真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
あれから数日後、俺は前と同じ、洛陽での警邏隊長に任命されたが、俺はこの街に来たばかりでよく街のことはよく知らない。そこで俺と斗志は洛陽の警邏の任についていた元警邏隊長とともに洛陽の街を見ることにんなったのだ。そして俺はその案内人のところに来て敬礼する。
「沖田です。今日はよろしくお願いします」
「元警邏隊長の
李粛と名乗った女性。確か李粛って漢の騎都尉で弁舌に長けた人だった気がするけど・・・その李粛さんの格好は漢王朝の近衛兵が着る鎧姿で、髪は青い髪をショートカットの少女であった。
「すみません。だいぶ待たせてしまいました?」
「いえ、そんなに。それと御使い様。その隣にいる方は・・・」
李粛さんは俺の隣にいる斗志に気付き声をかける。
「ああ、彼女は俺の副官の李傕だ」
「李傕・・・・・あの鬼の副長の・・・」
斗志の名を聞き李粛さんは冷や汗をかく
「ん?どうしたんですか?」
「あ、いえ・・・・なんでもありません。天の御使い様とその副官の前に少し緊張しているだけです」
「それはいけませんな・・・・あの。俺のことは普通に接してもいいのですので」
「そういうわけにはまいりません!それよりも御使い様!洛陽の街を案内いたします」
「え?ああ、わかりました。それではお願いします。斗志」
「はい」
李粛の元気な声に連れられ俺たちは彼女についていく。
「御使い様・・・」
「ん?何だい李粛さん」
「これから見る光景・・・・先ほどは董卓様を歓迎して賑やかそうでしたけど、あれはあの町の本当の姿ではありません。あの街は見た目ほどいいところではありません、それだけは頭に入れておいてください」
と、李粛さんはさっきの緊張していた顔から一変し真剣でそしてどこか悲しい顔をしてそう言うのだった。そして俺と斗志は改めて洛陽の街の様子を見愕然としていた。
凱旋した時と違い、表向きはそれなりに栄えている様に見せかけていて・・・その少しでも裏を覗けば本当に酷い有様だった。浮浪児や放浪者が壁にもたれ掛け俯き、そして役人らしき人間が店の人にいちゃもんを付けては店主に何事か言う。店主その顔が真っ青に染め上げられ・・・俯いた。それを満足そうに見てその文官は商品を奪い店の前から立ち去る。正直言って腐ってる・・・・
「これは・・・・」
斗志も怒りでわなわなと震えている。そして・・・・
「李粛!お前ここの警邏隊の責任者だったんだろ!なんであの者たちを処罰しなかったんだ!」
斗志はそう言うと
「私だってこんなんではいけないとずっと思っています!ですが警邏隊の指揮官だけの身分ではどうすることもできないんです!私だって民の人を助けたいそう思い何度も上に報告していたわ、でも奴らは耳を貸さず自分のことしか考えていなかった!私は・・・・ただ見ていることしかできなかったんです」
彼女はそう言いフルフルと震えながらそおう言うその目には涙がにじみ出ていた。
「李粛さん・・・・大丈夫です。月や俺たちが来たからにはもうそんなことは起こさせません」
「御使い様・・・・」
「俺はこの街を変えたい・・・・・あの天水の街のように。明るく子供たちが笑って暮らせるようにね・・・」
俺がそう言うと彼女は安心した顔を見せる。そして俺たちは再び街の中を歩き続ける。子供に笑顔が少ない、店に活気が感じられない、何よりも暮らしている市民が安心していない。
「(市民同士の小競り合いは無いのに・・・上が腐っている・・・これは大仕事になりそうだ)」
そう思う吹雪だった。そして次の場所に向かう途中・・・・・
「ん?吹雪ではないか」
「あっ!華雄」
俺たちは偶然、姉貴分でもある華雄に会う。
「街の視察か?」
「ああ、警邏の仕事をする前にこの街のこと、もっとよく知らないといけなくてな。華雄はなんでここに?」
「まあ、お前と似たような感じだ。それと私はこの後関所に行くつもりだ」
「関所に?」
「ああ、なんでもそこは結構柱がけっこう傷んでいるらしくてな。そこで修復工事をしているっと聞いて見てみようと思ってな」
「そうか・・・・で、その場所は?」
「汜水関だ」
「っ!?」
俺はその関所の名に驚く。汜水関っといえば華雄・・・・橘花の最後の地だ。確か橘花はそこで関羽に討ち取られて死ぬんだっけ・・・・
「隊長?」
「吹雪。どうしたんだ?」
俺がそう考えている時、斗志と橘花が心配そうに顔をのぞかせる
