ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか 作:アンキルン
「なにしてるの?マフィ君」
早朝出かける前に自分の持っている武器に加工をしていると、ベル君がおきて来て俺のやってる事が気になり話しかけて来る
「お財布事情がきついっすから、武器を加工してるんっすよ」
「器用なんだね、それでコレがそうなの?」
「見た目は悪いかもしれんが、棍棒の片方を尖らせてなんちゃって槍だ、ま~速攻壊れたらベル君銀行に頼る事になってしまうけどねwww」
「うん大丈夫だよ、困ったら言ってね」
「それで今日から俺の武器は、棍棒からなんちゃって槍にしていくことにしたから」
「へぇ~槍にするんだ、それは何でなの?」
「盾を装備したいからさ、昨日相談して自分でもいろいろ考えた結果かな、槍での戦いに慣れたら頃にお金が溜まったら盾も購入する予定っす」
「今買わなくていいの?僕もあまりないけど少しなら貸せると思うけど」
「いいのいいの~まず槍の戦いに慣れないといけないし」
「うん、分かった」
そして何時ものようにダンジョンへ向かう2人、俺達のように大勢の人達がダンジョンへ向かう、俺の様にどっかの農民一揆みたいな槍を持ってる奴は当たり前だが居ない、まぁ~酒場のおばちゃんも最初はカッコつけったってしょうがないって事さ!
「今日は先行行かせてもらうっす」
「うん、頑張ってね」
手早くバッフを済ませて戦いを始める、武器を変更したことによって戦い方は突きのみになる、刃もついてないし当たり前なんだけどね
数匹倒していくと、やっぱ色々やりたくなってしまうのでちょっと色々試してみる事に
「はあああああっっ!悪・即・斬・牙突!」
どっかの元3番隊の人みたいな恰好で構えで一気にモンスターに突き刺す、初めての割にはキッチリ1発で仕留める事に成功・・・・一階層だしね
「え?なに??いまのスキルなの??」
「違うっすよ、ある人が考えた必殺技ってやつかな」
「へぇ~色々詳しいんだね、他にもあるの??」
「なんだいベル君興味があるのかい??」
「うん!今のかっこよかったし、他にもあるなら見たい!!」
「けど難しいのばっかだから、今度練習しておくよ」
「僕もそう言うのやってみたいなぁ~何かある?」
「知ってる技の大半が刀か剣だからなぁ~、いまの牙突だって本来は刀の突きの技だし、短剣となると・・」
「え~それならなんで刀とか剣にしなかったの?」
「盾を装備した時に一番扱いやすいだろうと思ったから」
「なんで盾を持つことにしたの?」
「今後1人でなかなか倒しにくく体力のある敵が出てきた時に短剣と相性がいいと思ったから」
「そうなの?」
「最終ポジションはタンカーいわゆる敵を引き付けてガードする役目の人には俺はなれないけど、タンカーがPTにはいるまでやったほうがいいと思ったからかな」
「こないだ今のままじゃ不味いとかってのは、そういう事だったんだね」
「そういう事っす、ちなみに俺の最終ポジションはオールラウンダー系バッファーの予定っす、だからタンカーも本職ほどではないにしても出来る様になっておくべきだし、そう無駄でもないっすから」
「ちなみに僕のPTでのポジションってどうなるのかな?」
「敵の背後から急所を狙うスカウト系アタッカー、悪く言えば後ろからサクッと暗殺って感じかな?」
「なんか知らない単語いっぱい出て来るけど、マフィ君の故郷では一般的な知識なの?」
「そうっすね」
その後も順調に敵に風穴を開けて殲滅していく、切りのいいところで交代して今度はベル君、ドロップを拾わなくていい分ソロよりも敵に集中できるし殲滅速度も圧倒的に早いが、今後もずっとこのままという訳には居なないだろうが、今はこうするしかないのが現状だ
新たな魔法効果である衝撃緩和の事は、ベル君には言わないでおくことに、色々と検証も終わってないのもあるし、衝撃緩和がある事をいい事に被ダメージを気にしなくなるのは危険だと思うからだ
