真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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吹雪赤ん坊になる

「ほ~ら、吹雪~高い高~い♪」

 

「キャッ♪キャッ♪キャッ♪」

 

「霞様次は私の番です」

 

「次は私よ斗志」

 

「何を言ってるっすか!次は私の番っすっ!」

 

と、今吹雪の部屋はちょっとした騒ぎになっていた。

 

数分前、

 

「これが吹雪ですって?志乃どういうことなの!?」

 

「そ、それがね詠。実は・・・・・・」

 

志乃はなぜ吹雪が赤ん坊になってしまったのか説明する。志乃の話によると突如苦しみだし倒れた吹雪。そして女中さんがそれを目撃しみんなを呼びに行っている最中、突如吹雪の身体が光りだし光が消えると、吹雪が元いた場所にはその赤ん坊がいたということだ。

 

「まさか、そんなことって・・・・」

 

詠が驚いていると

 

くいくい

 

「?」

 

誰かが詠の袖を引っ張る。詠がそこを見ると吹雪がニコニコした笑顔で詠の袖を引っ張っていた。

 

「な、なによ・・・・」

 

「~♪」ニコ

 

「////!?」ボォン

 

吹雪の母である恋譲りの無邪気の笑顔で詠は急に顔を赤らめ頭から湯気が立ち上る。そして・・・・

 

「か、かわいいー!」ギュっ!

 

と、いきなり詠は吹雪を抱きしめる

 

「え、詠ちゃん!?」

 

「何よこれ、かわいすぎるでしょー!」

 

と、詠は何かが外れたのかみんなが引くくらい吹雪を抱きしめ撫でまわしていた

 

「え、詠ちゃん・・・・」

 

「ま、まあ気持ちはわかるんけどな・・・・・」

 

「隊長の笑顔かわいいです・・・・」

 

「右に同じ」

 

「(私も抱っこしたい・・・)」うずうず・・・

 

みんながうらやましそうに見ている中、詠は吹雪を抱きしめる。すると・・・・

 

ボォン!

 

「わああー!!!」

 

吹雪を抱きしめていた詠だが突如吹雪が煙幕に包まる。そして吹雪の姿がいきなり人型の切り株に変わる。それを見て詠はおろかみんな驚く。するといつの間にか雪風が赤ちゃん吹雪を抱いていた。そう、雪風が隠密術、つまり忍術ですり替えたのだ。

 

「隊長は私のものです!」

 

顔を赤くし目をぐるぐるさせた雪風がそう言う。

 

「やばい、雪風も混乱してる・・・・」

 

「び、びっくりした・・・・・」

 

「樊稠!それは心臓に悪いからやめんか!」

 

華雄は手を心臓に置き深呼吸して言う。

 

「雪風ずるいで!次はうちの番や!」

 

と、まあその後、吹雪争奪戦が始まり今に至るのだ。

 

「お~よしよしいい子だな~て、こらこら髪はひっぱちゃだめだぞ~」

 

「キャッ♪キャッ♪」

 

今、吹雪を抱いているのはアンチョビだった。しかもそのあやし方はて慣れているかのような感じだった。

 

「お姉ちゃん。あやし方上手いね」

 

「まあな。ローマ軍人になる前はよく近所の子供の面倒を任せられたもんだよ」

 

そう言うと華雄が近づいてきて

 

「な、なあ、アンチョビ。次は私に抱かせてくれないか?」

 

と、少しうずうずした顔でそう言う。

 

「ああ、いいぞ。ただし優しくな」

 

そう言いアンチョビはそっと華雄に吹雪を渡す。吹雪は疲れていたのかすやすやっと寝ている。

 

「(か、かわいい///)」

 

華雄はその寝顔に顔を赤らめる。華雄は武人である彼女だがやはり一人の女だなっと改めて思ったのだ。すると・・・・・

 

「うっ・・・うっ・・・うわぁぁぁん!!」

 

いきなり吹雪が泣きだしたのだ。いきなりのことでみんな驚く。

 

「ど、どうしたんだ吹雪。」

 

「華雄、あんた何をしたのよ!?」

 

「い、いや私は何もしてない!」

 

いきなり吹雪が泣きだしたので華雄はうろたえる

 

「うわぁぁぁぁん!!」

 

「ど、どうすれば」

 

「と、とにかく吹雪をあやさないと!」

 

「な、泣き止んで吹雪さん」

 

みんながおろおろしてると桜花は何かひらめいたのか

 

「あ、もしかして腹すいてるんじゃないっすか?そうだったら!」

 

桜花がそう言うのと同時に桜花は服を脱ごうとする

 

「ちょっ!?桜花、あなた何やってるのよ!?」

 

「何って、おっぱいをあげるに決まってるじゃないっすか?」

 

その言葉にみんなは固まり・・・・そして・・・

 

「おまえ、妊娠もしてないのに母乳なんて出るわけないだろ!」

 

「そ、そうだぞ桜花!?」

 

アンチョビと斗志がものすごい剣幕で桜花にそう言う。

 

