真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
「う~ン!昨日はよく寝たなぁ!!」
俺は背伸びして、廊下を歩く。すると広間の方で誰かの話声が聞こえる
「ん?なんか広間の方から声が聞こえるな・・・・・行ってみるか」
そう言い俺は広間に行く、そして広間につくとそこには月や詠、霞に華雄に夢華に桜さん、そして母さんなどの董卓軍幹部がいた。
「あれ?みんなで集まって何してるの?」
「あ、吹雪さん」
月が俺に気付く
「どうしたの?そんな難しい顔をして」
俺がそう言うと霞が答えた
「実はな吹雪、さっき月宛てに手紙が届いたんや」
「月に?で、内容は?」
俺がそう言うとみんな難しそうな顔をする
「実はですね・・・・吹雪さんこれなんですが」
と、月が俺にその手紙を渡す。一応俺も最初この世界に来た時と比べ漢文とかは読めるようになっていてアンチョビさんにもラテン語とかも習っているから多少は外来語にも自信がある。そして俺は手紙の内容を読もうとするんだけど・・・・・・・・
「・・・・・・これ、何語だ?」
そこに書かれていたのはもはや漢字だかロシア語の中間みたいなわけのわからない暗号みたいな文章だった。
「やはり吹雪にも読めないのね・・・・」
夢華は頭を抱えて言う。その様子だと夢華も読めなかったらしい。
「あて先は誰なんだこの手紙?」
「それなんやけど・・・・宛名もこんな感じでな・・・・」
あ~なるほど…‥ということは差出人の名もわからずにみんなで悩んでいたってわけか・・・・
「‥…これ、日本語でもなければ英語でもない・・・・わからない」
「え!?母さん英語とかできるの!?」
「‥…日常会話くらいなら少しできる」
そう言えば母さん5年間、俺の世界の日本で父さんと一緒に暮らしてたっけな。もしかしてその時に・・・・今の今まですっかり忘れてた。
「そんなことよりも困ったことになったわね・・・・差出人がわからないうえに文章がわからないなんて・・・・」
詠も困った顔でそう言う。すると・・・・・
「あれ?吹雪に詠もそんなところで何やってるの?」
と、そこへ川内がやってきた。
「ああ、実はな、月宛てに手紙が来てるんだけどな文字がなんて書いてあるかわからないんだよ」
「どれどれ見せて?」
そう言い川内はその手紙を受け取るとその文に目を通す
「張済。いくらお前でもその文は読めぬと思うぞ?」
と華雄は言うのだが・・・・・
「え~と‥‥『やっほ~地和だよぴょーん!みんな元気ー?地和はとってもとってもとーっても元気だよー!!』」
「「「「っ!?」」」」
川内がその文章をすらすらと呼んだのでその場にいたみんなはびっくりした。
「せ、川内!あんたそれ読めるのっ!?」
詠がみんなに変わってその疑問を川内にそう言う
「え?うん。これって最近陳留で流行りの地和語だよ」
「ち、地和語?なんやそれ?」
「う~ん。はっきりしたことはわかんないけど。確か地和が生み出した文字だからそう言われているよ?」
なるほど…‥これで差出人の正体がわかった。
「で、川内さん。続きにはなんて書いてあるの?」
桜さんがそう訊く今のところこの暗号文読めるの川内だけだしな
「え、え~と『実は次回公演の大☆歌謡天国に命の恩人である董卓様たちをご招待します!!一番いい席を空けとくから。みんなで来てねー!ちーほーより♪』って書かれているよ」
つまりこれって黄巾の乱で世話になったからそのお礼にコンサートに招待するってわけか・・・・
「まったく紛らわしい・・・・」
「招待状なら招待状とちゃんとした字で書いてほしいわ・・・・」
華雄と夢華がため息をつきながらそう言う。おそらく末の妹である人和がちゃんとした招待状を書いていたのだが、次女である地和がいろいろごねて書いたのだろう。
「で、どうするの月?」
「私、この招待。受けようと思う。せっかく招待状を送ってくれたんだから行かないと失礼だよ詠ちゃん」
「それはそうなんだけど、でも危険よ。もし何かあったら。それにこの招待状の場所、曹操が納めている場所の一角じゃない」
