真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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連合軍、汜水関へ

時が来たれり。吹雪たちが汜水関に軍を置いてから5日後、汜水関から約数キロ先に多くの旗が翻る、曹・袁・袁・劉・馬・孫・公孫・・・それぞれの牙門旗が翻る。そしてその中には島津十字の旗もあった。

 

「結構な数だな・・・・あれはどう見ても10万じゃないな。ざっと30万はいるぞ・・・・」

 

「はい。徐栄さんを後退させて正解でしたね吹雪様」

 

俺は双眼鏡で見て、志乃は夕張の作った狙撃銃用のスコープで見ていた。そう、敵の数は情報より多くざっと30万人以上いた。確かにあのまま徐栄をあの廃村に残していたら半日も持たずに全滅していただろう。

 

「予想以上に多いな吹雪。攻めてきたらどうするんだ?」

 

「話合いは無理。っとすると迎え撃つしかないよアンチョビさん」

 

「確かにそうですな」

 

星とアンチョビさんが俺の横でそう話し合っていた。今のところ布陣している場所はここと他にはすぐ横にある鉱山「摺鉢山」。摺鉢山は元鉱山だったため史実の硫黄島の摺鉢山と同じくいくつもの洞窟があり、兵士たちの一部はそこから敵を待ち構えていた。万が一陥落しそうなときは裏洞窟があり全員避難したら洞窟を爆破する予定だ。

籠城作戦と聴き、華雄は不満そうだったが、じっくり話し合った結果しぶしぶ納得してくれた。

 

「それにしても敵の動きがないっすね・・・・」

 

「おそらくここを攻める作戦でも立てているんだろ?」

 

「それしかないですね。でもそのおかげで私たちは防撃体勢が取れるんですけど」

 

「確かにそうですね」

 

と、桜花、川内、鈴、美佳がそう話す。すると志乃が何やら複雑そうな顔をしていた。

 

「志乃・・・・」

 

アンチョビさんは志乃の心境を理解しているためかそっと肩に手を置く。そう言えば・・・

 

「そう言えば、志乃。お前の妹弟子は確か・・・・・」

 

「はい。劉備のところにいます。できれば仲間として再開したかったのですがまさかこんな形で会うことになるなんて皮肉ですね・・・・・」

 

「志乃・・・・」

 

「ですが、今は今です。私は全力であの二人と知恵力で戦います。あの二人もそれは心の底からわかっているはずですから・・・・・」

 

と、俺に微笑んでそう言う。俺も今は複雑な心境だ。華琳たちと戦わなくてはいけない・・・・おそらくあの陣には季衣や琉流そしてシャンがいる。そして凪たちも…正直言ってあいつらとは戦いたくはない。だけど・・・だけどこれが・・・

 

「戦争なんだな・・・・」

 

俺は誰にも聞こえないほど小さな声でそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃吹雪が反董卓連合の動きに警戒している時、連合軍の天幕では・・・・

 

「ほ~ほほ。皆さま、この度は反董卓連合に参加していただきご苦労様ですわ。それでは軍議を始めますわ。知らない顔も多いでしょうから、まずは自己紹介をしましょう?」

 

と、天幕の中では袁紹が高笑いをしながら会議?をしていた。そしてその後は連合に参加した国主や武将が名乗りあっていた。

 

「さて、それでは・・・・・最後にこのわたくし、袁本初ですわね!私は名門袁家の・・・・・」

 

と、袁紹の長ったらしい話をみんなうんざりそうに聞いて、一人は蜂蜜水を飲んで聞いていた。その後・・・・

 

「さて、わたくしの自己紹介はそこまでにしましょう。さて、わたくしの下にこうして集まっていただいたのは、ほかでもない董卓さんのことですわ」

 

と、袁紹がそう言ったとき、雪蓮と蓮華、そして華琳がぴくっと眉を動かせる。

 

「朝廷で暴虐の限りを尽くす田舎者を懲らしめるために皆さんに集まってもらったのですわ」

 

「ちょっといいか?」

 

と、袁紹が話している時、雪蓮が手を挙げる

 

「あら?何ですの?」

 

「その董卓の暴虐についてだがそれは確かな情報なの?」

 

