ヘスティアファミリアが最強になるのは間違ってるのだろうか   作:アンキルン

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レフィーア

朝早くからベル君は、昨日アイズ・ヴァレンシュタインから戦い方を1週間の期間教えて貰えるという約束を取り付けてた為、外へ駆け出していた

 

どうしてこうなったのかと言うと、アイズという女性はベル君を5階層にてミノタウルスから守ったのだが、これはロキファミリアのメンバーが取りこぼした敵の1匹だった

 

その後何度かチャンスを見つけてはベル君に接触したもののベル君が逃げて行ってしまうので、きちんと謝っておきたいと考えたアイスは相談をエイナさんとしているところへ、ベル君がそこに登場し、ようやくきちんとお互いに誤解を解くことに成功、その話の中でベル君が戦い方を教えてくれる人が居ない事を知ったアイズが戦い方を教えてあげると約束した為だったのだ

 

「なにか昨日から様子がおかしかったけど、こういう事だったんだ、にしたってあの兎君は所かまわずフラグ立てまくりやがってモゲロ!モゲてしまえ!」

 

少し離れた場所で、アイズとベル君が朝っぱらから訓練?らしきことをしているのを覗いてる俺は、ベル君にいいようのない怒りを覚えたが、あれってどういう訓練なんだろ?

 

「おっ!いい蹴りが入った!ナイス金髪娘!ざまーみろ色兎!ケッケッケ!」

 

「あのぉ~・・」

 

「よし!追い打ちだ!いけ!とどめをさしちまえ!!」

 

「すいません・・少しお尋ねしたいのですが・・」

 

屋根の上から観戦していると、下の方から女性の声が、なんだよ、今いい所なのにっと思いながら下を見ると、金髪エルフの少女が俺を見上げてるのに気が付き、彼女の居る場所まで飛び降りると

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「この辺りで剣姫、アイズ・バレンシュタインさんを見かけませんでしたか?」

 

「あ~もしかして金髪美女でロキファミリアの?」

 

「そうです、何処か知ってるんですか?」

 

ふむ・・もしかして、ベル君の相手の金髪娘やっぱアイズか~・・と思いながら、相手を見てロキファミリアの子が心配して見に来たと感づき

 

「知ってますけど、それがどうかしましたか?」

 

「本当ですか!それでどこにいるんでしょうか?」

 

「いまさっき屋根の上から見てたんですよ彼女達の訓練風景を、これがなかなか面白くってさ」

 

「その屋根の上から見えるんですか?」

 

「うん、相手がさっき気絶しちゃったから、今は動きがないかもだけど」

 

「相手って誰なんです?」

 

「色兎っす」

 

「そんな二つ名聞いた事無いんですけど・・」

 

「あ~それは今俺が付けたからですよ、色々な場所でフラグ立ててやがるから、そう俺に呼ばれる事になりそうなんっす」

 

「神様でもないのに二つ名つけるなんてすごいんですね、それで本来の二つ名は何かあるんですか?」

 

「本来の?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「なんか話がかみ合ってないっすね」

 

「そうですね、それで屋根の上に、どうやって上ったんですか?」

 

「あ~こっちからっす」

 

そう言って彼女を案内して先に上ってもらい、俺は手助けする事に、うん早起きするといいことある!これからも早起きしよっと!っと心に誓うのだった、ちなみに純白でした、たまらんとです!!!

 

「お!ちょうど再開したみたいっすね」

 

「え?あのちっさいの見えるんですか?」

 

「近眼っすか?」

 

「どうなんでしょ?凝らして見ればなんとか・・・アイズさんと・・あれは・・さっきの!!」

 

「相手の色兎となにかあったんです?」

 

「さっきぶつかった子なんです、その時にあの子にアイズさんの居場所聞いたのに、逃げ出したから怪しかったけど、うううううーーっ」

 

「さすが、色兎所かまわずかよ・・・」

 

「ありがとうございました、私行きますので!」

 

そう言ってぺこりと頭を下げた彼女は下へ降りようとするが、はわわわわ・・っとなり、俺が手を貸してあげどうにか下まで降りると

 

「俺はヘスティアファミリアのマフィっす、またどこかで」

 

「私はロキファミリアのレフィーヤ・ウィリディス、二つ名は千の妖精です」

 

「その二つ名って何かあると付けられるの?」

 

「あ~Lvが上がるごとに神々から頂けるんですよ」

 

「そう言うシステムだったんだ、教えて貰ってありがとうございます、俺も色兎もLv1なんで」

 

「だから話がかみ合わなかったんですね、それでは急ぎますのでこれで」

 

「はい頑張ってください!あの色兎の処遇はレフィーアさんに一任しますんで」

 

「はい!」

 

走り抜けていく彼女を見て、もうひと騒ぎあるかもと思いこっそり付いて行くことに、テヘヘ

 

レフィーアが訓練している近くまで来ると、あの色兎は立てなくなったのかアイズに肩を貸してもらいながら戻ってるようで、その姿を見ているレフィーアは面白いくらいにショックを受けている、レズなのかな?

