ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか 作:アンキルン
「よし!次はこのボールでやれ」
「はい教官!しかしお言葉ですが、水風船の次はゴムボールって一体どういう意味が?」
「最初のは流れを、次は威力だ、前よりも相当に難しいからな、水が入ってない分感覚もつかみにくいし、必要な魔力もケタ違いだ」
「はい!」
13階層からの戦いで自分達にはまだ早いという事で全員が纏程度は出来る様になってから再度挑戦するという事で、早朝訓練の時間を引き延ばして昼前後まで特訓をする事になって、数日たった
りりはソナーも範囲がそこまで広くはないが出来る様になり、次段階の体以外に魔力を纏わせたり、集めた魔力のコントロールをさせたりしているこれが最終段階なのでクリアできれば、予想通りならりりにも大魔導士が発現するはず
「さて次はへっぽこ組の1号ベルだな、纏の効果時間を延ばせないんだったな、ベルの場合、魔力の無駄が多すぎて通常ほぼ消費する事のない纏とかでもやたら消費するほどのコントロールが身に付いてないのが原因かな、よって前に戻って体の魔力を動かす訓練からやり直そう」
「・・・はい」
ベルはりりに差を付けられているのに結構気にしており、ちょっと元気がないうえに、さらに後輩のヴェルフの登場で抜かれるのでは?と思うと気が気ではない
「最後がへっぽこ2号のヴェルフだな、この技術な応用次第では鍛冶にも使えるんだぜ?、てめーが鍛冶屋としても冒険者としても一流になるには今後において必須科目だ、ちなみにだけど、この技術はヘファイストスファミリアには公開してない、この意味わかるよな?」
「どうやって応用するんだよ」
「お前さ~、魔剣作らんとか言ってるらしいじゃん、それは個人の自由だしって事で俺もベルも何も言わない、魔剣よりも俺の使ってる魔装のほうが優秀だしな、鍛冶に置いて必要な技術、火を知り火を扱い金属を見極め、その金属が一番効果的な火の入れ方を見極める、これってさ目だけで見てるから、出来栄えにバラツキが多少だけど出たりするわけじゃん、俺なら魔力の目でも見るね、そうすれば目だけで見る事の出来ない火力や金属の状態がより一層見極められるからね」
「・・・・・よし!よろしく頼むぜ!」
うまい具合にやる気の出したヴェルフ、しかし彼はベル以上に才能が無かった・・・最初から相当手こずる事となり、教える方もうんざりするのだった
ちなみに俺は、次の段階になるのでは?っと考えた事をやっている、魔力操作だけで魔法を作り出そうと考えたのだ、一応全ての魔法は詠唱さえ知ってれば発動できるが、ソナーに似た魔法や魔力を糸の様に操ったりとした魔法が存在した事から、いけんじゃね?と思い立ったのだ
コレを自分の思ったように組み合わせて、詠唱を行わずに組み立てて同じ魔法を作り出すという練習を今はしている、これが出来れば様々な魔法が自分の思ったように産み出す事が出来るはず
数日かかって、ベル君もどうにか範囲がかなり狭いながらもソナーまで習得し、ヴェルフは魔力を一か所に集めるところまでは習得できたので、一応大目に見て中層への進出をしてもなんとか行ける所まで漕ぎつけた、っていうかベルとヴェルフが中層へ行きたいと駄々をこねまくった事もあるが・・・
「さて再挑戦になるから今日は訓練無しで準備してこのまま向かうけど、準備は出来てるか?」
「「「あいあいさー!」」」
早朝早くに中層へ向かって腕試しする事になり、一行は混雑を避ける為に足早に中層へ向かう、俺の指示によりほぼエンカウントなしで目的地まで行く事に成功して中層の入り口前にて
「さてこっからが本番だ、最初は少なめの場所から行って徐々に増やしていく感じかな、最大40匹は同時に出てくる予定だからそのつもりで」
「よ、40っていくらなんでも・・」
「ベル君はもっと多い方がいいのかね?やる気ですね!」
「ちっちがうよ、多すぎて対処しきれないって事です!」
「まぁ~いいじゃねーか、やれるだけやってやるぜ」
そして予定通り敵の少ない場所から徐々に多い場所へ向かい、戦いまくってると、やっぱ経験不足なのかヴェルフが一番にへばってしまうので、サポートに回らせ3人でヴェルフの穴を埋めながら戦っていくと
「右20と左前に15湧くぞ!」
いきなり同時にモンスターが大量発生の予兆があり、ヴェルフもその言葉に反応してサポートを切り上げて剣を構える
「りりとベルはスイッチ方式で交互に目の前のを、ヴェルフは自分を守れ」
簡単な指示で動けるようになったりりとベルは前方の敵の処理を、俺は後ろ側の処理を、ヴェルフは俺達が内漏らした敵の処理をする事に
「あーー行きつく暇もねーっ!」
「喋ってる暇があったら手を動かしてください!!」
「不味いぞ、息つくどころか、さらに22・・いや43匹追加になりそうだ」
「なんだよおい!まだここに30以上居るんだぞ!」
「仕方ない、人命優先だベルりりヴェルフで背中合わせで戦って死角を作らず対処しろ、倒すよりも時間稼ぎを優先に」
『おい!そこの怪我人含めた6名!、そのまま真っすぐ走れ、人影が見えたら背中の奴を俺の所へもってこい!回復する!』
