ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか   作:アンキルン

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リリルカ・アーデ

「すまないベル君、ボクはこんな状況なのに、心から幸せを感じてしまっている」

 

「何を言ってるんですか神様!!」

 

白い大型ゴリラのモンスターに追いかけられ、神様を抱えてモンスターから逃げている2人、そのままベル君は隠し扉の中へ入ると

 

「「マフィ君!!」」

 

「強い敵と戦いたいからって、アレは強すぎなんじゃね?、またアドバイザーに怒られるっすよ?」

 

「マフィ君、それどころじゃないんだあのモンスター神様を狙ってるんだ」

 

「みたいだね、視線がヘスティア様の方を向いてるのは、ここへ来る時にも分かってた、どうする?」

 

「あいつは神様を追っています、見つかるのも時間の問題です、なので応援が来るまで2人で神様を守るんだ」

 

「アレ・・倒してしまっても構わんのだろ?」

 

ミアハ様の所で作って来た処女作のポーションを2人に渡し、ややひきつった表情を浮かべカッコつけてみた

 

「ベル君と2人であのモンスターを倒すんだ、ここで2人のステータスを更新する、君達2人なら出来る」

 

「ベル君武器ないから引き付け役でいくっすか?」

 

ベル君のステータス更新を始めたヘスティア様、同時に俺も詠唱を始めて添付魔法をかけていく、しかし若干心が折れかけているベル君は

 

「ステイタスを更新して少しくらい強くなった所で、あの攻撃をさばききる事なんて・・」

 

「ベル君、君は何時からそんな卑屈な奴になったんだい、ボクは君の事信じてるぜ、だってそうだろ、バレンなにがしとかいう化け物みたいな女を目標にしている、ベルクラネルなら、あんなモンスターちょちょいのちょいさ、やっと渡せるよ」

 

そういって大事そうにヘスティア様が抱えていた物を取り出すと。そこには短剣が、手渡されたベル君は鞘から刀身を出すと、武器が息吹くかのように刻まれたピエログリフが輝く

 

「さすがヘスティア様っすね色々な意味で、じゃ~おとり役と壁役は俺でいくっす、前に説明した作戦でやるっすよ、大型モンス用の作戦で!」

 

「うん!」

 

2人のステイタスは、ありえないほどの上昇値を見せていた特にベル君はトータル600オーバーだ、力が早さが何もかもがみなぎり始める2人

 

手筈通り、俺がファーストアタックを取る為、モンスターの死角から一気に眼球めがけて渾身の突きをお見舞いする

 

どんなモンスでも鍛えられない場所がある、急所と呼ばれる場所だ、その中でもやられて最も怒りを買う急所は大概は眼球だ、神経が多くあり、やられると視界を潰される為もっとも怒りを買うのが眼球だと俺は考えているからだ

 

そのままモンスの攻撃を槍で受け流し、攻撃できる場所を突く!突く!突く、バックステップして攻撃をかわして、突く突く!

 

新たに追加された効果の衝撃緩和はしっかり働いており、受け流しの際の衝撃が全くと言っていいほど感じない、これなら捌ききれるはずだ!

 

ベル君は、飛び出すタイミングを見極める為に、物陰からじっと耐えていた、しかしヘスティアは俺達の作戦なんか知らないから、必死にベル君の背中を押して奮い立たせる為に色々言っているが、ベル君は集中している為に耳に届いていない

 

「よし!」

 

マフィが合図を出すと一気に飛び出すベル君、作戦はこうだ、俺がファーストアタックを決めて10数えたら攻撃を開始する、もしくは牙突の構えをしたら攻撃を開始しろと決めていたのだ

 

大型モンスを想定した戦いは今後絶対に来る、だから念入りに話し合ってた

 

俺はベル君の飛び出すタイミングでモンスの懐に入り、顎下から口を貫通させるべく力いっぱい突き刺してやった

 

「guoooooーーーー」

 

突き刺されたモンスはうめき声をあげて怒り心頭で俺に大振りで殴りまくって来るが、そんなテレフォンパンチが来るのを待ってたかの如く軽々捌いて行く

 

ベル君もモンスターの背後から急所めがけてヘスティアナイフを一気に突き刺した、モンスターならどんな屈強であろうとも確実に倒せるという急所を的確に見極め突き刺した

 

それに合わせて、俺はバックステップで飛び下がるとモンスターは前かがみに倒れそのまま煙の様に消えるのだった

 

「おつかれっす!」

 

「うん、うまくいったね」

 

「だろぉ?作戦決めてて正解だったな」

 

「そうだね」

 

そう話していると、後ろからヘスティアがベル君に飛びついて来て

 

「やったーーやったやったやったーーっ」

 

「はい、やりました神様!ありがとうございます神様」

 

隠れて見ていたいた町の住民達も一緒に俺達を祝福してくれるのだった、しかし緊張が途切れたのだろう、数日間不眠不休で居た事なども重なってヘスティアはその場に倒れ込んでしまうのだった

 

酒場の宿泊施設を借りてヘスティアを寝かすと、ベル君はヘスティアの付き添いに、俺は2人きりのほうがいいだろうと思い下の酒場で食事をしていると

 

「頑張りましたねマフィさん」

 

「俺は最後の方ちょっと手伝っただけです」

 

俺に話しかけて来たのは、ここの従業員のエルフの女性だ、名前はリュー

 

「けど住民達は貴方に向けて声援を送っていたそうですよ」

 

「そうだとするなら結構嬉しいですね」

 

「シルバーバックだったようですね、それにしても、よく2人で無事倒されましたね」

 

それも当然だ、あのモンスシルバーバックはLv1が1PT揃ったとしても討伐の厳しいモンスターなのだから、それをLv1が2名で撃破するという異例の出来事

 

「たまたま作戦が上手くいったっすから」

 

そんな話をしながら、暫くすると別の店員からヘスティア様が呼んでいるから部屋へ行くように言われ、ノックして入ると2人は俺の方を見るなり

 

「ごめんなさいマフィ君、君の気持も考えず我儘ばっか言って、だから・・」

 

「マフィ君許してやってくれないかい?」

 

「あー先日の言い合いになった奴か、結局ベル君はどうするんっすか?、シルバーパックの時も覗いてたし相当執着されてるみたいだし受け入れられると思うぜ」

 

「何の話だい?」

 

「僕は神ヘスティア様の元で強くなりたい、そうじゃなきゃいけないんだ、だから絶対にコンバートはあり得ない、だから・・だから・・」

 

「俺が抜けるとかベル君とはもう組まないとかは、ベル君がコンバートしない限りないよ、気にすんなって」

 

「ありがとお・・ありがとおお」

 

俺にしがみつき必死に鳴きながら謝ってくるベル君が必死でちょっともらい泣きしそうになるのだった

 

話しの付いて行けない神様にベル君が一応説明したことで、神様も納得したようだったけど

 

「それで視線の先に居た女神ってのは誰だい?」

 

