東方 全てを焼いた英雄   作:つむじ虫

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今回は早く書けました。どうぞ暇つぶし程度に。


第五話 支払った代償

何もかもが焼けている。人々が泣き叫んでいる。あぁ、救いはないのか…俺が求めたものはいったい…何だったのか…。神を殺した罰なのか…?

 

男が目の前に立っている、笑っている。

「その通りだよ。哀れな英雄(救世主)さん。」

 

 

僕は夢を見たらしい。とてつもなく嫌な、けれども、思い出せない。長い長いおとぎ話の様なそんな夢を…

 

「あら、起きたのね。今、みんなを連れてくるから待ってなさい。」

医者らしき人が声をかけてきた。

「あの…僕はいったい?」

「起きなくていいわ。と言うより起きない方がいいわよ。」

起き上がろうとしたが止められた。いったい、何が…

 

「栄斗、良かった。心配したのよ。」

咲夜さんが本当に心配そうに話しかけてくれた。全く、上に乗らないでもらいたい。

 

「咲夜、少し落ち着きなさい。」

レミリアさんが咲夜さんを叱った。

「すみません、つい…」

咲夜さんは赤面した。

 

「栄斗、あなた何か覚えてないかしら?」

レミリアが栄斗に聞く。何かと言うのは突然栄斗が別人になった事である。

「いえ、特には。」

「そう、ならいいわ。ところで、仕事の件なんだけど、運送業なんてどうかしら?」

話を変えてくれた。無理だと判断したらしい。

「ありがとうございます。で、どんな感じの仕事なんですか?」

栄斗もそれに気づき反応する。

「簡単よ。荷物を運ぶだけ。あとは値段とかは自分で何とかしてちょうだい。まぁ、紅魔館当主のお墨付きなら結構仕事多いでしょうね。」

レミリアがウインクをした。小さいながらもとても大人っぽい。

 

〜栄斗宅にて〜

 

「では、私たちはこれで」

「何から何までありがとうございます、レミリアさん咲夜さん。」

栄斗が2人にお礼を言う。

「いいわよ、これくらい。」

レミリアが玄関に手をかける。咲夜もその後を追うかのように靴を履き出すが、レミリアが意外なことを言った。

「何をしているの咲夜?あなたは今晩ここで栄斗に付きっきりで看病するのよ。」

二人共固まる。

「「……は、ええええええええええええ!?」」

「それくらい息ぴったりなら大丈夫よ。では、ごゆっくり。フフフフ」

レミリアは扉を閉めた。端にいた勇儀と萃香も後を追うように立ち上がる。

「若いっていいな、勇儀」

「萃香、気を使え」

「ではでは(*´∇`)ノシ」

全員が帰り、2人だけになってしまった。2人とも平常心を意識してるのだが全く上手くいかない。

 

「それじゃぁ、夕餉でも作るわね。」

「あ、はい、お願いします。」

まだまだ、夕方である。

「今を楽しめ若人よってね。」

「レミィも案外優しいのね。」

「別に…」

レミリアが微笑んだ。しかし、直ぐに顔が強ばる。

「どうしたの?永遠亭の医者の言葉が気になるの?」

「えぇ」

 

ー回想ー

 

「確かに内臓に酷い損傷があったわ。」

「やっぱりね…」

「ただ…言うべきではないのだろうけど…」

「何よ、はっきり言いなさいよ。」

「損傷は損傷ね。ただ、酷い火傷なのよ。あなたの妹のスペルでも呑み込ませたの?ってくらいにね。」

「えっ?」

「次、あなた達が言っていた状態になれば死ぬわよ、彼。」

 

 

「けど一体何だったのかしらねあれ?」

「分からないわ。けど、"あれ"が敵意を持って私達を殺しにこれば、間違いなく全滅するわ。」

「そうね、パチェもそう思うのね。」

「全く、スキマ妖怪もめんどくさいのを連れてきちゃってまぁ、」

 

 




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