魔力を乗せた大声で、要救護者達のPTに呼びかけて、こちらに引き込む
「ちょっと待ってください、マフィ様、敵を呼び込むおつもりなんですか?」
「仕方ないだろ、死にかけが1名居る、ベル見捨てるか?」
「ううん、マフィ君が正しいよ、りりもヴェルフもいいね?」
「わかったよ!」「しょうがないですね」
俺の声に反応してPTが言われた様にこっちへ向かって走って来る
「後30秒程度で来る、それまでに出来るだけ減らせ」
「「「了解!」」」
きっちり30秒後俺達の居る部屋付近に到着した、要救援者PTが到着すると
「おい!けが人を俺の所へ、他は俺とケガ人を守れ!回復魔法を使う」
相手が何か言おうとしたが、無視して壁を背にして手招きすると、詠唱を開始する
「今は遠き森の歌。懐かしき生命の調べ。汝を求めし者に、どうか癒しの慈悲を・・・」
怪我をしているのは小さな黒髪の少女で、肩から斧が刺さったままだ、下手に引き抜かないのは怪我の場所から血が噴き出さないようにする為の処置でいい判断だ
「ノア・ヒール」
魔法の効果により、まずは斧を引き抜き、魔力をコントロールして血管を素早く止めてから神経を優先的に治癒していく、肩からざっくりやられているので神経も多くがズタズタになっている
「君達はうごかず俺達を守れ絶対に近くに来させるな!」
「ベルとリリは出来る限り、後ろに敵を逃がすな、ヴェルフはりりとシロのサポートに回れ」
神経が完全に繋がり、次は堰き止めていた血管の治癒に入る、少々魔力がやばいので
「そこの女の方悪いけど魔力がきつい、俺の体に手を触れろ魔力を貰う!」
言われた様に彼女は俺の体に触れながら周りを警戒してるが、今の所打ち漏らして来てない
「もう少しかかる、べる、りり、ヴェルフなんとか耐えろ、右に2程度まもなく湧くぞ、前からヘルハウンドが12、1分程度でご到着だ」
血管をつなぎ、筋肉の治癒に入る、結構深くやられており、予定より時間がかかっている
「ちっ!おいでかいの、あの正面からヘルハウンドがもう来る、処理が終わらんから内漏らし来るぞ!2分でいい持ちこたえやがれ!、他は絶対にこっちに来させるな、でかい奴をサポートしろ!」
「おう!」「「「はい!」」」
言われた様に各自が戦い、俺達の所へは1匹も来る事無く回復をする事が出来き、順調に回復していく、しかし敵は増える一方で徐々に押されていく
筋肉も重要な場所は繋ぎ合わせて、残りはポーションでカバーできる範囲に入るとポーションを振りかけて
「よし!安全圏確保した、撤退の準備に入るぞ、俺が切り込んで道を作る、ベルとりりヴェルフはしんがりだ、いくぞ!」
俺は出口の敵を一気に槍で切り裂いて行き道を作ると
「よし後に続きやがれ!、離されるなよ」
そのまま上層へ一気に走り出し、隊列を守りながら突き進むが、ここでトラブルが
しんがりをしていた奴らと道が分散する様に落石がおきてしまったのだ
「お前らはそのままダンジョンを出ろ、俺はあいつらをどうにかする」
『後で合流する、ベルがパーティリーダーとなって行動しろ、りりはベルのサポートにヴェルフは2人を助けてやってくれ!!』
これでどうにか自分達で判断して行動するだろう、そしてこの場合、合流する為の切り札を持ってるが人前で使いたくない俺にとって、要救援者達は邪魔でしかない俺は
「もう少しで彼女も気が付くはずだ、そうすれば自力で歩けるだけの回復はしたつもりだ、このまま戻れるな?」
「はい、この度は誠にありがとうございました、この御恩を報いる為に・・「まてまて」」
彼女の言葉を遮りる、どうせ俺に付いて行くとか言う気なのは分かってるからだ
「今はいい、困ったときはお互い様だしな、それともう少し魔力が欲しい貸してくれないか?」
「はい!そのような事でしたら好きなだけ持って行ってください」
遠慮なく彼女の魔力を貰い、いささか回復すると俺は
「よし、これでなんとかなる、行ってくれ」
「しかし1人で合流するなど無謀すぎます、一緒に戻って救援を呼んだ方がよろしいのでは?」
「貴女も見たから知ってるだろ?俺には広範囲のサーチが出来る合流するのは難しい事じゃない、邪魔さえいなければな」
俺にそう言われて、顔を曇らせるが、けが人を担いだ大男が
「彼の言う通りにしよう、命」
「・・・・はい、桜花殿」
彼女達と別れしばらく移動してゲートに入り、ベル達を捜索する事に、どうやら下の階層に落ちたらしく同じ階層には居ない事が分かり、そのまま捜索すると16階層にてベル達全員を発見すると、敵を避けながら合流する
「ベル魔法を使いすぎるな、へばるぞ!」
「「「マフィ!!」」」
いきなり現れた俺に対して、全員が驚き慄いたが、今はそういう驚いてるのも不味い状況だ、俺達が戦うには敵の強さがやばい、周りにはつい数日前に苦戦したミノタウロスがうじゃうじゃいる
「ミノに囲まれてるな、もうまもなく姿が見えるぞ」
「ど・どうするんですか?!」
「お前らは全員背中を合わせて対処しろ、俺が全部処理する」
そう言うと、俺はミノタウロスの頭めがけて槍を突き刺して、次々と倒していく、当然Lv1と言ってる俺がこんな事をすれば、嫌でも気が付かれるが今は仕方がない
