ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか 作:アンキルン
精神と時の部屋へ入って半年が過ぎ、そしてさらに2か月が過ぎた頃、全員が5倍の重力に完全に慣れて、修行のペースは更に過酷さを極めているのに、ベル君がトンデモ発言をする
「マフィ重力もっと上げる事って出来ないの?」
どっかのサイヤ人みたいな発言をしたのだ、出来はするけどこれ以上は負荷が大きすぎて元の世界に戻った時にどんな変化が出るか分かったもんじゃないから、1年で5倍って決めてたのに、それに結構ムキムキになって来てますぜ、これ以上だと本気で筋肉ダルマになるぞ、最近になって俺を呼び捨てにするようになったし、これ以上の変化は俺がヘスティア様に何されるか分かったもんじゃない
「条件がある、纏を寝てる時も起きてる時もするなら上げてやる、これ以上は無駄な筋肉が付いてしまって動きが鈍くなる恐れがある」
「そうですよベル様、りりとマフィ様は既に纏を寝てる時も起きてる時もしてる様にして重力に対抗してるんです、ベル様も筋肉だけに頼ってれば無駄な筋肉で長所の素早さが堕ちます、それに筋肉ダルマのベル様は見たくありません」
「そうだぞベル君、この重力の修行は裏スキルの纏を完璧にするためにやってるんだぜ」
俺達に総攻撃を食らい、しぶしぶ諦めると同時に、纏を続ける訓練に入ったベルは必死に続けるが、寝てる間に纏が切れてしまい、どうしても維持できないでいるので、ベル君は俺に泣きついてきたので、特別訓練をする事になった
「これって・・完全に寝てしまったら頭の形変わりそうなんだけど」
「ちなみに抜き打ちで、俺がナイフでロープを切るからよろしく」
何かと言うとHxHでお馴染みの、ビスケがゴンとキルアにしていた寝てる間も意識を飛ばし切らない訓練だ
「なるほど、考えましたねマフィ様」
「ちなみにロープが切れたら、自分で再度設置する事、ロープを放す度に石は大きくなる事、分かったらとりあえずやってみろ、寝る時はこれから毎日これをする」
「分かったよ」
こうしてベル君の寝る時の訓練が1つ追加され、さらに周を訓練に取り入れる事にした、これは俺達3人が行い、結果想像以上の成果が表れる事になった
さらに2ヶ月後
「ラスト1か月になった、周と纏は全員完全な物になったので、いっきに10倍に引き上げる、総仕上げだ纏で抵抗しないと、即死する可能性もある覚悟はいいな?」
「「はい!」」
重力を10倍に引き上げると、纏の出力がかなり必要となり、俺はともかく2人は厳しそうな表情を浮かべる
「やめるか?」
「大丈夫だよ!」「大丈夫です」
そしてこのまま生活を続け、予定していた課題を概ねクリアし、最終日となった
「よし、明日ここを出る、出たら15階層から順番に探索を行う、目標階層は35階層になる、その間に宴もあるから全部を探索には回せない、それでも俺の魔法で効率よく探索を行えるから、強ささえあれば行けるはずだ」
「「はい!」」
「それでは今日くらいは休むなりして明日に備えよう、解散!」
その夜、全員のステイタスを確認して、この1年を振り返った
マフィ Lv4
力 SSS 1640
耐久 SSS 1905
器用 SSS 1487
敏捷 SSS 1397
魔力 ----- 199X
幸運 F
耐異常 E
治癒 I
---
スキル 大魔導士オーバーロード
魔闘気操作マジックオーラマスター
完全領域支配者パーフェクトタクト
ベル・クラネル Lv4
力 SSS 1740
耐久 SSS 1512
器用 SSS 1387
