ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか   作:アンキルン

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大魔王降臨

都市が賑わいを見せている

 

オラリオ全体が待ち望んだ戦争遊戯当日、尋常ではない熱気と興奮が貯め込めきれず随所で暴発するほどの興奮状態

 

昨日正式に発表されたマフィ、ベル・クラネル、リリルカ・アーデの3名がLv7へ到達したという情報も合わさって賭場場も大騒ぎだ、真実ならばヘスティアファミリアが勝利虚偽ならアポロンファミリアの勝利という事で場は何度も荒れに荒れ最終的に4:6でヘスティアファミリアに軍配が上がっている

 

 

一方の現地では既に準備が整い、戦いの合図を待ってる状態だ

 

「よし、ベルもリリも様になってるぞ」

 

「もう最悪ですよ、動きにくいしりりの趣味にあいません」

 

「すごい格好だねマフィは、物語に出て来る魔王のイメージそのものだよ」

 

そう、俺達は全員どっかの物語かゲームに出てきそうな物々しい姿の魔王といった感じにコスプレしている、俺の座ってる椅子もとてつもなく大きく作られており、両脇にはメンバーの女性2名がでっかい団扇で俺をゆっくりと仰いでくれている

 

ちなみに片方は命だけどね

 

そして赤いじゅうたんが数十メートルまで続き両サイドには石柱が並べられている、ちなみに俺達が攻め手であり、3日間俺が戦闘不能にならない限りゲームは続行、3日過ぎて攻め切る事が出来なければ俺達の負け

 

けど俺達の姿を見て果たしてどっち側が攻めなのか理解に苦しむだろうけどね

 

 

そして実況者が紹介され解説なんか色々が紹介されて、待ってるこっちはうんざりしながらも待ち続けた

 

そして

 

「・・・・頃合いだな」

 

飾られた大きな時計が正午を迎える直前に男神が宙にむかって話しかける

 

「ウラノスよ、「力」の行使の許可を」

 

【---許可する】

 

ギルド本部の方角より、重々しく響き渡る神威の籠った宣言を聞き届けたかのようにオラリオ中にいる神々が一斉に指を弾き鳴らした

 

その瞬間、各所に浮かび上がる鏡が出現し、都市の至る場所で無数に現れた窓に人々は色めき立った、要は遠く離れた場所を中継する為の施設って事だ

 

あの程度の事を神威を使わないとできないのかとマフィは思いながらも、自分に視線が合うと不機嫌そうにした

 

当然、この異様な姿にアラリオの神々を始め、人々も注目を集める

 

マフィは視線がおおよそ集まるのを待ってから、すーーっと立ち上がり

 

オラリオ全体に響き渡るかの如くの大声が神々や人々の心の芯にまで響き渡る

 

『オラリオに住むくだらない愚神共及び、愚民共よ、余が大魔王マフィである!』

 

『貴様ら愚神、愚民共よく聞くがよい!今日は貴様らに力と言う物を特別に見せてやろう、今日この日この時をもって大魔王降臨の生誕祭である

貴様らは我々が、先日においてLv7へと至った事は周知の事実であろう。

ではなぜ我々は短期間の間にこれほどの力を得たのか、それは神の恩恵を頂くという概念だけにとらわれず神の恩恵を利用したからである。

これがどう言う意を示すのか、神の恩恵を受けた余は魔界へと至る道を示し、我々に多大な力を与えたのだ、ただそれだけの事で短期の間に頂点を超え貴様らが見えすらしない頂へと上り詰めたのだ。

これを見ている愚民共よ、貴様らは知らぬ間に愚神によって枷を付けられていたのだ!

貴様らは知らぬ間に愚神共によって遊びの道具とされ愚神共によって管理されていたのだ!

よって貴様ら全ての愚民共に、余はあえて言おう家畜以下の屑であると!』

 

『気に食わぬ者は構わん、遠慮なく余に牙を剥くがよい、記念すべき大魔王降臨祭だ、多少の無礼は許そうではないか、余自ら相手をしてやる、但しこのくだらない遊戯が終わるまでだ、それ以降の無礼は一切許さん!神々もろとも消し飛びたくなければ余とその眷属共に無礼を働く事は許さん!!』

 

『それでは楽しみに待っておるぞ』

 

 

この宣言を、神々の大半はバベルで聞き、異様な盛り上がりを見せていた

 

「大魔王様降臨キターーー!」

 

「ヒャッハーーー大魔王様バンザーーーイ!」

 

「何この大魔王様超かっけーーー!」

 

「おい大魔王様はロリ巨乳を下僕にしたのか?大魔王様イケメン過ぎる!!!」

 

「子供向かわせて大魔王様と戦って来いよ!」

 

「お前の所に行かせればいいだろうが」

 

「俺の所は弱いのしかいねーーんだよ!誰か行けよ!」

 

「キャーーー大魔王様ーーっ!魔界へ連れて行ってええええーーっ」

 

「大魔王様ーーっ!!服従するので世界の半分をおおおーーっ!!」

 

「ちょwwwwwおまwwwwww草しか生えねえwwwwwww」

 