回りに居る敵を全て処理して戻ると、結構返り血でべたべたになってるのを嫌い、すぐさま自分の世界から水を取り出して浴びると、ついでにベル達にもかけてあげる
「いったいどういう事なんですかマフィ様、もうどこから突っ込んでいいのか分かりません!」
「マフィ君、今の魔法なの?」
「マフィおまえLv1であそこまで強いのかよ」
「いっぺんに喋んな、とりあえず周りに結界を張って出来るだけ回復する、最初は俺とヴェルフが休息を取る、その後にベルとリリだ、休息時間は各3時間とする」
結界魔法で俺達を覆うと、俺とヴェルフは適当な場所で休息を取り始める
計6時間程度の休息をしてから、今後について話し合う事に
「いい判断だな、確かに上に行くよりも18階層を目指す方が建設的だ、今の俺達なら近くにある竪穴から降りて一気に下の階層へ向かい18階層を目指す方がいいだろう、バックパパックが紛失したのは仕方ない、俺のを使えば何とかなる」
「はい、それで近くに竪穴があるとの事ですが、そこから17階層へ行って18階層へ行く感じですね?ゴライアスはたぶんロキファミリアが通過してからの予想時間とか考えるとギリギリだと思います」
「なるほどな、いた場合は俺が受けてる間に18階層へ逃げろ、それとも4人で倒すか?」
「バカ言わないでください!マフィ様が引き付けるのだって無謀なんですよ!」
「やっぱ強い?」
「当たり前ですLv3が数十人居ても手こずります」
「そっか、なら最初の案で行くいいな?」
「「「はい!」」」
こうしてサーチしていた縦穴から、いっきに降りて17階層へ向かい、ゴライアスが湧き始めてるのを探知し、作戦通りに俺が引き付けてる間にベル達は次のセーフティーゾーンへ到達すると
「さて、倒してしまっても構わんのだろ?」
目覚めてしまったゴライアスと対峙して、俺はゴライアスの一撃を受けながしてから一気にゴライアスの体を使って駆け上がり、目玉潰しをすると一気に距離を取って構える
(周りに人の目は無いが、何時気が付いて見に来るか分からん、ならば!)
ゴライアスごと俺の空間へご招待して対峙する、空間の名称は精神と時の部屋だ、時間の流れが極端に遅くしてあり、元の世界の一瞬が、こっちでは何日にもなる
「これで心行くまで遊べるな!」
そのまま何時間もかけてゆっくり削っていき、ゴライアスも徐々に崩れていく、このゴライアスに自己再生といった機能が無い為、削ったら削った分がダメージとして蓄積されるのでマフィだけでどうにか戦えている、前に訪れた時もこの様にして戦う予定だったので、問題ない
徐々にお互いを削りながら戦闘は続いて行く、あぶないダメージは即座に距離を取って回復し、再び攻撃を開始する
敵からしたら嫌な相手間違いなしだ、攻撃は当たりにくく、ようやく当たったと思えば消えて回復し、再び回復した後戻って来て攻撃してくる、けど自分は回復手段がないのだ
今回魔法を回復と補助魔法以外使わないのは、魔法は範囲狩りで戦って稼げてるので、あえて近接攻撃で戦いたかったからだ
数時間の激闘の末に、ソロでゴライアスを撃破して、魔石とドロップアイテムのゴライアスの骨と魔石そして、メダルらしきものをgetする
そのまま元の場所に戻り、18階層のセーフティゾーンへ行き
「おつかれさんって!!アイズさんが何故??」
そこに居たのはベル君達とアイズさんだ、流石に予想していなかっただけに、驚きを隠せない、ロキファミリアは遠征に行ってるんだから、居ても不思議じゃないけど、タイミング良すぎね??
「うん、大丈夫だった?」
「そりゃ~見ての通り五体満足だけど、ベルどういう事?またなにか特別な力でも??」
「ボクだって驚いてるよ、駆け抜けたら、その先にアイズさんが居るんだもん夢でも見てるのかと思ったけど、ロキファミリアは遠征の帰りでここに留まってるって、さっき聞いた所なんだ、それよりもマフィ君こそゴライアスから良く逃げ切れたね、今助けをお願いしようとした所だったんだ」
「なるほど、把握、色兎再びでおk」
「なんでそうなるのさ!本当にやめてよね!!」
何故か他のメンバーもその様子を見て爆笑し始める、俺もつられて爆笑を始めた
その後、なぜか俺だけがロキファミリアのキャンプに連行された・・解せぬ!
確かに滞在するだけの装備が無いから、助かるんだけど・・・解せぬ!
「ふ~ん、やっかいな毒っすか、それで足の速いのの中にレフィーアが入ってるのは何故に?」
アレはどう見たって足早くないだろ、アイズさんの方が絶対に早いべ、俺は連行された先で性悪団長達と話をする事に
「君の教えてくれたレーダーさ、アレの御蔭でずいぶん助かったよ、行かせたのも最短で行って戻って来られるからね」
「習得したんっすか?流石レフィーア恐ろしい子!」
「しかし困った事に、他の団員には遠征中に時間を見つけては各自訓練したんだけどね、とっかかりすら掴めないのが現状なんだ、何故なんだろうね?」
「ほえ?最初の手に魔力を集めるのも??」
「そうさ、僕もやったが全然進展が無くてね、不甲斐ない話さ」
なんだぞれ、なにか理由でもあるのかな?・・・・あ~そういう事か
「まぁ~気長にやるしかないっしょ、技術ってそう言う物だと思うし」
ここで冷たい視線が俺に突き刺さる、やめて!俺のライフは0だおーーっ!