敏捷 ----- 199X
魔力 SSS 1390
幸運 E
耐異常 F
逃走 H
---
スキル XXXXXX
英雄願望アルゴノート
大魔導士オーバーロード
リリルカ・アーデ Lv3
力 S 1004
耐久 A 905
器用 A 987
敏捷 B 897
魔力 SSS 1479
耐異常 F
魔防 I
---
スキル 縁下力持アーテル・アシスト
大魔導士オーバーロード
聖獣奏者セイントサモナー
魔闘気操作マジックオーラマスター
うん全員チートだね、完全にぶっ壊れたわ、俺達に勝てる奴いんのか?、ってくらいになった、ちなみに2人には俺の魔法は教えていない、何度も詠唱を教える様に問い詰められたが絶対に教えてあげない、代わりに精神と時の部屋2の鍵は貸してあげた
この数値に現れない、経験や戦い方などが完璧に裏打ちされており、同じステイタスを持ってたとしても、そうそう負ける事は無いだろう
大魔導士と魔闘気操作は、裏スキルが発展し完成したスキルと言う事で確定した、ちなみに魔闘気操作は自分で魔法が作れる
しかしりりは、俺の空間魔法を、どうにかして作ろうとしてたが、テレポートとアイテムボックスという魔法までしか作る事は出来なかった、いい加減諦めて欲しい・・
ベルは魔闘気操作の取得が出来なかったが、大魔導士は発現したので、ベル的には十分だと言うので、近接戦闘の訓練に切り替えて訓練した結果だ、彼曰く魔法作れても何作っていいか分からないとの事だ、その分を補う形で近接戦闘は魔法無しで、俺と戦うとほぼ互角の戦いになるほどまでに強くなった
それと俺の許可なく裏スキルを教える事はヘスティア様からと俺から、2人に対して厳守する様にと誓わせた
全員Lvが大幅に上がってるので、これを報告するのかの件は、ヘスティア様に全部任せる事で決定した、結局言い訳を考え神々の前で説明するのはヘスティア様だからだ
ヘスティア様との2人だけの会議で、アイズに多分勝ててしまうんだけどどうする?という重要課題を、何日もかけて話し合った結果、成り行きに任せるしかないが、出来る限り引き延ばす努力をするで決定
翌日、精神と時の部屋2を出て誰も居ないことを確認してから15階層へ行き探索を開始した、ヘスティア様は、宴に必要なドレスを発注したいとの事で、ホームへ送った、後はうまくやるだろう、姿を隠すマジックアイテムを貸したし、宴前に襲って来るとは考えにくいので大丈夫だろう
「うわー体が軽い!羽が生えたみたいだーーっ!」
どこの悟空さんですか?このベル君は・・・
「ホントですね、体の重さを感じませんし変な感覚ですね」
2人してぴょんぴょん飛び跳ねてはしゃいでる、確かに体の軽さが変に気持ち悪くも感じなくはないが
「気がすんだら行くぞ、りりがルートを決めて行くぞ、もう出来るだろ?」
「はい!では行きますよ2人共」
「「おk-」」
敵を発見して各自が戦うが、あまりの手ごたえの無さに、りりが先に飽きてしまい、最短で突っ走る事になった
「最短で下へ向かうのはいいけど、縦穴使うのはどうかと思うぞ」
「いいえ、ここでは戦いになりません、さっさと向かいますよ」
「へいへい・・」
「そうだねりりの言う通りだよ、行くよマフィ」
ありえない速度で走り抜ける3人、人に走ってるところ見られない様にだけりりに指示を出して走り抜け、あっという間にゴライアスの居る階層へ階層へ到着すると同時に全員がゴライアスの気配を察知
「やったーゴライアス湧いてますね」
「ちょっと不味くない?りり」
「ベル様は、ビビってるんですか、いまのリリ達なら勝てるはずです」
