真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
「董卓軍第一師団師団長・・・・・呂奉先。我が子の仇・・・・・取らせてもらう・・・・」
と、鋭い殺気を袁紹軍・袁術軍にぶつける。その殺気に袁紹軍はひるむも
「ええい!相手は小娘ただ一人こっちは4万いるんだぞ!全員でたたんじまえ!!」
「し、しかし班長!相手はあの呂布です。噂に聞けば、3万もいた黄巾党の軍を壊滅させたとか・・・・」
「うろたえるな!こいつが戦った黄巾の軍は所詮、農民崩れが集まった烏合の衆!俺たちは厳しい訓練を受けた名族の精鋭軍だ!だから怯むな!!突っ込んでなぶり殺しにしろ!」
『おおー!!』
と、先頭にいた班長の声で全員が恋目掛けて突進するのであったのだが・・・・
「・・・・・・いくぞ・・・・」
そう言い恋は自分の武器である方天画戟 を握りしめるのであった。そして彼女の体から真っ赤なオーラが吹きだし、風が轟々と吹き荒れ彼女の髪がざわざわと揺れているのであった。そして恋は方天画戟を意図振りすると、斬りかかって来た数十人の袁紹軍を吹っ飛ばしそして赤い雨が降る。
「ひっ!」
「うろたえるな!押せ!押せぇー!!」
「・・・・・いくら来ても無駄・・・・」
袁紹・袁術軍は数に任せての物量攻撃で一気に攻め寄せるが、その隊に恋は目にもとまらぬ速さで方天画戟を振りかざし袁軍の兵たちを屍に変えそしてそのあたりは赤い血の池と化していた。
華琳たちが予測していたように赤い大嵐が虎牢関の戦場で吹き荒れることになったのだ。
「く・・・なんだよ、こいつ本当に人間か!?」
「班長!あの女、化け物です!もはや4万いた我が軍が半数以下に減っています!このままでは全滅してしまいます!」
「くそっ!こんな時に武装親衛兵団は何をしている!?」
「班長あの部隊は汜水関攻略の時に全滅しています!」
「なっ!?なんだと!?くそ~こうなったら弓隊を使って攻撃しろ!!」
「はっ!」
虎牢関城壁
「いいんですか?恋様。一人だけ外に出して。やっぱり私たちも外に出たほうがいいんじゃないっすか?」
「確かに……じゃあ、桜花あなた今から城門を出ていくか?」
「冗談よしてくれっす星。今行けば確実に巻き込まれるじゃないっすか」
「ふ、そう言うことだ桜花。今の恋は息子である吹雪殿を瀕死の重傷を負わした袁紹軍に怒っている。まあ、当然だろうな。私も同じ立場だったらそうする」
と、桜花の言葉に星はそう言うと、
「斗志!桜花!恋さんがいる左翼の奥と右翼の奥の方に敵の弓隊がいる!あいつら・・・・遠距離から狙撃するつもりね」
「わかった。夕張、あなたは銃士隊を連れて右翼の弓隊をやってくれ!」
「わかったわ!銃士隊、弓隊。私についてきて!」
と、そう言い夕張の部隊は部下を引き連れてその地点に向かう。そして徐栄こと夢華は弓などの武器を取り
「李郭。左翼の連中は私と桜の部隊に任せて」
「ありがとう夢華」
斗志がお礼を言うと夢華は頷きそして桜とともにに左翼にいる敵へと向かうのであった。
「・・・・何なんだよこいつは・・・・」
「まさか・・・・こんなことって」
袁紹軍の参謀角の文醜と顔良は驚いていた相手はただ一人の少女、数では主君である袁紹の従妹の袁術の軍を開合わせて4万いる。常識に考えてこちらの方がの方が圧倒的に有利、そのはずだったが今の現状はそうではなかった。いま自分の目の前にあるのは呂布の死体ではなく、屍となった無数の自分たちの軍であった。呂布が武器を振るうと爆風が起きそして兵たちが吹っ飛び真っ赤な血が雨のように飛び散り、兵士の体の一部が降り注ぐ。その光景はまさに地獄のようだった。そして袁紹軍の兵たちは剣や槍ではかなわないとわかったのか
「弓だ!弓で射殺せ!!」
と、一人の兵士がそう叫ぶと左右後方に下がっていた弓兵たちが弓矢を構え遠距離から狙撃しようとするが・・・・・
ダダアァ-ン!!