「女神フレイア様ですよ、もしかすると今回の騒動も・・」

 

「「なっ!」」

 

「なんで僕が??あった事も無いのに」

 

「本当なのかいマフィ君」

 

「うん、きになって後を付けて突き止めたから間違いないよ、最初は暗殺者か何かかと思って心臓にわるい追跡だったよ」

 

「そうか・・・心当たりが無かったわけじゃない、僕も気を付けておくよ、ベル君も気を付けておいてくれよ、あの女神は私も苦手なんだ」

 

「はい、神様」

 

「それでマフィ君、ベル君をあんな危ない女神の元へコンバートさせようなんてどういう事なんだい!」

 

「だって手っ取り早く強くなりたいみたいだし、あそこって大手ギルドだし好きな階層で戦うのだって無理じゃないっしょ?、資金力にものを言わせて経験値貯める方法だっていくらだってある訳だし」

 

「マフィ君を責めないでください神様、僕があせって無茶しようとした結果なんです、それに心配しないでください、何があっても僕は絶対神様の元から居なくなったりしませんから」

 

「そうかいベル君がそう言うのならいいけど・・」

 

「けど無茶をしたと言えば神様もっすよね?ベル君の武器が普通じゃないってのは戦ってる時にだって感じたっす、いくらかかったんです?」

 

「いいじゃないか話は付けて来たんだ、お金の事は気にしなくていい」

 

「いち・じゅう・ひゃく・せん・まん・じゅうまん・ひゃくまん・いっせんまん・おく・じゅうおく・ひゃくおく・・」

 

「なるほどね、おおよその金額は分かったけど」

 

「え?なにマフィ君どういうことなの?」

 

「ベル君のナイフの金額さ、おおよそだけど分かったって話、ベル君と同じで神様も嘘は苦手っぽいね」

 

「ぐぬぬぬぬぬーーー本当に今ので分かったって言うのかい?!」

 

「まぁ~単位はね」

 

そう言ってヘスティアの耳元で「億」と伝えると、またしても反応をするんで、面白い神様だなぁ~と思うマフィ君であった

 

 

 

 

翌日さっそくヘスティアナイフをベル君から借りて魔法をかけてみる事にした

 

「ベル君ヘスティアナイフちょっと見せて貰える?」

 

「うん、いいよ」

 

手に取ると、ただ事ではない力と言うか怨念が込められてるのが肌で感じ取れる、若干やばいかもしれないと思いつつも

 

「カオスアディション」

 

魔法を俺と短剣に添付していく、そして体を確認するが効果がない様だ、次に自分の武器である槍もどきに魔法を添付すると

 

「うわーーーなにこれ!!」

 

強烈な光が2人を襲う、あーーやっちまった系か?!と思いながら光が収束するのを待って目を細めていると、強烈な光は収まりを見せ

 

「「・・・・」」

 

槍もどきが変化してるのだ、ありえないことが起こると人はなぜ何も言えず固まるのだろうか

 

「マフィ君これって・・」

 

「う~ん・・・ダンジョン行くっすよベル君!」

 

「ちょっと待って現実逃避しちゃだめだから、あーーもう神様何処へ居ちゃったんですかーーー!」

 

神ヘスティアは膨大な借金を返済する為に、ヘファイストスファミリアでバイトをする事になった為、朝早くから出かけてもう居ないのだ

 

俺は武器を手に取ってみると、頭の中に色々な事が武器から流れ込んでくるのが分かる、どうやら相棒の槍もどき君として転生し、ヘスティアナイフの加護によって進化したらしい事が分かった

 

手にとって分かる、このチート武器っぷりが・・・色々と不味い気はするが、酒場の女主人も言ってた!最初の頃はなりふりかまうなって!!

 

「進化したみたいっすね、もう槍もどきじゃないヘスティアランスといった所っすかね」

 

「へぇ~やっぱこのナイフすごいんだね、マフィ君の武器にまで影響出ちゃうなんて」

 

「神器とかいうやつっしょソレ、なくしたり壊したらヤバそうっすね、俺のは恩恵に少しあやかって進化しただけだし」

 

「うううう・・本当にいいのかな、こんな武器使っちゃって」

 

「いいんじゃないっすか?武器は使われなければ只の鉄くずっすから」

 

「そうだね、じゃ~いこっか」

 

ちなみに進化したヘスティアランスが魔法が切れて戻ると言った事はなく、完璧な進化をしちゃったのだった

 

 

 

今日は先日騒がせたこともあって、エイナさんに朝一であいさつしに行ってからダンジョンへもぐる予定だ

 

「「こないだはお騒がせしてすいませんでした」」

 

2人で深々と頭を下げてエイナさんに頭を下げると

 

「うん、仲直りして良かったよ、これからも仲良くするんだよ」

 

「「はい!」」

 

「それじゃ10階層まで行ってきます!」

 

っと俺が言うと、エイナさんの顔が引きつり

 

「ちょっとまったぁああぁーー!」

 

「ベル君やっぱこうなったね」

 

「ははは・・エイナさん、俺達結構ステータスも伸びて強くなったんです、大丈夫です!」

 

「アビリティ評価Hがやっとのくせに、成長だなって言うのはどの口かな?」

 

「ほ、本当です、僕達のアビリティいくつかはEまで上がったんですよ」

 

「勝手に俺のもばらすなよベル君・・・」

 

「いっE~~ぃ~~そんな出まかせを言ったって騙される訳・・・」

 

「本当なんですエイナさん、最近僕たち伸び盛りと言うか、とにかく熟練度の伸びがすごいんです」

 

まぁ~確かにすごいね、毎日100は確実に上がってるし、多い時は300行く事だってある、神様曰く上がり過ぎワロエナイっとの事だ

 

「・・・ねぇベル君」

 

「はい?」

 

「君の背中見せてくれないかな?、君の言ってる事を信用してない訳じゃないんだけど・・ただ」

 

「ここでお人よしのベル君に頼むあたり、結構・・アレっすねエイナさん」

 

「ううう・・だってマフィくんは絶対に見せてくれなさそうだし!あっ」

 

「あーあ、ベル君まぁ~アレだドンマイ?」

 

「いいですよエイナさん見せても」

 

「まった!!見せるなら俺だ、ベルのが見られるくらいなら俺が庇ってでもって神命うけてるっす」

 

とはいえ、ベル君のスキルにはヘスティア自らスキルの部分に偽造プロテクトがかかってるから、他の神とてみる事は叶わないが、万一に備えてだ

 

「どういう事なのマフィ君?」

 

「いあ~ヘスティア様ってさ、ベル君にぞっこんなんでしょ他の女性に肌を見られたとなったら、神威とか発動しそうなくらい激怒すると思うんだよ」

 

「へぇ~ベル君ってヘスティア様とそういう関係なんだ」

 

「ちっちがいますよ!恐れ多いです」

 

