真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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反董卓連合終結

洛陽の宮中で騒ぎがあったころ連合軍陣営では・・・・

 

曹操陣

 

「華琳様」

 

「桂花。状況はどうなの?」

 

「はい。先ほど凪たちが虎牢関から戻ってきました」

 

「そうなの・・・・・でどうだったの?」

 

華琳がそう言うと桂花は一枚の書類を取り出し華琳に渡す

 

「これは何かしら?」

 

「凪が虎牢関でとある人物から受け取ったものです。その紙に書かれている名を見てください」

 

桂花にそう言えあれ華琳はその紙の下の方を見るとそこには『沖田吹雪から魏の王へ』と書かれていた。それを見た華琳は目を大きくみ開きその手紙を広げて読む。そしてそれを読んだ後

 

「なるほどね・・・・・胡散臭いと思ってたのが現実になったわね。で、桂花?凪たちはどうなっているの?」

 

「はい。今とある人物とともに特別任務に当たっております」

 

「そう。・・・・・・それともうじき来客が来ると思うから準備しときなさい」

 

「かしこまりました」

 

 

 

呉の陣営

 

「姉さま。虎牢関へ潜入する準備ができました。いつでも行けます」

 

一方、呉の陣営では孫権こと蓮華が思春を連れて姉である雪漣のところにやってくる。しかし

 

「ああ、蓮華。ごくろうさま。でも、もういいわ」

 

「え?どういうことですか?」

 

「言葉通りの意味よ。虎牢関への潜入は中止よ」

 

「それって・・・・・吹雪殿を見捨てろって意味ですか?」

 

「いいえ、違うわ。もうそれをする必要が無くなったのよ」

 

「それはどういう意味ですか姉上」

 

「私が説明します蓮華様」

 

「え?」

 

と、蓮華がそう言うと天幕の外から董卓軍の捕虜になっているはずの明命が入って来たのだ

 

 

袁紹陣営

 

 

「姫、どうします?もう撤退しましょうよ。」

 

「どういう意味ですの猪々子?」

 

「だってさ~汜水関や虎牢関でうちらの兵はほとんどやられちゃったじゃないですか。しかも虎牢関は突破できずにもう1週間。この戦争が始まって半月以上たとうとしているんですよ」

 

と、文醜がそう言うと郭図が

 

「それに董卓を討つためにやって来た諸王国も戦意を失い国に帰っています。それに私たちの物資も前の黒山衆や周倉の奇襲攻撃でほとんど失っています。ですのでこれ以上の戦は袁家にとっては危険ではないでしょうか?麗羽様。ここはひとつ体制をを立て直すためここは撤退するべきです」

 

と、郭図がそう言うと麗羽はため息をつき

 

「琉巳さん。あなたはいつから臆病になったのですか?我が名門である袁家に撤退の文字はありませんわよ」

 

「ですが麗羽様。既に私たちの軍はもう戦える兵士がいません」

 

「斗詩の言う通りあの呂布の攻撃で兵士たちの士気も落ちています」

 

「それならば、他の兵たちに頼んで虎牢関を攻めるように言いなさい。『総大将命令』といえば、素直に従うはずですわ」

 

「そんなにうまくいきますか?」

 

「上手くいくのですよ。なんたって総大将直々の命令なのですから逆らうはずはありませんは。さてわたくしは次の軍議が始まるまで仮眠をとってますので起こさないでくださいね。お~ほほほ!」

 

そう言うと袁紹は寝具のある天幕へと高笑いをしながら行くのであった。そしてそれを見た文醜たちは深いため息をつくのであった。

 

 

 

 

一方連合軍の天幕の外では・・・・

 

「あそこが連合軍の軍議天幕か公孫瓚殿?」

 

「ああ、天幕の旗を見て袁紹はまだ来ていないみたいだが、ほかの連中は来ているみたいだな」

 

と、連合軍天幕の岩陰で俺と公孫瓚がそう話していた。

 

「そうか・・・・で、二人とも例の客人は連れているよな?」

 

「はい。隊長この通りにきつーく縛っています」

 

「こいつのせいで…隊長や月様が・・・」

 

「まあ、まあ落ち着け斗志、桜花。それじゃあ、行くか。二人は合図があるまで待機」

 

「「了解」」

 

そう言い俺は日の丸の鉢巻きをぐっと額に巻き、腰に軍刀を差して連合軍の天幕へと向かう。するとそれに気づいたのか連合軍の兵士たちが

 

「とまれ!何者だ!!」

 