 

などと思いながら様子を伺うと、レフィーアは遠くから見ても分かるくらいに黒い何かを出しながら肩を落としてトボトボ歩き出している、何この子ちょー面白いんですけど!

 

「あの2人に用事あるから合流するけど、レフィーアさん来る?」

 

「なっ!行くんですか?あの状態のあの状況なのにですか?!」

 

「いかないなら置いて行くけど、どうします?」

 

「いきます!付いて行かせてください!」

 

「おk~問い詰めるだけなので、俺が話し終わるまで話に入ってこないでくださいね」

 

「なるほど!それはいいと思いますよ!ぜひ色兎にガツンとお願いします!!」

 

そしてあの2人の行先を先回りして待ち構えると、色兎を抱えた2人が俺達を見つけて、アイズは眼を見開いた

 

「うちのベル君を鍛えて頂きありがとうございます、アイズ・バレンシュタイン様、あとは此方で引き取りますので」

 

「うん」

 

「それでお聞きしたいのですが、どういった経緯でベル君はアイス様に指導して頂けるという幸運に恵まれたのか教えて頂けないでしょうか?」

 

「この子が戦い方を教えてくれる人が居ないって言ってたから、教えてあげる事にしたの、私もこの子の成長の早さのヒミツに興味があったし」

 

「なるほど、アイズ様がベル君の才能を気に入って弟子にしたと解釈しますが、どうでしたか今日の訓練は?」

 

「どうやって教えていいのか昨日から考えてても分からなかったけど、戦うのがいいって思ったから戦ってた」

 

「さすが一流の方は凄いですね、一流の門下でも優秀な弟子を鍛える時にそうすると聞いた事があります、それを始めて教える事になるのに既に理解されてるとは」

 

「そうなの?」

 

「はい、それでお願いなのですが、ベル君が気絶している間のわずかな時間でも構いませんので、俺とレフィーアさん2人も参加させて頂けないでしょうか?」

 

「うん、いいよ」

 

「それとレフィーアさんは同門でしたよね?それでしたらベル君の訓練期間が終わった後にでもいいので時間がある時にレフィーアさんと2人きりで訓練する時間を作ってあげられませんか?」

 

「どうして君がレフィーアの事を気にするの?」

 

「彼女そうとう貴女に従事したそうでしたので、レフィーアさん次第ですが付き人にでもしてあげたらなと思いまして」

 

「レフィーアいいの?」

 

「はっはい!もちろんです付き人やらせてください!!」

 

俺は小声でレフィーアに(これくらいでいいか?)(ナイス!超ナーーイス!!!)

 

 

後日レフィーアからめちゃくちゃ感謝された、いい物を見させてもらったお礼などとは言えないが、彼女からのお礼を有難く受け取るのだった

 

 

翌日から3人でアイズさんの指導の下訓練をする事に

 

俺達2人はベル君が気絶している間見て貰う感じだ、初日同様ベル君は速攻で気絶するので結構な時間が使えるので不満はない

 

「並行詠唱の訓練をしたいのでビシバシお願いします!」

 

まずはレフィーアさんからだ、彼女Lv3らしく俺達より遥かに高みに居る魔導士らしく、火力だけで言えばファミリア屈指だそうだ

 

並行詠唱という動きながらでも詠唱を続けるという高等技術とのことで、俺も興味があり見学しているが即座に撃沈する

 

「よろしくおねがいします」

 

「うん」

 

俺は棍棒を用意して構える、槍じゃないのは貰ったばかりの槍を壊されたくないのと、万に一つでも傷を付けそうなのを嫌ったからだ

 

さっそく彼女の攻撃が来るのを武器で逸らすがキツイ、俺だけ強化魔法を使って衝撃緩和を武器に添付魔法を使っているのに、それでも衝撃が殺し切れない

 

それでも攻撃をそらして反撃するが、彼女の剣の方が早く、カウンターを食らいそうになるのをどうにか武器で受けるが真正面から受けた攻撃が衝撃緩和を突き破って来る

 

「くっ!」

 

「君は硬いね、本気だったのに吹き飛ばされないなんて」

 

「魔法ですよ強化魔法を使ってます、そうじゃなかったら、あの2人の仲間入りです」

 

「そう、いい魔法だね」

 

「それを突き破って来るなんて思いもしなかったです」

 

「どんどんいくね」

 

やはりそう何度も受け流させてはくれず、反撃の糸口を掴ませてくれない、なんなのこの化け物は!