「そんな訳で、俺のを見せるからそれで納得してもらえないです?もちろんスキルとかステータスを他に・・たとえ貴女の主神であっても漏らさないって条件ですが」

 

「わかったわ誓うわ、見たものをたとえ主神命令としても誰にも公開しません」

 

「破ったら俺の永久奴隷にでもなってもらうからな!」

 

「わっわかってるわ」

 

別室の小部屋で上半身を脱ぎ背中を見せると、なにやらブツブツ言ってるが、おそらく俺達の言ってる事が本当で驚いてるのだろう

 

「聞いてもいい?」

 

「答えられる範囲でしたら」

 

「ベル君も同じくらい上がってるの?」

 

「いえ、ベル君は俺以上に上がってますね」

 

「はぁ~これだと10階層で戦うの認めない訳にはいかないけど・・そうなると」

 

彼女は俺達2人をじーーっと見ると

 

「君達さ今日ダンジョンへは行かずに、装備を見に行かない?」

 

 

 

エイナさんに言われ、装備を見に行くことになった俺達3人は、ヘファイストスファミリアの店に行く事に

 

「マフィ君は知ってるよね?あれから行って見た?」

 

「はい、なかなかの掘り出し物に出会いましたよ」

 

「へぇ~そうなんだ、ベル君は初めてだっけ?」

 

「は・はい、けどヘファストスファミリアで買う大金なんか持ってませんよ!」

 

「ベル君は俺より先輩なのに、ほんと調べたりするの苦手なんっすね」

 

「何なんですか一体?!」

 

 

そんな訳でバベルにあるヘファストスの店へ行く事に

 

「エイナさんその階層は・・」

 

「いいのいいのせっかくだしさ行って見ようよ、見るのはタダなんだしね」

 

「へぇ~知りませんでした、ヘファイストスファミリアのお店がこんな場所にもあるなんて」

 

「この階層は超高級店っす、どっかに引っ掛けて壊すと破産して奴隷行きっす」

 

「まずいじゃないですか、エイナさん!!」

 

俺らを無視してどんどん進んでいくエイナさんに付いて行く2人、それでもベル君は装備には興味があるようで、きらびやかな高級装備に目を輝かせていた

 

「えっええーーー3000万バリス!!!」

 

ショーケースに飾られた武器を見て、あまりの高額に大声を上げるベル君、君の装備それに丸が1個付くんだぜ!

 

な~んって思いながらその様子を見ていると

 

「いらっしゃいませー今日は何をお探しでしょうか、お客様」

 

「「へ?」」

 

「うっはーなにこの神様、超可愛いんですけど・・クスクス」

 

「神様なにしてるんですか!」

 

「あははっはははーーっ!」

 

俺は爆笑して腹を抱えて笑い、ベル君はなぜこんな場所に神様が居るのかって事に驚きまくっている

 

「マフィ君笑いすぎだよ!どういうことなんですか神様!」

 

「ベル君たちこそどうしてここに?」

 

「どうしてもこうしてもないです、神様帰りましょう、神様は神様なんですから恥も外聞も捨てちゃダメです、これ以上笑いの種になったらどうするんですか!」

 

「ええい!離せベル君!神にはやらなくちゃいけない時があるんだ!」

 

「神様がやらなくちゃいけない時ってどんな時なんですか?!お願いですから言う事を聞いてください」

 

「ベル君つぎいくよ~エイナさん待たせちゃ不味いですって」

 

「だけどだけど!!」

 

「帰って来てからでもいいっすよね?か・み・さ・ま?」

 

俺は神様に合図をしてうなずかせると、ベル君を引きづり本来の目的地の階層へ

 

「お見苦しい所をみせてすいません・・」

 

「変わった神様だね」

 

「まぁ~アレは俺達のせいだから何も言えないのが本当の所なんだけどね」

 

「ねぇ~マフィ君やっぱ神様のアレって・・このヘスティアナイフのせいなんだよね?」

 

「まぁ~間違いなくそうだわな」

 

「やっぱり僕、今から行ってでも止めて来るべきだと思うんです!」

 

「まてよベル君、無駄っすよ、こうなる事は以前武器を手に入れる前に覚悟しての事だった、ってことはベル君は神の意志に反する事にならないか?」

 

「だからって・・マフィ君はこのナイフの価格分かるって言ってたよね、いくらなの?」

 

「自分が代わりに稼ぐってか?」

 

「あたりまえじゃないか!僕の武器なんだ」

 

「神様はそう思ってないともうよ、いま無理をして稼いだとしても神様はきっと傷つくと思うな」

 

「それでいくらなのマフィ君」

 

「やっぱ、はぐらかさせてはくれない?」

 

「うん、絶対知ってるべきだと思うんだ」

 

「俺も細かい数字までは分からないのは一緒に居たから分かるよな?」

 

「うん、単位までだったよね?」

 

「億だよ、数億だと思う」

 

「「え?」」

 

「冗談だよね?億ってえ~っと1000万の100倍?・・じゃくって・・え~っと・・いくつ??」

 

「ベル君の武器ってそんな高価なの?」

 

「そうっすよ、おそらくヘファイストス自らの作品だと思う」

 

「うっそ・・」

 

「エイナさん、この事も秘密にしてくださいね、たぶん不味い事になるはずだから」

 

「分かってるわよ!」

 

「おーい、もどってこーーい」

 

未だに現実から戻って来れないベル君を揺らして現実世界に戻って来て貰うと

 

「返しに行きましょダメだよ絶対!」

 

「無理だと思うぜ、それエイナさん持ってみてくれる?」

 

俺はナイフをエイナさんに手渡すとナイフに変化が出る

 

「ベル君見てみ、持ち主を指定する様に出来てる、返却しても二束三文にしかならないはずっす」

 

「そ・・そんなぁ、どうしようどうしたらいい?」

 

「必死に頑張って強くなるしかないだろうね、それで稼いで返すしかないと思うっすよ、お金稼ぎのために商売初めても、そのナイフを渡してくれた恩を仇で返す事になると思うし」

 

「うん・・・」

 

「マフィ君の言う通りだよ、私も協力できることはするから頑張ろベル君」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

気を取り直して本来の目的地に到着し、ここの簡単な説明をベル君が受けた後は、それぞれに装備を見る事になった、今回購入するのは防具だ

 

俺もベル君も、サブウエポンが欲しい所だけど、今は武器より防具だという事で見る事になった

 

「やっぱ見た目も考えると、防御とか動きやすさに影響出るんだよなぁ・・」

 

「贅沢言わないの、まず自分を守る事を第一に考えなさい」

 

俺はエイナさんと装備を見て回ってる、ベル君は大はしゃぎで直ぐにどっかへ行ってしまったからだ

 

「盾くらいしか予算てきに限界かな、出来ればエリクサー貯金は使いたくないからなぁ」

 

「なんでエリクサーが欲しいの?ポーションでは追いつかない事があったの??」

 

「最近ミアハ様にポーションの事で勉強してて、見本に1本欲しいんですよ」

 

