ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか 作:アンキルン
18階層で起こった、セーフティゾーンでの階層主出現から討伐が一応の終わりを見せたが、後処理という大きな出来事が残っており、この件はまだ続くのだった
俺達はその後、地上へ戻り、連名でヘルメス様を告発したが、ギルド側が俺達にした事は、今回の事件の箝口令の徹底だった、口を滑らせればどうなるか分かったもんじゃないから一応従うが
そして問題のこちらの要求はヘルメスファミリアの解散及び、資産の没収、没収した資金の分配、ヘルメス様の今後オラリオへの立ち入り禁止などだ
この件は概ね受け入れられたが、ヘスティアファミリアも罰金として資産の半分を収める結果となり、ヘスティアのファミリア内での立場は、勝手にファミリアの資金を使った事と重なり地に落ちた
「おーいヘスっ子、茶もってこい!」
もはや名前すら呼んでもらえず、俺の半奴隷化させたが、しばらくしてベルに見つかり、対立する事に
「何てことさせてるんですか!!神様もどうしたって言うんですか?!」
「黙れベル、ファミリアの資金を勝手に使った上に、ダンジョンに入り込んで罰金騒ぎ、これでも一応神様って事で追い出されないだけマシに思って貰わんと困る、これ以上問題起こされたら、今度は俺達がヘルメスファミリアの様になるんだ」
「いいんだベル君・・・ごめんよ」
「やめてください!神様!!」
「おい!手を止めるな、さっさと掃除してこいや、ヘスっ子」
「マフィ君もいい加減にしなよ!あれだって僕達を心配してくれた結果じゃないか、神様に何の落ち度もないはずだよ」
「じゃ~なぜ俺達は資産の半分も払わされる結果になった?話はそれからだ」
「半分と言っても数十万、今回の件で稼いだ分だけだったはずだよ、そもそも資産は全て使ってしまってたんだし」
「どちらにしてもだ、無罪放免ではファミリアの風紀に関わる、今後の事を考えても何をしても神様だから許されるなんてバカな事を考えない為にも必要な処置だ」
「神様だってもうしないって誓ってくれたでしょ!それでいいじゃないか」
「だぁ~め、考慮はしたし情状酌量の余地も考えたけど、これが限界、聞けないならどうぞコンバートをお勧めします」
「っ!」
ベルはその後何も言わずに、苦い顔をしながら部屋を出て行った
「なんてことを言うんだい!ベル君が出ていてしまったらどうするんだよ」
「おーい、口の利き方を気をつけたえヘスっ子、この程度の事で出ていくならそれまでの奴だ、少し頭を冷やせばわかる」
「べるくーーーん!」
ヘスっ子はベル君を追いかけて部屋を出ていく
「ダメだ・・・はやくあの駄女神なんとかしないと・・・」
「まったくですねマフィ様、それでどうするんですか?」
「嬉しそうだなりり」
「そりゃそうですよ、いい気味ですマフィ様の行為を何度も潰したんですから」
「以外だな、てっきりベル側に付くと考えたんだけど」
「それはそれこれはコレです、ケジメは必要ですから」
その後、ベル君はヘスっ子に言いくるめられ、納得しないが理解すように自分を抑え込み、あやまりに来たので許した
話は変わり、ヴェルフとりりがLvUPを果たし、それぞれがLv2へと至った、そして契約上はヴェルフが鍛冶を取得するまでという契約だったのでPT契約も終わったのだが、ベルの希望により、今後も要請あれば一緒にダンジョンへ行くという契約を結び、今後も度々一緒にダンジョンへ行く事になった
りりは残念ながら大魔導士は発現せず、新たな召還魔法、天馬ペガサスを習得する、発展アビリティに耐異常を選択した
ちなみに困った事に俺のLvまでもが上げられる様になってしまったが保留、ステイタスが概ねカンストするまでは上げない事にした、他にも理由はあるけど・・・
そして最大の予定外の出来事が、2日後に起こった
「それで、ヘルメスファミリアの方々全員で何の御用向けでしょうか?」
若干って言うかかなり引くわ、報復か?とも思わせる迫力に逃げたくなる気持ちを抑え対応する事に、この場にはヘスティアファミリア全員、ヘルメスファミリア主神以外全員が集まっていた
「簡潔に言うわ、我々元ヘルメスファミリア全員、ヘスティアファミリアへの入信コンバートを希望します」
「「「はぁあああーーーっ?!!」」」