どうやらゴライアスを黒いゴライアスと勘違いしてるベルは、勝てるんか不安な様で
「とりあえず、2人でやってみなよ、あの黒いのよりは遥かに弱いし」
「はーい!」「うん」
ゴライアスの場所まで一気に走り抜け、リリがシロと共に攻撃開始する、りりはシロが超お気に入りで、めったに他の召喚獣は呼ばない
おかげでシロはめちゃくちゃ強く忠誠心が半端ない、さらにりりはシロとは念話を通じて会話も出来るらしく、シロの声とかはリリ曰く可愛すぎて毎日何時間でもお話してるそうだ
リリが攻撃を開始して、ベルが攻撃を仕掛けようと自己強化の魔法を使い攻撃を仕掛けると、ベル君の攻撃が当たる前にゴライオス撃沈・・・
「ソロ討伐おめー」「うそ・・・」
「わーい!シロやったね!」「ワンワン!」
そのまま18階層のセーフティーゾーンへ行き、適当にいろいろ見て回って、先日の大騒ぎからの復興の速さに、全員が驚きを隠せないでいた
「人ってすごいね」
「そうですね、噂では機能を回復したみたいだったのですが、ここまでとはりりも思いませんでした」
そのまま19階層へ行き次々と倒していくが、やっぱり少しすると飽きるのか次の階層へ足早に向かう
「このまま襲って来るのを最短で倒しながら向かいます、ちょっとリリ達のLvでは弱すぎますので、付いて来てくださいね」
「はーーい」「うん」
こうして最短で突き進み25階層へ到着し、一旦昼飯を食べる為に精神と時の部屋2に戻って食事をして再び突き進むことになった
食事を食べ終わり、簡単な打ち合わせの後再びダンジョン探索の続きをする事に
「これって他のファミリアが知ったら絶対に怒りますね、リリ達は恵まれすぎてますよ、マフィ団長様々ですね」
「褒めても教えないけどな」
「やっぱダメですか?りりはこんなに団長をお慕いしてるのにですか?」
「裏が見えすぎて引くわーベルもそう思うだろ?」
「あははは・・・」
「そういう事言わないでくださいよ、ベル様のリリに対する愛が薄れるじゃないですか」
「はいはい・・」
「もうからかうのはいいから、りり集中して」
「可哀そうな奴・・・」
結局その日は35階層まで到達し、精神と時の部屋2で睡眠をとってから再び探索へ向かった、時間の流れが違うので、リアル時間では当日の夜9時に出発なんだけどね
そのまま37階層まで行き、ここにあるという闘技場と呼ばれる場所へ向かうと、噂通りモンスターが山の様に溢れており、これが湧き続けるのだという場所だ
「ここで気がすむまで戦うぞ」
「すごいね、こんな場所があるなんて」
「噂には聞いてましたが、実際に見ると圧巻ですね」
その日は、結局37階層で戦い続け、集団戦闘の訓練と称して次々に倒していった、やはりりりには指揮をしながら戦うのは苦手なようで、結局俺が指揮しながら戦う事になった
「怪我は誰もないみたいだけど、結構神経使いながら戦ったから、疲労が結構あるな」
「結構どころかかなり疲れました、相変わらず集団戦はマフィ様には全く勝てませんね」
「うん、僕も自分だけで精いっぱいなのに、よく指示を出しながら戦えるねマフィは」
「う~~ん慣れかな?それよりも、これからどうする?夜食?朝飯?を食べてまだやる?」
「もう時間の感覚おかしくなって来てますね、そういえば宴は明日でしたよね?」
「そうだね、明日の夜からだよ」
「りりはここで戦って、昼ぐらいに戻りたいですね」
「僕もそれでいいかな、マフィはどうしたいの?」
「俺も同じ意見かな、明日の昼を目安に戻ろう」
「「了解!」」
こうして腹時計が鳴るごとに食事をとり、再び戦うというスタイルで経験値と魔石などを稼ぎまくり、予定通り翌日の昼にホームへ戻った
