真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
前回までのあらすじ・・・・月のところに張三姉妹から公演ライブの招待状が届きそのライブに行く月と吹雪一行。だが、あまりの人混みの中、月は吹雪たちとはぐれてしまう。みんなを探す月は、偶然お忍びで来ていて月と同じく仲間とはぐれいた華琳に出会う。そして二人は互いの仲間を探すため協力し一緒に探しに行くのだった。
「それにしてもすごい人混みですね宋華さん・・・」
「そうね・・・私もこの街には何度も来たことがあるけど、やはり張三姉妹の公演があるのか結構多いわね‥‥て、トントンここは手を繋いで歩かない?そうじゃないとまたはぐれてしまうわ」
「そ、そうですね。そのほうがいいと思います」
そう言い月は花林の手を握り人混みの中を進んだ。。それにしても周りはお祭り騒ぎで人が大勢いる。そんな中はぐれた仲間を探すのは非常に困難だ。
「そう言えばトントン?一つ聞いていいかしら?」
「なんでしょうか宋華さん?」
「あなたはと・・・・・いえ、あなたも張三姉妹の公演に来たのかしら?」
宋華こと華琳は最初何か言いかけたがすぐにごまかし彼女がこの街に来た目的を訊く。
「・・・え?あ、はい。張三姉妹のことは私の村でも伝わっていて一度その公演を見ようと思って友達と一緒に来たんです・・・」
さすがにただの村娘が招待状と特等席のチケットをもらうのはおかしいためあえてそこはごまかす
「そう・・・」
「もしかして宋華さんも公演を見に来たのですか?」
「ええ、そうよ。実は私も知り合いと一緒に講演会を見に来たのだけれども、この混雑でね・・・・」
そう言いながら二人は手を繋ぎ探し人を探す。しかし周りも見ても人、人、人!人ばかりであった。
「それにしてもどうにかならないのかしら?」
「あ、あの・・・・・宋華さん?」
「何かしらトントン?」
「高いところに出ればいいんじゃないんでしょうか?」
「高いとこ?」
「はい。高いところに出れば宋華さんの仲間も見つかると思うんですが」
と月は華琳にそう言う。
「そうね・・・確かにいい案かもしれないけどここいら辺に高いとこってあったかしら?」
華琳がそう考えていると、月はすぐそこにいる子供に何か尋ねる。
「ねえ、ちょっといいかな?」
「なに?」
「ここいら辺にあたりを見渡せる高いところ探しているんだけど知っているかな?」
「高いところ?え~と・・・・ねえ高いところってあったかな?」
「そうだ!あそかがそうじゃない?」
「ああ、そうだね。えっとねあっちのほうにね。街を見回せる小さな高台があるんだ。僕たちいつもそこで街をみえたりするんだよ!お姉ちゃんたちも言ってきたら?あそこの景色とてもいいんだ」
「そうありがとね」
月は子供たちにお礼を言い華琳の所に向かう
「だ、そうです宋華さん」
「そう、それじゃその高台に行ってみましょうか?」
「はい」
そう言い二人は子供たちの言っていた高台へと向かうのであった。
「月~月~もう、どこに行ったのよー!」
「華琳様!どこに行ったんですか!?返事してくださーい!!」
一方吹雪と春蘭は月と華琳を探していたすると・・・・
「吹雪!」
するとそこで同じく月を探していた詠がやってきた。
「詠。どうだった見つかったか?」
「いいえ、全然。吹雪は?」
「こっちもよ。今、川内たちもみんなにこのことを知らせてるんだけど・・・・」
と二人が話していると・・・・・
「姉者!」
そこで同じく華琳を探していた秋蘭と季衣、流琉がやってきた
「姉者、華琳様は?」
「だめだ。さっきまで沖田と一緒に探したのだが全然見つからない」
「沖田?」
「あぁー!?兄ちゃん!!」
「あれ?沖田さん!?」
春蘭の言葉に秋蘭たち三人は俺の存在に気付き、そしてきいは俺に飛びつく
「季衣、久しぶりだな。それに典韋ちゃんも無事についたようだね」
「はい。沖田さんのおかげで無事に季衣と再会することができました。ありがとうございます。あ、あの・・・・」
「ん?なに典韋ちゃん?」
「あの・・・・できればでいいんですが兄様って呼んでもいいですか?」
「え?どうしてまた?」
「はい。聞けば季衣やシャンは吹雪様のことを兄と呼んでいます。ですから私も敬愛を込めて言いたいのですが‥‥ダメでしょうか?」
と目をウルウルさせて言う典韋。
「別に好きに呼んでいいよ典韋」
「流琉です。それが私の真名ので以後私のことは流琉と呼んでください兄様」
「そうか。わかったよ流琉。」
と満面の笑みでそう言う流琉。またこうして妹分が一人増えたな・・・・
「「こほんっ!」」
と、急に咳をする詠と秋蘭。