詳しく聞くと、最初は団長である、アスフィ・アル・アンドロメダが、ヘルメス最後の願いを聞き遂げる為に、自分だけでヘスティアファミリアへ来るつもりだったが、なぜか全員がアスフィ委員長に付いてきちゃったって訳だそうだ
「どうします?ヘスティア様」
「こういう時だけ調子のいい奴だな君は」
「あーーちなみに、この会議が終わるまでですよ」
何がと言うとヘス子ちゃん半奴隷の刑の話だ、ちなみにベル君も諦めたのか、何も言わなくなった
「ううううーーっ!・・・それで君達全員でなのかい?ボクは構わないけど、あまりおすすめしないぞ、この悪魔が居る限り何を言い出すか分かったもんじゃないんだ」
「ふむ~悪魔かぁ~、俺はちなみに天使なんで、ベル君かなぁ~?悪魔は!」
おもいっきりジト目で全員からの視線に晒されることに、酷い・・
「もういい加減にしてください、大勢の前でみっともない」
りりにどやされて、仕方なく話を進める事に
「俺からは1点だな、全員の力が知りたい、ヘスティアファミリアに相応しくない者は傘下ファミリアであるミアハファミリアへ行くか他へ行ってもらう以上」
「僕は、とくにありません、皆さんよろしくお願いします」
「りりも特にありません、マフィ様にお任せします」
「ボクは全員を面接した後、決めたいなって事でよろしく頼むよ」
結局、神ヘスティアに一任して、全員をヘスティア様が面接した後、合格者全員と手合わせを順次行っていくことになった、流石にLv1~3に手こずる事はなく、勝利できたが、ここからが本番だった
「さて、最後はアスフィさんですね、よろしくお願いします」
「よろしいのですか?連戦でお疲れなのでしたら、後日にされても」
「今は1秒も無駄に出来きません、問題が山積みなんですから、この程度の事は今日中に済ませておくべき、それにこれはハンデですよ」
「貴方はLv2なのでしょ?Lv4の私にハンデとは言ってくれますね」
「Lvで勝敗が決まらなかったのは、見てたでしょうに」
この戦いの前に戦った、シアンスロープのLv3ルルネとの戦いで一方的に勝利してるのだ、この事実に、この戦いを見守っていた前ヘルメスファミリアは夢を見ているかの如く驚きざわめき立った
「いいでしょう、その舐めた態度後悔しないでくださいね」
実際にアスフィも前の戦いを見て、Lv差を覆し一方的な強さを見せるマフィに脅威は感じたが、勝てなくは無いと感じていた
マフィの方は、未だ切り札らしい切り札を切ってはおらず、まだ手札を残しているうえに、アスフィの戦い方は、先日のゴライオスの件で見ている、勝機を十分に感じていた
「舐めてる覚えは無いですが、こっちが格下に一応なるんで手加減は期待しないでくださいね」
この言葉に、アスフィがブチ切れる
「その武器を本来の槍にしなさい!それが手加減と言っているんです、ふざけないで!!」
俺の武器は棍棒だ、当然刃も付いておらず、彼女にしてみたら舐めてる以外の何者でもない、しかもアスフィ達側に武器などの制限は無い事を始めにマフィ自身が言ってるのだ
「気にしすぎですよ、コレだって十分凶器ですからね、一々文句はいいから、かかってこいよ、ヘルメスファミリア元代表の委員長さんよー」
あからさま過ぎる挑発だったが、アスフィはその挑発にあえて乗り、マフィに攻撃を仕掛ける、マジックアイテムによる弾幕と煙幕を繰り出すと即座に相手の懐に潜り込む
しかしそんなあからさまな目つぶしが効く様な相手ではなく、見事にカウンターを貰いアスフィは距離を取って体制を整えると
「あああん!舐めてんのテメーだカス!なもんが通じるかボケェーーっ!」
俺の怒声に、周りの空気は張り詰める、アスフィも何が起こったのか理解しきれない様子だ
「さっさと来いや、Lvがちーーっとばっか高いだけで、うぬぼれてやがる、前にやったルルネのほうが、よほどマシだっぞ!」
俺の挑発に乗らず、ゆっくり武器を構えて距離を測りながら近寄って来る、時間も押してる事もあって相手に合わせる理由もない事から、今度は俺の方から攻撃する
俺の棍棒が不規則な速度と軌道でアスフィに襲い掛かる、最初は眼で捉えさばき切れていたが徐々に押されて行き、相手のガード事、ブーストした魔力で噴射した急加速の攻撃には耐えられずアスフィを吹き飛ばす
そのまま追撃とばかりに、突きの連打、壁を背にした彼女が逃げる場所は無い
「おらおらおあらああああ!!ちゃんとメシ食ってんのか!Lv4はこんなもんか!俺をがっかりさせるの早すぎんぞーーーっ!」