「ええ、わたくしの放った間者からの知らせですから間違いありませんですわよ・・・・・・おーっほっほっほ!」

 

と、高笑いをする袁紹だが、董卓のことを知っていた華琳は嘘つけっというような顔をしていた。実際袁紹は洛陽街や董卓のことなど調べてなく。適当なことを言って笑って誤魔化していたのだ。

 

「まあ、それはともかく次は連合の総大将を決めましょう」

 

「…‥で、誰が総大将になるんだ?」

 

幽州の公孫瓚がそう訊くと・・・

 

「それはもちろん、気高く、誇り高く、そして能力があり名門の出が総大将にふさわしいではないですか?め・い・も・んの!」

 

と、なぜか名門の所を強く主張する袁紹。それで袁紹が何が言いたいのかわかったのかみんな黙っている。もしも誰かが総大将を推薦すると推薦した総大将が使えなかったら責任が問われる。そんな危ない橋は誰もわたりたくないのでみんな黙秘してしまう。

 

「誰かいませんの?自己推薦でもいいですわよ?ただし名門の出じゃないとだめですけどね~」

 

すると・・・・

 

「じゃあ、袁紹さんがやればいいんじゃないでしょうか?」

 

と、何度も言う袁紹についにしびれを切らしたのか劉備が手を挙げてそう言う

 

「あら?あなたは確か劉備さん?ほかに意見はありませんわよね?」

 

「異論はないわ」

 

「同じく・・・・」

 

「それでは本当は嫌なのですが劉備さんがどうしてもっとおっしゃるのでわたくし袁本初がこの連合の総大将であり、指揮を執りますわね!」

 

「・・・で、どうやって汜水関や虎牢関を攻める作戦はあるのか?」

 

と、北郷が袁紹にそう訊くと

 

「あら、ブ男さん。作戦?そのようなものありませんわ。」

 

「作戦、考えてないんですかっ!?」

 

袁紹の言葉に劉備が驚く。そして袁紹の後ろには文醜や顔良も意外な顔をしているのだった。

 

「なんですの?二人ともなんで驚きになるのですか?」

 

「いや、だって普通籠城する敵を落とすには作戦とか必要じゃないか。それを作戦なしに動くのは・・・・」

 

「作戦なしでどうやって進軍するんですか!?」

 

と、北郷と劉備がそう言うと袁紹はふふんと鼻で笑い

 

「ああ。それならば決まっていますわ。雄々しく、勇ましく、華麗に進軍、ですわ♪」

 

「「「「・・・・・・・・」」」」

 

その言葉を聞いて二人は唖然とし残りの人はやっぱりかっというような顔をしていた・・・

 

「みなさんそれでいいですわよね」

 

「ええ、勝手にしなさい」

 

「私も同じよ・・・」

 

「右に同じだ・・・」

 

そう言いその後会議は汜水関を攻める際は劉備が先鋒とされて軍議が終わり各自自分の天幕へ戻るのだった。しかし・・・

 

「ちょっと曹操さん?」

 

「・・・・なに袁紹?」

 

と、袁紹はあたりをきょろきょろ見回しながら華琳を呼び止める

 

「あなた・・・確か変わった格好の男を連れていたわよね?その人は連れていないんですの?」

 

「彼に何の用?」

 

「前の温泉の時あなたと親しそうでしたからあなたの副官だと思いましてね?」

 

「彼は私の副官じゃなくて客将よ。今はどこか旅をしているわ・・・・」

 

「そうですか?用はそれだけですのでもう戻っていいですわよ」

 

袁紹がそう言うと華琳は桂花を連れて自分の天幕へと戻るのだった

 

「相変わらずねあいつは・・・・」

 

「はい。ですが先ほどの言葉を守ればあとは自由にしてもいいっと逆に考えられます華琳様」

 

「そうね下手な作戦を言われるよりはずっと動きやすいわ‥…それで桂花。吹雪軍は汜水関に?」

 

「いえ、密偵の情報では吹雪軍は汜水関の後ろの虎牢関に布陣しているっと報告していました。それに今汜水関に建てられている旗は華と徐。おそらく華雄と徐栄の二つだと思います」

 

