真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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久しぶりの投稿です。パソコンが壊れて新しいのに変えるのに結構時間がかかってしまいました。では本編をどうぞ!


203高地

ここは黄巾軍が陣を張る高地、通称「203高地」の裏側にある小さな森に吹雪を指揮官とした討伐軍奇襲対一万が集まっていた。

 

奇襲隊編制

董卓軍5000、孫策軍は2000、曹操軍2500、そして劉備の義勇軍500人が集結していた。

董卓軍では吹雪、斗志、川内、桜花。孫策軍では特別任務から戻ってきた蓮華、思春、周泰こと明命、曹操軍では秋蘭、華侖、季衣、徐行。が来ていた。因みに義勇軍には若い士官らしき男が来た。

 

「・・・今行っても標的にされるだけだし、夜になるのを待つか」

 

先ほど203高地を見てきたが昼間の戦闘は危険だ。報告によればいろんな落とし穴や見張り座があり「野戦のぞけば死角なし」と敵の大将の周倉は言っていたらしいがそれはあながち間違いないだろう。しかもあの砦、いい造りだ。廃城をここまで改造するなんて周倉ってやつはよほどの腕だ。

その後俺は全員に作戦開始は夜になってからと言いったら、川内が大喜びした。実は川内は昼の戦闘よりも夜戦の奇襲戦法が大の得意なのだ。それを見るとまだ日没まで1時間ぐらいか?そんな余裕があったため俺はこっそり203高地近くまで見に行き、そして戻っている最中に意外な人物に出会う。

・・・・

 

「あっ!兄ちゃん!」

 

背後から懐かしい元気な声が聞こえる。振り向くとそこには・・

 

「季衣!季衣じゃないか。久しぶりだな!」

 

俺がそう言うと季衣は嬉しそうに笑って俺に抱き着いた。

 

「へへ~本当に兄ちゃんだ。」

 

「まったく。ん?」

 

俺が季衣の頭をなでていると・・・・

 

「季衣・・・・ここにいたの?」

 

「あ、シャン。」

 

季衣がいうその子はなんか真桜を小さくした感じの子だった。

 

「季衣?その子は?」

 

「ああ、兄ちゃんこの子は新しく仲間になった徐晃っていうんだよ。」

 

「そうか。初めまして徐晃ちゃん。俺は・・・・」

 

「沖田吹雪・・・・・」

 

「え!?シャン。兄ちゃんのこと知ってるの?」

 

「・・・・・・うん。うわさで聞いたし、それに季衣がいつも話してたから・・・・」

 

「そ、そうか・・・徐晃」

 

「シャンでいいよ。その代りシャンも兄ちゃんって呼んでいい?」

 

「ああ、いいよ。季衣は妹とみたいなものだったし、その友人なら君も妹みたいなものだ。」

 

そういい吹雪はシャンと季衣の頭をなでて二人は気持ちよさそうに目を細める。しばらく二人と話し、そして日隠作戦実行の時間が来た。

 

「偵察によれば、食料庫はこの倉です。それにその周りに油をまいておきました」

 

偵察に出ていた兵が、吹雪に言う。

 

「上出来だ。秋蘭。火矢の準備はできているか?」

 

「準備は完了している」

 

吹雪の言葉に秋蘭は頷く。

 

「弓隊、構え」

 

吹雪の言葉に火矢を持った弓隊が構えた。

 

「放てッ!!」

 

弓隊が一斉に火矢を食料庫などに放ち、食料庫は瞬く間に燃えていく。

 

「か、火事だァッ!!」

 

「火を消せッ早く!!」

 

眠っていた黄巾軍兵士達が慌てて消火活動をしようとする。

 

「全隊抜刀」

 

吹雪の言葉に兵士達が剣を抜く。

 

「弓隊は援護射撃に徹しろ。残りは斬り込む ぞ」

 

吹雪は刀を抜いて、廃城に刀身を向けた。

 

「目標、廃城にいる黄巾軍ッ!! 一兵残らず叩き斬れッ!! 全軍突撃ィィィーーーッ!!!」

 

『ウワアァァァァァーーーッ!!!』

 