攻撃の合間を縫ってアスフィは身体能力の差をうまく使い、棍棒の突きから抜け出した
しかし避けた傍から更に連打は続く、アスフィの目には闘志が徐々に失われて行き、どうにかして終わってほしいと願うばかりとなり、膝が崩れる
膝が崩れる直前、彼女の闘志の変化に気が付き、アスフィが膝が崩れた瞬間と同時にマフィは距離を取って
「どうした?もう諦めますか?Lv2に一方的にいいようにヤラレて闘志まで消えつつある、それでいいのか?アスフィ・アル・アンドロメダ!」
俺の言葉に、アスフィは歯を食いしばって立ち上がり、目をぎらつかせ
「貴様に何が分かる!貴様なんかにーーっ!!」
アスフィは、一心不乱に俺になりふり構わず攻撃を仕掛けて来る、その攻撃を槍と体で裁いて行くがカウンターを乗せる余裕がない
「やっとらしくなったじゃんか!」
アスフィ自身も知らなかった、初めて自分の中の獣を呼び覚まし必死に攻撃する、さすがにこうなると地力の差が出るので、今度は俺が防戦一方になる・・しかし
「ど・どういう事なの?・・なぜ魔力が」
ようやく自分の魔力が奪われることに気が付いたアスフィは、仕方なく距離を取って自分の身に何が起こっているのかを確認する
「おしかったですね、そのまま攻撃してれば時間切れの前に俺を倒せたものを、勝機を逃がしたんですよ貴女は」
「どういう事なんです!答えなさい!!」
「ゴライアスとの戦いのとき、俺は何をしてましたか?」
「・・・何って」
ようやく何が起こってるのか気が付くと、アスフィは魔力が吸い尽くされる前に、俺を倒し切るという選択を選び、再び速い速度で攻撃を繰り出していく
しかし元々PTでは壁役をしたりして、ステイタスも耐久が高めの俺を押し切る事は叶わず、ほぼ全ての魔力を吸い上げられると、彼女は
「参りました」
「お疲れさまでした、今回は色々熱くなりすぎました、気に障ったら謝りますが?」
「結構です」
そう言って彼女は退出していった、ようやく全ての審査が終わって一息つくと俺は
「あああーーーっ、きっつーーーっ!!!やるんじゃなかった」
「何も1日でなさらなくても良かったんじゃないですか?」
リリの言う事にも一理ある、しかし嫌な事は前倒しでやりたいタチなんだ
「あーそれで俺からの結論ですが全員問題ありません、全員今後ともよろしくーー!」
俺の宣言通り、結局全員がヘスティアファミリアへのコンバートを済ませて、大所帯となったヘスティアファミリア
「しっかし結局のところ、資金はほぼ0だ、にも拘らずこの人数をどうにか遣り繰りしなきゃいけない、あーちなみにアスフィ委員長はウチの委員長って事でよろー、実際は副団長ですけどね、元ヘルメスファミリアのメンバーを指揮してくださいって事で、今まで通りみたいな感じですね」
改めて、戦いの後にメンバーを集合させて話し合う事になった、アスフィに魔力を元に戻した後、若干機嫌の悪い彼女を必死で宥めるの苦労させられることになったが、緊急を要する事なのは彼女自身理解していたようで、会議に参加する事に
「わかったわ、それでその名称は辞めて貰えないかしら?」
「やっぱ駄目です?」
「ええ辞めて頂けるかしら」
うん・・・辞めておこう、彼女のオーラがそう物語ってる
「ベルお前もヘスティアファミリアの副団長に就任しろ、いいな?」
「え??ぼ・僕が??」
「いいからいいから、どうせアスフィ姉さんが大概はやってくれるから、ベル君はヘスティア様の面倒を主に見てくれればいいよ、とりあえずね」
「うん、よろしくお願いします」
ベル君は皆に挨拶し、他のメンバーから拍手がベル君に送られたので、受け入れられたのだろう
「さて、アスフィさん、早速ですがマジックアイテムのリストを早急に作って提出してください、出来る範囲で材料と作成方法も纏めてあるとなおいいです」
「はい」
「それと、明日の朝6時に全員集合してください、ヘスティアファミリア独自の技術を教えますので、とりあえずはこれだけかな、ベル達は何かあるか?」
「それってあのスキルの事だよね?みんなでやるの?」
「嫌かベル?」
「ううん、かなり厳しいので、本気で強くなりたいと思う人だけにした方がいいかなって、マジックアイテムを作る専門の人も居るんでしょ?」
「そうだな、ベルの案で行くんで皆さんよろしく」
「はい、畏まりました」
なぜか代表してアスフィさんのみが返事したが、元々こういう感じだったのかな?