 

剣の速度が速すぎて受け止めきれず、結局立ってはいられず撃沈・・くそう!!

 

「はぁはぁ・・つぎベル君頑張れよ」

 

「よく気絶しないで居られたね」

 

「はぁはぁ・・男の子のちっぽけな意地ってやつさ」

 

そのままベル君の番となり俺は気絶ししそうなのを堪えて戦いを見る事に、気絶するのがどれほど勿体ない事か戦ってきた俺は嫌と言うほど理解したからだ

 

「あ・目が覚めたレフィーアさん」

 

「あうう・・私どれくらい気絶してました?」

 

「俺がボコボコにされてる時間くらいかな」

 

「だんだん気絶するまでの時間短くなってません色兎さん」

 

「そりゃ毎回おなじなら訓練の必要ないでしょ?」

 

「そうなんだけど・・絶対に負けません!」

 

「期待してるっすよ、俺レフィーアさんの戦い方をみて勉強してるんですから」

 

「え?」

 

「え?だってLv3の魔法特化型っしょ?俺はオールラウンダーなんで前衛も後衛もやるんっすよ」

 

「そうなんですか?」

 

「そそ、うちってさ弱小少人数だから色々やれないといけないんっす、俺の使う魔法もそういう魔法だし」

 

「大変なんですね」

 

「そう大変なんですよ、オラリオ一の借金王ファミリアっすから」

 

「あははは・・いくらくらいなんです?」

 

「ざっと2億・・・あったかな」

 

「うっひゃ~ーーっ!よくやってられますね」

 

まぁ~返済したけどね、それは言わなくてもいいか、と思いながらしゃべりながらもベル君の戦闘から目を離さず凝視する

 

「終わったっすね、がんばってくださいレフィーアさん」

 

「はい!」

 

再びフェフィーアの番となり・・あっもう気絶した、もっと頑張れよ!!

 

気絶すると入れ替わるかのように俺がアイズさんに突っ込んでいく、足に力を溜めて一気に加速させ彼女めがけて突き刺す勢いで向かうが軽くかわされる

 

アイズさんが剣に力を入れるよりも早くサイドステップして距離を取るが、相手の追撃の方が早い、すかさず武器で攻撃をそらすが体制が崩される

 

「くっ!」

 

そのまま追い打ちが来るのを避ける為に相手の懐に素早く近づく、まさかここで距離を遠ざけるのではなく距離を詰めた事により、一瞬相手が硬直するも、さすがはアイズさん、すぐに切り返して攻撃を繰り出してくるが距離が無い事で威力の弱い攻撃だった為、今度は確実に受け流す事に成功し、距離をとる

 

「今のはいいと思う、君は視野も広いし思い切りもある、けど一か八かになる攻撃が致命傷になるとは考えないの?」

 

「距離が近ければ力を込めて攻撃できないというのは、さっき見学してて分かってたので、博打じゃないですよ」

 

「そうなんだ」

 

その一言だけ言うと彼女は向かって来るので、足に力を込めて自分も前に出る、剣筋は見えやしないなら、攻撃が来る瞬間より早い段階で来ると考えて動けばいい、相手は俺めがけて攻撃するなら的は分かってる分、今度は交わして今度こそカウンターで!

 

そう思ってた時期もありました、アイズは剣の速度を変化させていたのだ、当然タイミングを計っていた俺はまんまと引っかかり直撃を食らってしまう

 

「やられました、速度を変える攻撃がこんなにも効果があるとは、次変わりますね、立ってるのがやっとです」

 

「うん」

 

次にベル君の番だ、どうやら俺の戦闘を見ていたようで目に力が籠っている、何か掴んだのかな?と思いながら下がると、レフィーアさんも起きていたようで

 

「今度は早かったっすね」

 

「君だけ気絶してないなんてズルい!それに・・」

 

「魔法特化だししょうがないっすよ、俺オールラウンダーって言ってるけど、今は敵の攻撃を受ける役目のタンカーがメインでダンジョンに入ってるし、しぶとさが違います」

 

「そういえばマフィ君は魔法使わないの?」

 

「あ~俺の魔法は戦う前に使うから、添付魔法っていう強化魔法っす」

 

「それでアイスさんの攻撃を受け流しても吹き飛ばされないんだ、なんだかズルいですね」

 

「それよりも並行詠唱って何なんですか?2つの魔法を同時に詠唱するとかなんです?」

 

