黒歴典〜悶えながら頑張る人〜 作:ぬー(旧名:菊の花の様に)
「えーと、本当に知らないのか?」
そういえば、神様の容姿とか説明していなかったですね。
頭の毛根が全て死んでて、顎の毛根は未だ健在(だが、白い)
顔、体系ともに普通。
どうだ!!
「うん、全くもって意味が分からないし、これじゃあ毛根の部分しか印象に残らないよ」
「でもですよ、あなたそれ以外に何か特筆するべきところがありますか?」
「え、心の中読んでるのスルー?」
「あ、でも、強いて言うならBLEACHに出てきた一番体隊長の髭を短くして、雰囲気を優しくした人、と言えばいいでしょうかね?」
「容姿とかすぐ変えられるけどのぉ」
「……………………」
「どうした?」
「すいません。
もうこれ以上スルーしようとするのは、常識人の私には無理です。
ご説明を、ご説明をお願いします」
布団の上で土下座なんておかしいけれど、もう私はこれ以上の非日常に耐えられません。
「えーと、どこから?」
このおじいさんとは、話が合わないそうです。
「いや、だって儂は神だし、人間と話が合う方がおかしいのではないか?」
「しかも、厨二病も発症しているとは」
「あぁ、厨二病で思い出した」
え、なんでそこから話が変わるんですか?!
「お前さんの能力についてじゃ」
「え?」
それは、かなり気になりますね。
能力の説明ないに等しかったですから。
「お主のその能力『厨二な呪文を唱えると、それに見合ったナニカが発動する能力』は、その名の通り、厨二病な呪文を唱えると、ナニカが発動するのじゃ」
「えっと、例えば『闇の炎に抱かれて消えろ』とか言うと……」
ボッ
「うわっ、何だこれ?!」
「あー、燃え移るぞ、ほれ」
突如私の掌から出た
「えーと…………」
「ま、そんなもんじゃ、はっきり言ってそれチートじゃぞ。
制限はないし」
「えぇっ?!」
「あ、でも、詠唱に時間がかかるか…………
…………で、なんでそこで頭を押さえているのじゃ?」
「あ、いえ、持病みたいなものですから」
私は正気を取り戻すために
「でも、消える、とかの単語を入れたら、詠唱短くても大丈夫なんじゃないんですか?」
「いや、詠唱の長さによって発動するか否かは決まる。
ま、基準としては、5節以上が自然災害位だったらいける。
10節以上が、人に直接作用する事ができる。
架空の物の発現には20節以上。
一応じゃが、人の生き死に関わるのは50節以上。
消えろとか、時間を操るとかも同じじゃ」
「えーと、とりあえず整理しますが、私の能力は、厨二臭いセリフを言えば、其れ相応のナニカが発動し、威力、効力は詠唱の長さで決まり、一定以上の長さの詠唱になると、自然災害などが可能になるってことですか?」
「うん、その通りじゃ」
「え、でも、5節で自然災害は…………」
「でも、よく考えてみなさい。
5節しゃべるのをタラタラ待っているやつがいるか?」
「あー、いませんね」
「んー、じゃあ、いっちょ殺ってみるかい?」
「あ、はい、じゃあ少しだけ殺られましょうか」
「あれ?ここは誤字じゃないの?って聞くところなのに…………」
え、何を言ってるんですか?
「だって、殺られに行くんでしょう?」
「oh、覚悟している……」
すると、見知らぬ部屋にいた私はいつの間にか白い空間にいました。
「じゃ、まずここで練習」
アーチェリーの的が現れる。
「じゃあ、まずあれに当ててみようか。
あ、あと各節の最低文字数は10文字だから」
よし、じゃあ、やってみよう。
節を増やすために、
「轟き響け、そして滅ぼせ」
最初は敵の確定、
「我が眼前に現れし
何をするのかの確定、
「聖なる風が貴様らに迫る」
もう一つ、
「それはさながら龍の如く」
最後に、
「砕け、そして、チリも残るな」
「あ、適当に技名つけといて」
「あ、えっと、
「その名前はまずくないか?!」
知りませんね、そんな事。
私は今悶えたいんです、それもチリになりたいくらいに。
ゴォォォォォォ
え、竜巻?
たった5節で?
大きさは大体4階建ての建物と同じくらいでした。
あら、的が無残な事に…………
おかしくないか?そう問いただす前に、
「ヌォォォォ!!」
ガンガンガン
頭を地面に打ち付けます。
「どうしたんじゃ?!」
「いえ、私の精神が…………」
こうでもしないと自分を保っていられないんでね。
「そ、そうか…………」
途端、部屋が元に戻る。
「ま、能力の確認もできましたし、良かったです。
で、一つ聞いてもよろしいでしょうか?」
「いいぞ」
神様はリビングのソファに座りながら私の質問を促します。
「ちょくちょく俺の心の中読むのやめてもらえますか?!」
「めんどい」
「…………はぁ、分かりましたよ。
じゃあ、あなたの事をなんて呼べばいいんですか?」
「あ、それ関係で一つ。
お主の外見年齢を変える」
「え?」
どういうこと?そう言おうとしたら、
「もう変えた」
へ?
私は自分の手を見ます。
そこに見えたのは、若々しい少年の手。
「ほれ鏡」
神が手鏡を渡してきます。
そこに写ったのは、そこそこの美形かと思いきや、糸目のせいで怪しい中国人感がものすごいでている小学生の顔がありました。
「へ?!」
「あ、あと、儂はお主の親代わりじゃ。
両親は死んだことになっており、儂が引き取ったということになっておる」
鏡を見て唖然としている私をよそに神様はドンドン話を進めていきます。
「じゃ、そういう事で、今日はもう遅い、眠れ」
「え?!ちょっと、まだ聞きたい事がたくさんあ……る…………」
私は糸のきれた人形の様に、力が入らなくなり、意識は闇へと沈んで行きました。
儂は、眠らせた彼を布団に眠らせてから、作業に取り掛かる。
「まずは戸籍の入手からじゃな」
儂はこの世界の改変を行う。
まぁ、
prrrrrrr
『儂じゃ』
何もないところから携帯を取り出し、通話ボタンを押す。
『あ、先輩っすか?』
『あ、あぁ、儂じゃよ』
かけてきたのは儂が下界に降りる前に天界でとある仕事を任せた後輩の小僧だった。
『えっと、こっちも忙しいんで要件だけ伝えます。
あの少年は、何もありませんでした』
『というと、やっぱりか?』
『先輩の言っていたような事だけにはしたくないんですけど、とりあえず現時点では、先輩の言ったとおり、何もありませんでした』
『…………そうか』
儂は携帯の通話をきり、作業に取り掛かる。
ちなみに小僧には、一度この世界にきて貰って電話してもらっているので、忙しい様だがの。
「まぁ、
神がの、その言葉に苦笑いを浮かべながら、作業は終盤に差し掛かる。
「もし、存在に違和感を感じられたら厄介だからの、念入りにやっておくか」
儂は懸念のないように隅から隅まで調べたあと、寝た。
ま、儂この世界の神だから、面倒になったら、いろいろするだけじゃがな。
新たな人生の二頁、私は
2話です。
主人公の能力、どうだったでしょうか?
厨二フレーズ教えてくれるとありがたいです
よろしければご協力お願いします
次回『第三頁、儂の名前?』