「ぎゃっ!」
「ぐわっ!!」
急に銃声が鳴り響き右側にいた弓隊は悲鳴を上げて血を流して倒れる。
「気をつけろ!右に董卓兵が潜んでいるぞ!」
一人の兵士がそう言い弓隊は呂布の攻撃を中止し右側に潜む董卓兵に向けて弓を向けるが・・・・・
「ギャッ!!」
『っ!?』
右側に向いた瞬間一人の兵士の背中に矢が飛んできて刺さる
「左から弓が!?左にもいるぞ!・・・・ぎゃあ!!」
「囲まれている!?くそ!何処にいるんだ!?」
右やら左やらのいきなりの攻撃にただでさえパニックになっていた袁紹軍はさらにパニックになるのであった。
「ね、ねえ文ちゃん…私夢でも見ているのかな?4万人以上いた味方が今いるのは・・・・・たったの4千人に減っているんだけど・・・・・・」
「な、なんなんだよ・・・・董卓軍って化け物ぞろいか!?」
と、二人が冷や汗を流し、震えていると、近くで爆発音が鳴り。多くの悲鳴が上がる。すると、一人の兵士がやってきて
「も、もうダメです。あの呂布は化け物です!!すでに我が軍は壊滅状態!これ以上はもはや戦闘不可能です!」
と、もう一人の兵士がやってきて
「文醜様!顔良様!は、早くお逃げください!我々が少しでも時間を稼ぐので!!」
と、そう言った瞬間、
「・・・・・・・お前が袁紹か?」
『っ!?』
後ろから声が聞こえ振り向くとそこには返り血で真っ赤に染まった呂布こと恋がいた。そして文醜や顔良に伝令を伝えた兵士二人は剣を抜き
「「ここから先は絶対に通さんぞ!!」」
とそう言い斬りかかろうとするが
「・・・・・邪魔」
と、恋の一振りで吹っ飛ばされ絶命した。そして恋は二人の前に立ち・・・・
「・・・・・貴様らのどちらが袁紹だ?」
と、殺気を含めた目でそう言うと
「わ、私たちは袁紹様じゃありません!」
「れ、麗羽様になんか様なのかよ!」
と、文醜がそう訊くと
「・・・・・・あんた達の兵が・・・・毒矢を使って吹雪を毒殺しようとした・・・・・・だからそいつの首を取る。・・・・場所を教えこの戦域から離脱すれば命はとらない・・・・けど邪魔をするのだったら殺す・・・・」
と、そう言うと
「ど、毒?」
「何を言ってんだよ!麗羽様は我が儘でおバカなところがあるけど決して毒を使って暗殺するような人じゃない!」
と、二人は恋の殺気に耐えながらもそう言う
「・・・・・ほんと?」
「ああ、そうだよ!あの人はさっきも言った通りおバカだけど馬鹿と同時に純粋な人なんだ!だからどんなに苦しい状況になってもそんな卑劣なことをする人じゃないんだ!」
「ぶ、文ちゃん・・・・・」
と、文醜の言葉に顔良は感動し恋はじっと文醜の目をじっと見る。そして方天画戟をゆっくり下す
「・・・・・・お前の目、嘘ついている目じゃない・・・・・でも。あなた達の兵が毒矢を使ったのは事実。だがそれは袁紹の意思じゃない・・・・・だから恋は袁紹の首を取るの、今はやめる・・・・・・」
その言葉に二人は安心したように息をつくが恋が「ただし」と言葉を付け加え
「・・・・・・あなた達の軍はすぐに撤退しろ・・・・・もし、再び侵軍すればその時は袁紹軍の兵士たちと袁紹の命、必ず刈り取る・・・・・・」
と、殺気をだし目を細める。すると。二人は震えあがり、残った4千人くらいの兵を連れて慌てて逃げ出すのであった。そして恋はそれを見届けると虎牢関へと戻るのであったのだった。そしてそれを見た他の連合軍たちは息をのんでいた。
結果・袁紹・袁術軍、虎牢関への突入失敗、4個師団中、約三個師団全滅。残りの1個師団死傷者多数、袁紹・袁術軍はほぼ壊滅状態となった。
呉の陣営
「・・・・・・たった一刻で4万いた袁紹・袁術軍がたった4千を残して壊滅だなんて・・・・・やっぱり突っ込まなくてよかったわね。下手をすれば私たちもかなりの被害が出ていたわ・・・・」
「そうだな・・・・・それにしてもあれが沖田の母親の呂布か・・・・・・恐ろしいな・・・・まるで先代の孫堅様みたいな戦い方だ・・・・」
「そうね・・・・」
「・・・・・で、これからどうするんだ雪蓮?」
「蓮華に例の作戦を実行させるように言うわ。・・・・・誰か蓮華を呼んできてちょうだい」
魏
「・・・・・これはすごいわね。『母は強し』とはこういうことかしら?」
華琳は先ほどの光景を見てそう呟く。すると
「華琳様・・・」
と、そこへ桂花がやって来た
「桂花・・・・・どう例のあれの準備は?」