きっちり夕方まで戦い続け、換金を済ませてエイナさんに挨拶して出ると、すっかり夜も更ける
「遅くなっちゃったっすね」
「そうだね、神様もう戻ってるかもしれないし夕食買って帰ろっか」
買い出しを行いホームに戻ろうとすると、ベル君に話しかけて来る男性が
「ん?おお、ベルではないか」
「あっ神様!」
どうやらベル君の知り合いの男神らしく少し話をする事になった
「始めまして先日加入したマフィです」
「おお~そうかベルももう先輩なのだな、ベルは本当にいい奴だからな助けてやってくれ」
「はい」
「ミアハ様は神様の宴には行かれたんですか?ヘスティア様が昨日ももどって来られなくって何か知ってたら教えて頂けませんか?」
「ヘスティアが、か?私も宴には参加しなかったのでな、少しも見当がつかないな」
「い、いえ気になさらないでください」
「おお、そうだベルコレをやろう」
そういって出したのは試験官らしきもの、おそらくはポーションだろう
「い・頂けませんよ、そんな」
「なに、よき隣人への胡麻すりだ、今後も我がファミリアを御贔屓にな」
「あ・はい・・」
「話の途中でアレなんですがミアハ様のファミリアっていうのはポーションなどの魔法薬を作るファミリアなんですか?」
「そうだ私自らも作っておるよ、そうだ君にもコレを」
「それよりも魔法薬について教えて貰いたい事があるのですが」
「なんだい?」
「魔法薬っていうのはスキルが無いと作れない物なんですか?」
「そう言う訳ではないよ、レシピさえあれば作る事は可能だ」
「なるほどそれは高級薬エリクサーにも言える事なんですか?」
「そうなるね」
「分かりましたありがとうございます」
「君は魔法薬を作るのに興味があるのかい?」
「いえギルドでも教えてくれなかったので、気になってたんです」
「そうか興味があったら訪ねて来るといい初歩的なレシピなら教えてがれられるから」
「それってマジっすか?!」
「深い所までは無理だけど、興味があったら何時でもくるといい」
「ありがとうございます」
ミアハ様と別れ、ホームに戻るが主神ヘステァアは戻っておらず、食事を済ませ色々話す事になった
「それでミアハ様の所でポーションの作り方教わりに行くの?」
「とりあえず原理だけは知っておきたいんだ、どうせ深くまでは教えてくれなさそうだし」
ということで近日中に訪ねてみる事にしようと思う
「交代でサポートと攻撃をやってるのにも効率に限界が近いけどどうするっす?」
そうなのだ、ステータスの大幅な伸びによるスタミナなどの増加により休憩ついでが、手持無沙汰になりつつあり、かといって深く潜れば、敵の強さも同時に多数の相手とも戦う事を考えるとどうしたって無理がある、ぶっちゃけいきずまりに近い状態だ、おそらく次の更新で間違いなく完全に打ち止めだろう
「マフィ君はどうするといいと思ってるの?」
「メンバーの追加でしょうねベターなのは、それが無理なら現状維持っすかね、おそらくステータスの伸びは停滞する可能性は否定できないけど、死んだら終わりだし」
「だよねぇーエイナさんに相談するしかないよね」
「すでにして有るっすよ、信用できるサポーターかタンカーをレンタルできないかって」
「さすがマフィ君たよりになるなぁ~」
「どうなるかは分からないけど、毎朝エイナさんの所へ行って見つかれば、さらに奥へ行く感じっすかね」
「そうだね」
毎朝ダンジョンへ向かう前にエイナさんの所へ行くが、見つかる事はなく資金集めと割り切ってあまり深く潜らず戦っていく、ベル君は早く強くなりたいという欲求からか、深く潜ろうとするが多くなってきた、その度に引き留めるが限界かな・・
その日の終わりに2人でエイナさんの所へ行き
「10階層まで潜っても大丈夫でしょうか?」
単刀直入に聞いてやった、ベル君もエイナさんをしっかりと見据え彼女の答えを待ってる
「ダメよ2人共まだ冒険者になって1か月いったかいってないかでしょ無理しちゃダメよ」
「ですよねぇ~・・」