「条件があるなら聞かせて欲しい、僕は君のあの時の戦い方が今でも忘れられないんだ、オッタルとのね。それに今回の遠征で痛いほど分かったよ、君のあの技術は、今後我々が階層を進んでいくのに習得するべき最優先の技術だってね」
オッタルとかわざわざ声に出して言うな!ほんと性悪野郎めっ
「残念だけど、最初の提示通り、あの3名までしか受け付けませんよ、事情はどうあれ俺達には関係のない話です、特にロキファミリアから求める事もないですしね」
「次回の遠征に同行しないかい?君達のファミリア全員でいい、安全は確保しよう」
「それこそお断りですね、俺は俺のペースで遠征の準備をし始めてます、そう遠くない未来に俺が主導で遠征を企画しますんで、人のおんぶにだっこで行くより、よほど楽しめそうですんで」
「君は見た感じLv2じゃないのかい?それで遠征とは何処までを探索するんだい?」
「言う必要性が感じられませんが?」
「・・・そうか、僕は焦っているんだろう、今の発現は撤回させてほしい、今話しを進めてもお互いに、いい結果が出るはずもないな、近い内にあの時の続きをするから、その時にでも時間を作ってくれないかい?」
これは流石に断れないと判断し、了解する事に
「いいですよ、けど色よい返事は期待しないでくださいね」
「分かってるさ、君に「うん」と言わせられるような事を考えておくよ」
やめて!本気で辞めて!あーもうホントこの人って性悪すぐるわ!!
その後、俺達はロキファミリアからありえない待遇を受ける事になった、泊まるキャンプまで用意して、食事なんかも貰ったり装備のメンテまでして貰える事に、
っていうか戻ったらベル君達が勝手にヴェルフ主導で始めてやがった、同じファミリアって事もあるんだろうけど、施設道具を借りて整備してたのだ、ヴェルフ逞しい子!!
りりはフェンリルと遊んでいると、周りのロキファミリアの面々からも目を付けられてシロがおもちゃに・・哀れシロ
ベル君は、アマゾネス達に囲まれて「アルゴノート君だ~」とかって色兎っぷりを発揮してるし
俺はその姿を見て、ここに来る以上に疲れ果て指定されたキャンプに戻って寝る事にした
(あっ予定を過ぎても戻って無いから大騒ぎしてるかも!)
と思い出して、飛び起きて腕を組んで考え・・・
回りの気配を考えると、動くのは不味いと考え寝静まるのを待つことに
その夜中、ここはダンジョンでありながら外と同じように昼と夜がある様で、そんな皆が寝静まって、キャンプを出て気配を把握しながら離れた場所へ行き、ホームへ飛ぶと
「ありゃま・・手遅れか」
ホームに人影はなく、厳重に保管されていた金庫がこじ開けられて中身が取り出されている事から、捜索願が出されている事に気が付き、ギルドへ向かって情報を集めようとしたが、余計な騒ぎになると考えて神ヘスティアが何処へ行ったか考える
「まさかとは思うけど、ダンジョン?」
仕方なくミアハ様のホームへ向かい、寝ているミアハ様を叩き起こして事情を聴く事に
「すいません夜分遅く、急を要する事だったので」
「マフィ君!無事だったのか?、ヘスティアならダンジョンへ向かったぞ!」
「あーそうっすか、聞きたい事手短におしえてもらってありがとうございます、ったくやってくれるな!」
思ってた以上に話が大きくなっている事に気が付き、捜索の捜索に出る事に
「あーそれで、何時頃行きました?」
「そうだな、夕方4時ごろだったはずだ、手練れを何名か集めてたから大丈夫とは思うが」
「分かりました、俺が今ここに来た事は伏せておいてください、誰にも言わない様に」
「何か事情があるのだな、分かったそうしよう」
即座にホームへ戻り、ゲートから各階層をサーチしていくと、10階層にヘスティア様達が居るのを発見する、その中にはあの時に助けた奴らの気配もある、それとコレはイケメンエルフ美女のリューさん?それにもう1柱神が混ざってるのを確認して、いよいよもって大騒ぎなのを見て頭が痛くなった
(さてどうしたものか、合流するのは不味いな、他に俺の能力は知られたくない、ここはリューさん達の実力を信じよう)
結局元に戻り、キャンプで再び眠る事にするのだった
翌朝になり、一応何処までヘスティア様達が進んだのか気になった俺は、森の中からばれない様に中へ入り、サーチを開始する
(どうやら、休息をちゃんととってる様だな)
12階層と13階層の間で休憩をしており、未だ休息中なのを確認すると、再び戻る
(さて、こうなると問題なのは、アレが来るまで待たなくちゃいけないって事だ)
気持ちを切り替えて、昨日言われた通り、ロキファミリアの解毒剤を受け取った後に戻るらしいので、その後に続いて俺達も戻る方向で言われていたので、断りはしたが仕方ないと諦める事に
「やっぱ言われた通り、そちらの後に、ここを出ます」
「そうかい、ならそれまでゆっくりするといい、気遣いは無用だよ」
「ホントは嫌なんですけどね、下手な事で少しでも借りを作るのは、けど手遅れなんで甘えます、だからと言ってこの程度で生徒を増やしませんから」
「わかってるさ、この程度でどうにかしようとは思ってないさ」
「この後、すこし体動かしがてら19階層へ向かいます」
「なるほど、けど君達には早すぎないかい?ここに居るのだって無謀と言えなくもないんだ」
「いえ、夜中確認しましたが、特に問題は無さそうですので、何かあればここに戻って来やすいですし」
「そうか、1人連れて行ってほしいんだけど構わないかな?」
「いいですよ、誰です?」
まぁ~客人としておきながら、何かあったらメンツにかかわるんだろうと思い納得して受け入れる事に、アイズさんあたりかな?っと思っているとこの性悪は
「この僕さ」
「ちょwwwwwおまwwwww」
斜め上でしたorz
「なんで団長だけなんですか!ズルいですよ!!」
「私も生きたーーい!アルゴノート君と遊ぶの!!」
などと非難殺到、ざまぁーーーっ!!