「はい。いつでも実行できます。凪たちもすぐに出られるとのことです」
「そう・・・・頼むわよ」
「はい。お任せください」
劉備・北郷陣
「はわわ・・・・・・4万もいた袁紹軍が・・・・・」
「あわわ・・・・・か、壊滅・・・・・・」
「司馬懿さんの言う通り、後方に下がってよかったねご主人様・・・」
「ああ・・・・」
と、劉備たちは呂布の圧倒的な力を目にただ驚くのであった。
虎牢関
「あんなにたくさんいた袁紹軍が壊滅なんてやっぱり恋はすごいわね。ねえ桜さん?」
「そうね。恋ちゃんが怒ると怖いことは知っていたけど、ここまでだと怖いを通り越して感心してしまうわね・・・・」
と、袁紹の狙撃部隊を撃破し戻って来た夢華と桜が言うと
「徐栄様!」
「どうかしたの?」
と、一人の兵士がやって来た
「はっ!徐栄様に会いたいという人物が・・・・」
「私に?誰?」
「はっ!その者が言うには「定軍山の龐徳」といえばわかると・・・・」
「(龐徳!?)・・・・・わかった。すぐにそのものを連れてきて」
「はっ!」
「夢華、その人のこと知っているの?」
「ええ・・・・前に定軍山の黄巾党残党を制圧するときにちょっとね・・・・・」
「そう・・・」
「徐栄様!連れてきました!」
しばらくして先ほどの兵士がやってきてその後ろにはフードを被ったその少女がいた。そしてその少女はフードを外し夢華に笑顔でこう言う
「久しぶりね徐栄。定軍山の時以来かしら?」
と、その少女は馬騰のところにいるはずの龐徳だった。
「・・・・・ふう」
一方、袁紹軍を壊滅させ、虎牢関に戻った恋は部屋の椅子に座りため息をついていた。今その部屋にいるのは恋だけであった。そして恋は体に付着した返り血を布で拭き、
「・・・・・吹雪」
と、今洛陽の宮中に運ばれ、意識不明の状態の我が子を心配していた。すると・・・・
「あの名門といわれた袁紹や袁術の軍4万をたった一人でかいめつさせるとはさすが、董卓軍最強と言われた飛将軍呂布奉先ですね・・・・」
「っ!?」
いきなり背後から誰かの声がし、恋は驚いて振城を振り向くとそこには漢王朝の文官が来ている高価な服を着た女性が立っていた。
「・・・・・・誰?」
恋が警戒した目でそう訊くと彼女はにやりと笑い
「初めまして、私は漢王朝の役人の王允と申します・・・・・本日はさるお方の命によりあなたに伝言を届けに来ました」
「伝言?」
「ええ…‥内容は簡単です。今現在、この漢王朝は反董卓連合の内乱により疲弊しきっています。これには早くこの内乱を・・・・」
「能書きはいい・・・・・何が言いたい?」
「でははっきりと言います・・・・・・董卓を殺しなさい呂布。そうすればこの内乱のすべてが終わります」
「っ!?」
王允の言葉を聞き恋は顔をしかめ方天画戟を王允に突きつける
「・・・・・・もう一度言ってみろ・・・・今、なんていった?」
「はい。董卓を殺せと言いました呂布・・・・・そうすればこの内乱を終わると言いました」
「そう・・・・・なら死ね」
そう言い恋は方天画戟を振り上げ王允を斬り殺そうとしたが・・・・
「あなたの息子がどうなってもいいんですか?」
「っ!?」
その言葉に目を見開き、恋の持つ方天画戟を王允の喉元寸前で止めた
「今、意識不明で身動きの取れないあなたの息子である沖田吹雪の命私たちが握っています。もし董卓殺害を断れば、沖田が寝ている部屋で待機している部下が即座にとどめを刺して殺します。それと私を殺してもほかの人に相談し話しても董卓を殺さないと判断し、即座に殺します」
「くっ・・・・・卑怯者」
「ふふ、私にとっては褒め言葉だわ・・・・さて呂布。主を取るか、かわいい我が子を取るか、2日の猶予を与えます・・・・じっくり考えなさい呂布」
そう言うと王允はそう言い部屋を出るのであった。そして一人残された恋は
「(月を・・・・・・殺すことはできない・・・でもそれだと吹雪が・・・・・・総司・・・・私はどうすればいいの・・・)」
と、方天画戟をぎゅっと握りしめ、月を取るか吹雪を取るか・・・・・どちらをとっても最悪の結果ともいえる選択を迫られた恋はどうすればいいのかと苦しそうな顔をするのであった。
この小説は面白いか?またはリメイクの必要ありか?
-
面白い・リメイクする必要はなし
-
面白くない・リメイクの必要あり
-
面白いがリメイクの必要あり
-
面白くないがリメイクの必要もなし
-
どちらでもいい