「話は終わったか沖田。・・・・で、なんでお前がここにいるんだ?それとお前の隣にいるのは誰だ?」
「ああ、実はな張三姉妹から招待状をもらってな。それとこいつは俺の友人でな。それともう一人一緒に来ていたんだがこの人混みの中はぐれてな…それで偶然会った春蘭と一緒に探していたんだよ」
「そうか・・・・」
と秋蘭は詠を見てたが、すぐに俺の顔を見る。
「で、沖田。おぬしは華琳様を見なかったか?」
「いや、春蘭と探したがいなかった。それより秋蘭。白い服で短い銀髪をした子見なかったか?」
「いや・・・・残念だが沖田の言うような子は見かけなかったよ」
「そうか・・・・」
お互いに情報なしか・・・・これは困った。すると・・・・
「あれ?そこにいるのは春蘭様たちと兄ちゃんじゃないか」
すると上から声がする。俺たちは上を見るとそこにいたのは徐晃ことシャンだった
「あーっ!シャン。こんな屋根のところで何してんだよ!」
「?シャンはただ空を眺めてただけだよ?」
そう言いシャンは屋根からすらっと飛び降りて俺たちの前に立つ
「それよりみんなどうしたの?」
「ああ、実はな・・・・」
そう言い俺は状況説明する。するとシャンは
「華琳様は見なかったけど、兄ちゃんや緑のお姉さんの言ってた子なら心当たりがあるよ」
「ほんとかシャン!?」
「うん。あの向こうにある高台のほうへ行ってたよ。ああ、それとその子のそばに金髪の髪をした人も一緒だった。そう言えばその人の着てた服華琳様が来ていた服と似ていたけど・・・・」
「金髪の髪って・・・・華琳様のことかシャン?」
「華琳様かはわからないけどたぶんそうかも・・・・」
もしシャンの言うことが本当なら月は今華琳と一緒にいるってことか・・・
「よし、ならばその高台っとやらに行くぞ案内しろシャン!」
「・・・わかった」
「あっ!僕たちも行くからほら行くわよ吹雪!」
「わかったからそんなに引っ張るなよ詠!」
こうして俺たちはシャンの案内で高台へと向かう春蘭組の後を追うのだった。
「ここが高台ですか。とても高いですね宋華さん」
「ええ、そうね。これなら春蘭たちを見つけられるかもしれないわね・・・・」
一方月と華琳は子供たちの言っていた高台へと着き最上階で街を見下ろしていた。
「それにしてもこの街にこれだけの人がいるなんて驚きです」
「まあ、今回の後援会目的で来ている人が多いからそう見えるのよ。いつもは普通よ」
「それでもすごいです。この街を収めている曹操さんはすごいと思います」
「そうかしら?ねえ、トントン一つ聞いてもいいかしら?」
「なんですか宋華さん?」
「あなたがもし民を抱える立場の人になったら・・・・もしも国を建てようとしたらあなたはどういう理想を掲げるつもりかしら?」
「え?」
華琳の言葉に驚いて顔を向く
「な、何を言ってるんですか宋華さん?私はただの村娘ですよ?」
「さっきも言ったでしょ?もしもの話よ。」
「それじゃあ、商人である宋華さんならどんな国を目指すんですか?」
「私はこの地を収める曹操と同じ覇道を目指すわ」
「覇道…ですか?」
「ええそうよ。覇道こそがこの乱世を終わらせ、国や民をより良い道に導く道だと私は思っているわ。・・・・・さあ、私の理想は言ったわよ。トントン次はあなたの番よ」
華琳は少し笑って言う。すると月は少し考えそしてこう言う
「私がもし国や民を背負う人なら、もうこの強者が弱者を虐げず、誰もが安心して暮らせる世界を作ってみたいです。もちろん私だけの力ではそれは成しえないと思っています。」
「あら?じゃあ、どうするのかしら?」
「私一人ではなく、家臣や、民、そして仲間と一緒に国を良くしていきたいと思うんです」
「国を良くするため、民が幸せにするのはいいけどその目的を達成するためにはこの時代、暴力を振るわなきゃいけないこともあるわよ。それはあなたの理想と矛盾するじゃないのかしらトントン」
「確かにそう思います。ですが話し合いだけじゃ解決できないことがあります。ぶつかり合わなければわかってくれないことがあります。」
「そのためには武力もいとわないっと?」
「はい。ですが私はその力を守るために使いたいです」
「あら?おかしいわね誰かを守るために暴力をふるう。これも矛盾しているわよ?それにその力で死んだ者、殺した者も平和を望んでいたと思うわよ。殺した相手の未来を奪ってでもあなたはその理想を貫くっとそう言いたいのトントン?」
「はい。だからこそ私はその死んでいった人のため一時でも早く平和な世を作るため戦わなければならない。そう思っているんですこれが私の信念です・・・・・」
「・・・・」