「あーなんか色々大変そうなので、僕達だけで行きますね」
そそくさと、18階層を後にして19階層へ向かう
「大変そうだったな」
「そうだねヴェルフ、まさかロキファミリアの団長が付いて来るって話聞いた時はびっくりしたけど」
「そうです、どういう話になったら、こうなるんですかマフィ様」
「しらん!っていうかこうなって良かったとだけ言っておく」
そして新たなフロア19階層は今までとは違い、密林ぽい階層で隠れる場所も多く障害物も多い、この事から普通なら不意打ちなんかを気を付けなくちゃいけないが、俺達には通用しない
的確に敵を倒していき、順調に稼いでいくと数時間位した頃に、サーチにアイズさんが居るのを見つけると
「アイズさんが来てるな、俺達を探してる感じかな」
「やっぱ監視しておきたいんだろ、俺達は一応客人扱いだし」
「どうするんですマフィ様」
「アイズさんに申し訳ないよ、マフィ君」
仕方が無いので、アイズさんに分かる様に魔法を上空に打ち上げて俺達の場所を教えると、即座に彼女は合流する
「なんか心配かけてすいません、アイズさん」
「ううん、私が気になって来ただけだから」
「じゃ~続けるぞ、ベル左前20の2からだ」
こうして狩りを夕方まで続けて、戻るとすかさず、俺は姿を隠してヘスティア様達一行を探すと結構近い位置にまで来てるので、間もなく来ることが分かりホッとするとともに、これからの展開に頭を悩ませることとなった
予定通り、夕食中に神ヘスティア様一行は、俺達の居る18階層に到達する
食事中に、結構でかい声で「べるくーーーん!まふぃーーくーーん!どこだーーい!」とかって言うもんだから恥ずかしすぎて、口を閉じさせに行く事に
「・・・・・かみさま」
ベル君は知らなかった事もあって、神ヘスティアがここに来た事が信じられず、あっけに取られている
そんなベル君を他所に、ヘスティア様はベル君を見つけると、叫びながらダイビングしながらベル君に抱き着き押し倒して大騒ぎ、他の面々は微笑ましくその光景を眺める事に
いちゃいちゃはそう長く続く事はなく、リリがヘスティア様を引き離してしまう、りり恐ろしい子!
「ベル君との再会に水を差すんじゃない!」
「いい加減にしてください、周りに見られまくってますよ、ハシタナイです!」
「うわあーーっ!バレンなにがしーーっ、なぜ君までここにぃーーっ!」
りりとヘスティア様がじゃれ始めると、リューさんとあの時助けたファミリアの子達に俺は囲まれ、ベル君はもう1柱の神と眷属らしき人に話しかけられてた
「マフィさん、やはり無事でしたか」
「やはりってなんですか?ぼくコワカッタヨ?ママン」
「それだけ言えるなら大丈夫です、それに私は貴方のママではないです」
知ってるがな!冗談通じないのか??などと考えてると、和風の鎧を着たあの時助けた3人が
「おっ怪我大丈夫みたいだな、良くここまで駄女神を連れて来てくれた、出来れば置いて来てほしかったですがね。しかし感謝する、お守り大変だったでしょ」
「いえ・・自分達は」
「まぁ~気にすんな、とりあえず俺達の借りてるテントへ行こう、おーいそこの神ヘルメット様でしたっけか?狭いけどロキファミリアから借りれたキャンプへ行きますが、話の続きはそこでどうです?」
「いや~手厳しいね、俺はヘルメスさ、ヘルメットじゃない」
わざとだわざと!こういうタイプは用心しないとね、ここまで来てベル君に用事って事は粘着女神が絡んでるとも考えられる、たぶんこのキャラから考えて関係は少なそうだけど
キャンプに戻って、話の続きをする事に
「そちらの学級委員長さんは行かないので?」
「がっ学級委員長?!」
だって居そうじゃね?眼鏡かけて気が強そうで、なにか見るからに固そうなのって学級院長に、この世界にだって学校あったはずだし
「だって居そうじゃありません?っていうか図星??」
「ぶぶっアスフィ、いいからいいから、マフィ君、俺達も状況を色々知りたいんだ、ロキファミリアに挨拶に行かせる」
「なるほど、了解」
その後、俺達の借りているキャンプにて、まずは入るなり命って呼ばれていた彼女が土下座を始め
「この度は、本当にありがとうございました、この御恩は必ずいつか報います」
「やめてください、お互いに無事だったんですし、神様を無事に連れて来ていただいたんですから」
「ってベル君の言う通り、あれは俺達ならいけると判断しての事だ、気にしなくていい、君も傷は大丈夫なのか?君の様な美少女に傷を残してしまったのではと心配はしてたんだ、時間がギリで最終的な治癒はポーションに丸投げしたからな」
「は・はい、大丈夫です」
「ならいいんだ、さてそろそろ挨拶と情報を持ったと思われる学級委員長が戻ってきそうですね」
「へぇ~?、わかるのかい君には??」
「そうっすよヘルメス様、俺はこの能力で追われる彼らを、自分の場所に引き込んで回復もしたんですから」
「なるほどね、今後の予定について話し合おうアスフィ?」
