ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか 作:アンキルン
「ブルー・パピリオ?」
俺達3人は、ミアハファミリアのナァーザさんから話を聞いて、クエストの内容を聞くと、なにやら切羽詰まった様子で、ブルーパピリオを出来るだけ早くとってきて欲しいとの事だ
ぶっちゃけクエストって呼ばれてるけど、俺もベルもあまり知らないし、りりは何か知ってるみたいだけど
「7階層に出現するレアモンスターからのドロップですよ、それよりも報酬ですけど、このポーションが報酬ですか?」
りりは何か思う所があるようで、ポーションを手に取って何やらいろいろの事を始める
「失敬しますね、代金は後で払いますので」
「え、ちょっと・・・」
有無言わさずりりはポーションの栓を抜いて匂いを嗅いだり、手に1滴たらして舐めたりする
「このポーションが500ヴァリスですか?ぼろい商売ですねぇ、いやはや羨ましかぎりです」
「薄めてあるのか?」
「はい、味を調整してありますね、まぁ~よくある手口ですよ、ええ全くよくある手口です」
俺も以前ミアハ様から少しだけポーションの作り方を教えて貰ってたので知ってるが、改めて口に含むと言われた様に味が若干違う
「さすがりり、恐ろしい子!」
「褒めても何も出ませんよ、ベル様ここで購入したポーション出してください」
りりの迫力に、ベル君は少し前に購入したポーションをりりに渡すと、すかさず手に取って舐めとり確認する
「さて、この落とし前どうやってつけてくださるんですか?」
「まぁ~まてよ、この件は俺が全部かた付けるから、俺がいいというまで、りりは手出しすんな、それとベル、俺がいいというまで購入は控えろ」
「ナァーザさん、クエストは悪いが受けられん、今日の夜7時にまた来るミアハ様に合わせてくれ」
彼女は俯き、小さな声で返事をすると、俺達は通常業務へ向かう事に
その日の夜、夕食を手短に済ませ、手土産を持ってミアハファミリアのホームへ行くと
「すまんっっ!!」
「あーそういうのいいんで、一応俺も無理聞いて貰ったりしたんで、これでチャラっす、今日話したいのはもっと前衛的な話です」
「いや、私の監督の不行き届きだ、本当にすまない!騙していた分の金はすべて返す!」
「それ計算とか無理だしめんどくさいし、ベルの為にもならないし色々後ろ向きすぎますよミアハ様」
「し・しかしだな・・」
「この件はヘスティア様にもまだ言ってませんし、あいつらにも誰にも言うなと言ってあるんで、それはいいんですよ、俺がここに来たのは、俺が以前ここに来た時も、今日もそうだけどナァーザさんの目をみて性根が腐ってないのに何故、こんなくだらん事をしたのかって事ですよ、理由あるんでしょ?」
「ナァーザ何故こんなことをした?答えよ!」
「ファミリアの帳簿は火の車状態、何も知らない兎はいい鴨だった」
「ええい!バカ者、騙し取った一銭が何になる・・」
「まてよナァーザを責めんな駄神、まず帳簿はナァーザだけが付けてるのか?」
「うん」
「よくミアハ様がポーションを配ってる話は知ってるが、それらも帳簿には?」
「つけてない、ミアハ様は誰構わず、いい顔してポーションを配り回るから把握しきれない」
「なるほどな、こりゃ駄神が100%悪いな、ナァーザさんのその隠してる手って義手だよな?」
「うん、冒険者してた時に食べられちゃった、これの為にミアハ様はどんでもない借金をして、他にもいたメンバーも借金の事で居なくなっちゃって私一人に、それにもう私は戦えないから」
「なるほどね、ちなみに額は?」
「約7000万です」
「ふーん、うちの2億に比べれば屁だな、ちなみに完済したけどな」
「ふぁ?」「2億だと?!」
「まぁ~いいやその話は、で建設的な話をしようか、1個500ヴァリスで粗利は?」
「200くらい」
「35万個~40万個を捌かないと完済にならない訳だ、1日に出来る量は?」
「ミアハ様と2人で頑張っても50前後」
「30年近くかかる訳だ、これをどう考えてるかミアハ様に聞いても無駄だ、ウチの駄女神みたいに言うに決まってる、無駄に寿命が無いから感覚が違いすぎて話にならない、そこでだ商売をポーションを売るだけじゃなく例えばポーションの作り方講座をやって授業料で稼ぐとか、そうすれば覚えた人達は道具だって欲しいし、材料も欲しい、そういった物を売るとかさ、いろいろあるんじゃね?」
「それをやる資金が無い」
「だからさ貧すれば鈍するっていうじゃん、おもいきって1億くらい借りて来て店をきちんと作ってやる、企画を精査してやる、今ポーションバラまいても意味がない全くない、まずそこからだぜミアハ様」
「それが出来れば苦労はない、それで君達は2億の借金をどうやって返したのだ?」
「借りた人に技術提供した、それを2億と教会の権利と修繕費その他もろもろつけて貰った、だからミアハ様に同じ手は使えませんよ」
「それは相当な技術なんだろうな」
「まぁ俺達の話はいいけど、とりあえず1000万融資します、条件はヘスティアファミリアへの傘下へ入って貰う事、そして俺の言う事は絶対です、これが条件ですが受けますか?」
「とんだ酔狂なんだな君は、1000万で何をするつもりなんだ?」
「まず暫くの毎月の支払いに充てるのと、ミアハ様には帳簿を付けて貰うのと、ポーションや金目の物の管理はナァーザさんが行う事、1週間に300個のポーション作成をする事からですかね」
「なっ!いくら何でも・・・」
「それでポーション作成の体験を金を取って行う方向ですね、やっぱファミリアのメンバーが少なすぎます、授業の中で教えていれば勝手に増えるっしょ」
イケメンはこういう使い方をするんだよ!