「あいかわらずベル君とは正反対なんだね、ホント君達はいいコンビだと思うよ」

 

「それで俺の指定したメンバーやっぱ無理そうですか?」

 

「サポーターか盾の得意な人だよね、無所属のサポーターも最近はファミリアに入る事が多くなってきてるの、だから難しいかもしれないわね」

 

「そうっすか、まぁ~縁がなかったって事ですね」

 

「しょうがないよ、こればっかりはさ」

 

 

俺は自分の戦い方を想定して、カントレットとグリーヴそしてインナーと厚手のコートを購入する事を決めると

 

「もう少し重装備にしたほうがいいんじゃないの?」

 

「防御魔法を持ってるので、防御よりも動きやすさと武器に耐えられるガントレトが重要なのを考えるとこの組み合わせかなと」

 

「まぁ~君が決めたならそれでいいと思うよ」

 

「ベル君はどこいったんっすかね?」

 

支払いを済ませてベル君を探していると、奥の方で箱が乱立してる場所で、目を輝かせて装備を見てるので

 

「いいのみつかったっすか?」

 

「あ、マフィ君これにしようって思うんだ」

 

見せて来たのは白い軽装備に赤色がアクセントに入った装備一式だ

 

「へぇ~結構かっこいいっすね」

 

「そうなんだ見た目もいいし軽くて丈夫そうなんだ」

 

「おーーいベルくーん、こっちにいいのがあたよー」

 

俺達を他所にエイナさんはベル君の装備に良さそうなのを彼女なりに探していたようで、声をかけて来るが・・・若干間に合わず?

 

「・・・それに決めちゃった?」

 

「はい、僕これにします」

 

「いいよ、ベル君がこれって決めたなら、君が使うんだし、それでいいと思う」

 

「はい、ありがとうございます!」

 

 

 

お会計を済ませ、帰りの途中にエイナさんはベル君に篭手につけるタイプのプロテクターを手渡してラブコメ始めたので、イケメンシネといいながら、その場を離れようとすると

 

「まってマフィ君にはコレを貰ってほしいな」

 

俺に手渡されたのは、高級そうな試験官に入った薬品、おそらくはエリクサーなのだろう

 

「や・やばいですって!さすがにもらえないって言うか高すぎますって」

 

「これは元々私が持ってたものなんだ、ベル君みたいに買った物じゃないけど、2人には居なくならないで欲しいから、貰ってほしいな」

 

「お守りとかそう言うのじゃないんです?」

 

「ううん、知り合いに何かあったら使えって言ってもらったけど、私ダンジョンには行く事無いし、づっと使わないままだったから」

 

「分かりました、使わないでいい様に今後も頑張るっす!」

 

「うん!頑張ってね」

 

 

 

 

なんやかんやで夕方になってしまったので、夕飯の買い出しがてら歩いていると、いきなりベル君に少女が飛び込んできた!!

 

フラグ?またなの?ええーーーまたなの?!

 

「だ・大丈夫ですか?!」

 

ベル君はぶつかって来た少女に話しかけると、逃げてきた方角から殺気を振りまいて走って来る男が

 

「もう逃がさねえからな!このクソパルゥムが!」

 

男は武器を取り出し、少女めがけて走り込んでくるので、すかさず彼の足を引っかけてやると、面白いようにコロコロ転がった・・なにこいつ?

 

「てっめーーなにしやがる?!」

 

「いえ、貴方が勝手に躓いただけでは?」

 

いけしゃーしゃーと嘘をのたまうマフィ、当然そんな訳あるかーーとかって突っかかって来る

 

「ふざけんなよ!てめーそのパルゥムの仲間なのか?」

 

「勝手に俺の目の前で転んでおいて、言いがかりも付けんじゃねーよ、かっこわりー野郎だな!」

 

「ちっ」

 

男はパルゥムの女の子を追いかける為向かおうとした時

 

「まてよ、何処のモンだてめー言いがかり付けて謝る事も教えられねー貴様の所のクソ神の名前教えてから行けやこのロリコン!」

 

「あああんやんのかてめー!」

 

「やめなさい、街中で剣を抜くとは、穏やかではありませんね」

 

俺達に割って入って来たのは、酒場の店員リューさんだった、何このイケメン美女・・

 

「ああん?口出しすんじゃねーとっとと失せろ」

 

「吠えるな!」

 

「手荒なことはしたくありません、私はいつもやり過ぎてしまう」

 

リューさんの威圧によって、俺達は怯んでしまう、男は捨て台詞を言いながらどこかへ行ってしまった、何子のイケメン惚れてまうやろ?

 

男は諦めて何処かへ行ってしまい、ベル君はいけんめんリューさんにお礼を言うと、そのまま彼女に付いて行き酒場でそのまま食事にする事にした

 

 

 

 

次の日から、新たな装備に身を包み、さっそく装備の具合を確かめるべくダンジョンへ向かうと、後ろから声をかけて来る子が

 

「お兄さんお兄さん、初めましてお兄さんサポーターを探していませんか?」

 

ベル君に話しかけるのは、昨日のトラブルの時に見たパルゥムの少女

 

「え・・・ええっ?」

 

「混乱しているんですか?でも今の状況は簡単ですよ?冒険者さんのおこぼれにあずかりたい貧乏なサポーターが、自分を売り込みに来てるんです」

 

「そ、そうじゃなくて君は昨日の?」

 

「お兄さん、りりとお会いしたことが有りましたか?りりは覚えてないのですが」

 

「あれぇ?マフィ君どう思う?」

 

「さぁ~どうなんっすかね?」

 

お手上げのポーズでごまかすしかない俺を他所に彼女は

 

「それでお兄さん、どうですか、サポーターはいりませんか?」

 

「マフィ君どうしよ?」

 

何かおかしいなとは思いつつ、様子見もかねて雇うのもありだろうと考え

 

「いいんじゃないかな、前から探してたサポーターが都合よく向こうから来たんだし断る理由も契約内容次第ってとこかな」

 

「そうだね、じゃ~お願いしようかな」

 

「取り分はキッチリ3分割でどうだ?手始めだし面倒な計算も必要ない」

 

「そうだね僕もそれでいいと思うよ」

 

「りりもそれでいいです冒険者さん」

 

「次にリリルカさんは、どこかのファアミリアに所属しているんですか?俺達2人はヘスティアファミリアに所属している」

 

「はい、りりでいいですよマフィさん、それでリリはソーマファミリアに所属しています」

 

「なぜ自分のファミリアで組まないんですか?」

 

「リリと一緒に言ってくれる人が居ないからです」

 

「何故?」

 

「えへへ・・リリはこんなに小さいですし、腕っぷしもからっきしなので、何をやってもどんくさいリリにファミリアの方々は愛想尽かして邪魔者扱いにしてるんです、頼んでも仲間に入れてくれないんですよ」

 

