華雄こと橘花が顔を真っ赤にして俺に抱き着いていた。微妙に酒臭い。もしかして酔ってるのか?

 

「吹雪~お前がいなくて寂しかったぞこいつめ~!」

 

と、ぎゅーと抱きしめる。あれ?いつもと様子が・・・・って!痛い!痛い!骨折れる!骨がミシミシ言ってる!

 

「ふむ・・・・吹雪殿ははこういったものをご所望か」

 

「せ、星!?」

 

何言ってるのこの人は!

 

「なんなら、“閨の方”で…」

 

と、妖艶といたずらな笑みで耳元そういう。

 

「星・・・・そういう冗談はいいから・・・・」

 

やばいなんか体中の感覚がなくなってきた。

 

「いい加減にせんか!」

 

ドゴッ!

 

意識が途絶えそうになった瞬間、霞が入ってきて橘花を拳骨で一撃をノックアウトした。

 

「はあ、はあ、はあ・・・・死ぬかと思った。ありがとう霞」

 

「いいて、いいて、気にせんといて。そもそもうちが華雄に酒飲ませたんのが原因やからな」

 

あんたのせいかよ・・・・

 

「それにしても・・・華雄って、いつもあんな感じなの?」

 

「いいや。華雄とは付き合い長いけど酒飲んで酔ったこと一度もないんや。もしかしたら誰かにかまってもらいたくてあないなことしたんやろうな。それに華雄にとって吹雪はかわいい弟みたいなもんやからなおさらや。ほなうちは華雄と自分の天幕に戻る際、またな吹雪」

 

そう言って霞は華雄を背負って出て行った。

 

「いったい何だったんだ?」

 

腰をさすりながらそう呟く吹雪であった。

 

 

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