「ポーションのノルマをこなしながら、器具類とか作成に必要な薬品も販売ってとこかな、授業を受けて発展アビリティの選択肢を増やしませんか?って名目で売り出せば行けるはず」
「ポーション作成体験入学は、運転資金が溜まるまで、ヘスティアファミリアの施設を使う」
「まず目標はファミリアのメンバーを10名程度と、毎月の利益が100万いくことを目指すところからですね」
「・・・・分かった、君達のファミリアの傘下に入ろう」
「とりあえず、次回の集金は何時でいくらですか?」
証文とか色々見せて貰い、必要最低限の資金を渡してから、傘下に入れる事を言う為にヘスティア様の所へ行く事に
「ってわけだ、よろしく!」
「ってわけだ!って何もいってないじゃないか君は!!それにミアハがなぜココにいるんだい?!」
「めんどくせーな、ミアハファミリアは、マフィじゃなかったヘスティアファミリアの傘下に入った以上!」
「わざとだろ!絶対わざとだ!!それでミアハどういう事なんだい?!」
イケメン神説明中・・・・
「はぁ~・・言っておくけどこのマフィ君の手腕は悪魔のごとくだよ、ボクだって被害者なんだ」
「あれは自業自得ってやつ、俺の優しさが分からないと見える」
ちびっこ巨乳神説明中・・・
「そうか、マフィ君よろしく頼むよ」
「ほぉぅ~ら、ミアハ様も納得したでしょ?」
「むむむむむーーーっ!!!」
「それに俺達にもメリットがある話なんだ、教えて貰いに行ったことがあるから分かるけど、ミアハ様達のポーションの技術はオラリオ屈指、今後の発展も見込める、そうなると今後俺達が遠征を始めた時、消耗品であるポーションが優先的に手に入るのはもちろん、同行させて現地調達だって考えられる、中には厄介な状態異常もあったりするだろうし、現地で専門の奴が居れば遠征中の死亡率が確実に減るのは大きい」
「なるほどね、確かにサポートしてくれる傘下ファミリア、それも消耗品ともなれば囲いこみをしておいて損はないって訳だね」
「そういう事、俺達だけで養うのは不味いから、新たな事業を含めて自立させつつ、俺達はポーションを始めとした薬品類などの消耗品で苦労しなくていい」
しばらくヘスティアは腕を組んで考え込み
「分かったよ、マフィ君の資金でやる事だ、ボクがあれこれいう事じゃない、けど最後までしっかりやるんだいいね?」
「分かってるっての、じゃ~改めてよろしくミアハ様」
俺達はがっちり握手を交わして、今後について話し合う事になった
話は移り、ミアハファミリアが傘下に入った事を、ベル達やナァーザさんに話をし、今後について話し合う事に
「まずは、俺以外で、この材料を出来るだけ多く集めてこい、上層のはずだから弱い敵には違いないがパントリーで狙う事になるはず、多くの敵を一度に相手にするのは、今後俺達に課せられた課題だ、俺抜きでもある程度対応に苦しまなくて済むようにする為の訓練だと思って気を抜くなよ?」
「うん!」「はい!」
「次にナァーザさんは、帳簿の引継ぎを、それとミアハ様には定期的に、うちのヘスティア様に収支報告をしといてください、ポーションの作成に必要な器具や薬品の価格リスト、原価リストの提出をしてください」
「次にミアハ様です、薬品ばらまきは暫くやらなくていいです、っていうかやるな!ミアハ様には今作れる薬品の調合を全て本に纏めておいてください、それを見て新たな新薬の開発に乗り出します、同時に1週間に1回程度のペースでポーションの作成体験を実施するんで、その打ち合わせも同時にやっていきます」
「うむ、わかった」
「とりあえずこれでスタートしてみて、後は臨機応変にやっていくしかないかな」
こうして新たな試みがスタートする、最初こそ0人だった講習者は徐々に数が増えていき、1か月もする頃には受講者が定員いっぱいまで集まり、その中から数名がミアハファミリアへ加入する事になった
ポーションの作成に必要な品々もそれなりに売れており、趣味でポーションを作ったり、空いた時間で作って売りに来たりして内職がてらにと授業を受けに来る人もいたりした
新薬の開発には、俺も携わり新たな新薬として、各種のステイタスが一時的に強化されるポーションや、現存する薬品よりも長時間の間モンスターを引き寄せにくくなるポーションなんかも開発に成功、逆のモンスターを引き寄せるポーションもあるが俺や神々の許可なく売る事を禁じた
おかげで3か月を過ぎる頃には、毎月の利益が100万ヴァリスを超え、ミアハファミリアは軌道にようやく乗ったのだった
「収支報告書を見る限り、もう自分達だけでやっていけそうですね、傘下からは抜けますか?」
「いや、子供達ともよく話し合ったが、君達が居なければ今頃どうなっていたか、私達は君達の傘下でこれからも努力していくと誓おう」
「わかりました、それではミアファミリアの新店舗祝いに行きましょうか」
「そうだな」
こうして借金こそ完済した訳じゃないが、新たに俺からの融資と自分たちの資産で作った建物、ミアハファミリアのホーム件店舗の完成記念パーティに向かうのだった