「どうしても強くなりたいんです!エイナさんお願いします!」
「ダメなものは駄目だよベル君」
「ベル君、仮に10階層行ったとしてもドロップ持って帰ってこれないっすよ?それでもいいんっすか?」
「うん!それでもいい、だから!」
「よかないっしょ、神様に何時までスラムに近いような場所で暮らさせるつもりっすか?」
「じゃ~毎日じゃなくてもいいから!」
「お金稼ぎってのは才能ない人は毎日の積み重ねなんで却下っす、それに無給で戦うって事はプロの冒険者を辞めるって事っすよ?それで追いつけるんですかね??」
「マフィ君の言ってる事は重要な事なんだよベル君、どうしても納得できない?」
「・・・はい」
「いい案ならあるっすよ、大手のファミリアに入るって手がね、確実に入れてくれそうな大手が有るけどコンバートするっすか?ベル君」
「え?なんで?どういうことなの??」
「最近やたら変な視線を感じるから注意深く見てたら大手の女神だったんすよ、そして視線の先はベル君だった、だからその女神の所ならベル君の希望する以上の戦闘経験が期待できると思うっすよ」
「マフィ君冗談でも言っていい事と悪いことが有る!」
「ベル君が心配する内容は神様を1人にしません、無茶しません、心配させませんでしたよね?、俺いるし別にいいっすよ」
ここでベル君ブチギレで殴りかかって来る、そこをカウンターを合わせて殴り飛ばす
「やめなさい2人共!!!」
エイナさんが大声を張り上げて怒鳴り散らし止める
「まだやるっすか?」
ベル君は何も言わず座り込み何も言わなくなってしまった
「エイナさんお騒がせしました失礼します」
今日はホームには戻れそうもないので、ミアハファミリアへポーションの事を教えて貰うついでに、あわよくば泊めて貰おうと考えホームへ向かった
自分の食事と、お土産用に酒とつまみなんかを購入し、ミアハファミリアへ向かい今から習えるか確認するとミアハ様は意外と歓迎してくれた
「よく来たね、それでヘスティアは戻って来たのかい?」
「ここに来る前に寄ったんですがまだでした、何をしに行ったかは知ってるので心配はしてないんですが」
「そうかじゃ、さっそく始めるかい?」
「はい!」
こうして遅くまで俺に付き合って貰い、朝方まで集中して制作に取り組んでいると、いつの間にか窓から日差しが差し込んでくる事でようやく集中力が切れ、周りを見てみると付き合ってくれたミアハ様も眠ってしまったようなので、空いてる場所で俺も寝る事に
翌朝起きるとミアハ様と眷属のナァーザさんが朝食を準備してくれたみたいで、申し訳ない気持ちながら一緒に食事をする事に
「すいません気が付いたら寝てしまってて」
「気にする事は無いよ相当集中してたようだしね、どうだったポーションの制作は?」
「面白かったですね、けど目的の理論解明までは出来なかったんで、もう少し研究する事になりそうです」
「理論解明と言うのはどういうことなんだい?」
「そうですね、色々な素材と製法で作るのは分かったのですが、その1つ1つがどの様に作用して傷を癒すのかが知りたかったんです」
「なるほどなぁ~それが分かれば・・」
「そういう事です」
「なかなかおもしろい事を考えるな、それで今日はどうするんだい?」
「今日はモンスターフィリアでしたっけ?お祭りなんですよね??」
「そうだね君も行くのかい?」
「いえ、騒がしいのは得意じゃないのでダンジョンに行こうと思ってます、その後はポーション研究の続きでもしようかと」
準備を整え、ミアハ様達にお礼を言ってダンジョンへ向かうと、トラブルがあったらしく祭りの雰囲気では無いので近くの人に聞いてみると、街の中にモンスターが逃げ出して暴れてるとの事だった
気になった俺は周りを探ってみると、よく見た人物2名が大型のモンスターに追われているのが見える・・・なんというご都合主義・・っていうかアレ絶対にヤバい奴だよな
見てしまった以上助けないという選択肢は無いので、急いで2人に合流する為、俺は走り出すのだった