「その大きなリュック持ってる事から力もあるように見えるし、その服の中にある武器だって相当な物だと思うんだけど」

 

俺は袖にある違和感で即座に気が付いた、隠し武器らしきものを持ってる

 

「さすがですね、これは護身用ですよ」

 

「なるほどね、神ソーマはどんな人なんですか?」

 

「・・・いいじゃないですかそんな事ダンジョンには関係ないでしょ」

 

「そうだねマフィもいいでしょ、行こうよ」

 

「悪い事を聞いたな、気を取り直して行こうか」

 

こうしてダンジョンに入り、ベルに小声で(何かあると困るから今日は5階層までだいいな?)といいいつもよりも超スローペースで進んでいく、ベルは不満そうだけど速度を上げると細かい所にまで気が回らないから仕方がない

 

5階層まで行きあらかた戦い終わると

 

「お二人ともお強いー流石です!お二人ならまだ行けますよリリが保証します」

 

「いや今日はもうここまでだ、ベル君なるべく倒しながら戻るから少し休憩しようぜ」

 

「うん、そうだね」

 

ゆっくりとしたペースで敵を倒しながら戻り、換金を済ませて三等分する事に

 

「ベル君、さっきの戦闘の事で打ち合わせしたいからあっちへ行こうぜ、リリさん悪いんですが換金お願いできますか?」

 

「はい、おまかせください」

 

ベルを引き連れて離れた席へ座り話をする事に

 

「マフィ君はどう思ってるの?リリルカさんの事」

 

「何か隠してる、何かをしようとしてる、何かを狙ってる、何かに追われている、その他諸々かな」

 

「そっか・・だから今日は5階層までだったんだね」

 

「そういう事さ、分配終わったら俺は少し1人で調べたいことがあるから、ベル君は神様に言付けたのめるっすか?」

 

「なるほど、分かったよ」

 

その後は他愛もない話をして過ごしていると、リリが帰って来て今日の稼ぎを出してくれるトータル8900バリスを分ける事に

 

「割り切れないねどうしよ・・」

 

「ではりりは2000バリスで十分ですので残りはお二人でって事でどうでしょう」

 

「いや俺が2900で二人はそれぞれ3000でいいPTリーダーとして決定する」

 

「えええーマフィ君?」

 

「そういう事で、俺はこれから用事があるから行くぜ、リリさん良かったらベル君貸し出すからデートでもいってきたらどおっすか?」

 

「はい分かりました」

 

「ちょっと何言ってるんだよマフィ君!!」

 

 

その場を後にして俺は彼らがワイワイやってるのを傍目に、ギルド職員に話しかけて

 

「あそこに座ってる彼女が換金した魔石を見たいのですが」

 

「あ~先ほどの、ちょっとまってね」

 

そう言ってだしてくれた魔石を見て

 

「コレの買い取り額はいくらです?」

 

「12300バリスですがどうかされましたか?」

 

「いえ大丈夫ですありがとうございました」

 

ってことは相当やってくれたみたいだな、俺は魔石の数を数えてたから分ってる、魔石自体も換金額もピンハネしてるって事が

 

「エイナさんいます?」

 

「はい、確か・・・今日休みみたいですね」

 

「分かりました、出直します」

 

 

そう言って俺はギルドを出て隠れる事に、狙いが金なら俺達をピンポイントで狙った意味が分からない恐らく狙いは・・・

 

2人そろって出るのを確認すると、注意しながら尾行する事に、そうするとリリは早速ベル君の注意を他に逸らした隙にベル君の腰にあるヘスティアナイフを抜き取った

 

「待てよ!」

 

俺は武器の切っ先を彼女の首に突き付け殺気を向けると

 

「マフィ君いきなりそうしたの?!」

 

「動くな!動けば殺す何かしゃべっても殺す」

 

「どうしたんだよマフィ君!」

 

「ベル君腰のヘスティアナイフだ」

 

俺に言われてベル君は腰に手を伸ばすが無い事に気が付き、何が起こったのか理解した様だ

 

「だからって女の子に武器を向けるのは良くないよ!」

 

「ベル君、彼女の左手の袖の中だ確認しろ」

 

俺に言われてベルはリリの左袖の中にあるヘスティアナイフを取り出すと

 

「もどってきたんだしもういいでしょ」

 

「いや、悪いけど突き出させてもらうぜ、しかるべき場所ヘ、これをつかってコイツの両手を縛れベル君」

 

「出来ないよやめようよ、取られたのだって僕の不注意なんだし」

 

「逃がせばベル君も同罪だ共謀罪だぞ、それでヘスティア様は悲しまないって言えるのか?」

 

「りりつい出来心なんだよね?」

 

「りりさん喋っていいとは俺は言っていない、動いてもしゃべっても確実に殺す!」

 

「マフィ君も落ち着いてよ!」

 

「いやこの場合落ち着かなくちゃいけないのはベル君だ」

 

「・・・・」

 

「ベル君が拘束しないのならこいつを殺す、その方が運搬は楽だしな」

 

俺にそう言われてリリを拘束し始めるベル君、観念したのかりりは大人しそうにしている

 

「それで変装・・いや変身するなにか魔法かスキルがあるんだな?」

 

彼女は何も答えないが、ビンゴの様だ、なるほどねこりゃ大物の怪盗だわ

 

俺達は、一旦ギルドへ戻る事に、そこで対応してもらうほうが早いと考えたからだ

 

「すいません泥棒を拘束したので、担当者の方ませんか?」

 

受付で俺が話をすると

 

「はい、先ほどの方ですね、やっぱり何かあったんですね」

 

「はい、こういったトラブルってよくあるんですか?」

 

「そうですね、よくではないですがたまにある感じでしょうか」

 

「そうですか、今仲間が取り押さえてるので何処へ連れて行けばいいですか?」

 

「はい、では調書をとりますのでこちらへ」

 

そして言われた様に、ベル君とリリを連れて行こうとすると、ベル君が頭を下げているのが見える、はぁ・・・

 

「逃がしたんっすか?」

 

「うん・・」

 

「すいません盗人の色香にやられたみたいで仲間が取り逃がしちゃいました」

 

「・・・そうですか調書だけとりますのでこちらへ」

 

こうしてあった事を全部伝え、調書がおわり帰る事に

 

「・・・ごめんなさいマフィ君」

 

「なんにだ?」

 

「色々全部・・・」

 

「その全部を言えよ」

 

ポツポツとベル君の口から、俺に謝りたい事を1つ1つ言っていくのを聞きながらホームへ戻った

 

神様が戻ってからもう一度今日の事をヘスティア様に報告すると、俺は当然褒められベル君は怒られることに

 

「ベル君いいかい!君は甘すぎるんだよ、マフィ君が居なかったらどうなっていた事か」

 

「はい、ごめんなさい神様」

 

「うかつなのはわかるけど、逃がしたのは何でなんすか?」

 