と、槍を突き付ける。そんな中俺は息を吸いそして

 

「董卓軍第三師団師団長沖田吹雪である!連合軍総大将に面会である・・・・・・通せ!!」

 

と俺が気迫でそう言うと連合軍の兵士は俺をその軍議の天幕へ連れて行くのであった。俺が天幕に入る数分前の軍議天幕の中では袁紹を除く他の連合軍の大将が集まっていた。

 

「それにしても遅いな・・・袁紹さん。もうみんな集まっているのに」

 

「まさか寝ているんじゃ・・・・」

 

「あの袁紹ならあり得るね」

 

と、先に天幕について座って待っていた劉備や北郷、そして華琳や雪蓮がそう呟く。すると雪蓮が

 

「そう言えば曹操」

 

「あら?何かしら孫策」

 

「あなた、昨日虎牢関にあなたの部下が虎牢関に入ったのを私の部下が目撃したらしいんだけど?あなたもしかして董卓と内通しているんじゃないの?」

 

「あら?なんのことかしら?第一、孫策あなたはどうなの?聞けばあなたの所の妹が虎牢関に入って董卓たちを救出しようしたという噂が立っているんだけど?あなたこそ内通しているんじゃないの孫策?」

 

「さて?あなたの見間違いじゃないかしら曹操?」

 

「そう?まあ、そう言うことにしておくわ」

 

と、そう言い互いを見る二人。すると劉備が

 

「もう、二人とも今はそんなことを言い争っている場合じゃないですよ。今は互いに協力し合って虎牢関を突破しないと」

 

と、劉備がなだめる。そんな中とある声が聞こえた

 

「失礼するぞ」

 

そう言いながら天幕に入ってきたのは沖田吹雪であった。その姿を見て劉備たちは驚く。そんなことを気にせず吹雪は

 

「董卓軍軍使、沖田吹雪。反董卓連合軍総大将袁紹に面会である!この連合の先任将校はいるか?」

 

と、沖田がそう言うと、袁紹の代わりに席に座っていた郭図が立ち上がり

 

「私は袁紹様の軍師の一人の郭図です。それであなたが董卓軍。それも天の御使いと言われている沖田吹雪殿だと証明できるものはありますか?」

 

と、そう言うと吹雪は腰に差していた軍刀を出し

 

「この軍刀に掛けて信じていただきたい」

 

と、真剣な目で言うと、曹操が

 

「彼は本物の天の御使いの沖田吹雪よ。私が保証するわ」

 

「私もよ。彼とは黄巾の乱であっているしね」

 

「私もです」

 

と、華琳や雪蓮、そして劉備がそう言うと郭図が頷き

 

「なるほど・・・・・どうやら本人みたいですね・・・・・わかりました少々お待ちください」

 

と、そう言い郭図はいったん天幕の外に出て、袁紹のいる寝室へと入り

 

「麗羽様。麗羽様。起きてください」

 

と、郭図は寝ている袁紹を揺り起こす。すると袁紹が目を覚まし

 

「なんですの?もう軍議の時間になったのですか琉巳さん?」

 

「いいえ、あなた様にお客が来ています。董卓軍の使者です」

 

と、そう言うと袁紹は飛び起きて

 

「なんですって!?それじゃあ、とうとう私たちに降伏するのですわね」

 

と、すっかり有頂天な気分で着替えて軍議の天幕へと向かうのであった。そして軍議場へ着き吹雪の顔を見るや否や

 

「あら?あなたはさっきのブ男さん。とうとう私たちに降伏する気になったのですね?」

 

と、上機嫌でそう言うが吹雪は首を横に振り

 

「いいや。俺がここに来た理由は貴殿ら連合軍に撤退勧告しに来た」

 

と、そう言うと例はは眉をぴくッと動かして

 

「今,なんとおっしゃいましたか?」

 

「ですから、撤退勧告しに来たと言っているんですよ」

 

とそう言うと例は目をキッと細め吹雪を睨み

 

「ふざけないでくださいます?なんでわたくしたちが暴虐をしている逆賊の董卓から都に住む陛下やそこに住んでいる人を助けるために来たのですわ。それなのになぜこの軍を引き上げなければいけないのですの?」

 

「・・・袁紹。董卓が暴政しているなどという話誰から聞いた?」

 

「誰ってそれは漢王朝に仕える宦官で十常侍筆頭の張譲さんですわ!あの人が都で董卓が暴政をして陛下を困らせるから名門である袁家を筆頭に各諸王国を集めて董卓を討伐してくれと、書かれた手紙を読んでここに来たのですわ!」

