この素晴らしいハグレ王国に祝福を!   作:ひまじんホーム

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 ちょっと話の展開変えようとプロット考えてたら3ヶ月も空いてしまった。ちょっと短いけど投稿癖つけないかんので取り合えず。
 原作ざくアクは超大型アプデに引き続きキャラ設定集を作成中とのこと。楽しみ過ぎて毎日夜も眠れない。はむすた氏はきっと神なのだろう。マスハピ尊い。


第8話 劣り捜査

~王都・商業街~

 

 ベルゼルグ王都の商業街には武器屋や魔道具店が所狭しと建ち並ぶ。行き交う人々と、それを呼び込む商店が生み出す喧騒は以前と変わらず、しかしその様相は少々異なっていた。武器屋には包丁が、防具屋には衣料品が、魔道具店では効果よりも見た目を重視した装飾品が、道具屋ではご家庭で役立つ便利グッズが。魔王軍との戦争が終結したことで戦いの為の道具の需要が減り、人口増加による市場の拡大が見込まれる日用品が多く並ぶようになった。

 そんな商業街をフリフリキャピキャピ歩く、いかにも頭の軽そうな青髪の少女が一人。アクアである。時おり気になった店に入って冷やかしては店主に追い出されている。

 その様子を少し離れた場所から潜伏スキルで身を隠しながら伺う男が一人。カズマである。店に入っては追い出されているパーティーメンバーの姿にやきもきしながら後を追う。

 更にその周りにはカツラギと王国騎士団の精鋭が一般人に扮して配置をされている。マツラギはアクアが追い出される度にその店に突入しようとするが、なんとかクレアが抑えて店の名前をメモするに留まっている。

 ダクネスとめぐみんは城で待機だ。ダクネスの貴族特有の容姿といい欲望に忠実なドMな性格といい何かと目立つし、めぐみんについては今回爆裂魔法の出番はなさそうだから。

 

「しかし、さっきからアクアの奴は何をしてんだ?」

 いくらアクアが神界を代表するトラブルメーカーとはいえ流石に入る店入る店で追い出されるのは些か異常事態である。

 カズマは潜伏スキルを使ったままアクアが入っていった道具屋に入り、会話が聞こえる程度まで近付き聞き耳を立てる。

 どうやら髭面の店主とアクアが言い争いをしているようだ。

 

「だ~か~ら~!この街は性悪悪魔のせいで大変な事になってるの!この私に協力してほしいの!」

 

「なんなんだい、アンタは?そんなことあるわけないだろう。冷やかしなら出てってくんな!」

 

「信じてくれないなら仕方ないわ。私の正体を明かします!私の名前はアクア。アクシズ教徒が崇める水の女神アクアよ。分かったら私の話を聞いてほしいの!」

 

「あああ、アクシズ教徒だって!?てやんでぃ!おらぁどんな嫌がらせされても絶対入信なんかしねぇかんな!分かったら出てってくれ!早く出てけ!」

 

「な、なんですって!?それが神に対する態度なの!?ちょっとアンタ!神罰喰らわせてやるから覚悟s・「この大馬鹿スカタンクソ駄目神がぁ!!ゲンコツ」あいたァ!」イターイ!

 

 あまりのアクアのお馬鹿っぷりに我慢できなくなったカズマが途中で話に割り込みアクアにゲンコツを落とす。

 

「何?お前バカなの?バカだよな?そういやお前バカだったわ。ごめん、知ってた。」

 

 つい手を出してしまったが、これが潜入の為の囮作戦である都合上、カズマが衆目を集めるのも良くない。沸騰した怒りをアクアに対する憐れみに変えることでカズマは何とか冷静さ取り戻す。

 

「何よ!協力してくれる人は多いほうがいいじゃない!私だって頑張ってるんだから!今回はちょっと失敗しちゃったけど・・・。そんなに怒んなくてもいいじゃない!カズマのばーかばーか!」(・┰・)ベー!