「移動とか攻撃しながら詠唱するんですよ」

 

「なるほど、それで攻撃をして貰ってるんですか」

 

「そうだよ」

 

「何かブツブツ言ってるのが詠唱だよね?あれって口で言わないといけないの?」

 

「そうに決まってるじゃないですか、喋らずに詠唱なんて無理ですよ」

 

「まぢ?」

 

「まぢ!」

 

俺は試しにレフィーアに脳内詠唱でフレイムオーラアディションを使う

 

「え??えーーーっ!」

 

「できるっしょ?今のは添付魔法フレイムオーラアディションっす」

 

「うっそぉ・・・」

 

「訓練終わったら、教えよっか?他の魔法でも出来るのか知りたいし」

 

「うんうん!」

 

 

 

アイズさんとの朝の訓練が終わり、俺達2人はダンジョンへ行って魔法の実験を行う事に

 

「それで上司か誰かにちゃんと弟子の面倒を見たいのでダンジョンへ行くって言ってきました?あとで怒られるの嫌っすよ」

 

「ちゃんと言ってきたから問題ないです、それで脳内詠唱でしたっけ?」

 

「まぁ~俺が勝手に言ってるだけだけど、そういう技術がないとは思わなかったよ」

 

「動きながらでさえ詠唱するのは難しいのに、頭の中だけでなんて普通は考えませんよ」

 

「右をみながら左を見るという感覚に近いのかな、同時に2つの事を考える事が多かったから俺は思いついて、すぐ出来たけど」

 

「なんなんですかそれは!同時にどうやって2つの事を考えるんです?」

 

「人には無意識とか癖とかってあるっしょ?頭で考えないで行動する事」

 

「うん」

 

「それって無意識で動きながら他の事も考えてるんだよ、それを意識してできる様になれば、並行詠唱だって脳内詠唱だって原理的に出来るはずなんだよ」

 

「だからそれをどうやるんですかーー!」

 

「そもそもさー、訓練で思ってたんだけど、なんでアイズさんに物理攻撃を仕掛けてるんですか?」

 

「だって並行詠唱は攻撃をしながら詠唱出来るというメリットがあるんですよ」

 

「ロキファミリアって全員で敵をタコ殴りして詠唱してぶっ放す感じのPTなの?そうだなー、例えばウチだと3人しかいないけど、それぞれに敵に合わせて細かく役割を決めてたりするんだけど、これも一般的じゃないの?」

 

「いえ、役割は有りますよ、攻撃を受ける人、詠唱をガードする人、近接攻撃する人とかって感じで」

 

「やっぱあるんじゃん、ならなんで詠唱する人が物理攻撃するの?意味なくない??」

 

「意味ならあります!こないだ一緒に戦った人はそうやってましたし、アレが出来ればもっと貢献できるはずなんです」

 

「言い方間違えたかな、詠唱してる時間は効果に比例して長く集中の必要な物、だからこそ詠唱を邪魔させない人が付くんだよね、じゃ~守られっぱなしでいいの?例えば守ってる人に合わせて位置を変更したりして、守られやすい環境を作るのが必要なんじゃ?」

 

「む~確かに・・」

 

「俺なら詠唱をガードしてくれる人を攻撃にまわして、自分は絶対攻撃を受けないで済む工夫をすれば火力は確実に上がるから、絶対回避をしつつ詠唱もする方法を選ぶかな」

 

「なるほど~一理ありますね」

 

「それと魔力って認識というか、こうやって体の一部分に集中させたりって出来ます?」

 

俺もやり始めて少ししか経ってないので細かいことは出来ないが、手に集中させる事は訳なく出来る

 

この技術を応用する事で、人探しがやりやすくなるのだ、あの粘着女神を追跡したのもこの技術の応用だったりする

 

「それが何の役に?」

 

「ステイタスに表示されない裏スキルって俺は呼んでるっすよ、これを応用すると索敵とか後ろからの攻撃とか察知したりも出来るっす」

 

「そんな事が出来て、どうやって索敵するのよ」

 

「水を静かな湖面をイメージしてみて、そこに魔力の滴を1滴たらすイメージをすると、引っ掛かりには波紋が乱れるでしょ?」

 

「乱れた場所に何かあるんだよ、あとは自分の体の薄皮1枚に魔力を張ると攻撃を探知しやすいっす、それが後ろからの攻撃でも」

 

「へぇ~裏スキル面白そうね、教えてくれるの?」

 

「どっちも結構俺は簡単にいけたんっすけど、いけそうっすか?これ両方できたら、アイズさん相当びっくりすると思うっすよ」

 

「うん!」

 