アスフィと呼ばれた学級委員長は、今後の説明をし、明後日に出発する事や、新たに1個のキャンプを借りる事に成功した旨を伝えた
「つまり1日は暇がある、せっかくだし明日はゆっくりしようじゃないか」
その案に全員が納得し、俺達も明日は体を休める為に完全休業にする事にした
ヴェルフには何やらヘファイストスから荷物と伝言を預かってきており、思う所があったのだろう、1人でどっかに行き、ベル君は夜の散歩へ@2名ほど後を追った
「それで、何か用です?」
キャンプに戻った俺は、とっとと寝ようとするとヘルメス様に呼び出されて外に出て人気のない場所へ
「君は一体何者なんだい??アスフィが持って帰って来た情報の中に興味深いものがあってね、ロキの所の子供は君にかなり執着してると見える、キャンプをもう1基借りれたのも君の御蔭だという、なぜだい?」
「さぁ~ご自分で調べてはどうです?商売とか伝令なんかを司るんでしたっけ?神ヘルメス様は」
「あらら手厳しいなぁ、だからこうして俺みずから情報を探ってるというのに」
「それはご苦労様です、手に入れた情報は残り10柱の何処へ持って行くんです?本命ゼウス様かヘラ様、対抗は粘着女神ですかね」
「それを答えたら教えてくれるのかい?」
「いえ、関係ないです興味ないので・・」
あらま本命かよ、っていうか居るんだ、まだこの世界に・・ギルドとかでは消えたとされる神なのに、まぁ粘着女神じゃないのが救いかな
「なぜ気が付く事が出来たんだい?どうやら君の察知応力は塑像を絶する様だね神々さえも見抜くとは」
「何のことです?」
「はぁ~・・そういう事にしておこう、俺がここへ来たのは頼まれあからもあるが、自分でも興味があったからさ、ベル・クラネルに」
「でしょうね、目線気を付けたほうがいいですよ、俺じゃなくても気が付きます」
「いや~君だけじゃないかな?これでも俺ここまで見透かされた子供って君以外あった事無いんだよね」
「学級委員長なら気が付きますよ、そういう賢さが見えました」
「なるほど、参考にしておくよ」
「それと、俺が居る限りベルに何か仕掛けても無駄ですよ、全てぶっ潰しますから、俺だけで」
「あらら~困ったなぁ、どうしたら見逃してくれる?」
「さぁ~俺に見つからない方法でも考えてみては?例えば神威を使うとかね・・・・・さて話はここまでです戻りますね、ヘルメス様」
そのままキャンプに戻り眠りにつくのだった
翌朝になり、裏スキルではない訓練をした後、各自がそれぞれ思うように休日を過ごしていると、レフィーア達の気配を察知し解毒薬が来た事が分かり、予定通り明日出発になると思ってたが、ゴライオスが消えてる事が騒ぎになった
しかし誰がどうやって倒したのかが分からず、結局警戒しながら予定通りに戻る事となった
(あぶないあぶない・・)
そして、ヘルメスが動くのを確認すると、こっそりと後を付けると、まさかのベル君を誘っての覗きを始める
(あの色兎め!うらやまけしからん!)
と思ったら、ベル君がヘルメス様を止めようとして逆に自分が真っ逆さまに落ちて彼女達が水浴びする中へダイブ!
(なんつーーーーーラッキースケベ!ちょーーうらやましい!!)
面白そうなので、ついでにヘルメスに向かって後頭部に石をぶつけてヘルメス様も続いてダイブする事に
(ざまーーっ!おーおーベル君は許されそうな雰囲気なのに、どんまい!ヘルメス様wwwwwwwwwwwww)
しかも後頭部に直撃したから、見事に意識を失い見る事も逃げる事も叶わず、ロープでぐるぐる巻きの簀巻きに・・・ちょっとやりすぎたかなと思いつつ、その場を後に
その後、色兎は1人で水浴びするリューさんにも突撃してラッキースケベをかまして、今度はベル君殺されそうに・・・・そう何度も許されないよね、ざまああああっ!
その夜、あのヘルメス様が再び動き出したので監視する事に、どうやらベルに反感を持ってる冒険者に痛めつける手助けをした様で、魔道具らしきものを渡した
(だめじゃないか、監視されてる上に撮影もしてんだぜヘルメス様よ)
この世界にも撮影技術とかはある、魔法道具と呼ばれているもので、俺も持ってたりする、使うのは初めてだけど、まさかこういうくだらない事に使う羽目になるとは
ヘルメス様はその後さっさと戻り、キャンプで休んだので、渡したアイテムを回収しに行き、男の後ろから魔法で寝かせヘルメスの渡したアイテムを確認し、この魔法道具が自分の姿を消す代物だと気が付き
(なかなかナイスなのをもってるなヘルメス様は、有難く使わさせて頂きますね)
そのまま自分の精神と時の部屋でしっかり寝て、名目上は徹夜で警戒したが、その後何かを仕掛けて来る事は無かった
翌日、ロキファミリアは早朝早くに出発し、その後、俺達が出発するまでの時間の間に、ヘルメス様からのプレゼントが無いのに、あの男達は動き始めて騒動を開始したので、速攻でヘスティア様を解放し、騒動を起こしてる奴らを次々に処理してやった
(ざまーーっ!こんな手読まれてるっての、ヘルメス様どお?くやしい?くやしいのぉ?)