「ほっとけなかったんです、神様にあう前の自分みたいで、寂しそうだったんです、自分でも鈍感になちゃってるみたいに、自分でも気付いてないみたいに可愛くコロコロ笑うんです・・・一人でもへっちゃらだって」

 

「僕は神様に救って貰えました助けて貰えました、間違ってたらそれでいいんです、でももし間違っていなかったら・・今度は僕があの子を助けてあげたいんです」

 

「ふぅ~・・・了解っす、俺はベル君にのるっす、神様はどうしますか?」

 

「ボクもそれでいいよ、マフィ君はどうするんだい?」

 

「俺はソーマファミリアの内情を調べて、問題あるなら告発します、おそらくベル君が感じた事は本当だと思うんで、それなら主神に問題がないとは思えませんから」

 

「・・そうだろうね、でもどうやってやるんだい?」

 

「証拠を集めます、言い逃れ出来ないだけの証拠を集めてソーマファミリアに解散要求を突きつけるのがベストでしょうね」

 

「やりすぎじゃないかい?それに別のファミリアの事に口を挟むのはご法度だぜ」

 

「被害なら受けてますよ、今日の報酬もピンハネしまくってますし、ナイフの件もあるっすから」

 

「それで解散させてどうするってんだい?」

 

「それで出戻るようならベル君とは合う事はないでしょう、確実に牢獄送りにしてやりますよ、フリーになって同じことをする場合もです、恐らくそうはならないでしょうけど」

 

「そうだろうね~・・私の知る限りでもソーマって奴は影の薄い奴って記憶しかないんだ」

 

「あと重要な疑問が残ってるっす、これ相当やばい話になるんでベル君ちょっと席を外してもらえないっすか?」

 

俺の一言にヘスティアは眼光を強める、俺の言いたい事を察したようだ

 

「ううん現実から逃げたくないんだ、僕にも聞かせてほしいです」

 

「ベル君たぶんマフィ君の話は君には相当酷になるはずだ、席を外したほうがいいよ」

 

「お願いします神様、それでも聞かなくちゃいけない気がするんです」

 

俺はヘスティア様に視線で合図お送り、ヘスティア様も観念したのか首を縦に振った

 

「きつくなったら出て行ってもいいっすから、話を戻すっす、なぜあれだけの事をして被害者が告発なりをしないのかについてです、あれだけ派手にやれば絶対にバレます、むしろバレてもいいとさえ思って行動してる節があるのには理由があるからじゃないかと考えてるんです」

 

「そうだろうね、それで君の見解は?」

 

「ターゲットの暗殺、それもダンジョン内でです、ダンジョン内なら死体は残りにくいし、死体がみつかってもモンスターにやられたとか色々逃げ道もありますし、実際にモンスターを引き寄せる方法はいくつか聞きました、それを逆手にとればいくらでも殺人なんて簡単にできるはずなんです、但し協力者は必要なはずなので、早い段階で絞れるだけ絞って始末してるのではってのが俺の見解です」

 

「マフィくんの説に僕も同感だね、そうじゃなきゃPT初日から動きすぎだ、マフィ君の警戒しているのも彼女は理解してるはずだし、その上でやってるんだ、そう考えるのが筋だろうね」

 

「神様の前では嘘は付けないとの事ですが、これは他の神にも言える事なんですよね?」

 

「そうだよ、それがどうしたんだい?」

 

「まぁ~今回の事件は、その能力がこういった緩みを産んだのかなって思いましてね、神の前で嘘はつけない、逆を言えば神の前で嘘をつく事が出来れば、それは事実になる、これが問題なんじゃないかと思って、カラクリは簡単です、魔法なりで記憶を改竄したり他人に変身する事なんかが出来ればウソなんか付き放題、事実の改竄し放題って事です」

 

「それと今回のがどう繋がってるんだい?」

 

「ソーマファミリアがどのくらいの時期からこういった事をしてるか分かりませんが、最近始めた事ではないでしょう、なら子供が殺された神達はどうしますか?誰だってPTメンバーに色々聞くに決まってますよ、なのに言い逃れ出来てるからソーマファミリアは存属している、おかしくないですか?」

 

「その通りだろうね、そうなると、この件相当に根深いかもしれないし危険かもしれないよ」

 

「やっぱそうなります?」

 

「動くなと言っても動くんだろ?」

 

「ベル君に乗るって言った以上はそうしますよ」

 

「僕にもやらせてほしいです、あの子を助けたいんです!」

 

「「ベル君は絶対に動くな!!」」

 

「えええええーーっ!」

 

「どうしても何かしたいなら、覚悟があるなら俺の助手で付き添うっすか?」

 

「うん、それでいいよ」

 

「うん、それがいいと思うよベル君たぶん君の望む結果にならないかもしれないけど、覚悟しておくんだいいね」

 

「はい神様」

 

 

 

 

 

翌朝、エイナさんに会う為に朝一番でギルドに向かいエイナさんと面談する事になった

 

「昨日はなにか大変だったみたいね、休日でいなくてごめんね、それで詳しい事までは知らないんだけど何があったの?」

 

ここで昨日の事と俺が神様に言った見解を話す事に

 

「う~ん、マフィ君の言ってる事は筋が通ってるわね、それでここに来たのは」

 

「はい、ソーマファミリアのメンバー全員の名前と過去にPTを組んだ他のファミリアでのダンジョンでの消息不明者の所属までが知りたいですね」

 

「そうなるよね~しっかし変身魔法か記憶改ざん魔法ね・・」

 

「変身魔法は昨日の彼女リリルカさんは使える感じでしたね」

 

「はぁ~・・やってくれるわねソーマファミリア、たしかに彼らは問題と言うか色々ギルドでも言われててね」

 

「っと言うと?」

 

「なんというか必死なの、お金にものすごく必死でいつも買取所で揉めてるんだよ」

 

「金っすか、何のために金が必要なのかが今回の動機に繋がるんでしょうね」

 

「そうだと思うわ、それで名簿を出すことは出来ないんだけど、私の方で調べておくから任せてくれないかな?」

 

「そう言う訳にもいかないんっすよね、なんせ俺は少なくともギルドも疑ってる対象ですんで」

 

「ギルドもグルだって言いたいの?」

 

「エイナさんがそうじゃなくても、他の方まで信用は出来ないっす、例えば探ってるのをエイナさんの上司が見つけたら面白くないという事で適当に返答させたり、調査中といって返答を引き延ばしたりもできるっしょ?」

 

「・・・・そうよね、ギルドの責任でもあるんだしそう言われても仕方ないけど」

 

「エイナさんは俺に仮があるっしょ?調べた内容で外に漏らしてはいけない内容は俺も背中の事がバラされない限り漏らさないって誓うっす」

 

「分かったわ、まずメンバーと最近のPT状況の資料を持ってくるわ」

 

その後しばらくしてエイナさんが大量の書類を抱えてもどってくる

 

「多いっすね最近のだけじゃないんっすか?」

 

「最近のだけでこれだけあるのよ、私も手伝うわ」

 

