ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか   作:アンキルン

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ファミリア

「この角を曲がった先か~・・」

 

迷宮都市オラリオの町を、簡単な地図を片手に移動するのは、地球から転生者の男

 

彼に手渡された簡易地図は転生時に貰っていた物の1つだ・・・

 

とはいうものの他に貰ってきたのは数日をどうにか過ごせる貨幣と身に着けている衣類などだけ、普通は特殊な装備やスキルなんか貰ったりなんかしてヒャッハー転生者人生とおもいきや、世の中そう甘くはない

 

本人も数日過ごせるだけの貨幣があるだけでマシだと無理やりに気持ちを抑え込んでいた

 

「ノックしてもしもーし!」

 

簡易地図に載っている建物の前で立ち止まり、扉に触れることなくノックする、今にも崩れ落ちそうな建物に触って万が一にも壊れてしまわないようにする為の対処法だ

 

「う~・・ん留守なのかな?」

 

何度か声をかけたが反応がない、日を改めようとしたその時

 

「あ・あの~?」

 

振り向くと声をかけて来る少年がそのに居る、俺は心の中で「やっとか」と思わざる得なかった

 

「すいませんお尋ねしたいのですが、え~と・・」

 

地図に書いてある内容をもう一度確認して話を進める

 

「へ・・す・・てぃあふぁみりあ?って本拠地はここになるのでしょうか?」

 

俺がそう尋ねると、彼は不思議そうな面持ちで

 

「はい、本拠地って呼べるのか分かりませんが神様に用事ですか?」

 

「そうなんですよ、え~っとふぁみりあとか言うのに加入試験ってのを・・受けさせて貰いに来たのですが取り次いで貰えませんか?」

 

「なっ!!」

 

「な?」

 

「本当ですか?!待っててください今すぐ呼んで来ますーーー!!」

 

彼は扉を勢いよく開けるとドタバタと中へ入って行くと、ものの数秒で小柄目の彼を遥かに凌ぐ、小さな少女を連れて来てくれた

 

「君かい?!僕達のファミリアに入りたいという子供は?」

 

子供に子供って言われるとは・・なんなんだ、気にしたら負けなんだろうしエターナルロリーターの可能性だってある、なんたって地球とは違うんだしね

 

 

「はい、この街に来たばかりで手がかりがコレしかなくって、よろしくお願いします」

 

「なんだいこの文字は、地図らしき物は分かるけど君は随分遠くから来たみたいだね」

 

「はい、それで加入試験ってのは受けさせてもらえそう何のでしょうか?、資金もヤバいので出来れば近日中にして貰えると助かるのですが・・」

 

ここで白髪の少年は彼女に

 

「うちって試験ないですよね?神様」

 

あーやっぱこの女性が女神ヘスティアなんだ~本当に見た目人間だよなぁ~などと不敬な事を考えていると

 

「君は誰にボクの事を聞いたんだい?こういっては何だけど僕は結構マイナーな神なんだ遠くの地にまで轟くような神じゃないんだ」

 

「あー神様~自分でそういう事を言うのは自滅なんじゃ・・?」

 

白髪の少年は必死に女神を庇っている、なぜか彼の苦労がたったこれだけで垣間見えた気がしてしまった

 

「俺の所では女神ヘスティアといえばオリュンポス12神が1柱で有名ですけど、ここでは違うのです?」

 

「なんですかそのオリンポス12神ってのは」

 

「全部が全部知ってる訳じゃないけど、ゼウスとかヘレとかアテナとか・・なんか格の高い神の称号だったような、あんま俺も信仰心うっすいからアレだけど、そんな俺でもヘスティアの名前なら知ってるくらいだぞ」

 

「えええええーー神様ってそんなすごかったんですか?!」

 

白髪の少年は女神を見てのけぞりながら驚きまくってる、こいつも結構アレなんだな・・そう思うのだった

 

「そのオリュンポスってのは分からないけど、見た通り僕はそんな大層な神なんかじゃないんだ、ヘル君と2人でなんとかその日暮らしをしてる神なんだ」

 

「それはベルさんでしたっけ?彼のせいでって事なんですか?」

 

「はううう・・ボクだって・・」

 

「ちがうさベル君!君のせいなんかじゃない、君言い方ってもんがあるだろう」

 

「申し訳ありませんでしたベルさん」

 

「いいですよ気にしないでください、それより立話もなんですから中へ来ませんか?」

 

 

 

ベル君の一言で案内された部屋?地下牢獄?な感じの部屋へ案内される、スラムと言ってもいいような内容の部屋だが気にする事無く床に座り

 

「それで試験は何時になりそうですかねぇ~??」

 

少し機嫌が悪そうな女神に、恐る恐る聞いてみると、ベル君が

 

「特別試験なんか無いですよ、ボクだって神様からそう言った事は無かったですし」

 

「そうなんですか?」

 

「うん」

 

「いーやベル君、黙っててくれないか?試験は今も続いているんだ、マフィ君最後の質問だよ、君は迷宮都市オラリオで何がしたいんだい?」

 

「まずは生き抜くだけの知恵と力が欲しい、それが出来たら色々な事がしたい自分の可能性を知ったり仲間と競い合い笑い合いたい、そして最後に「我が人生に一片の悔いなし」ってどこかの拳王様みたいに拳を上げて死んでやりたいですね」

 

彼女は俺をじーーっと見つめると腕を組んで何かをブツブツ言いながら考えると

 

「分かったよ君を眷属として認めるよ、よろしく頼むよマフィ君」

 

「はい神様よろしくお願いします」

 

「やったーー!」

 

白髪の少年ベル君は両手を上げて喜び、俺の手を握って大はしゃぎするのだった

 

 

 

 

話が一段落すると、話が移り変わって

 

「それにしても今日はいつもより早かったんだねベル君」

 

「はい、ちょっとダンジョンで死にかけちゃって」

 

「おいおい大丈夫かい?痛くないかい?君に死なれたら僕はかなりショックだよ」

 

「何かあったんです?」

 

俺がそう尋ねると、ベル君は居るはずのないモンスが低層まで来て襲われたとの事だ、やっぱそう言うのあるんだね・・お決まりって奴か、っと思うのだった

 

食事が2名分しかないとの事なので、自分で用意していた食事を取り出し3人で食事した後

 

「マフィ君は明日からダンジョンに行くの?」

 

「分からないことだらけだから先輩がレクチャーしてくれるなら軽く行きたいですね」

 

「うん!一緒に行こう」

 

「よかったねベル君~後輩が出来て」

 

「はい神様あしたからも頑張ります!」

 

 

 

 

 

こうしてヘスティアファミリアに新たなメンバーが加入するのだった

 

 

 

 

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