何もかもが焼けている。人々が泣き叫んでいる。あぁ、救いはないのか…俺が求めたものはいったい…何だったのか…。神を殺した罰なのか…?
男が目の前に立っている、笑っている。
「その通りだよ。哀れな
僕は夢を見たらしい。とてつもなく嫌な、けれども、思い出せない。長い長いおとぎ話の様なそんな夢を…
「あら、起きたのね。今、みんなを連れてくるから待ってなさい。」
医者らしき人が声をかけてきた。
「あの…僕はいったい?」
「起きなくていいわ。と言うより起きない方がいいわよ。」
起き上がろうとしたが止められた。いったい、何が…
「栄斗、良かった。心配したのよ。」
咲夜さんが本当に心配そうに話しかけてくれた。全く、上に乗らないでもらいたい。
「咲夜、少し落ち着きなさい。」
レミリアさんが咲夜さんを叱った。
「すみません、つい…」
咲夜さんは赤面した。
「栄斗、あなた何か覚えてないかしら?」
レミリアが栄斗に聞く。何かと言うのは突然栄斗が別人になった事である。
「いえ、特には。」
「そう、ならいいわ。ところで、仕事の件なんだけど、運送業なんてどうかしら?」
話を変えてくれた。無理だと判断したらしい。
「ありがとうございます。で、どんな感じの仕事なんですか?」
栄斗もそれに気づき反応する。
「簡単よ。荷物を運ぶだけ。あとは値段とかは自分で何とかしてちょうだい。まぁ、紅魔館当主のお墨付きなら結構仕事多いでしょうね。」
レミリアがウインクをした。小さいながらもとても大人っぽい。
〜栄斗宅にて〜
「では、私たちはこれで」
「何から何までありがとうございます、レミリアさん咲夜さん。」
栄斗が2人にお礼を言う。
「いいわよ、これくらい。」
レミリアが玄関に手をかける。咲夜もその後を追うかのように靴を履き出すが、レミリアが意外なことを言った。
「何をしているの咲夜?あなたは今晩ここで栄斗に付きっきりで看病するのよ。」
二人共固まる。
「「……は、ええええええええええええ!?」」
「それくらい息ぴったりなら大丈夫よ。では、ごゆっくり。フフフフ」
レミリアは扉を閉めた。端にいた勇儀と萃香も後を追うように立ち上がる。
「若いっていいな、勇儀」
「萃香、気を使え」
「ではでは(*´∇`)ノシ」
全員が帰り、2人だけになってしまった。2人とも平常心を意識してるのだが全く上手くいかない。
「それじゃぁ、夕餉でも作るわね。」
「あ、はい、お願いします。」
まだまだ、夕方である。
「今を楽しめ若人よってね。」
「レミィも案外優しいのね。」
「別に…」
レミリアが微笑んだ。しかし、直ぐに顔が強ばる。
「どうしたの?永遠亭の医者の言葉が気になるの?」
「えぇ」
ー回想ー
「確かに内臓に酷い損傷があったわ。」
「やっぱりね…」
「ただ…言うべきではないのだろうけど…」
「何よ、はっきり言いなさいよ。」
「損傷は損傷ね。ただ、酷い火傷なのよ。あなたの妹のスペルでも呑み込ませたの?ってくらいにね。」
「えっ?」
「次、あなた達が言っていた状態になれば死ぬわよ、彼。」
「けど一体何だったのかしらねあれ?」
「分からないわ。けど、"あれ"が敵意を持って私達を殺しにこれば、間違いなく全滅するわ。」
「そうね、パチェもそう思うのね。」
「全く、スキマ妖怪もめんどくさいのを連れてきちゃってまぁ、」
誤字脱字報告、直したらいいところなどなど感想お待ちしております。