俺達3人がかりで、1枚づつ行方不明者が出た時のPTをリストアップしていくと・・まぁ~出るわ出るわよくもまぁ~今まで問題にならなかったもんだと感心するほどだ、ただ傾向があって、数名が関わったPTは高確率で行方不明者が出ている事が判明する事になった

 

「このくらいでいいでしょう、残りはエイナさんの仕事っすね」

 

「あーーもう疲れた~って後は私が1人でやるの?!」

 

「当たり前っすよ、他のギルド員にも内緒でお願いっす」

 

「あーーもう、分かったわよ」

 

「エイナさんごめんなさい」

 

「いいのよベル君、私の仕事はこういう事も含まれてるんだし」

 

「それでこの5名ですね」

 

「そうなるわね偏りがあるのはそういう事になるわね」

 

「ファミリア全体で組織化してやってない、一部の奴らがやってるって事になりますね」

 

「そうね神ソーマも関わってないでしょうね」

 

「けど責任がないとは言わせませんよ、ウチとしてはソーマファミリアの解散及びお金集めの原因になってる事の即時中止っす」

 

「相当厳しい罰になるけど、その程度は当然よね、これが事実なら」

 

「当たり前です、それでお金集めの理由はどうやって調べるっすかね」

 

「そうね~・・心当たりがないって訳じゃないけど」

 

「直接聞くんっすか?」

 

「疑ってるのを今知られるのは得策じゃないわ、あの神様なら知ってるんじゃないかと思って」

 

「それは?」

 

「神ロキ様よ、あの神様のファミリアはこの都市でもトップのファミリアだし色々な事を知っててもおかしくないわ、それにソーマファミリアの作ってるお酒の愛飲者って話を聞いたことがあったから知ってるんじゃないかしら」

 

「ははは・・それは俺達は行けないかな・・・」

 

「何かあったの?」

 

「いあ~なんというかヘスティア様とあまり仲が良くないというか、俺も初めて会った時に知らなかったとはいえ失礼な事を言ってしまって」

 

「じゃ~私が聞いて来るわ、それくらいは任せて」

 

「すいませんお願いします」

 

 

ギルドを出て、俺達2人は被害者のファミリアの主神から話を聞くために、1つ1つ回る事にした

 

「捜査ってのは地味っすから、嫌になったら何時でも辞めていいっすよ」

 

「ううん、僕が言い出した事だから最後までやるよ」

 

「じゃ~手分けしていきましょう数も範囲も多いですし、聞く内容は容疑者5名と会った事はあるか?そしてあったことが有る場合は何を聞いたか?この2点についてです」

 

「うん分かったよ」

 

「途中になってもいいので夜7時ホームへ集合って事で」

 

「うん、分かったよ」

 

 

 

 

2手に別れ、俺は近くにあるホームを2・3回って聞き込みをする、概ね予想通りの回答が得られたので、それ以降は回る事を辞めてソーマファミリアのホームを見張る事にした

 

容疑者の根城がファミリアのホーム以外にあると考えたからだ、これだけの事をしてるんだ隠家が無いと打ち合わせだって拷問だって出来はしないだろうしね

 

予想よりも早く容疑者の1人がファミリア出口から出るのを確認すると尾行を開始、容疑者は街で他の容疑者を含む数名でダンジョンへ入って行ってしまったので追跡を断念

 

「そううまくはいかないか・・」

 

ダンジョンでの尾行はまず無理だ、いきなり敵が湧けば対応せざる得ない、そうしたら戦いの気配で感づかれる

 

仕方がないので、引き続き時間まで被害者の居たファミリアに聞き込みをした後、ホームに戻ると2人は既に戻っていたので、調査の精査をする事に

 

「そうとう参ったようだねベル君」

 

「はい、神様によっては死んだ人の事を覚えても居ない神様も居たり、興味がないといった神様が多くって・・」

 

「ベル君!僕はそんな事はないからね、ベル君が死んだら僕は永遠に悲しむからね!」

 

「はい僕は神様に拾われてとっても幸せです」

 

「あーそういうラブコメ要素はいいから、それで聞けた所もあったんだろ?」

 

「うん、何があったんだってのを聞いたそうです、それでキラーアントに囲まれて殺されたって自分も必死だったから逃げるだけで助けることは出来なかったって」

 

「なるほどね、手口はキラーアントの子供か、予想通りのモンス寄せによる暗殺っすね」

 

「やっぱりそうなのかな?それだと自分も巻き込まれるんじゃ?」

 

「協力者が居れば逃げる事くらい訳ないと思うね、ルートを知ってればソロだって可能だと思うっす、その質問の仕方なら嘘にはならないし、神も案外甘いっすね」

 

「そうなると記憶の改竄とか変身魔法とかの疑いはないって事かい?」

 

「まだ0じゃないけど、無しでも行けるって事ですかね、神がもう少し甘くなければ事態を大きくしなかったんだろうけど、聞く限りでは神は子供に一定以上の感情は持ち合わせていない、神であるが故の怠惰・・いや神だからこそ市井の信者に一々大きく肩入れしないって感じなのかな」

 

「そうかもしれないけど全員が全員じゃないんだぞ、私っていう例があるじゃないか」

 

「あーそうっすね、ヘスティア様のベル君Loveは凄いっす」

 

「そう拗ねるなマフィ君、ボクは君の事だって大好きだぞ」

 

「あーうーれーしーなーぁ」

 

「むぅーー」

 

「これで後は俺とエイナさんの仕事になるっすね、ベル君にはそろそろ動くであろうリリルカさんを探してほしいっすね」

 

「見つけ出してどうするんだい?」

 

「説得して見てほしい、コレは俺にもエイナさんにも無理だと思うから、真正面から何も見返りとか変な事を考えずに向き合う事の出来るベル君だからこそ出来ると思うんっす、危険だろうけどやれるっすか?」

 

「分かったよ、説得してもうやらないように言い聞かせればいいんだよね?」

 

「そういう事っす、それで俺夕飯食べてないから買ってきてくれない?聞き込みに集中しすぎて朝からなんも食べれてないんだ、まだ聞き込みして来た書類の整理もあるし頼めないかな?」

 

「あっそういえば僕も食べるの忘れてたよ、神様は?」

 

「ボクも頼めるかなベル君」

 

「分かりました行ってきますね」

 

そう言って買い出しに出かけるベル君を見送った後

 

「それであのサポーター君を説得できると思ってるのかい?」

 

「ほぼ無理っすね、おそらくさらに騙されるんじゃないでしょうか」

 

「そうだと思ったよ、君は酷い奴だなホント、神顔負けだよ」

 

「そしてもし次仕掛けて来るなら確実にベル君を仕留めに来る可能性がありますが俺は見守りはしますが助けません」

 

「どうしてだい!ベル君を見殺しにするって言うのかい?!!」

 