「あーそれと歓迎会などは、今日明日には行えませんが、後日必ず行いますんで、その時は参加してください、それと明日から本格的に話し合って色々決めていくんで協力のほどよろしくお願います」
こうして最初の会議は終了し、この件をミアハ様に連絡した後、翌日に備える事にした
翌朝集合すると、若干名は来ておらず、それでも結構な面々が揃った、そして裏スキルの説明をするだけで大騒ぎになり
「まさか、これはマフィさんの発現したスキルではないって事なんですか?」
「そうだ、アスフィ、俺のステイタスに、こういったスキルは記載されていない、もちろんベル達にもだ」
「・・・・なるほど、これは確かにロキファミリアが必死になって、貴方をどうにかしようと考える訳ですね」
「めんどくさいし、これから先、ロキファミリアとの関係が今後どうなるかも分からない以上は教える気はない心配すんな」
「はい」
初日の訓練が終わり、各自が初日で諸段階までは全員がクリアする事になり、今後は各自、自由参加で行う事になった
訓練が終わり、今後の事を話し合う為に、傘下にしているミアハ様達2名を含む数名が集まって話し合う事に
「ヘス子ちゃん、皆にお茶を」
ヘスティア様が、全員にお茶を配膳すると、早速話し合いが行われた
「現状ヘスティア様の扱いは、俺専用のヘス子ちゃんの刑執行中なので気にしない様に、それと他のメンバーが真似しない様に気をつけてください」
「マフィ様、以外だれもやらないと思いますよ」
「はい、貴方が異常すぎるんです、神にこの様な扱いなど考えられません」
りりとアスフィに指摘され、他の神や幹部からも冷ややかな視線が・・・
「仕方ないでしょ、次下手を打てば今度はウチがヘルメス様の様になるんだからケジメは必要です」
「・・・分かりましたから、話を進めてください」
「まず資金が圧倒的に足らない、今日の晩御飯すら危ない状況だ、マジックアイテムの中で即ヴァリスに変えられそうなのは変えちゃってください、機密性の高い物はやめてくださいね、売るものに関してはアスフィ主導で報告は要りません任せます、それとダンジョンへ行ける方は、この会議の後から向かいます」
「「「はい!」」」
「それとPT編成は後でアスフィとやるので、ダンジョンへ行く希望者のリストを回してください、今ある資金を使って料理の出来る方は人数分の食事の準備と各自ホームでの滞在に必要な物資のリストアップと買い出しなどを、後何かあれば随時報告してください、緊急時ですので、暫く慌ただしいかと思いますが全員が一致団結して切り抜けましょう以上です」
「「「はい!」」」
この後アスフィと俺とで協議する事に
「店も失ったんだよな?」
「はい、全て失いましたよ、残っているのは、各自が持っている資産が少しと、マジックアイテム類ですね」
今回の件で、ヘルメスファミリアの資産が解体されてしまい、俺達以外に見舞金と口止め料という名目で分配された
「新店舗の確保も重要だけど、住む場所の方が優先ですね、さすがにホームまで無くなってしまってはココだけでは手狭過ぎる、この場所の付近の土地をリストアップして買収するのがベストでしょうね」
「そうなりますね、今まで使っていたホームと店は2か月の猶予を貰ってるので、暫くは何とかなりますが、その後の事を考えればそうなります」
「大きい金が要りますね、俺の裏スキルの技術をロキファミリアに売るって手段があるが危険だよな?」
「そうですね、恐らくロキファミリアは興味を示すでしょうが、今後を考えるうえでリスクになるでしょうね」
「仕方ないな、店舗とホームの買戻しに必要な見積もりを早急に提出してください、もし買戻しが高過ぎる様でしたら、ミアハファミリアの店舗と共に新たに建てる事も視野に入れます」
「分かりました」
この後ダンジョンへ行くPTの編成を行い、各自がそれぞれに動く事になった
俺はアスフィに付いて行き、彼女の仕事を視察しつつ、打開策を模索する事に
ベル達は元ヘルメスメンバー3名をを付けてダンジョンへ、それとは別のPTを1つくくって計2PTがダンジョンへ向かった
店舗の定員として数名が行き、マジックアイテムの内職者、生活に必要な食事等の事をしてくれるメンバーと各自が分かれて作業を開始した