こうしてレフィーアさんの訓練メニューが決まり、俺も魔力操作の訓練をしながら、一緒に訓練を開始すると、どうやら裏スキルの概念が無かったのか中々にレフィーアは苦戦をする事に

 

「そろそろ戻らないと遅くなっちゃうっすよ」

 

「まだできてないもん!」

 

「はいはい・・怒られても俺のせいにだけはしないでくれっすよ」

 

そこから何時間か頑張るが、どうにも概念の違う魔力操作に四苦八苦する事になった

 

「このままだと朝練まで、そう時間がないけど、どうするんっすか?」

 

「行くに決まってるじゃない!」

 

「アイズさんとの訓練は作戦通り回避をしながら詠唱するという方向性でがんばっす」

 

「魔力操作が全然上手くいかないのに、ううう・・才能ないのかな私」

 

「なかったらLv3なんか行かないっしょ、それに概念の違う技術なんだし、しょうがないっすよ、もう間に合わないとアイズさんに申し訳ないから出るっすよ」

 

「また付き合ってくれる?」

 

「空いてる時ならいつでもいいっすよ、提案したの俺ですし」

 

「うう・・シャワー浴びてる時間あるかな?」

 

「ないと思うっすよ、粘り過ぎっす」

 

「匂うからって嫌われたらどうしよーーーっ!」

 

「しらんがな、このレズエロフ」

 

「レ・レズエロフですってーーっ!」

 

「君のあだ名っすレズエロフ、神様に提案しておこっと♪」

 

「殺す・・もしそんな二つ名になったら君を確実に殺すからーーっ!」

 

「ご心配かけてすいません!今出ますんで、後でごあいさつにうかがいますねーーーっ!」

 

俺はレフィーアに追いかけられながら、大声で覗いていた人に聞こえる様に大声を張り上げた

 

「何大声出してるのよ!!まてーーーっ!!」

 

「君の所の人じゃないのかよ!?覗いてたのは!」

 

レフィーアは立ち止まり

 

「え?」

 

「え?」

 

「どういう事よ、誰か覗いてたの??」

 

「何時間も前から居たっすよ、言ったじゃないっすか、魔力操作の応用で索敵が可能だって、もう忘れたんっすか?」

 

「なんで言わなかったのよ!誤解されたんじゃないの???」

 

「さぁ~」

 

「さ~じゃないわよ!どうしてくれるのよ!!!」

 

「俺は別に誤解されようが困る事はないし」

 

「誰だった?」

 

「ずっと見てたのは背の高い女性だったかな、最初は3人くらい居たけど、すぐに2人は帰ったみたい」

 

「リヴェリア様だきっと・・・」

 

「親かなにか?心配そうに見てたし」

 

「うう・・最初にいた2人は?」

 

「結構強い雰囲気だったぞ、剣姫ではなかったのは確かかな、性別までは分かんない、俺もこの技術を身に着けたの最近だし、さっきも訓練してる最中に反応があったから識別しようと訓練してたんっすよ」

 

「あううう・・絶対に誤解されてる気がする」

 

 

 

そのままダンジョンを出て、軽くつまみ食いをしながら集合場所へ向かい、再び訓練再開となった

 

結果は俺に関しては散々で、昨日よりも悪くなっている、徹夜明けなのもあって動きが鈍っていたからだ

 

対してレフィーアは成果が出ている、かわす事に重点を置いた事で、昨日よりも気絶するまでの時間が長くなっていた、魔力操作の練習も空いてる時間にやってるのを見ると彼女も必死なんだろうなと感じた

 

ベル君も着実に成果を出してきている、俺の動きを取り入れたりして、受け流しやカウンターを狙ってる場面が見られる様になった

 

ベル君との戦闘の合間に、アイズさんはベル君に

 

「聞いてもいい?どうして君はそんな早く強くなれるの?」

 

などと、この鬼のように強い天然少女は聞いて来るので、ベル君は

 

「僕は強くなんか・・ただ、その、どうしても追いつきたい人が居て、何が何でもたどり着きたい場所があるからだと思います」

 

それを聞いていたレフィーアも考えることが有ったようで、めらめら闘志を沸き立たせていた

 

朝の訓練も終わり、もどって休みたいので帰ろうとすると

 

「どこ行くのよ!来なさい!!」

 

「明日じゃダメなんっすか?結構眠いんっすけど」

 

「だーめ!誤解を解かないと大変な事になるんだからね!」

 

「俺関係ないもん、誤解されたって、むしろご褒美だし・・」

 

「いいから来なさい!!」

 

俺はうたたね状態のまま彼女に引きづられて行くのだった、解せぬ

 

 

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