真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
練兵所
誰もいないそこには斗志が抜刀術の構えをしていた。そして斗志は剣を抜刀する
「・・・・・・我、人に勝つ道を知らず・・・・・我に勝つ道を知る・・・・・」
そう言い斗志は曲刀を鞘に納める
「私は護りたい・・・・・大切な人を」
「ん?李傕ではないか。」
「・・・・・あっ華雄様。」
そこに華雄が入ってきた。
「お前、一人で何をしているのだ?」
「あ、はい。武士道精神を鍛えるため精神修行をしていました」
「武士道?なんだそれは」
「はい。隊長に教わった天の国の武人の心得だそうです。天の国の武人は剣で戦うこと以外に相手を敬い戦うとか、特に自身の心を強くすることを大切にしているらしいです」
「心か‥‥変わっているな」
「私も初めて聞いた時は変に思いましたが」
「・・・・で、やってみてどうなんだ?その心の修行っていうのは?」
「はい。やってみるとなんていうか・・その。もう一人の自分っていうか弱い自分を見つめなおしもう一度強くなろうって気持ちになりました」
「そうか・・・・・・ところで李傕。お前のその剣、変わった形をしているが、うちに入ったばかりの時は違う得物だっただろ?・・・・・」
「ああ、これですか?これは隊長の剣を真似て作ってもらったんです。少しでも隊長のような立派な武人になるために・・・・・」
「そうか・・・・・」
「では華雄様、私はこれで失礼します」
斗志はそう言い華雄に一礼をして練兵所を後にしたのだった
「‥…武士道っか・・・・・」
一人残された華雄はそう呟くのだった。あれから翌日、練兵所のほとり二人の人物が模擬戦をしていた。
「腕を上げたな吹雪っ!」
「いえ、俺なんてまだまだだよ」
と、吹雪と華雄が刀と巨大な斧で戦っていた。鉄と鉄がぶつかるような激しい金属音が鳴り響いていた。
「謙遜するな。あれだけ私の一撃をかわせ私の懐に飛び込み攻撃できるのは正直誇っていいぞ?何しろ今お前の相手をしていたのは私なのだからな。」
鍔迫り合いの中、華雄は笑って吹雪にそう言う。
「それは武術教えてくれた人が上手かったからだよ。」
「はは!そうか張遼と趙雲、呂布が鍛えているだけはあるな。・・・・・わきが甘いぞ吹雪っ!」
そう言い華雄は力押しで吹雪を押し、弾き飛ばす。すると吹雪は剣を構えた。それは牙突の構えじゃなかった。吹雪の構えは刀を突き刺さした構えだった。
「・・・・・吹雪なんだその構えは?」
「・・・・・・俺の実家・・・・・沖田家の流派の構えです」
「流派?」
「天然理心流・・・・・曾祖父から伝わる剣術だ」
そう言い、吹雪はじっとするそれを見た華雄は
「(・・・・・隙がない・・・・)
それを見た華雄は得物を握り直し構える。そして
「「いくぞっ!」」
そう言い、二人は激突するのだった・・・・・・・
「・・・・・・はっ!」
「おお、気が付いたか吹雪」
「あれ?華雄?・・・・」
目が覚めると華雄が俺の顔を覗き込んでいた。
俺は確か華雄と模擬戦をして、得意の流派で華雄と戦っていたはずだ。そしてしばらく戦っているうちに華雄が大斧を振りかざしてそれを受け止めたまでは覚えているんだけど・・・・・・
「まったくお前は私の渾身一撃を受け止めたはいいが、その衝撃で脳震盪を起こして気絶するやつがあるか。戦場だったらその隙に殺されてたぞ?まあの一撃を受け止めたのは呂布以外ではお前だけだがな」
「あ、ああ・・・・ところで華雄」
「ん?なんだ?」
「なんで華雄が膝枕しているんだ?」
そう今俺は華雄に膝枕されている状態だった。
「あ、いや…その・・・・・倒れているのを放っておくわけにはいかないからな。・・・・・嫌だったか?」
「いや嫌じゃないよ‥‥むしろ心地いいくらいだ」
それになんか、いい匂いもするし・・・
「そ、そうか///」
そう言い華雄は微笑んでいた。華雄にもこんな一面があるんだな・・・・
「吹雪、お前に訊きたいことがある」
「ん?なに?」
「前に李傕に訊いたのだが、武士道とは・・・・どういうものなのだ?」
「え?ん~とそうだな・・・・武士道っていうのは一口に言っても千差万別であるからな・・・・まあ、簡単に言えば人としての誇りかな?」
「誇り?」
「ああ、どんなに時代が変わろうとも決して忘れてはいけない武人としての・・・・・人としての誇り。それが武士道だと思うよ。まあ、あってるかどうかはわからないけど」
「そうか・・・・それが武士道ってやつなのだな。・・・・・・・吹雪、私にとって武はすべてなんだ・・・・私が武人になったのは父の影響だ」
「お父さんの?」