様子を確認すると、ヘルメスは学級委員長と共に木の影から様子を伺っており、作戦の失敗に頭を抱えている、まったく・・
「だから無駄だって言ったじゃん、あの程度のごろつき何人集めても無駄ですよ、ちなみに証拠は持ってるんで、ギルドに報告しますね」
「あーーーっもう!やっぱ見抜かれてたか、まぁいいさチャンスは、これからいくらでもあるんだからね」
「学級委員長ほかっておくと、ファミリア潰れますけどいいんです?」
「ヘルメス様!!もういい加減にしてください、ギルドに報告されたらシャレにならないんですよ!!」
「でも君の所もヘスティアが来てるんだ、同罪だろ???」
「まぁ~ウチは零細ですからね屁でもないですよ罰金程度ならね、もしそうじゃないとしても何とでもなります、けどそちらはどうですかね?」
「あー分かったよ、負けだ負けだ」
お手上げらしくヘルメス様は両手を上げて降参の意思を見せる
「この記録媒体と、この魔法道具を20億で買いませんか?」
俺が提示したのは、この一連の首謀者の記録が移された代物と、ヘルメス様が実際にごろつきに手渡した魔法道具だ、もちろん慰謝料込での提示だ
「これで詰みましたよヘルメス様!どうなされるおつもりなんですか?!」
「ここまでコケにされるとはね・・、いささか怒りが抑えきれそうもないよ」
うし!予定通り煽りに成功して神威の発動だ、これで確実に、この神は失脚する
ヘルメス自身としては、おいたのすぎる子供への軽い脅しのつもりだったのだろう、ヘルメスが神威を発動させると
「無条件でそれらを渡せ!これは警告ではない命令だ!!」
すさまじいプレッシャーだが、関係なく俺は距離を取って森に姿を隠すと、予想通りヘルメスは、そのまま俺の方へゆっくりと近寄って来る
証拠品を宝物庫へ仕舞うと、武器を構えて神に挑む準備をする、こちらに大義名分がある分、神にだって槍を向ける
っと接触する直前、天井から大きな気配が!
(やばいやばいやばい!神威って、このバカげたモンスターまで使役すんのかよ!)
『冗談じゃない!階層主まで使役する為に呼び出すとかふざけるな!ヘルメス!』
俺の魔力の籠った大声に反応して、ヘルメスが天井を見上げ、予想もしていなかったのか神威を解き
「違う、そんなつもりは無い!」
『んなこと信じられるか!どういうつもりだ、セーフティーゾーンにモンスターしかも只の階層主じゃないのが産まれて来てるんだ、言い訳が通じるとでも思ってるのか!!』
「まってくれ・・・」
大声で叫んだ俺の声に反応して、冒険者達がざわめき立つのが探知できる
(不味いな、あんな強大なのは勝てないぞ・・・)
急いでヘルメスを無視してベル達の居る場所へ向かう、そして合流すると
「どういう事なの?、あれがヘルメス様が使役する為に呼び出した階層主だよね?」
階層主は既に産み出され、さっそく暴れ回っている、それに呼応する様に次々とモンスターが産まれ始めた
「そそ、まったくやってくれる、撤退するぞ全員いるよな?」
ヘスティアファミリア全員とヴェルフを確認して、逃げ出そうとした時、出口にむかってレーザー砲が命中して出口が塞がれてしまう
「あーもう、確実に殺す気か!」
「ボクがヘルメスを説得してくる」
「ヘスティア様は、これ以上動くな!神威で対抗しようなんて辞めてくれ、悪いがこの場から出て貰うぜ」
すぐさまゲートを出してヘスティア様を俺の空間へ移動させて、そのままホームへポイすると、再び戻って来て
「封印術を使う、ヘスティア様は、俺の安全な封印術の中に隠した、居ても状況が悪くなるだけだ」
「分かった」「はい!」「おう!」
「とりあえずあのゴライオス強化バージョンの能力がどの程度なのか知らないと死ねる、感知するだけでやばいのだけは分かるけど、とっかかりがあるのかが知りたい、それまで動くな」
「けど、けが人を助けないと」
「ベル気持ちは分かるが、アレはそういう敵じゃないんだ、自分の事、自分の親しい人を守るのが限界だ、耐えろ」
「・・・うん」
俺達が話してる間もゴライオスは大暴れをし、リューさんや、学級委員長は既に動き始めている
タケミカヅチファミリアも準備を整え抗戦の構えのようだ
戦いの様子を見る限り、通常種にはなかった自己回復を持ち、遠隔攻撃もえぐいのがある、近接もかなりの威力があり、腕を振るうたびに冒険者が紙くず同然に舞っている
さすがに逃げ出せない事が分かり、こりゃ絶対にヘルメスの野郎ただでは置かないと決め
「おおよそ分かった、自己回復能力がやっかいだな、作戦を説明する」
「うん」「はい」「おう!待ってたぜ」
「りりとシロは冒険者の救助を優先しろ、敵の動きを常に把握して攻撃は絶対に食らうな、自分の助けられる範囲でいい」
「はい、マフィ様」
「ベルは俺の護衛だ、いまからあの自己回復を食い止める手段を使う、その間俺が無防備だ、その間守りつつ、英雄願望で力を溜めまくれ、最後の切り札に使う」
「うん!」
「ヴェルフ、使えそうか?無理なら俺の護衛になる」
ヴェルフは俺が何を言ってるのか察したのか
「分かってる、意地と仲間の命をはかりにかける気はねぇ」
「よし、ヴェルフは魔剣の準備をして攻撃の瞬間まで待機、ここぞって時に使う、それまで一緒に来い」
「じゃ~各自行くぞ!最初は俺の槍をあのゴライオスに刺したら一気に距離を取って、ゴライオスの魔力を奪いまくるぞ、そうすれば自己回復が鈍くなるはず」
そして俺達3人は、ゴライオスに槍を刺す為、モンスの後ろ側へ回り込み一気にケツの穴へ槍をぶち込み奥深く食い込ませると
「よし、あの丘の場所まで一気に行く、ベルはりりの援護か雑魚たちの処理、ヴェルフも同様でいい、魔剣はまだ使うなよ切り札だからな、ベルもだ光ってる体の力を使わない様にコントロールして戦えいいな?」
「うん!」「おう!」
そして、俺は魔法の詠唱をしている人たちの場所まで行き
「魔力欲しい人は、俺に触れろ、いまなら無料でいいぜ!」
そう言うと俺はゴライオスからのパスからいっきに魔力を吸い上げていき、自分も詠唱を開始する
その場の指揮ってる奴の合図と同時に魔法を発射するが、吸い上げた魔力がまだ少ない事もあって即座に自己回復を始める
そこに命が現れて命は俺に触れ
「よろしくお願いします、マフィ殿」
「かなり溢れてるからな、俺だけでは使いきれん、気にするな」
俺達の会話を聞いて、俺の言葉が戯言でないのを察知した魔法使いは
「どういうことなんだ?魔力を譲渡できるのか??」
「そうだ、あのゴライオスから吸ってるんだけど、いかんせん量が多くて使いきれん」
俺がそう言うと、次々に手が俺の体に触れて来たので各自に魔力をどんどん送ると
「す・すごい、魔力が溢れて来る・・・」「「「すっげーー勝てるぞコレ!」」」
「よし野郎ども!魔法の打ち放題だ、詠唱開始しやがれ!!