じつは吹雪、自分の軍が汜水関にいることを悟られないように情報を遮断し旗を立てていないのだった。

 

「なるほど・・・・おそらく吹雪軍と衝突するときは銃に気を付けたほうがいいわね」

 

「銃って言いますと、あいつが持っていた天の国の武器のことですか?ですがあいつは製造方法を・・・・」

 

「よく考えてみなさい。私があいつに製造方法を教えろって言ったとき、彼はなんていったかしら?」

 

華琳にそう言われ桂花はあの時のことを思い出す。

 

『曹操さん。残念だけど今のあなたでは製造方法を教える気はないよ。俺の使う銃は身を守るためであって侵略をするために使われたくはない』

 

「・・・・ん?」

 

『俺の使う銃は身を守るためであって侵略をするために使われたくはない』

 

「まさか・・・・」

 

「ええ、董卓は侵略なんてしない人物。それに今の状況はまさに彼に言っていた条件に入るのだから・・・・」

 

「確かにその可能性はありますね・・・・というより華琳様は董卓にあったことがあるのですか?」

 

「ええ一度だけだけどね・・・・・汜水関を超えた後、虎牢関を攻めるときは注意しないといけないわね」

 

「そうですね・・・・」

 

「桂花。・・・・例の作戦ことお願いね」

 

「はい。凪とともに必ず成功させます」

 

桂花はそう言うと華琳は微笑みそして汜水関がある方向を見るのだった。

 

 

 

 

 

そしてしばらくしたのち連合軍は劉備軍を先頭に置かせて汜水関に向けて進軍した。そしてある廃村を通るとき・・・・

 

「気をつけろ敵の待ち伏せがあるかもしれないぞ」

 

と、劉備軍の兵士がそう言って先へと進む。

 

「それにしても俺たちが先鋒か・・・」

 

「なんでも袁紹が北郷様と劉備様に行くように命じたそうだぞ。しかも兵と兵糧も渡さずに。それに俺たちが劉備・北郷軍が戦闘なのも敵の攻撃がわかりやすいようにだと」

 

「なるほど俺たちはエサか・・・・」

 

「大変だな北郷様も劉備様もあんな無理なこと頼まれて・・・・・」

 

「ああ、でもあの二人はお優しい方だからな・・・・」

 

「でも公孫瓚殿が兵を貸してくれたからまだよかったけどな」

 

「そうだな」

 

と、兵士たちがそんな話をしている中、劉備たちは

 

「どう思う朱里?この連合のこと」

 

「はい。雛里ちゃんもそうですがこの連合何か裏がありそうな気がします。それに董卓軍には・・・・」

 

「確か朱里ちゃんのお姉さん弟子と義理のお姉さんがいるんだよね?」

 

「はい桃香様の言った通り志乃お姉ちゃんやアンチョビお姉ちゃんがいます。その二人がいるのに・・・・」

 

「そうだよね・・・司馬懿さんにはあまり面会はないけどアンチョビさんは前にうちに遊びに来てくれたもんね~」

 

「鈴々も覚えているのだ。とっても優しいお姉ちゃんだったのだ」

 

「それに正義感もあったしな・・・・」

 

と、張飛こと鈴々と関羽こと愛紗が頷いてそう言う

 

「ああ、そんな正義感のあるアンチョビさん。それに沖田がいるのにあんなことになるとは思えない・・・」

 

「ご主人様。あの枯草色の御使いと話し合ったのですか?」

 

「ああ、そうだよ愛紗。黄巾の乱終結後の夜にな・・・話し合ってわかったがあいつは悪行は絶対にの逃さない奴だ・・・・・それなのに彼の上司の董卓が暴政していて沖田が知らんぷりするのはおかしな話だ・・・」

 

「ますます怪しいですね…この連合の話」

 

と、北郷たちがそう話し合っていると

 

「おい、あそこに水があるぞ!」

 

っと、一人の若い兵士が廃村にある岩に湧水があるのを見つけ水を汲みにいく

 

「ご主人様、水だって。よかった~兵糧が少なくて水も不足気味だったから「ちょっと待ってください!桃香様!」ん?何朱里ちゃん?・・・・」

 

桃香も水を汲みに行こうとしたら孔明こと朱里に止められる

 

「地図で見ても、あの地形には水が湧き出ません!」

 

「え?と・・・すると・・・」

 

ト桃香がそう言った瞬間・・・

 

ドカァーンっ!!!