 

と彼女はそう言うと、吹雪はため息をつき

 

「悪いが袁紹。貴様は騙されているんだよ。董卓は暴政などを一切していない」

 

「なんですって?」

 

「おい!奴を連れてこい!!」

 

と、吹雪がそう言うと天幕の外から斗志と桜花が現れ、そして縄で縛られたとある人物を連れてくる。その人物は銀髪で派手な衣装を着た青年であった。それを見た袁紹が

 

「こ、この人は張譲さん!?なんで張譲さんが縄で縛られていますの!?」

 

「この男は漢王朝の実権をこの手に握り、それが邪魔である董卓にぬれぎぬを着せてこの乱を引き起こした張本人だよ。これがその証拠だ」

 

そう、桜花たちに連れてこられた縄で縛られた男は張譲であった。そして吹雪は張譲が暗躍し謀略ていた資料を連合軍に渡しそれを見た連合軍の将たちは動揺する。しかし袁紹は

 

「ふん!そんなものは嘘に決まっていますわ!!こんな書類などいつでも偽造できますし。それにしてもあなた漢王朝に仕える高官であり十常侍筆頭の張譲さんをこんな目にあわしてただで済むと思わないでちょうだい!すぐにここで処刑・・・・「その必要はないわ」・・・・え?」

 

袁紹が怒ってそう言うがそれを遮る声が聞こえる。そして袁紹たちがその声のした方へ顔を向けると・・・・

 

「へ、陛下!?」

 

袁紹が驚いてそう言う。そう、そこへ現れたのは漢王朝の皇帝である霊帝とその妹である劉脇そして十常侍の趙忠であった

 

「な、何故陛下がこんなところにいるんですのッ!?」

 

「そんなことどうでもいいわ。それよりもえ・・・・とあなたは袁家の・・・」

 

「空丹様。袁紹です」

 

「ああ、そうね。ありがと黄。それよりも袁紹。沖田の言うことは本当よ。董卓は暴政をしていないわ!そしてあなたは張譲の文を鵜呑みにし自分の目でそれを確かめないで私の信頼する沖田や董卓を討伐しようとは何事よ!!」

 

「は、はッ!!」

 

霊帝の雷に袁紹は顔を青くし思わず頭を下げた。そして趙忠は張譲を見て

 

「張譲殿。あなたのことは前から怪しいと思っていましたがまさかこんなことをするとはね」

 

「はっ!何を言っているんだ趙忠、私は無実だ。沖田の出した資料も偽物かもしれんのに何の証拠があって・・・」

 

と、張譲は白を切るが、趙忠は目を細め

 

「証拠ならあるわよ・・・・例の者持ってきてくださる?」

 

「はい。これです」

 

そう言うと天幕から凪や真桜そして沙和が入りある資料を渡す。そして趙忠はその資料を張譲の前に見せる

 

「この資料がなんだ?」

 

「これはあなたが殺した丁原が残した置き土産よ。あの子が命を懸けてまとめたあなたがこれまでしてきた悪行を記録したものよ。この報告書によればあなた沖田殿や董卓は愚か劉脇様の命まで狙ってたそうね!」

 

張譲はその資料を見て顔を青くする。そうその資料はかつて自分がしてきた悪行を細かく記録したのが書いてあった。そして霊帝は

 

「すぐにこのバカな戦争を止めなさい!そしてこの連合に参加した皆のものに罪はなし。ただし袁紹は総大将の責任として領地の一割を没収する!そして張譲!!貴様は私の妹だけではなく、信頼する沖田や董卓の命を狙ったこと決して許しはしないわ。あなたには苦しい罰が下されるのを覚悟することね!!連れて行きなさい!!」

 

「くっ・・・・・」

 

霊帝の言葉に張譲は悔しそうな顔をする。そして兵士たちが張譲を連れて行こうとしたとき

 

ボムっ!!