「へっ?ああ、何でもないよ・・・・で李粛さん。次はどこに?」
「え?ああ、華雄将軍の向かう汜水関です。華雄将軍も一緒でいいでしょうか?」
「ああ、構わん」
こうして俺たちは汜水関へと向かった。すると、汜水関に向かっている途中目のにある左右の大きな岩山が見える。そしてその岩山にはいくつもの穴が開いていた。俺は気になってり李粛さんに聞いて見ることにした。
「李粛さん。あのは山なんですか?いくつも穴が開いていますが」
「あれですか?あれは汜水関の左右にある岩山ですか?あれは昔、鉱山だったらしいんですが・・・」
「鉱山?初めてきいたな」
華雄が首をかしげてそう言う
「この土地の人しか知らないので、」
「あの山に名はあるのですか?」
「一般的にはないんですが現地の人はすり鉢に似ていることから『摺鉢山』また、時たま硫黄が取れたので『硫黄山』って呼んでいます」
摺鉢山に硫黄山って・・・まるで硫黄島みたいな名だな・・・・そうしているうちに汜水関につく。
「ボロボロですね・・・・」
「今にも倒れそうだな吹雪・・・」
「そうですね・・・・」
「いま、作業員や兵士、そしてうちの警邏隊の一部の人間が修復しているのですが・・・・」
李粛さんがそう説明してると・・・・
「この野郎がっ!」
「「「「!?」」」」
いきなりの大声で俺たちはそこに顔を向ける。そこには・・・
「この、軟弱物がっ!!」
兵が作業員を鞭でたたいている。俺はすぐにそこに向かってその兵を止めようと向かった。
「おい!やめないか!」
「なに!?」
俺に声をかけられ、その兵士は俺のほうを見るすると俺に気付いたのか顔を青くし
「こ、これは御使い様!とんだご無礼を‥‥貴様ら何をしゃがみ込んでいる!たて」
「いや、そのままでいい。それより貴様。今何をしていた?」
俺は少し怒気を含み、兵士にそういう
「は・・はっ!この平民どもが・・・・非国民のように暴言を吐いていましたそれで・・・」
「それで鞭でたたいていたと?それに君はこの二人を退けなお余りある人員はいるのか?」
俺がそう言うと兵士は気まずそうに眼を背け
「い、いえ・・・・おりません」
そう言い、俺は叩かれていた作業員2人を見る。作業員二人は震えていたが、俺は彼らを安心させるため笑顔を見せる。そして俺は再び兵士に顔を向ける
「なら、体罰はやめろ。で、この二人は一体何を言ったんだ?」
「そ・・・・それは」
「それは?」
「『少しでいいいから、休みたいっと』」
「それだけか?それだけの理由か?」
「はい・・・・」
俺はその兵士を睨む.兵が作業員をたたく理由に怒りとあきれてしまう。兵士は俺の怒りに気付いてるのか顔を真っ青にしている。
「はぁ~そんなことで人に暴力をふるうな。それとだ。作業員には十分な休息を取らせること。見たまえ、作業員たちの姿をまるで月から来たみたいだ。仕事熱心なのはいいが限度がある。以後気を付けるように・・・・いいな」
「はっ!失礼しました」
兵士の言葉に俺は頷き、俺たちはその場を後にした。ちなみに華雄さんはここの指導に入るため残ることになった。
「斗志。どう思うこの街・・・・・」
「はい。思っていたのよりひどいですね。」
「ああ、これから大忙しになるぞ。斗志」
「はい。今後の準備と警邏のみんなに報告しておきます」
そう言い、斗志は俺に敬礼しその場を後にする。そして俺は李粛さんと一緒に歩いている。
「御使い様・・・・本当にこの街は変われるのでしょうか?」
「李粛さん。変われるんじゃない。俺たちで変えなきゃいけない。だが俺たちだけじゃ無理だ。だから李粛さん。。あなたたちの力が必要だ。だからこの通りだ」
「御使い様っ!?そんな頭を下げないでください!・・・・御使い様。私も喜んでお手伝いさせていただきます」
「ありがとうございます李粛さん」
「私のことはどうか真名である
「美佳さんか。じゃあ、俺のことは御使いじゃなくて吹雪でいいよ。」
「え?しかし・・・」
「俺あんまり堅苦しいのは好きじゃないんだだからお願いします」
「・・・・わかりました。ではよろしくお願いします吹雪さん」
「ああ、こちらこそよろしく。美佳」
こうして俺と美佳は真名(っといても俺には真名はないが)を交換し、互いに握手をするのだった。さてこれから忙しくなりそうだな・・・・
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