 

 アクアは理不尽な暴力には徹底抗戦の構えだ。カズマに語彙力の足りない頭の悪い罵倒を浴びせる。

 一方そんなアクアの様子があまりにも憐れでため息すら出ないカズマは色々諦めたように溜め息を漏らす。

 

「ハァ・・・、アクア、お前さっきの作戦会議は聞いてただろ?お前の役割は何だ?」

 

「私の役割?この街に巣食う根暗クソナメクジ悪魔を見つけ出してボコボコにするこt「アホかぁぁぁあ!」」ヒィッ

 

 作戦名:アク悪アクトレス(アイリス命名)。正式名称は「アクアが悪魔を招き寄せて一網打尽だぜやったね大作戦」。アクアの役割は、街をブラブラしながら声をかけてくる奴に騙されたフリをしてホイホイ付いていき、連れていかれた先で悪魔の気配があれば、周りを張っているカズマ、ミツルギ、騎士団に報せるだけ。要となるアクアの頭の悪さを考慮した極めてシンプルで確実性の高い作戦である、はずだった。

 しかし、遥か神界に座す駄目神様の御心は下界の矮小な人間の想像が及ぶものではない。アクトレス(女優)どころかアクト(演技)をレス(無く)したアクアによって作戦の中核がバキバキと音を立てて崩れる音が聞こえた。

――――――――――――――

 

~夕方 騎士団詰め所~

 

「結局、何事もなかったな。」

「仕方ないだろう。相手が動くのを待つ作戦だ。元より今日だけで進展するとは思ってはいないさ。」

 

 時刻は夕方、特に事件もなく全員騎士団の詰め所に戻り、めぐみんとダクネスも合流した。あの後アクアには改めて作戦内容を言い聞かせ、脱線しようする都度カズマによる教育的指導が入ることとなったが、半日マークして何も成果が得られなかったのはアクアが目立ち過ぎたせいなのか、偶々なのかは解らない。元々相手の動きを待つ形の作戦なので、これで作戦失敗というわけではないのだが・・・、カズマにはどうも昨日から何かが頭に引っ掛かってるが思い出せないことがあった。

 

「なぁクレア、今まで誘拐された人はみんな王都で拐われたのか?」

 

「いや、王都以外ではアクセルでも1件誘拐事件は起きているな。」

 

「そうか、アクセルでも・・・。そういや原初の森はアクセルでも髪の毛を集めていたんだよな。なぁめぐみん、ダクネス、あのとき原初の森の奴ら見て何か気付いたことないか?」

 

「カズマ?何か気になることでもあるのですか?」

 

「いや~、な~んか、凄く、重要なことを忘れているような気がしてな。」

 

 カズマ自身モヤモヤした物があるのだが、どうにも形にならない。あの日の出来事を順を追って確認していく。

 

「あのときは確か、ギルドに行く途中にアクアが寄り道してカズマにどやされていたな。」

 

「そう、それは覚えてる。」

 

「その後ギルドで依頼を受けて、森に行ったとこでハグレ王国に会ったな。」

 

「そうだな。」

 

「私は福の神様に会った後、な~んでか記憶ないのよね~。」

 

「その理由は知らなくていいと思うぞ。」

 

「その後、一度屋敷に戻った後、ハグレ王国のメンバーが冒険者登録する為にもう一度ギルドに行ったな。そういえばあのときデーリッチ達も寄り道してローズマリーn「それだぁぁあ!」は?」

 

 モヤモヤしていた物の正体に気付いたカズマはダクネスの回想を大声で遮る。

「デーリッチとヅッチーはあの時原初の森に髪の毛を渡していた!更にデーリッチの髪は青色だ!何で気付かなかったんだぁぁぁああ!」

 

「「「な!?」」」

 

「おい、サトウカズマ!さっきからハグレ王国だのデーリッチだの誰のことを言っている!?お前達の知り合いに青髪の者がいるのか?」

 

「そうだよ!お前ら直ぐにアクセルに戻るぞ!」

 

「「「「デーリッチが危ない!」」」」

 

 




 ハーメルンの仕様をイマイチ把握してなかったけど、気付いたら平均評価めっちゃ高くてなんだか申し訳ない。多分ざくアクファンの皆の期待評てことなんでしょう。改めてよろしくお願いします。
 この作品の物語考えながら、筆が進まないときにダンまち世界で福の神ファミリアが無双するSSのプロット考えてたりします。形になりそうだったら書くこともあるやも。
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