「ああ、お前は信じられないかもしれないが、幼い頃の私は体が弱くいつも部屋に籠りっきりで本を読むのが趣味なごく普通の少女だった。だが、ある時な父が庭で武術の練習をしているのを見てな。こんな体の弱い私もあんな風になれたらっと武人の道を目指すようになったんだ・・・・・」
俺は黙って華雄の話を聞く。華雄は懐かしそうに頭目で見て話をつづけた。
「それでな、私はその後、父に頼み込んで武術を始めたんだがこれがなかなか上手くいかなくてな。たったの素振り10回でばててしまってな。またある時はただのかけっこでもすぐに息切れしまうほど私は弱かった。辛いと思うことも多かった。・・・・・だが私は武術をやめなかった。」
「なぜ?」
「それはな。少しでも父のようになりたかったからだ。私の憧れる父のように。その後、私は母親に反対されながらも武術の鍛錬をつづけた。父もそんな私を見て一生懸命に教えてくれた。だから私はその期待に応えるため頑張りそして今に至る。私が今持つ金剛爆斧も父から譲り受けた大切なものだ。だから私にとって武とは父との大切な思い出なんだよ」
「そうか‥‥‥で、お父さんは今?」
「・・・・・・5年前に他界した」
「・・・ごめん」
「いや、お前が謝る必要はない父は天命を全うしたんだから・・・・・・」
そう言って華雄は空を見上げる。その顔は少し寂しい顔をしていた。
「華雄・・・・」
「すまない。湿っぽい話をしてしまったな。今のことは忘れてくれ。・・・・・・・・それより吹雪」
「ん?なに?」」
「お前何か悩んでいるのか?」
「・・・・」
「図星だな。まあ、言いたくなければ言わなくていい。ただ一言だけ言わせてくれ。」
「なに?」
「お前に悩む必要はない。お前には私やみんながいる。だからお前はお前の思うがままに進めばいい」
そう微笑んで言うのだった。その笑顔に俺は安心する
「ああ…そうだな。ありがとうな華雄。おかげで少し気分が軽くなったよ」
「それはよかった。だがその代わりだ。もしも私が暴走するようなことになったら止めてくれ」
そう言われ俺が顔を見上げると華雄の顔はどこか照れくさいのか赤かった。
「ああ、その時は全力で止めるよ華雄」
不適の笑みでそう言うと、華雄は顔を赤くして
「////・・・・ところで吹雪。お前はいつまで私の膝に頭を乗っけているんだ?」
「え?ああ、ごめんごめん」
俺は慌てて立ち上がる。そして吹雪は華雄に手を差し伸べる
「立てる?」
「ああ、ありがとうな吹雪。」
そう言い華雄は吹雪の手を取り立ち上がろうとするが・・・・
かくっ
「うわぁ!?」
「え?わぁっ!?」
華雄は立ち上がろうとする際バランスを崩し倒れ、華雄の手を握っていた吹雪もまた引っ張られる感じで倒れてしまうそして・・・
「「・・・・・」」
今二人の格好は、吹雪が華雄を押し倒している感じの格好になってしまっていて、そして互いの鼻がくっついた状態になってしまっていた。
「うわ・・あ・・・」
とわけの分らない言葉を口に出しながら、その顔を真っ赤に染め上げていく。そして・・・・
「うわあぁぁー!!」
ドガンッ!
「へぶし!?」
顔を真っ赤にした華雄は吹雪に顔面パンチした後、顔から湯気を出して走り去っていった、しっかりと武器はもったまま。一方吹雪はというと、華雄のパンチをもろに喰らったため、夕張が来るまで気絶してたのだった。因みに吹雪は「あのパンチ…絶対に世界狙えた・・・」と言っていた。
「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
自室の中、華雄は胸を押さえていた。
「(まったく、何を赤くなっているんだ、私は……だめだ胸の鼓動が止まらない…‥やはりあの時が原因なのか?)」
顔を赤くしたまま華雄は先ほどのことを思い出していた
「(待て待て!あいつは私にとって弟みたいな存在だ。・・・だけどなぜあの時、…なぜだわからない!。この感情はなんなのだ!?)」
と、自室の中、華雄はしばらく謎の感情に悩まされるのだった。
はい。今日は華雄フェイズを書いてみました。地味キャラな華雄ですが私は結構好きです。ちなみに余談なのですが、この作品を連載する前、華雄は恋と並んで、吹雪の母親候補でした。ですが悩みに考えた結果、恋が母親にっということになり華雄は吹雪の姉貴分って形に落ち着きました。
感想や誤字脱字などあったらよろしくお願いします。
この小説は面白いか?またはリメイクの必要ありか?
-
面白い・リメイクする必要はなし
-
面白くない・リメイクの必要あり
-
面白いがリメイクの必要あり
-
面白くないがリメイクの必要もなし
-
どちらでもいい