「ベル君は全部知った上でまた騙されるでしょう、それを打ち負かしすべて受け入れて彼女を助ける為に、だからこそ無理ならそこまでです。ステイタスの才能だけで今後やっていけるとは到底思えない、ここで生き残れないようでは冒険者を辞めるべきだと俺は考えてます。それに俺は賭けてるんですベル君に、ここで終わるような奴じゃないってだから見守るだけにします」

 

「・・それでも危なかったら助けてやって欲しい、お願いだマフィ君!」

 

俺は暫く考えた後深く頷き

 

「・・・分かりました」

 

と答えた

 

 

 

 

 

翌日ベル君は朝早くから出かけリリルカを探すために出会った場所で待ち伏せる事にした様でじっと待ち続けていた、それを遠くから誰にも悟られない物陰から見張る事に

 

大勢の冒険者がダンジョンへ向かう毎日の光景を傍目に彼女は大きなリュックを背負って現れると、ベル君の方から近寄り話を始めた

 

「さ~てどうなることやら」

 

一方ベル君はというとリリルカを見つけるなり

 

「サポーターさん、サポーターさん、冒険者を探していませんか?」

 

彼女の驚きを隠せないでいた、騙した相手が再び何もなかったかのように自分に話しかけて来る事に、彼女はスグに察したかのように観念し

 

「どうなされるおつもりですか?逃がしたくせに、殺すならダンジョンでって事なんですか?」

 

「う~ん・・サポーターを探しててサポーターが1人で居たから声をかけたんだ」

 

「嘘です!リリをバカにしないでください、殺したいならそう言ってくだされば・・・いいです付いて行きます」

 

彼女はもうこの世界に愛想をつかしていた、物心ついた時にはソーマファミリアのメンバーであり両親はあっけなくダンジョンで死に残された自分は逃げても隠れても・・見つけ出されて、もう生きるのに疲れたリリは覚悟を決めた

 

ダンジョンに潜り何時もの様にサポーターとしての仕事をこなしていく、体に染みついた作業だけに苦はない、あとは何時自分が彼に殺されるのかを待つだけ

 

死刑宣告を受けてもなかなか死が訪れない、それは恐怖にさらされ続けるというストレス

 

「もう周りには誰も居ません、一思いにお願いしますベル様、覚悟はできてますから、これ以上りりは耐えられそうにありませんから」

 

「僕はね君を助けたいんだ、信じてくれないかな?」

 

彼女の絶望しきった目、かつての自分を映し鏡で見ているかのような感覚、だからこそほっとけない、なんとしても助けたい

 

けど彼女は冒険者に優しくされた事などはない、同じファミリアとてそれは同じこと、信じても裏切られる事に慣れ過ぎた彼女には理解が出来ないのだ

 

「もう助けると思って一思いにお願いします、おもってたよりベル様は残酷です、死を待ち続けるのがどれほどに苦痛なのか分かってらっしゃらない!}

 

「分かるよ、僕もそうだったから、けど僕は神様に会って救われたんだ、だからリリルカさんだって救われていいはずだよ」

 

「リリには分かりません、その気がないなら失礼します!」

 

彼女はダンジョンを出るべく引き返していく、ベル君も彼女を追いかけると、待ち構えていた冒険者に捕まる事になった

 

「よぉ~ようやく合えたなアーデクックク」

 

容疑者の1人がリリルカを蹴り飛ばし、剣を突き付けて

 

「同じファミリアのよしみで、後ろから追いかけて来る奴から守ってやるから、全部よこせ、なぁ?」

 

リリがファミリアから逃げ出すための資金を嗅ぎ付けて来たハイエナが牙をむくベル君が追いつき、殴りかかろうとすると他のメンバーにベル君は取り押さえられてしまう、周りを警戒しないからだ

 

「やめろ!!リリから離れろ!!」

 

「おいおい威勢のいい兄ちゃんだな、アーデうまく騙してるみてーじゃねーか」

 

「ひっひひーなかなかいい武器持ってるじゃねーか、ヒエログリフの刻まれたヘファイストス製かアーデの狙いはコレか」

 

「はなせ!その武器を返せ!!」

 

ベル君は男達に殴られ蹴られるのを確認して俺が飛び出して一気にリリルカを取り押さえている男を突き刺す急所ではないが不意打ちだった事もあって綺麗に決まり吹き飛ばす事に成功、即座にベル君を押さえつけてる男へ向かい足めがけて一気に詰め寄り足を吹き飛ばすと男はわめき散らす

 

「ベル!最初に吹き飛ばした男を拘束しろ!」

 

俺に言われ武器を取り戻した後、言われた様に男を取り押さえる、おれも足を吹き飛ばした男を縛り上げてポーションで止血する

 

「まだ容疑者は3名居る油断するなよベル!」

 

「うん、分かった」

 

俺は縛り終わるとベル君へ添付魔法をかけると

 

「リリルカさん重要参考人として付いて来て貰います、拘束しなくても付いて来てくれますよね?」

 

「・・・はい」

 

2人以外は逃げたのか居なかったのか分からないが、ダンジョンを出るまで姿を現わす事はなく、そのままギルドへ連行した

 

ギルドは俺達が来る前から既に蜂の巣を突いた様な大騒ぎとなっており、俺達が来るとさらに騒ぎは大きくなった

 

ベル君と俺が、被害者のファミリアへ事情聴取へ行ったのが原因だったのだ、事細かに説明したことで、神の嘘を見抜くという御業の抜け道を聞かされた神達はごぞってギルドに問い合わせたのだ

 

俺達の前では体裁とかを考え、変に勘ぐられたくなかったのだ、神達は俺達が思ってた以上に子供達を愛していたのだ

 

その様子に俺もベルもなぜか他人の事なのに嬉しくて目に涙を溜めるのだった

 

その後、ソーマファミリアは解散、容疑者5名も捕縛され追及されすべてを話す事になり、極刑となった

 

リリルカ・アーデは、俺達の説得もあって保護観察付きでヘスティアファミリアにて監視する事に、神達も彼女の生い立ちには考えさせられる事があったのだろう

 

ヘスティア様は、俺達の代わりに彼女にどうやら罰を与えたようだ、内容までは知らないが、その内容が彼女にとってプラスになってるのだけは分かる、それが彼女の表情に現れていたから

 

 

 

「意外と早く片付きましたね、さすが冒険者ギルドっす」

 

エイナさんと全てが終わった後、その後どうなったのか聞くために訪れていたのだ

 

「まさか、お酒の為だけに集まったファミリアだったなんて思ってもみなかったわ」

 

「それもう酒じゃないっすよ、麻薬とか覚せい剤っていうんっすよ、それで酒の製造は永久に禁止になったんっすよね?」

 

「うん、当然と言えば当然だよね」

 

「禁止にしなかったら、もうひと騒ぎしてやる所っす」

 

「もうやめてよねホント、大変だったんだから」

 

 

 

 

こうして俺達のファミリアに新たなメンバーが加わる事となった

 

 

 

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