それは彼女たちの行動範囲が華琳の領土内っという条件でアイドル活動しているからな・・・・・
「でも‥‥せっかくの招待状だし、それを断るのは失礼だよ・・・・詠ちゃん本当に行っちゃダメかな?」
と月は捨てられた子犬のような目で詠を見る。あの目をされたらノーとは言えないな・・・・ある意味、月の必殺技だな。
「もー!そんな目をしないでよ月!。」
「お願い・・・・・」
「う~・・・・・わかったわよ・・・・・」
さすがの詠も折れて俺たちはお忍びで張三姉妹のコンサートに行くことになったのだ。
そして数日後、曹操の領土・・・・
「うわ~結構混んでるな・・・・」
「そうですね・・・・」
「詠ちゃん・・・・すごい数」
「あんな人混み初めて見るわ・・・」
ライブが行われる街についてみるとそこは大混雑していた。ちなみに今回来たのは月、詠、志乃と護衛に霞に華雄と俺だ。華雄にいたってはあまりの人混みに口が開きっぱなしだった。ちなみに今回はお忍びで来ているため月は町娘であるトントンの格好をしていた。
「・・・まるで夏フェスだな・・・」
「な、なつふぇす?吹雪なんやそれ?」
「え?ああ、こっちの話。」
「それにしても川内のやつもったいないな~あいつ歌とかそういうの好きやったんやろ?」
「ああ、なんでも別の用事があるとかないとか・・・・」
「そう言えば、お姉ちゃんや桜花も同じ事言っていました・・・・・・」
そう実はあの年も含め誘ったのだがみんな休暇とか用事とかでこれなかったのだ。
「それにしても、公演まで早く来すぎちゃったな・・・・」
「そうやな~誰かさんが『急がないと遅れる』って言ってたからな~」
そう言い霞は詠を見る
「なっ!僕のせいだっていうの!?」
まあ、実際詠は結構月と同じくらいライブの日楽しみにしていたからな昨日なんか寝付けなかったらしいのか少し目に隈ができている。
「まあ、まあ、詠落ち着いて。早く来るのは別に悪いことじゃないよ。なあ月」
「吹雪さんの言う通りよ。霞さん別に詠ちゃんは悪くないわ」
「わかっとる。わかっとる。別に詠を責めたんじゃないで?ちょっとからかっただけや」
「それよりどうする?公演が始まるまでずっとくっついてるわけにはいかんだろ?」
「そうだな・・・・・じゃあ、時間になるまで自由行動でどうだ?もちろん月には護衛を付けて」
「そうれはいい考えね・・・・・で、誰がつくの?」
詠の言葉にみんなで話し合った結果、月についたのは俺と志乃と詠だった。霞は何やらここでしか飲めない酒を買いに、華雄は武器を新調したいと武器を買いに行った。
「それにしてもやっぱり混んでるね詠ちゃん」
「そうだね。それに出店もいっぱいあるわよ」
今俺たちがいるのは大通りで、道の脇には出店とか色んなものが置いてある。すると・・・・・
「異国名物『鉄板ナポリタン』だよ~!!おいしい料理だよ~!!」
「さあさあ!安いよ~!!」
「今なら特別に半額でどうだぁ!」
「ん?あの声は・・・・」
聞き覚えのある声だ。俺たちはその声がする場所を見る。そこには・・・・
「あれ?アンチョビさん!?それに桜花やそれに斗志も!?」
「おおっ!吹雪!お前もこの祭りに来てたのか!」
そこにはイタリア風の屋台の中アンチョビさんや桜花や斗志がパスタ料理をお客にふるまっていたのだった。アンチョビさんは俺に気付き、嬉しそうにやってきた
「で、アンチョビさんはなんでここに?」
「ああ、なんか噂で、ここで派手な祭りがあるって聞いてな休暇も兼ねて自分の料理がどこまで客に受けるか商売してたんだよ」
「うちもアンチョビ姐さんの手伝いっす!」
「私は二人が問題を起こさないかついてきただけです」
「そ、そうなの・・・・・・」
詠が苦笑して言う。
「で、成果はどうなのよ?」
「これが大人気でさ!結構みんな買ってくれるんすよ!。そうだ!特別に3人・・には大盛、しかもただでぱすたごちそうするっす!」
と、桜花が嬉しそうに言う。まあ、繁盛しているんなら別にいいか・・・・・・ん?ちょっと待て今なんていた?