 

『っ!?』

 

急に張譲の周りから煙幕が現れ、そして煙幕が晴れると張譲の姿は消えて残っていたのは切れた縄だけであったのだった。そのことにみんなが驚く中、趙忠が

 

「みなさん。悪党の張譲は今私の兵士が探しておりますので、あなたたちはすぐに平和条約を結びなさい!それでいいですか陛下?」

 

「ええ、かまわないわ。それではすぐに準備をなさい!」

 

と霊帝が頷き、みんなが混乱する中、直ちに平和条約への準備が始められるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洛陽のとある宿

 

「張譲様。ご無事で何よりです」

 

「王允。助かった・・・・」

 

と宿の中で張譲がそう言う。そうあの煙は王允が煙球を使い張譲の縄を切ってここまで運んだのだ

 

「くそっ・・・沖田め。全部あいつのせいだ。あいつさえいなければすべてうまくいってたのに・・・・」

 

と、悔しそうな顔でそう言うと王允が

 

「それでどうしますか張譲様。もうここにはいられません。いつ追手が来るかもわかりません」

 

「そうだな・・・・この大陸にいても反董卓連合に参加していた奴に捕まる・・・・・とすると南蛮・・・・いや大秦だな」

 

「大秦・・・・・・・・・・羅馬のことですか?ですがあそこはすごく遠いいですよ?」

 

「この際だ仕方がない。出発は夜だ。そして南蛮を通ってそこへ行く。そして、いずれ機会があったらこの国に戻りいつかあの沖田に復讐してやる!」

 

「わかりました。ではすぐに出発の準備をします!」

 

と、そう言い王允が部屋を出ようとしたとき

 

グサっ!!

 

「ぐっ!?」

 

何かが王允の腹を貫くそれは短剣であった。そして

 

「羅馬よりも安全な場所がありますよ王允殿。張譲様。それは地獄という場所ですよ」

 

と、王允を刺したのは樊稠子と雪風であった。その目は氷のように冷たい視線であった。

 

「き・・・・貴様は・・・・・はん・・・・・ちゅう」

 

そう言い王允は倒れ血を流し絶命する。それを見て張譲は目を見開き

 

「は、樊稠!?貴様何を!?お前は私の味方ではないのか!?」

 

「張譲様・・・・いいえ張譲。貴様は一つ勘違いをしている。私は貴様についてはいない。私があんたの仲間になっていたのはあんたの本性を探るため。それだけではない。張譲。貴様、夜腑迂瑠(やぷうる)村事件のことは知っているな?」

 

「な、なんだと?」

 

「10年前、成都の隅にある小さな村、夜腑迂瑠村が漢王朝の役人によって皆殺しにされた」

 

「ああ、あの村には疫病が蔓延していたからそれを焼却するために村を焼き払った。しかし人はいなかったはずだ」

 

「違う!そんなのは表の作った理由だ!!あの村を焼き払った理由は、漢王朝に仕えたとある高官に不満を持った人たち、そしてその男の悪行を知っている者たちを口封じするために殺したんだ!それも女子供を含めた無差別虐殺だ!そしてその悪行をしその村の人たちの虐殺を指示し計画を立ててたその男は貴様だ張譲!」

 

「ふっ、何を根拠に?」

 

「・・・・・私はお前が皆殺しにしたあの村の生き残りだ」

 

「っ!?」

 

その言葉に張譲は目を見開く

 

「馬鹿な!?あの村には生存者はいないとその殲滅隊の隊長がそう報告したはずだ・・・・」

 

「あの時幼い私はその隊長に命を救われ育てられた。そして私はその育ての親が無くなる前にその真実を聞かされ、それ以来張譲貴様に復讐する機会をうかがっていた。もし心を入れ替えましな人間になってれば命を取らず牢屋に入れようと思っていたが、あんたは月さまの命だけではなく私が最も敬愛する隊長の命をも狙い、そしてこんな戦争を引き起こした。もはや私はあんたに慈悲をかける気はないわ。たとえ漢王朝の役人だろうが皇帝であろうが、平和を乱しこの国の人たちに厄災をもたらすものは悪・即・斬のもとに斬り捨てるわ」

 

「沖田の指示か?」

 

「いいえ、隊長はこのことは知らないわ。これは私怨よ。死になさい張譲これは天誅だ」

 

そう言い雪風は短刀を手に張譲に近づくすると張譲は顔を青くし

 

「ま、待って!待ってくれ!金ならいくらでも払う!一生遊んで暮らせるぐらいの金を払うぞ樊稠!」

 

と命乞いをするが、樊稠はふっと笑い

 

「犬はエサで飼える。人は金で飼える・・・・・・だけど天水の狼を飼えるものは何人にもできないわ」

 

そう言い、雪風は剣を振り上げ張譲の首を斬り、張譲は悲鳴を上げる暇もなく絶命した。そして一人残された雪風は

 

「・・・・父上、母上。仇はとりました」

 

と、そう言い静かに部屋を出るのであった。こうして反董卓連合は終結したのであった。

 

 

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