「じゃあ、アンチョビ姐さんや斗志は出るっすか?」

 

「「出るわけないだろっ!!!」」

 

「じゃあ、川内は?」

 

「出るわけないだろが、嫌味か桜花#」

 

「任せろここは私が・・・・!」

 

そう言い星も服を脱ぎだす。しかしそれを雪風や夕張に止められる

 

「星も出ないだろうが!」

 

「見くびるな!母乳など出そうと思えばいくらでも出せる!ほら吹雪殿しかと堪能してくれ」

 

そう言い星は胸を出すが・・・・

 

「うわぁぁぁ-ん!」

 

吹雪は泣き止まない

 

「な、なぜだ?なぜ泣くのだ?」

 

「きっと、星の胸が噛みつきそうだから怖かったんだな~やっぱ巨乳はみな死すべし」

 

「どんな胸よそれ!」

 

「て、華雄?なぜお前も服脱ごうとしているんや?」

 

「あ、いやあの・・・///」

 

川内のボケに夕張がつっこみ、霞もどさくさに紛れて服を脱ごうとする華雄を見つけそう言う。

 

「それにしても困りました・・・・・吹雪様をあやせる人てほかには・・・」

 

「誰が・・・・・・・あっ!」

 

すると月が何か思い出したように声を出す。

 

「詠ちゃん。そう言えば呂布さんは?」

 

「え?恋?・・・・・あっ!そうかその手があったわね」

 

読者の人はお忘れかもしれないが実は吹雪は呂布こと恋の実の息子なのである。すると・・・・

 

「月!、詠!。吹雪が倒れたって‥‥ほんと!?」

 

と、恋が勢いよく入ってくる。なんといいタイミングなんだ。この時みんながそう思った。

 

「はぁ・・はぁ・・詠。吹雪は・・・」

 

いつも静かに言う恋だがこの時は走って部屋に向かっていたのだろうか汗を流し取り乱したように詠に言う。すると・・・・

 

「うわぁァーン!!」

 

「ん?赤ちゃん?」

 

恋は泣き叫ぶ赤ん坊に気が付き、そして赤ん坊になった我が子とは知らず。そばに近寄り、じっと見る。すると・・・・

 

「詠、おむつ取ってきて、霞たちは温かいお湯。この子、お腹すいてるのと粗相をしてる」

 

「えっ!?」

 

「早く・・・・」

 

「わ、わかったわ。」

 

「うちもや」

 

「それとご飯が・・・・必要。華雄、月。何か食べるものを」

 

「わ、わかりました」

 

そしてしばらくして、詠と月たちがおむつとぬるま湯、そしてすりおろしたリンゴを持って戻ってきた。

 

「恋。持ってきたわよ」

 

「ありがとう。そこにおいて」

 

詠たちが置くと、恋は新品のおむつを取り出し、吹雪に近づく。そして恋の赤い瞳がきらりと光って、

 

しゅぴっ!

 

「おむつ交換終わり」

 

「「早ぁ!?」」

 

目にもとまらぬ速さで、おむつを交換した。その間なんと3秒!?そのことにみんな驚く。その間に恋は吹雪にご飯を食べさせた。ご飯を食べさせた後その後またすやすやと寝てしまう。恋はそっと吹雪をベットに置き、毛布を掛け頭を数回優しくなでる。その顔はまさに母親そのものだった。

 

「て、手慣れてるな・・・・」

 

川内が感心してそう言う。すると恋は

 

「当たり前・・・・吹雪がまだ赤ちゃんだったころ世話したの恋だから・・・・・ところでなんで吹雪が赤ちゃんになってるの?」

 

「えっ!?恋。この赤ちゃんが吹雪だってわかるの!?」

 

「うん。恋が・・・・腹を痛めて産んだ子を・・・・・見間違えるはずはない。なんで吹雪が赤ちゃんに?」

 

「じ、実は・・・・・」

 

志乃は恋に吹雪の身に起きたことを説明する。恋は最初は驚いた顔になったがすぐに納得してくれた。

そしてその後・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら・・・・吹雪。・・・・恋のことわかる?」

 

「まーま♪マーマ♪」

 

「そう、・・・ママよ」ギュっ

 

「兄上。ねねもねねって呼んでほしいですぞ!」

 

「ね~ね♪」

 

「恋殿~今、兄上がねねのことね~ねっと呼んでくれましたぞ!」

 

「私も星って呼んでくれ」

 

「せーねーちゃッ!」

 

「う、うむ////」

 

「ふ、吹雪。私のことも呼んではくれぬか?」

 

「かーゆーねえっ!」

 

「////」たらー

 

「おい、華雄!?鼻血が出てるで!?」

 

「あはは…武術以外にもいいものがあったのだな~」

 

「しっかりせいや華雄っ!?」

 

と、まあこんなことがあり、その後の夜、恋はしばらく吹雪の部屋にいて、しばらく赤ちゃんになった吹雪を抱っこいた。すると、月が、

 

「あ、あの…呂布さん。吹雪さん抱っこしてもいいですか?」

 

「いいよ・・・・優しく・・・・抱っこしてね」

 