「な、なあ桜花」
「何っすか隊長?」
俺はさっき桜花の言った言葉に妙な違和感を覚えた。
「今なんて言った?」
「え?大盛で、しかもただ・・・・」
「違う違う!その前!」
「え?これが大人気のところっすか?・・・・」
「すまん行きすぎ!もっと中間あたり!」
「え?中間のところっというと『三人のところ』っすか?」
「そうそれ!3人?4人の間違いじゃないのか桜花?」
そう今いるのは俺と志乃と詠と月の4人のはずだ。
「へ?隊長何言ってんすか?今、そこにいるのは隊長と詠と志乃だけっすよ?」
「何言ってるのよ桜花。月がいるじゃない。ねえ、月?」
そう言い詠が月のいたところへ顔を向けるのだが・・・・・
「あれ?月?月!?」
俺たちがきょろきょろと見渡すと月の姿が見えなかったまさか・・・・
「まさか、この人混みにのまれたのでは!?」
「そうなら大変だすぐに探さないと!桜花、アンチョビさん。パスタはまた今度な!」
「あっ!?ちょっと隊長っ!?」
そう言い俺たち三人は急いで月を探しに行くのだった。
「月何処だーぁ!?月ー?」
俺は月の名を言いながら探し出す。それにしてもすごい数の人だ。右も左もみな大勢の人にあふれていた。これは探すのは骨だな。それ以前に・・・・・
「うっ、こ、この人の流れ激しすぎる」
俺も人混みの波にのまれ、みんなと離れ離れになってしまったのだ。なんだよこれまるで本当に夏フェスだよ・・・・そんなことを考えていると・・・・・
どんっ!
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
急に誰かにぶつかった。
「貴様どこを見ているんだ!」
「ああ、すいません・・・・・・って春蘭!?」
「お、お前は沖田じゃないか!」
俺がぶつかった相手は春蘭だった。
「お前なんでこんなところにいるんだ?・・・まさか間諜しに来たのではあるまいな!」
「違う違う!俺は張三姉妹に公演の招待を受けてきただけだよ!」
「本当か?」
「俺が嘘をつき人間だと思うか?」
俺がそう言うと春蘭はジーと俺の目を見る
「・・・・ないな」
「だろ?・・・・で春蘭はなんでこんなところにいるんだ?」
「それはもちろん華琳様とお忍び・・・・・・・はっ!沖田!!華琳様を見なかったか!?」
「華琳?いや見てないけど・・・・・華琳もここにきているのか?」
春蘭が言うには華琳のところにも張三姉妹からの招待状が来て、春蘭たちを連れてお忍で着たのはいいのだが月と同様いつの間にか人波に巻き込まれて
華琳とはぐれてしまったというわけだ。
「頼む沖田一緒に探すのを手伝ってくれ!」
春蘭は俺に頼み込む
「わかった。ちょうど俺の連れも迷子になっていたんだよ。一緒に探そうか?」
「本当か!?ありがとう沖田!」
こうして俺と春蘭ははぐれた仲間を探しに人混みのジャングルを進むのだった・・・
「どうしよう・・・・みんなとはぐれちゃった・・・」
一方、みんなとはぐれてしまった月は人混みの中みんなを探していた。そしてその先の方角では
「春蘭たちとはぐれてしまったわね・・・・・それにしてもこの人混みのせいで髪型が崩れてしまったわね・・・・」
春蘭とはぐれた華琳も人混みの中歩いていた。しかもこの人混みのせいで髪のセットがおかしくなり縦ロールではなく普通のツインテールとなってしまっている。
そして・・・・・
どんっ!
「「きゃっ!?」」
月と華琳が、ぶつかったのである
「す、すみません大丈夫ですか?」
「いえ、こちらこそ。あなた怪我とかは?」
「いえ大丈夫です。こちらこそ本当にすみません人を探していたものですから」
「そう・・・・実は私もなのよ」
ぶつかった二人はお互いに怪我は無いか聞きそれがないとほっと安心するのだった。
「そうですか!?・・・・・そうだ。あのよかったらでいいんですけど一緒に探しませんか?」
「え?」
「二人で探せばお互いの探し人とかも見つかりやすいと思うのですが・・・・」
「そうね・・・・単独で行くのも何かと不自由だし、あなたの案に乗りましょう。・・・・あなた名前は?」
「え?あの…私は田舎の村娘で名はトントンと言います」
「そう・・・私はそ・・・・」
華琳は自分の名である曹孟徳の名を口にしようとしたが・・・
「(私はお忍びで来ているし・・・・もしここの太守である私が迷子だと知られたらまずいわね・・・・)」
「あの・・・・・どうかしたのですか?」
「あ、いえ、なんでもないわ。私の名は
「そうですか・・・それじゃあ、宋華さんよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくトントン(この子には悪いけど、この名で通すしかないようね)」
二人は互いの名(偽名)を名乗って仲間を探しに行く。こうして洛陽の姫と覇道を目指す姫がこうして出会ったのであった。
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