真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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汜水関

汜水関。そこは虎牢関とも呼ばれているが、こことは別に虎牢関がありそれはこの汜水関より4キロ後ろにある。

そして現在汜水関には3個師団が布陣していた。その師団とは徐栄の第2師団、華雄の第4師団、そして吹雪の第3師団合わせて三万の軍勢が布陣していた。因みにここの指揮官は俺ということになっている。

 

「吹雪、例の新型のあれ、輸送しといたわよ」

 

「ああ、ありがとな夕張。」

 

「ええ、でも時間がなかったから一丁しか作れなかったわよ」

 

「まあ、あれは防御用であって攻撃用じゃないからな。いったんはそれでいいよ・・・・・」

 

「そう。それとあれも設置しといたから。あと汜水関周辺にもいろいろと罠も張っておいたからね」

 

「ああ、・・・・・・・あれ?」

 

俺はあたりを見渡しているとあることに気付く。

 

「夕張。そう言えば夢華は?」

 

「え?徐栄さん?そう言えば・・・・汜水関についた時から見ないですね・・・・・」

 

と、辺りをきょろきょろと見回していると

 

「隊長!」

 

と、そこへ斗志と華雄がやってきた。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「吹雪。鉱山の廃村のことは知ってるか?」

 

「あ、ああ・・・汜水関から5キロ離れた所だろ?でもなんでいきなりそんな・・・・・・・・ってまさか!」

 

「ああ、徐栄の奴。あそこに布陣した。」

 

え?なんでだ?あそこは街とか入り組んで迷路みたいにはなってるが建物はボロボロでしかも面積が小さいあそこに布陣するのは自殺行為だ・・・・

 

「な、なんで・・・・」

 

「なんでも内陸作戦とか言って相手をそこで足止めっするみたいだ・・」

 

内陸・・・・つまり水際作戦か!まずい!

 

「雪風。現在接近している連合軍の数と夢華軍の数は?」

 

「はっ!現在斥候の報告によると連合軍の数はおよそ10万以上対して徐栄様の兵の数は1万少々です。今、高順様が汜水関まで戻るように説得していますが・・・」

 

桜さんが説得してくれているのはありがたいが時間がない・・・このまま連合軍と第二師団が戦ったら間違いなく第二師団は全滅する。となると本当にまずい!

 

「わかった。・・・・・俺も説得しに行く。」

 

「わかりました私もお供します。桜花、あなたはここ頼むわね」

 

「うっす!」

 

「・・・それよりも吹雪。なんだそれは?」

 

と、華雄が夕張が持ってきたものを見て首をかしげる

 

「ん~まあ、秘密兵器かな?できれば使う機会ないといいけど」

 

「そうか・・・・それより徐栄の説得頼むぞ」

 

「ああ、任せてくれ。」

 

そして俺と斗志は夢華を説得しに行くため鉱山の廃村のへと向かうのだった。そして向かう最中

 

「隊長・・・・」

 

「なんだ斗志?」

 

「我々は勝てるのでしょうか?」

 

「さあな。だが今回の目的は勝つためじゃない。もちろん勝つことは大切だよ。ただ今回の任務は敵をいかにここにとどめておくのかが重要だ。」

 

「なるほど・・・・でも大丈夫なんですかこんな絶望的な状況で」

 

「斗志。絶望的な状況はない。絶望する人がいるだけだ。現に今俺たちの部隊で絶望している人はいるか?」

 

「いいえ、おりません!いるはずがありません!私たちは連合軍に負ける気はありません!」

 

「ははは!それでいい」

 

そんな話をしながら俺たちは廃村へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉱山の廃村

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・」

 

廃村の小さな個室で今、俺は桜さんの隣に座り、正面には夢華とその副官が座っていた。

 

「ねえ、夢華。考え直してくれないかしら?今の軍勢で戦うのは厳しいわよ」

 

「・・・・・」

 

夢華は黙ったまんまだ。するとすぐ横の副官らしき方眼鏡をかけた黒髪の女性が

 

「くどいですよ高順殿!我が徐栄軍に撤退の二文字はない!たとえ敵が多くとも人の精神力は無限だ!我が軍には必勝の信念さえあれば勝てる!」

 

とそう言い放つ。まるで旧陸軍の眼鏡参謀を思い出してしまう・・・

 

「何を言ってるんだ!敵の数は調べた所10万以上。たとえ徐栄軍が精鋭といえど苦戦は必至。今の戦い精神論で勝てるほど甘くはないんだぞ!」

 

「黙れ!たかが寄せ集めの兵の師団長が利いた風な口を言うなっ!」

 

