東方 全てを焼いた英雄   作:つむじ虫

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まとめて書きました。では、どうぞ。


第十一話 全てを焼いた英雄

「フフフ、アハハハ」

レミリアがとても嬉しそうに笑う。彼女が見ていた先には栄斗が意識の途切れそうになっているのを容赦なく攻撃する咲夜、パチュリー、美鈴、フランがいた。紫はそれを見ておるだけで何もしなかった。そして、1つレミリアに聞いた。

「あなたの世界で何があったの?」

と。

 

 

「私の世界…。」

レミリアが呟いた。

 

「ここより五年後の幻想郷いえ、外の世界も滅びていた。神はなくただ毎日を生き延びることに精一杯だった。」

紫には意味が分からなかった。

「どういうこと?」

「この男、永田 栄斗にあなたがわたした能力が覚醒した時、こいつは神を殺すと言い出した。はじめは悪い冗談だと思ったわ。けど…、こいつは私の大切な仲間を次々と殺したの。」

 

紫がこの世界に栄斗が来る時に危険と判断し元々あった能力と記憶の代わりとして与えた能力『信仰を焼き尽くす程度の能力』。その炎は全てを焼き尽くし、全てをむしばめ、全てを殺す。その時だ。紫はふと疑問に思った。

 

「その後、栄斗はどこに行ったの?」

そして、レミリアは静かに答えた。

「違う時代に行ったわよ。」

「そんなこと」

有り得てはいけない。人間が法則を歪めてはいけないしかし、

「あの男は世界の表面を砕いて時を飛んだ。」

そう、彼の能力ならもしかしたら神の恩恵なら破壊できる。

「ありがとう、教えてくれて。そして、さようなら」

紫がそう言った瞬間レミリアはあることに気がついた。栄斗がいなかった。そして、栄斗を攻撃していた4人は吸血鬼(1名除いて)ではなくなっていた。ふと横目で見ると

「えい…と…」

「何でしょうか、レミリアさん?」

空中を浮遊していた栄斗の蹴り一蹴りでレミリアはどこか遠くに吹っ飛んだ。

「あら、結構飛んだわね。あれだと多分人里ね。」

「紫さん、聞きたいことは沢山あるが、霊夢さん達を呼んできてくれ。あと、そこの人達も永遠亭へ。」

口調が明らかに変わっていた。目の光は無くなり、つり上がっていた。

「分かったわ。あなたはどうするの?」

栄斗はフッと笑ったあとに答えた。

()はあの人を止めてきます。」

 

ー人里にてー

 

ズドンッ

「なんだ?」

すごい音と衝撃が気になったのか男が家から出て来た。それに気づきレミリアがその男に寄っていった。

「お嬢ちゃんどこから来たんだい?」

男が聞いたがレミリアは答えない。そして、

「私に血をちょうだい」

男の首筋に噛み付いた。男の目は白目になっていく。

「まずいわね、けど多少はマシになったわ。ありがとうね。」

男は倒れた。

 

「ぜぇ、ぜぇー」

「あら遅かったわね、栄斗」

息を切らした栄斗が肩で息をしながら立っていた。レミリアはそれを見ながら女の血を吸っていた。

「今回は吸血鬼にしないのか?」

「その口調からして、選択してしまったようね。」

「答えろ」

静かだが威圧的にレミリアに言った。

「ええ、そんな余裕ないもの。」

そう言いながらレミリアは女の屍を放り捨てた。

「大分回復したわ。さてと、始めましょうか…神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

「戦歴『圧切長谷部』…」

二人がお互い武器を出した。

 

「ヤアアア!!!」

レミリアが先に動いた。しかし、栄斗は動こうとしない。

「死ねぇ、栄斗ー!!!」

レミリアが突き刺そうとした時栄斗が刀を一振りした。その一振りのあとレミリアが何かに押し込まれるようにして吹き飛ばされた。

「この刀は信長に怒りを買った茶坊主を彼が棚の下で圧し切った刀だ。」

そう言うと栄斗はすごいスピードでレミリアに近づいていく。レミリアは身動きが全く取れていなかった。しかし、

「この程度の拘束なんて…効かないわ!」

手で持っていたグングニルで自分の横腹を切りつけた。

「痛みで逃れたか。」

栄斗の攻撃を紙一重でレミリアがかわした。

 

「皆に助けを求めなくていいのかしら?」

レミリアがふと言った。

「あなたを傷つけるそんな汚れ仕事は俺だけでいい。さてと終わりにしよう。」

 

二人が同時に飛び掛る。そして、武器同士が激しく衝突し合い、その度に衝撃波が起こった。

栄斗が強く刀を振り下ろした瞬間グングニルも圧切長谷部も折れてしまった。

 

しかし、互いに攻撃はやめず武器から拳へと切り替わった。

「流石に師匠より速い速度の突きはないか」

レミリアの攻撃をかわしながら栄斗が言った。

「なんで、何でなのよ!?」

全く栄斗に攻撃が当たらないことにイライラしてきたレミリア。

 

「何をやってるのあれ?」

その時にちょうど霊夢達三人が到着した。殴り合う二人がそこにいたのだから無理はない。

 

「レミリアさん…これでとどめです」

栄斗がそう言った瞬間彼の周りに蒼い炎が集まり出した。そして、拳に集まっていく。どんどん圧縮されていく炎は眩しいほど光を放つ。

「師匠、使わせてもらいます。鬼拳『蒼炎拳』!!!」

炎を集めた拳を前に突き出す栄斗。そして、その炎はレミリア目掛けて飛んでいった。

 

「永田 栄斗!!!」

レミリアがそれをくらい後方に吹っ飛んだ。見れば彼女は半透明になっていた。




誤字脱字報告や改善すべき点のコメントよろしくお願いします。
次回で最終話です。お楽しみに
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