ホームに戻ると、ヘスティア様が、プリプリしながら待っており話を聞くと
「なんで昨日は戻らなかったんだい?ボクは心配したんだぞ」
「言ったじゃん、小遠征だって」
「ううーそうかもしれないけど、1日でも顔を見ないと心配なんだ察してくれよ」
「わーったから、ステイタス各自更新して、アスフィに来るように伝えてくださいよ」
「アスフィ君なら、朝から執務室に居るぞ、君達の帰りを待ってるみたいだね」
「怒ってた?」
「うん、相当怒ってたよ」
ステイタス更新を急いでやってもらい、大特急で執務室に向かった
「アスフィたっだいま!」
「・・・・・」
「あれれ~怒ってらっしゃいます?」
俺の方をちらっと見ると、本に再び目を向けて読み始める、なんか悪いことしたのかな?と色々考えるけど思いつかない
「ふーーっ、まぁいいわ、おかえりなさい団長、成果はどうでしたか?」
「まぁ~ぼちぼちかな、明日出発する前に、ベルとりりの手合わせしてあげてくれないかな?、どの程度まで強くなったか確認しておきたいんだ」
「そうね、貴方もよ?私が見てあげるわ」
「あ~・・出来れば遠慮したいかなって言うか」
「団長もですからね!いいですか?」
「はい!」
話は移り、今夜の宴について話し合う事になった、俺達が出ている間に特にアポロンからの接触はなく動きもないそうだ、アスフィが言うには宴の準備で団員が必死になって準備してるとの事だ
「さて、今夜仕掛けてくると思うとワクワクすっぞオラ!」
「それは何なんです?それよりも調べておきましたから目を通しておいてくださいね」
手渡されたのは、団員のデータと、特徴などを詳しく纏めてある資料だ、次々と見ていくが特に問題は無さそうだ
「団員の数凄い人数だな、よくこんなにも居たもんだミジンコなのに、それで・・団長のヒュアキントス・クリオがLv3ですか、隠してる可能性はあります?」
「恐らくないでしょうね、討伐したゴライオスの件を時期などから考えてもLv4には至っていないと考えられますし、ダンジョンへ行ってる頻度から見ても考えにくいですわね」
「なるほどね、これだけの数だ、切り盛りするだけで動きが鈍くなって満足に動けないってか、・・・しっかし良くここまで調べましたね、ダンジョンへ行ってる頻度とか、どうやって調べるんです?」
「Lvが上がると色々とギルドから融通も利くんです、こういった情報もLvが上がるごとに調べやすくなりますし、私ですと店舗関係での繋がりなども使いますので調べるのは結構得意なんですよ」
「なるほどね、逆にひまわりの情報収取能力は?」
「全くダメですね、素人同然が数名ほど真似事をしてる程度です、未だにヘスティアファミリアは3名だと思ってますし」
「あらら、リリ1人の方がマシって事か、、っていうか比べるのも失礼だったな」
「そうですね、アーデさんは、裏事情に比較的聡明ですので、彼女クラスがあちらに居た場合は気が付いていたでしょうね、それと気になる子が1名居るんですが、予知夢を見る事の出来る子が居るそうですが、それをあのファミリアは全く信用しないで検証も行ってはいない様ですね」
「マジ?そんなのが居るの?」
「はい、確か・・この子ですね、カサンドラ・イリオンLv2です」
「なるほどね、この子は必ずウチに欲しいな、ベルをぶつけてみるか色兎なら、無意識に口説いて来るはず」
「賛成しかねますね、確実性を取るなら戦争遊戯の賭けの対象にするべきです」
「それじゃ~意味ないな、俺が欲しいのは彼女の能力もそうだけど、1番欲しいのは信用と信頼ですから、恐らくそうしないと予知夢があったとしても利用価値は無いでしょう