そう言い、恋は月に吹雪をそっと渡し、月はそれを受け取る。すると吹雪は

 

「キャッ♪キャッ♪キャッ♪」

 

っと、嬉しそうに笑う。それを見て月は微笑む。その微笑はまるで聖母マリアのようだった。

 

「なんか月、さまになっとんな~」

 

と霞がそう呟くのだった。

 

 

 

 

そして夜、吹雪はすやすやと寝ていて、部屋にいるのは恋、詠、月の三人だけだった。

 

「寝ちゃいましたね・・・・吹雪さん」

 

「そうね・・・・それにしても恋が来る前は泣いている吹雪をどうあやせばいいか大変だったわ。子育てって大変なのね・・・・」

 

「そうだね詠ちゃん・・・」

 

そう言う詠だが、まんざらでもない顔をしてそう言う。恋は寝ている吹雪の頭をそっと撫でていた。

 

「それにしても吹雪さんはなんで赤ちゃんになってしまったのでしょうか?」

 

「それは僕にもわからないわ。・・・・・・ねえ、恋。あなた何か知ってる?」

 

「知らない・・・でも吹雪の子供姿・・・・久しぶりに見れたから良しとする・・・」

 

「・・・・・・・・・・・ねえ、恋。もしも、もしもだよ。もしも吹雪に好きな人ができたらあなたはどうするの?」

 

と、詠がいきなりそう言う。すると恋は目をぱちくりさせて

 

「別に・・・・吹雪の選んだ子ならそれはそれでいい。恋は何も文句言わない」

 

「じゃあ、もしも吹雪が現地妻っていうかいっぱい女の子引きつれたらどうなるのよ?あいつ、あなたに似て結構人を引き付ける体質よ?」

 

「違う・・・あれは・・・父親に似た。」

 

「吹雪さんのお父さんにですか?」

 

月がそう言うと恋は頷く

 

「吹雪の‥‥お父さんの総司は・・・・誰にでも優しく、誰にでも好かれる性格だった。・・・・今の吹雪見ると、怖いくらい同じ・・・・だからあれは恋じゃなくて父親似。・・・・それと誰かを好きになることはとてもいいこと、・・・・だから恋は・・・吹雪がどんなに愛人たくさん作ろうと、ちゃんと責任もてその人を幸せにできるのなら別に文句言わない。ただ・・・女の子・・・泣かせるようなことしたら恋はすごく怒る。」

 

つまり、責任もってその人を幸せにできるのであれば一夫多妻は別にいいっということだ。

 

「だから、詠。月・・・・その件なら・・・心配しなくていいよ」

 

と、恋はにこっと意味のある笑みを含めそう言う。

 

「へう!?///」

 

「あ、あなた何を言ってるのよ恋!?わ、私は別に・・・///」

 

「ふふっ・・・そう言うことに・・・・しとく」

 

そんな会話が話されていた。そしてその後、恋は赤ん坊になった吹雪を添い寝する形で寝るのだった。

 

 

 

 

 

一方、宮中では・・・・・

 

「申し訳ございません…‥張譲様」

 

丁原が吹雪の暗殺失敗を張譲に報告する。

 

「そうか・・・・流石、天の御使いっというところだな。まあ、いい。そう言えば丁原。貴様霊帝様が退位されて妹君である献帝様に譲るっという話は聞いておるな?」

 

「は、・・・・はい」

 

「あの陛下が退位とはな・・・それでだがなお前に汚名返上の機会を与えてやる」

 

「へ?」

 

「明後日、献帝様がお忍びで街を見学するとの情報が入った。それも一人だ」

 

「ひ、一人ですか!?護衛は?」

 

「いない。むしろ姉はおろか趙忠の奴にも言わず一人で行くらしい。全くこれだからお子様は…そこでだ。お前には村娘に変装した献帝を抹殺してもらう・・・・できるな?」

 

「はぁ?……は、承知しました。」

 

そう言い、丁原はそう言い闇に消える

 

「天の御使い沖田吹雪を消すのは失敗したが次期皇帝を抹殺し、ついでに現皇帝を抹殺すれば漢王朝は私のものだ。池田屋では失敗したが次こそは上手くいく」

 

じつはこの張譲、あの池田屋事件の時池田屋に潜伏していた浪士に交じっていたのだ、そうあの事件では一人行方が不明だったがそれは浪士に変装した張譲だったのだ。

 

「次こそは。。。次こそは上手く言う」

 

そう悪だくみするのだった・・・・・

 

 

 

翌日、

 

「よお、みんなおはよう」

 

吹雪が赤ん坊になって翌日吹雪は元の大きさに戻っていた。そして吹雪は広場に行って皆に挨拶をするのだが・・・・

 

「「「「ズウゥゥゥゥーンン!!!」」」

 

「えっ!?何だこのがっかりさせちゃったような重苦しい空気は!?」

 

吹雪が元の姿に戻ってみんなが、まるでこの世の終わりみたいにがっかりし、その様子を見て驚く吹雪だったのであった。

 

 

 

 

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