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

急に湧水あたりの岩場が爆発したのだ。そう、吹雪が言った置き土産とはこのことだったのだ。

 

「ば、爆発っ!?」

 

「な、何なのだ!?」

 

「罠だっ!」

 

「くそっ!まさか水をためた場所に罠を設置するとは・・・・」

 

いきなりの爆発に劉備軍は一時混乱状態に落ち入り、北郷は苦い顔をしていた。そしてしばらとして劉備軍は負傷兵を治療し後方に下げ態勢を立ち直らせて再び進軍するのだった。そして数分後、連合軍は汜水関へと到着しそのまま進軍する。汜水関まで500メートルを切ったところで北郷は何かの違和感を覚える・・・・

 

「(変だ・・・・なぜ攻撃してこない)」

 

 

 

 

 

 

 

汜水関

 

 

「御使い様!敵の姿が見えました!」

 

「よし、全員攻撃態勢をとれ。合図が出るまで攻撃はするなと伝令を頼む!」

 

「はっ!」

 

「いよいよですね吹雪様」

 

「ああ・・・・」

 

 

俺は汜水関の一番最前のところにいた。そして双眼鏡で敵の様子を見ていた。先頭にいるのは・・・・・劉備・北郷軍か・・・・・

 

「隊長。全員攻撃準備整いました。攻撃は開始されますか?」

 

「…待て」

 

吹雪は双眼鏡で敵を見ながらそう言う。一方攻撃態勢をとっている兵たちは

 

「まだかよ・・・いつになったら攻撃命令が出るんだよ」

 

「まあ、落ち着けよ。今、弓を放ったところで効果はないでしょう。汜水関から5町(約500メートル)埋め尽くしたときが好機よ」

 

「吹雪まだなの?」

 

「……」

 

夢華は問い掛けるも、吹雪は何も言わない。

 

「……総員待機よ。まだ合図は出さないで・・・」

 

「はっ!」

 

夢華の言葉に兵士が返事し伝令に出る。またもう一人は摺鉢山にいる守備隊に旗信号を送って知らせた。ちなみに旗信号は吹雪が教えたものでこれを理解して採用しているのは董卓軍だけである。

 

「あれだけ来ているんだぞ!なぜ迎え撃たないんだ。何を考えているんだ吹雪の奴は!」

 

「落ち着け華雄。今攻撃したところで効果は薄いし矢の無駄だ」

 

と、焦る華雄を星が落ち着かせる

 

「しかしだな趙雲!」

 

「落ち着け。とにかく吹雪殿を信じようじゃないか・・・・」

 

そう言い華雄は悔しそうに敵を見て星は落ち着いた様子で敵兵を見るのだった。

 

 

「……」

 

そして吹雪は連合軍の歩兵らが、地響きを錯覚させるような雄叫びとともに進撃を開始ししているのを見てゆっくりと双眼鏡を降ろす。

 

「行くぞ。攻撃開始!」

 

吹雪の言葉に司馬懿が頷き、手に持っていた銅鑼を鳴らす

 

ジャァーン ジャァーン ジャァーン!!

 

「よし合図だ!」

 

「よしっ全員に知らせ!!」

 

そう言い伝令兵の一人が弓を天に向かって放つすると

 

ピュイィーーーーーー!!!

 

と、鏑矢が鳴り一そこから赤い煙幕が放たれる。それを見た董卓兵たちは

 

「よしっ!攻撃開始だぁ!」

 

「墳進矢はなてぇ!!」

 

「弓矢放てっ!」

 

夕張の号令で兵士の一人が墳進矢の導火線に火をつけ、そこをたどってられた火薬に火が付き、ロケット推進で無数の矢が飛び舞うそして推進力を失うと矢は急降下して連合軍に降り注いだ。そしてほかの兵は汜水関や摺鉢山から夕張特性の連発弩や弓を放って十字砲火で交戦。

こうして 戦いの火蓋が切って落とされたのだった。

 

 

 

 




ついに反董卓連合の戦いが始まりました。

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