俺達2人は、ギルドで手続きを済ませ、店舗とホームの買戻しの件について話し合う事に
「高すぎます、どういう計算をしたら、こんな数字になるんですか!」
アスフィの姉さん怖いっす、ギルドの担当者との買戻しの件で話し合いの中で提示された金額は売値の倍だった、俺にしてみたら当たり前だけど彼女はそうは思って無い様で
「ですから適正に審議した結果ですので、私に言われましても」
「責任者を出しなさい、貴方では話になりません!!」
「まぁ~待てよ、アスフィ気持ちは分かるが、彼らも慈善事業者じゃないんだ、そうだろ君?」
「は・はい・・・」
冷や汗をぬぐいながら、アスフィの剣幕にビビる職員を宥め
「それでだ、このままいくとアスフィがさ、ギルドの機密を漏らすって言いだしかねない、それではお互い困りますよね?アスフィはさ、愛した主神が奪われて今にも何かしでかしそうなのを、俺の方でも抑えるのが限界なんだ、分かるだろ?」
「は・はい・・けどしかし」
「わかる!君も中に挟まれて板挟みだってさ、そこでさ提案なんだけどさ、この記憶媒体を上司に見せて買い取って来て貰えないかな?きっと役に立つ代物だからさ」
そう言って職員は上司に報告すべく出ていき、しばらくすると上司らしき人が会いたいというので別室に案内される事に、そこには壮年の男性と先ほどの担当者が
「・・・・挨拶はいい、いくらで買い取れと?」
「3億ですね、そのくらいで売れると思うんですよ、コレを量産して売り出せば、戦いの所も結構迫力あるから娯楽としての価値もありますし、新種とも言える階層主の驚異的回復力とか情報が欲しいファミリアもあるはずですからきっと沢山買ってくれると思います、ちなみに口外にはしませんよ媒体を売るだけなんで」
「ふん、いいだろう差し押さえていた分を差し引いて支払う、この件について他にいかなる手段を用いても絶対に漏らしたりするなよ?それと続きがあるなら出せ」
「追加分は2億ですね、嫌なら他に交渉権を買ってくれる場所を探して売るだけですね」
「却下だ、追加分と合わせて3億までだ、貴様達とてギルドを脅し続けてもいい事はあるまい」
「舐めた事ぬかすなよ、俺達が弱小だからって従う理由にはならん、合わせて4億だ、差し引いた分はアスフィの口止め料とする」
ここで相手の心がぽっきり折れる、ギルドとしての脅しに屈しないだけで、こうも弱いとは、交渉も下手過ぎるギルドの権力を期待しすぎだ、そして相手は深々と頭を下げて嘆願してくる
「・・・・追加の記憶媒体と全員の情報統制量込みで4億で頼む、この通りだ」
この辺りが、落としどころと判断、これ以上は不味すぎる
「分かりました、4億ですべてお渡しして、全員の情報統制で手を打ちます」
こうして店舗とヘルメスファミリアのホームを取り戻し、追加で3億程度の資金を調達する事に成功し戻って手続きを正式に済ませ、ホームへ戻る事に
「いあ~なかなかいい価格でしたね、資金に暫く苦しまなくて済んだ」
「・・・ヘスティア様が貴方を悪魔の様と言った事、今回身に染みて感じさせられました」
「やだなぁ~平和的な話し合いだったじゃないですか、人聞きの悪い、それで店舗とホームは借金して取り戻した事にして、3000万の借金を背負った事にしておいてください、間違っても4億の収入から買い戻したなんて言わないでねアスフィ」
「なんでですか!」
「今新たに加わったメンバーと元から居たメンバーが一致団結して、危機を切り抜けようとしてるんです、その心意気は是非とも買うべきです、一応ウソはいけないので、正式な借用書をヘスティアファミリアと俺とで結びます」
「頭が痛くなって来たわ・・・あの記憶媒体の中身も貴方以外知らないのに口止め料は払わせるし・・・・確かにあの4億は貴方が作ってきた事には変わりないですが、あんまりです」
「さてその話はもうおしまい、残り3億を使って土地の買収を始めますよ」
「・・・もう知りません!」
アスフィが拗ねちゃったので、この件は後日に後回しにして、予定していた業務に向かうのだった
後日ベルとりり、そしてヴェルフの3名でLvアップの祝賀会が行われていた、しかしそこでまた新たな火種が燈り始めているのだった・・・