兵士達は雄叫びをあげて廃城に突撃を開始した。

 

一方討伐軍主力部隊は203高地から火が上がったのが目に入った。

 

「華雄様!張遼様。今、203高地のふもとにある小砦から次々に火が上がりました!」

 

「何たら、始まったようやな」

 

「よし!!全軍に通達!突撃せよ!」

 

「はっ!」

 

一方203高地では

 

『ウワアァァァァァーーーッ!!!』

 

 一万の部隊が雄叫びをあげながら廃城の中に突っ込む。

 

「て、敵襲ゥーーーッ!!」

 

「なっ!なんだと!!」

 

「火事じゃないのかッ!? 敵襲だとッ!!」

 

「でも食料庫が燃えているぞッ!!」

 

「もしかしたら両方じゃないのかッ!?」

 

「とにかくお前は周倉様に知らせろ!!」

 

「は、はっ!」

 

突然の奇襲に黄巾軍はパニックを起こす。そのころ、黄巾軍の弾薬庫や食糧庫は雪風の部隊の連中が火炎瓶を投げて爆発させていた。

 

「よし、俺たちの任務はここまでだ、撤退するぞ!」

 

「ハイ班長!」

 

班長の指示に部下が答え立ち去ろうとすると・・・・

 

「トラ・トラ・トラ!!」

 

班長がいきなり叫んだ

 

「班長!なんですその『トラ・トラ・トラ』って?」

 

「ああ?隊長が教えてくれたんだよ。奇襲に成功したら叫ぶんだとよ!!」

 

「そうですかでは私もトラ・トラ・トラ!!」

 

「トラ・トラ・トラ・トラ!!」

 

そう叫び撤退するのだった。

 

 

 

 

一方奇襲部隊はというと、廃城に乗り込んで戦闘をしていた・・・・・

 

「桜花と川内は正門を開けろッ!! 本隊を入れやすくするんだッ!!」

 

「了解っす!」

 

そういい二人は2個中隊を率いて正門へと向かった

 

「さてと・・・・斗志おっぱじめるか!」

 

「はい隊長!」

 

そういい吹雪は進む。

 

「くそっ!漢王朝の犬め!所詮貴様らどう足掻こうと蒼天がすでに死に、漢王朝はもはや終わったも同然!!」

 

と、吹雪に立ちはだかる黄巾軍の兵士の一人がそう叫ぶ。

 

「言いたいことは・・・・・・・・それだけか?」

 

と、吹雪が鋭い目つきで言う

 

「なっ!なんだと!!」

 

「たとえ時代や政権が変わろうとも俺たちの信念は何一つ変わらない・・・・悪はすなわち斬る。即ち「悪・即・斬」それが俺たち董卓軍第3師団のたった一つの正義だ!」

 

「くっ!おめえらかかれ!!」

 

「うぉー!!!」

 

「斗志!来るぞ!」

 

「ハイ!」

 

と、黄巾軍は一斉に切りかかるが・・・・

 

「待ちなさい!」

 

「「「!?っ」」」

 

と、黄巾軍の後ろから声がする。そして黄巾軍の一人の兵士が・・・・

 

「周倉様!」

 

「(周倉だと!?)」

 

黄巾軍の兵士を止めたのは、紫色の長い髪をし片手に黒曜石の刃を持つ極細の片手直剣を持った少女が現れた。

 

「初めまして、枯れ草色の御使い殿さん。僕は周倉。この黄巾軍の大将だよ」

 

と無邪気な笑みで言う周倉、その笑みはどこにでもいる普通の少女のような感じがした。

 

「・・・・・失礼だが、本当にあの周倉か?」

 

「?そうだよ。それより君が、沖田吹雪か~もっとごつい人かと思ったんだけどね~」

 

「・・・・・それより、黄巾軍の大将のあなたがなんでこんなところに?」

 

「何って決まっているでしょ?」

 

そういうと周倉の笑顔が消え、目つきが変わる。その眼は冷たくそして恐ろしさがあった。

 

「僕自ら官軍である君たちを殺しに来たんだよ」

 

 

 




次回もお楽しみに

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