」
「団長自ら口説いてみては?、色々手回しするのは回りくどすぎて失敗しそうですし、それに欲しいのは団長だけであって、私は興味ないですし」
「う~~ん、一度接触して見てからかな、性格に難あったりとかしたら嫌だし、そうですね俺が動きます」
「それでヘスティア様達とミアハ様達の衣装とか手配の方は?」
「全て終わってますよ、今頃ベル君がヘスティア様に引きずり回されてる頃だと思いますよ」
「了解、色々助かったよアスフィ、君が居なければこうも順調には全く進んでないどころかファミリア自体も危なかったよ、本当にありがとう」
「まだ終わってませんよ、それで勝算はどれくらいになったんです?」
「う~ん・・・少なく見て50%かな、ちょっと鍛えすぎちゃった感じでして」
「・・・何をしたんです?」
「あまり言いたくないな、けど言える範囲で言うと全員Lv3には達したかな」
俺とベル君は4だけどね、けどあえて言わないアスフィ怖いんだもん
「はぁ?!冗談ですよね?」
「これがマジなんですよ、スキルも全員1つは追加されたし」
「1つは?って事は2つとか3つ発現した人も?」
「そうだね、りりが3つ、俺が2つ、ベルが1つかな」
「何して来たの?ホント答えないと怒るわよ?」
「いやぁ~不味いんっすよ、俺の隠している切り札の中でもトップクラスのヤバい奴だから」
「それって私が付いて行っても効果出る事なの?」
「死にますよ?色々な意味で」
主に俺の精神がだけど・・・しかしアスフィは見事に勘違いをし、話を切り替えて来た
「・・・・明日の手合わせ相当気合を入れないとマズそうね、今日はこのまま私は失礼するけどいいわね?」
「あ~・・はい、お疲れさまでした」
一緒に宴の監視をするって言ったのに・・言ったのに・・・言ったのに・・
彼女の表情が、有無言わせない感じだったので、諦めて1人で監視する事になった
さてさて宴が始まり、俺はこっそり用意したタキシードとシルクハットとパーティ用のサングラスに身を包み魔法を使って上空から様子を探る
「なるほどね、こういう感じなんだ、さてさてカサンドラちゃんはどこかなぁ・・っと」
ベル君達は知ってる気配なので直ぐに見つかるが、姿を頼りに探すのは結構大変で、しらみつぶしに探していく
「子供同伴のせいで、探す対象が多すぎんぞ、これが奴の手立てだとするなら、やりおるわい!」
などとくだらない事を呟きながらも探し回る
「あ~アレかな、情報通りの髪型だし、他には似たのは・・・」
間違っていたら恥ずかしすぎるので、必死に全員を調べ尽くした
「ほぼ決定かな、一応姿と気配を消して確認しよう」
すかさず自分の姿と気配を消して屋根の上に降りると、
(貴方の刻印は私のもの。私の刻印は私のもの、シンダー・エラ)
の魔法で黒猫に変身して、カサンドラちゃんの近くへ行く、暫くすると、ダフネ・ラウロスらしき人物がやってきて
「カサンドラ少しは手伝いなさいよ、それにさっき言ってた夢って何なのよ空から紳士が現れ空のダンスを踊るだっけか?意味不明だし」
「信じてよ、ダフネちゃ~~ん」
「あーもう知らないからね怒られても、勝手に空眺めてなさいよ、私は行くからね」
ありゃま、俺の作戦見破られてるわ、こりゃ本物か、俺の作戦は全く同じで、空から彼女の視線を強制的に奪って引き付けて、彼女を空でダンスに誘うがシナリオだったのだ
(仕方ない、完璧には予知夢で来てないみたいだし、やりますかね)
さっそく空へ上がり、彼女視線が俺と月が重なるようにダンスを踊り、彼女の視線が来るのを待つと、すぐさま俺の姿に気が付く
(よし!)