その号令と共に、次々と詠唱をしていく
「命は俺の前へ、その魔法でアレを足止めする、コントロールは任せろ、お前は魔法に魔力を送り込む事だけを考えろ」
「はい!」
重力魔法で、ゴライオスをロックさせて動きを封じると、他の近接タイプの冒険者が攻撃を仕掛けようとするので
『近接攻撃は後2分待て!!ゴライオスの自己回復を食い止める作業中だ、付近の雑魚処理を先にしろ!』
大声で指示を出した事もあって、各自雑魚処理に向かうが、指示に従わず動く奴が居るので
『指示に従え!リュー、委員長!!暫くゴライオスは動かないロック中だ!』
ようやく俺の指示に従い、2人も雑魚処理に向かう、予定通り全ての雑魚が処理できそうなタイミングで
『雑魚処理お疲れ様!デカいのが行くからその後に攻撃開始!雑魚処理終わってない方はそれまでに処理してください』
その言葉通り、詠唱の終わった人達による魔法による連続攻撃によって、ゴライオスは大ダメージを追うが、自己回復速度が落ちた物のやはり消し飛ばされた個所からどんどん回復していくと同時に、近接攻撃者が一斉に攻撃を仕掛けていくが、重力で縛っていた鎖がほどけた事もあって、ぽんぽんと冒険者が吹き飛ばされていく、リューさんと委員長は、それらが邪魔になり、勝手に引くように指示を出す
「どうするんだ坊主きりがないぞ」
「大丈夫です、回復速度落ちて来てますんで、@1~2回程度さっきのをやれば終わりですね」
「おう!聞いたかテメーラ!しっかり詠唱しやがれ」
その号令と共に、各自が俺の渡した魔力を使って詠唱を開始する
『重力で再び縛ります、先ほどと同じ方法で削るので下がってください』
詠唱の終わった命にあわせて魔法をコントロールして縛りきる
『今の間に、負傷者を下げてください、次で決めますので力を溜める奴は今のうちに!』
各自が負傷者を安全な場所へ移動させるのを確認すると
『負傷者の回収終わったようです、大きいのが行ったら、攻撃を溜めてる人はラストアタックです、思いっきりやってください』
そして連続で魔法が発射され、その後次々と魔剣や、溜め攻撃が繰り出されズタズタになった所へ、ベル君の渾身の1発が発射されると、ゴライオスはアイテムを残して煙となって消えたのだった
『完全勝利です、お疲れさまでした、死亡者0全員の勝利です!』
この俺の発現をきっかっけに各地から、地鳴りのごとくの喝采が溢れる
「「「うおおおおおお!!」」」」
「「「「「やったーーーーーーっ!!!」」」」
その歓喜の声が鳴りやむことは暫くなく続くのだった
「よぉ~やるじゃねーか、大したもんだあの荒くれ共をうまく使うたァよぉ」
「途中で指揮勝手にしちゃって、後で全部おやびんの指示だって事にしといてくださいね」
「ばーーか、くだらねぇこと言ってないで胸張ってろ、俺達は荒くれだが人の手柄を取るほど腐ってないってんだ」
いあ~主に俺の精神衛生上、遠慮されると困るのですが・・・
俺達の出発は結局延期される事になり、その日は様々な物資を持ち寄って大宴会が開かれることに
「マフィさん、見事な采配でした、途中指示を無視してしまいすいませんでした」
「りゅーさんの方が強いですからね、気持ちは分かりますから気にしないでください」
「それであれはやはり・・・」
「そうですよ、ヘルメス様が原因です」
ちなみにあの2人は、とっととここを出て行った、まぁ祝勝会に参加する勇気は無かった様だ
「俺も聞いたぜ、ったくふざけやがって、事が終わったらとっとと消えちまいやがった、ただで済ます気はねーぜ、なぁ!お前ら!!」
その言葉に反応して、冒険者達は皆が一様に頷いた
こうして18階層での事件は、とりあえずの結末を迎える事が出来たのだった