と副官がそう言うと

 

「今言ったこと取り消しなさい!あなたこそ吹雪のことを知らないで勝手なことを言わないで!」

 

「何を!」

 

と桜がすごい剣幕でそう言う

 

「・・・・・夢華。」

 

「・・・・何?」

 

「今ここで、連合と戦っても全滅するのは目に見えている。お前らしくもない。今汜水関には一人でも多くの兵が必要だ」

 

「全滅でもかまわない。その代わり私たちは一人でも多くの兵を倒せばいいのこと」

 

「だが、連合の数はどんどん増えていく。仮に全滅と引き換えに敵兵を減らしたとしてもすぐに補充の兵が入ってしまう。俺たちにはそれがない。そこで味方の兵が多く失うのは愚策だと思わないのか?」

 

「・・・・・」

 

「夢華。お前が誇り高い軍人であるのは知っている。だがこれは撤退じゃない。なぜならまだ戦闘は始まってないからだ。それにここが守りに不適なのは知ってるはずだろ?」

 

「・・・・・・・」

 

「徐栄様…どうされますか?」

 

夢華はしばらく黙っていたがやがてふっと笑い

 

「・・・・・ま、作戦終了でいいでしょう」

 

「夢華。それじゃあ、」

 

「ええ・・・私たち第二師団は汜水関まで後退する。すぐに後退準備するように言いなさい」

 

「は?・・・・・・はっ!」

 

徐栄の副官は最初唖然としてたがすぐに夢華の言葉を聞き返事をし部屋を出るのだった

 

「でも吹雪・・・ただここを後退するわけじゃないわよね?」

 

夢華がそう言うと俺は二っと笑い

 

「ああ、連中に置き土産をする。」

 

そう言い、吹雪たちはその後、何かの作業をし、それが終わった数時間後、吹雪たちも廃村を後にし、汜水関へと戻るのだった。そして汜水関に戻るとそこには

 

「・・・・吹雪」

 

「・・・・母さん」

 

そこには虎牢関にいるはずの母さんがいた。

 

「なぜここに?」

 

「戦が始まる前に顔を見たかったから・・・・だから顔を良く見せて・・・」

 

そう言い。母さんは俺の顔に手を添えるとじっと俺の顔を見る。その顔は心配している顔だった。そして母さんは俺をぎゅっと抱きしめる

 

「・・・・母さん?」

 

「吹雪・・・絶対に死なないで・・・・もう誰かを失うのは見たくないから・・・・」

 

と、今まで以上に抱きしめる母さん。俺はにこっと笑い

 

「うん。俺は死なないよ母さん。・・・・」

 

俺がそう言うと母さんは懐から何かを取り出す。それはお守りだった

 

「これは?」

 

「恋が…作ったお守り・・・・受け取って」

 

そう言い、俺は母さんの作ったお守りを受け取る

 

「ありがとう。母さん」

 

俺は母さんにそう言うと母さんは笑って、しばらく話をした後、母さんは虎牢関へと戻っていったのだった。そしてしばらくすると雪風がやってきて・・・

 

「隊長・・・・・連合軍が陳留を超えここ汜水関に向かっています」

 

その言葉を聞いて俺の目の色が変わる。

 

「・・・・来たか・・・・」

 

予想より2日早かったがまあ、予定通りだ。

 

「・・・・雪風、全員に総員配置につけと知らせろ」

 

「はっ!」

 

 

その後、全員総員配置の前に俺のところに集まる。そして俺は全員の前に立ち

 

「みんな・・・・いよいよ俺たちの真価が問われる時がきた。董卓軍の一員として、誇りを持って戦ってくれる事と信じる。この汜水関は、洛陽の街を守る最重要場所の一つだ。もしここが敵の手に陥落し通過されれば、敵は街へと進軍する。街を守るため!月たちや国民を守るため!俺たちは一日・・・いや半日でも敵をここで抑える必要がある!そのためにも俺は常に、諸士の先頭にいる!!だからみんな奴らに教えてやろう!俺たちの強さを!」

 

 

「「「「おおおっー!!!」」」

 

 

俺の言葉に皆大声をあげるのだった。反董卓連合が来るまであと三日・・・・

 

 

 




※「絶望的な状況はない。絶望する人がいるだけだ」
ドイツ軍人ハインツ・ヴィルヘルム・グデーリアンの格言です。また最後の方は硫黄島からの手紙の栗林中将を意識して書きました。次回はいよいよ連合軍到着です。次回も楽しみにしてください感想やアイディアや誤字報告などお待ちしております。

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