黒歴典〜悶えながら頑張る人〜 作:ぬー(旧名:菊の花の様に)
「助けてよ!!神様!!」
帰宅1番に私の口から出てきたのは、そんな言葉でした。
「ん?なんじゃ?」
「いや、優雅に椅子に座りながら紅茶を飲んでいる場合じゃないから!!」
「いや、まぁ、いいじゃろう。
どれ頭を貸してみ」
「え、どういう事ですか?」
「儂は神じゃ、触れれば記憶なぞ読み取る事もたやすい」
「あ、そうですか、そうですよね、神でしたよねあなた」
私は背が縮んだため、かがむ事をせず、神様に歩み寄ります。
神様は私の頭に手を乗せて、数秒止まってから、手を話します。
「……おぉ、分かったぞ」
「へ?」
「いや、もう記憶の読み取りは終了したのじゃが?」
「あ、そうですか…………」
でも、一応回想です。
〜〜回想〜〜
「起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ」
「んっ、なんですか朝っぱらから」
私は伸びをしながら目覚めます。
そこには私を微振動によって起こした神様がいました。
正直に言って起きづらいです。
しかも、若干の怒りを感じます。
「で、なんですか?」
笑顔で私は問いかけると、神様は私の肩に手をおきました。
神様の行動を不審に思っていたら、
「学校へ、行け」
「へ?」
あれ、このセリフかなりの回数使っている気が、なんて思っていると、
「飯はもう用意してあるから、食べたらすぐ行くのじゃぞ」
「いや、制服は「もう着せた」転校届けは「世界改変した」学年は「6年」お金は「そんな概念儂には通じない」…………」
なんかこの人、神様なのをいい事にだらけきっている…………
「それともあれか?ニートになりた「いえ、私まで堕落する必要はありませんから」なにそれ、酷くないかの」
「いいえ、私は、常識人ですから」
私はそうしてテーブルに向かい、朝食を食べた後、学校に向かいました。
神様に「学校までの地図頭にインプットしてやろうか?」と言われたが、やっぱりなんか堕落しそうになるからやめました。
【教室前】
「えーと、じゃあ、今回は新しいお友達が来ます」
6ー2担任の木村先生(女性)がクラスの人にそう告げてから、私は先生の言葉と共に教室に入ります。
クラスの反応は、そこそこですね。
ま、大体の人が「何人?!」と驚いているでしょうが、私も驚いたのでおあいこですね。
私は教卓の隣に立つと、黒板に名前を書いて行きます。
「私の名前は、
「えー、御門君は、ご家庭の事情からこちらに引っ越して来ました。
えっと、私もよく分からないから、一時限目は質問タイムにしようか」
まぁ、こんなのが妥当ですかね。
質問の答えはいろいろ考えて来ましたから。
「じゃあ、質問ある人?!」
ハイハイハイハイ
手がぞろぞろと上がる。
何気にホラーですね。
「じゃあ、佐々木さん」
「あ、はい。
えっと、好きな物と嫌いな物を教えてください」
「えっと、私の好きな物は、平和、日常。
……あっ、この頃お茶にはまっていますね。
で、嫌いな物は、無駄にうるさい人、洋ナシですかね」
「え、あ、はい」
あ、やっぱり引いてしまいましたか。
すべて真実なんですけどね。
やっぱり私の考え方はおじさんくさいのでしょう。
なんか、友達減った気がしますね。
「じゃあ、次に質問したい人」
ハイハイ
あれ、一気に手をあげる人が半分に減りましたね。
「それじゃあ、岡田さん」
「はい。
御門君は特技とかありますか」
よし、これだ。
「あ、はい。
瞬間移動ができます」
シーン
一気に静かになる教室。
そんな中、岡田さんは恐る恐る私に確認をとります。
「えーと、真面目に?」
「えぇ、至極真面目に」
ニコッと微笑んでから、私は教室のドアの方を向き、
「じゃあ、これから私は教室の外に出るんで、私がこの教室のどこに瞬間移動したのか見破ってくださいね」
と言い、教室の外に出る。
ちなみに、瞬間移動は自然災害レベルだから、5節あればできる。
少し深呼吸してから、
前提条件の確定、
「誰にも気づかれる事なく」
ついでに、
「音もなく、視界に入る事もなく」
移動方法の確定、
「それはさながら影の如く」
移動時間の確定、
「一瞬より短き時間で」
最後に場所の確定、
「我が学び舎の、我の
「
すると、私の目の前の景色は真っ暗になりました。
「おりゃ」
ちなみに、詠唱は小さい声でやったから誰にも聞こえていません。
私は目の前に体重をかけます。
すると、案外簡単に開いてしまい、そこがどこなのかが分かります。
クラスの隅の掃除ロッカーでした。
「え、えぇっ〜〜〜〜!!」
1人が俺の存在に気づくとみんなは、私の方を一斉に向きます。
そして、ワーッと盛り上がりました。
「先生、瞬間移動したせいなのか、ちょっと気持ち悪いから、トイレ行きます」
私は、瞬間移動マジックのほとぼりが冷めないうちに、トイレに駆け込み、個室へ入りました。
「ヌォォォォ!!」
当然ながら
なんなんだよ!!それはさながら影の如くって!!
クラスと書いて聖域と読むとか馬鹿じゃないの!!
そんな反省会をしたあとに、教室に戻ります。
なんで、能力を使ったかって?
そりゃ、友達は大事だからに決まってんでしょう。
生前友達いませんでしたから。
友達作りに悶えるのも耐えますよ私。
ガラガラ
「ねぇねぇ、どうやってやったの?!」
「私にも教えて!!」
「くっそ、どうやってやったのか分かんねぇ!!」
なんか、すごい期待の目線がすごいんですけど。
やばい。
これ以上能力を使おう物なら、恥ずかし過ぎて死にそうになるか、
自重しなければ…………
そんなことを含め、めっちゃやばい。
誰が?
わ・た・し☆
…………これは誰も得しないですね。
「ってなことがあったんですよ」
フローリングの床に寝そべりながら、ため息交じりに言います。
「自業自得ww」
「いや、それでも」
「しかもついたあだ名が、
「本当に、それ聞いた時は肝が冷えましたよ」
「ま、頑張れ」
「せめて雑誌じゃなくて私を見て言って欲しいです」
私は、寝そべった体勢から、椅子に座って紅茶を飲みながら、雑誌を読んでいる神様に向かい、正座をして、
「あの「無理」早いですね」
「まぁ、儂心読めるからの」
無駄スペックな…………
「え〜、本当にダメなんですか?
瞬間移動能力の追加」
「無理、というかその能力で何回もできるじゃないのかの」
「これはこれ、それはそれですよ」
「ま、無理じゃ、諦めろ」
私は後ろに寝そべり、
「じゃあ、名前決めましょう」
「儂の名前?」
「そう、神様の名前。
ないと不便だし、神様って呼ぶのは面倒臭いです」
「じゃ、お主が決めろ」
「え?!いいんですか?!」
「おぉ、かまへんかまへん。
どうせ、お主以外に呼んでくれる人がいないからの」
「じゃ、御門……………………
どうですか?!中々いいと思いますが」
「まぁ、捻りが薄いが、良しとするか。
じゃ、儂もお主のことを三鷹と呼ぶぞ」
「えぇ、世神じいちゃん」
そう言われ、少し世神じいちゃんは、少し間を開けてから、
「おう、三鷹の坊主」
私の新たな人生の三頁、名前が決まりました。
題名に特に意味はありませんでしたね。
次回「第四頁、やっぱりね」