「っともし私が指導者の立場にあったらそう思います宋華さん」
月は笑ってそう言うすると、華琳はただ黙っていた
「・・・・・・宋華さん?」
「…‥あいつがあなたについていくのもわかる気がするわ」
華琳は月には聞こえない声でそう呟く
「え?」
「いいえ、なんでもないわ。・・・・・・」
そう言うと二人は青空を見上げる。すると・・・・
「華琳様ぁー!」
「月っー!!」
高台の下で声が聞こえる。二人がその方向へ顔を向けるとそこには二人を探している二つの団体の姿があった
「あれは…‥詠ちゃんに吹雪さん」
「春蘭たちもいるわね・・・・どうやら探し人はお互いに見つかったらしいわねトントン・・・・・いえ、董卓」
「そうですね・・・・曹操さん」
そう言い互いを見る二人。実は二人ともさっきの話し合いの時で互いの正体のことを見抜いていたのだ。
「それじゃあ、董卓。また会いましょうっと言っても講演会でまた会うと思うけどね」
「私もそう思います曹操さん」
「ふふ・・・・あなたとはいい友人になれそうね。でもね董卓これだけは覚えてちょうだい」
「なんですか?」
「恋愛と友情はまったく別のものだから。だから私は必ず吹雪を手に入れるわ。異性としてね・・・だから負けないわよ」
そう言い華琳は立ち上がってそう言う髪型もいつもと同じリトルドリルヘアーとなっていた。
「私もです曹操さん。でも友情は友情ですからね曹操さん。私はこの日のことを忘れませんからね」
「そうね。私も忘れないわ」
そう言いお互い仲間の元に戻るのだった。
「華琳様っ!?いったい何処に行っていたんですか!心配していたんですよ!」
「大丈夫よ春蘭。少し高いところから街を見たくてね・・・・」
「そ、そうですか・・・・そう言えば沖田は・・・」
「あら?吹雪にあったの秋蘭」
「はい。先ほどまで一緒だったのですが・・・・探しましょうか?」
「いいえ、いいわ。それにもうすぐ講演会が始まるし。そろそろ広場に向かうわよ」
「「はい!」」
そう言い、華琳一行は広場へと向かう
「もう!月!勝手に離れて心配したんだからね!」
詠が心配そうに月に言う
「ごめん詠ちゃん。」
「まあ、まあ、詠いいじゃないかよ月も無事みたいだったしな・・・・・・ん?どうしたんだ月なんか嬉しそうだけど」
「え?ううん。なんでもないです吹雪さん。それよりも詠ちゃん講演会は・・・・」
「え?あぁー!もうこんな時間!急がないと始まっちゃうわよ!」
「そうだな急いで広場に行くか。」
「はい」
と三人はその後、川内たちと合流し無事講演会が開催される広場へと辿り着きこうして吹雪たちと華琳たちはその後張三姉妹のライブを見ることができたのだった。そして月はこの日のことを忘れなかった一つはライブを見れたこともう一つはその中で二人の少女が友人になった日でもあったのだった。
天「ねーねー!私たちの出番は?」
地「そうよ!なんで歌どころかセリフ一つも出ないのよ!」
人「落ち着いて、大丈夫よ姉さんたち。私たちの出番はあるわ」
地「へ?ほんと人和?もしかして拠点フェイズ「張三姉妹!」的な?」
人「うん。作者やスタッフたちと交渉していつになるかはまだわからないけどちゃんとした出番出せるように約束つけたから」
天「さすが人和ちゃん♪抜かりないわね」
地「で、いつに何るの?その出番は?」
人「さあ?少なくともまったく出番がない訳じゃないから」
天「じゃあ、それまで歌の練習でもしてようか?」
「「「賛成!!」」」
こうして三人は次の出番のためまた三国一の歌い手となるべく練習を始めるのだった
どうもお久しぶりです疾風海軍陸戦隊です。だんだん寒くなってきました。私もこの寒さに負けないように頑張って小説投稿していきたいと思います。では皆さんまた次回もお楽しみに。ありがとうございました!
この小説は面白いか?またはリメイクの必要ありか?
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面白い・リメイクする必要はなし
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面白くない・リメイクの必要あり
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面白いがリメイクの必要あり
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面白くないがリメイクの必要もなし
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どちらでもいい