すかさず彼女に視線を合わせて、視線が合ったと感じたスグにお辞儀をしてゆっくりと近づいて行き
「今宵は宴です、どうでしょう私と一曲踊って頂けないでしょうかプリンセス」
華麗な一礼で彼女の前に手を差し出すと
「は・はひっよろこんで」
ちょっとカミながらも、俺の手を取ってくれたので、彼女にも魔法を使いゆっくりと空へ移動していく
「ひゃあーーっ高いです、高いですーーっ」
「少々慣れるまでこうしましょう、プリンセスすこし我慢してください」
そう言って彼女にお姫様抱っこをして、さらに上昇し雲の上へ
「プリンセス大丈夫ですか?足が着きますので、降りて頂いて構いませんよ」
彼女はゆっくりと俺に支えられながら足場を確かめる様にゆっくりと足を卸すと
「本当ですね、支えて頂いてありがとうございます、え~っと・・」
「そうですねムーンライトプリンスと今宵は名乗らせて頂きます」
「あ・あの私は・・・え~っと」
「いいですよ無理なさらないでください、今宵は宴なのですからプリンセス」
「あ・ありがとうございます」
そして彼女が両足で立った所で、再び彼女に
「どうです、私と1曲踊っては頂けませんか?プリンセス」
「はい、よろこんで」
そう言って彼女は俺の手を取ったので、指を鳴らして魔法で地上の宴で流れている曲を流し始める
「うっそぉーどうなってるのですか?ムーンライトプリンス様」
そして曲に合わせてゆっくりと踊り始める、彼女に合わせて足を動かしながら、まだ少々怖い様で、ぎこちない感じだが、その辺りはこっちでサポートする様にしながら踊っていく
「驚く所が、音楽とは素敵な感性をお持ちの様だ、そんな素敵なプリンセスに教えてあげますよ、プリンセスが私を見つけてくれたからです」
「私ね、貴方が来るの夢で見たの信じてくれますか?」
「そうでしたか、私もですよ今宵はきっと僕の伴侶となってくれる方が見つかるって信じて待ってましたから、プリンセスの夢はきっと今宵の出会いを確かなものにする為に授かったのでしょう」
「はい//」
「ならばプリンセスと私の出会いもまた運命なのです、良ければ今宵は、もう少し一緒に居させてはくれませんか?」
「うん//」
曲が終わり、ゆっくりとした曲が流れると、チークダンスを踊る、彼女との視線をそらさずゆっくりと体を寄せ合いながら
最初は照れてなかなか俺に手を回してはくれなかったが、徐々に手を回し体を委ねてくれる
そして曲が終わりに近ずき
「太陽が消え、貴女の背の呪縛が解き放たれた時、私は仮面を脱ぎ捨て貴女を迎えに行きます、それまで夢を語らず待っていてくださいますか?」
「え?」
「私の予知夢です、貴女と同じように先ほど夢を見ました、太陽が消え貴女の背の呪縛が消えるのを、そして貴女は夢を私にだけ語りかけるのを」
「プリンス様分かりました、私必ず待ってます」
「それでは最後の余興です上を見て頂けますか?」
カサンドラが上を見ると同時に、魔法で作った花火が一斉に華を開かせる、音は出ないが夜空に色と緑の幻想的な光景に彼女が目を奪われてる隙に次の仕掛けを
ゲートを使って一瞬で地上の人影のない場所に戻り彼女を抱き上げると、ゆっくりと地上に下ろし
「それではプリンセス、約束の日にまた会いましょう、12時の鐘が鳴りましたゆえ魔法が解けます」
そして仮装していたシルクハットとサングラスを取って、深々と挨拶しゲートを使ってその場から消えた
「これでうまくいくかな~?・・」
少し離れた場所で彼女の様子を伺っていると、上空を見上げたまま一向に動こうとはしない事に、ちょっと心配になって変身魔法で黒猫になって近くに行くと
恍惚とした表情で空を見上げる彼女の姿が見えるが、いかんせんこういう事は初めてなので、これがうまくいったのかさっぱりわからないマフィは頭をフル回転で悩ませる結果となった