これ以外にも様々な声が上がり、もう言いたい放題である、当然だがこの模様は、特別に設置されたモニターでマフィ達が現在見ている

 

「言いたい放題だな、仕方がないけどよ」

 

「改めて私、大魔王派になるわ」

 

「ばーか只のパフォーマンスだ、勝手に派閥作るな、それと神共はほっておけばいい、後で痛い目見るだけだ」

 

そして好きなだけ騒がせると、神々が作った鏡の隣にオラリオの町限定でモニターが現れる、当然仕込みであり鏡より精度は高い

 

突然現れた画面から、神々のくだらない会話が映し出される、しかしライブ映像ではなく録画映像の為、気が付いたところで手遅れなのだ、大魔王が言う様に神々は我々で遊んでいたという事実を目のあたりにした住民達の一部は怒り心頭である

 

数分後、バベルに居る神々にその事が伝えられると、一斉にヘスティアの方を向くが、ヘスティアはどこ吹く風の様に軽くあしらうだけ

 

『ようやく気が付いたようだなバベルで高みの見物としゃれこむ愚神共、見たかこれが現実だ!屑ではなくオラリオの住民でありたいなら怒れ!憤れ!糾弾せよ!余はそんなオラリオの住民を応援しておるぞ』

 

そしてしばらくして、神々のうろたえる姿に、住民は大爆笑し、もはや神の威厳など無いに等しい状況となった、

 

中には当然、血の気の多い奴らは居る、その中で神々に対して文句を言いに行く者も現れ、大魔王コールが各所で叫ばれる

 

「結構な数がバベルに文句を言いに行ってるな、今回の見世物は俺達だけじゃないんだぜあふぉ神共」

 

「あまり言いすぎない方が、失礼過ぎるよ」

 

「ベル様は何も感じないのですか?こんな扱いを受けている事に対して」

 

「少しは思う事もあるけど、やり過ぎないでねマフィ」

 

「わーってるよ」

 

 

 

 

 

ロキ陣営にも、少なくない動揺と変化が現れる、主神ロキは塔に居てアフォな事を叫んでいた1柱

 

そして子供達は、主神の間抜けな姿に呆れる者、頭を抱える者、我関せずの者、と様々な反応を示していた

 

「あれが本当にマフィ君なの?超ーーーっかっこいいんだけど」

 

「ちっ!くっだらねー俺は行くぞ、あの基地害をぶっ殺しに行って来る、止めたって無駄だぜ」

 

「まぁーまてベート、もう少し様子を見たら僕も一緒に行く」

 

「ちょっと団長!本気なんですか?」

 

「ああ、彼が言ってる強さが本当なら、僕は行くしかないだろう、彼はゲーム中なら無礼講で済ますと言ってるんだからね何の問題もない、それにさっきから疼きが止まらないんだ、まだ何か起こる」

 

「フィン希望者全員で行くというのか?、私は賛成しかねるんだが」

 

「いや、僕とベートだけで十分だよ」

 

「私も行く」

 

「「「アイズ!!」」」

 

「なら私も行きたーい!」

 

次々に行くと言い出す団員達、確かに何か起こったねフィン団長・・・

 

「まーまてお前ら、まったくフィンよ、貴様が動けばこうなるんじゃ自覚せい!」

 

「・・・・もう少し様子を見よう、皆も落ち着いてくれ」

 

 

 

 

 

そしてフレイヤ陣営では

 

「オッタルご指名みたいね、どうするの?」

 

オッタルは握り拳を深く握りながら、答える

 

「私は護衛の任がありますゆえ」

 

「我慢しなくてもいいのよ、その握り拳をそんな力いっぱい込めて耐えなくても、それにあの輝きは本物よ、完全に熟してるわ、ついでに持って来てくれないかしら?」

 

「仰せのままに」

 

そして主神に深く頭を下げると、そのまま戦争遊戯の行われている会場へ走りだすのだった

 

 

 

当然この会話も筒抜け、暫くした後に放送され、オッタルが向かった事による騒ぎで、ちょっとからかいに行くつもりだった冒険者達は足を止めて

 

「こりゃだめだ、行くまでに終わってるな帰ろうぜ」

 

「そうだな、せっかく遊びに行こうと思ったのによ、もう少し後から行けっての」

 

「なんだよ、つまんねーの」

 

次々に引き返していく冒険者達、その間を縫って、冒険者たちを抜き去り走り抜けていくオッタル

 

 

 

 

大魔王陣営も当然だが察知しており

 

「動くの早すぎ、向かって来てる奴ら帰ちゃったじゃん、オッタルの動きを見てない奴らは向かったままだけど」

 

「どうするんです?」

 

「想定の範囲内なのに聞く意味ある?」

 

「一応聞いてあげたんじゃないですか、りりのこの優しさが分からないんですか?」

 

「わーったよ悪かったよ、速度から考えて始まってからになりそうだな」

 

 

そして暫くすると運営よりアナウンスが流れる

 

 

 

 

 

『  戦争遊戯開幕です!  』

 

 

 

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