黒歴典〜悶えながら頑張る人〜 作:ぬー(旧名:菊の花の様に)
部活設立から3日。
特筆することはありません。
だけど、青い宝石みたいなのを10個見つけました。
最初世神じいちゃんにそれを見せたら、
「三鷹っ!!ぶっ!!そ、それwwww」
飲んでいる紅茶を吹き出しながら笑われました。
理由は教えてもらっていません。
一体これは何なんだろう、そう思いながら今は部室の机のロッカーにしまっています。
だけど、絶対これなんかありますよね。
だって、5個を超え始めた頃から世神じいちゃんに呆れられましたからね。
「なに、物探しの才能あるのかな?」
と言われながら。
そして、今日は一人お客さんがきました。
「えっと、失礼します」
それはなのはちゃんでした。
「あ、久しぶりですね」
私は御座から立ち上がり、お茶の準備を始めます。
「あ、適当にかけてていいですから」
「ありがとうございます」
そう言うと、なのはちゃんは前回と全く変わらない位置に座ります。
「それで、今日もお爺さんの声を聞いてここまで来たんですか?」
湯呑にお茶を注いで、なのはちゃんの前と私の前に置きます。
「あ、いえ、考え事していたらここに着いちゃって」
「そっか、ま、ゆっくりして行ってください」
ズズズ、と私はお茶を飲み、ほっこりしていると、
「えっと、御角先輩って、マジシャンって呼ばれているんですか?」
「ん?まぁ、そうだけど、それがどうかしたんですか?」
「いや、先輩は魔法とか信じるのかなって」
私はそんなことを言われて面食らってしまったが、
「いや、全くもって信じませんよ。
だって、魔法って私たちの習ってきた物理法則を全否定するものですからね」
いや、まったく持ってその通りです。
だって、私が使う能力なんか全世界に喧嘩売っているようなものですよ。
なら、使っている本人はなぜ信じていないのかというと、私は常識人だからです。
でも、ここで厨二セリフを言うのも一つの手でしたが、やっぱり私は常識人なので無理でした。
「はぁ、そうですか…………」
あれ?なんで落ち込むのでしょうか。
…………も、もしかして、
「ま、
「え?!本当ですか?!」
はぁ、やっぱりですか…………
鎌かけなきゃ良かったですね。
しかも、本人は気づいていない様子。
てか、リリカルなのはってファンタジーものだったんですか。
というか、それだったら私の能力バレたら大変じゃないですか?!
主にチート過ぎるという意味で、
「で、その友人ってどこにいるんですか?!」
「あ、えっと…………」
私はいきなり言い寄られたのと、自分の能力がバレたら危険と言うことで頭がいっぱいになってしまって、何も考えていませんでした。
「そ、その人はあまり人に会いたくないという人で、人に顔をなかなか見せないんですよ」
「そうですか…………」
ツインテールと共にしょんぼりとしたなのはちゃん。
あー、これが世神じいちゃんにバレたら色んな意味でヤバイですね。
特に女の子いじめてるように見えるところとか。
『あーあ、女の子いじめちゃった』
「!!」
私がいきなり立ち上がったせいでなのはちゃんが驚いてしまったが、そんなのに今はかまっている暇ではない。
この声は、世神じいちゃん?!
『よう、これはこの世界で念話、と言っての。
リンカーコアという臓器を持っているものが使える電話みたいなものじゃ』
私はやり方が分からず困惑するが、
『普通に話す感じでやれ』
と言われ、やってみると、
『えーと、もしもし?』
『ま、そんなもんじゃろ』
そう言って切れる念話。
私はため息をつきながら、座り直す。
「あの、どうかしたんですか?」
「いや、なんか胸騒ぎがしてね」
心配ないというように私は微笑み、お茶を一口飲む。
「ま、なのはちゃん。
前も言ったとおり、夢を持つことが一番だと思いますよ。
だって、その方が生きてるって感じがしますから」
「はぁ、夢ですか」
「私の場合は、夢っていうより目標なんですがね」
そして私は部室のドアに張ってある張り紙を指差す。
そこには、A4の紙にデカデカと、「KY部」と書いてある。
「この部活の方針は、『今日から弱い者を助ける』です」
ま、悶えながらですけどね、と心の中で付け加える。
「なのはちゃんも、夢……いや、その前に目標を作ってみてください。
それは、なのはちゃんの力になりますから」
なのはちゃんは私の言葉を聞くと、いきなり立ち上がり、一礼したあと、部室を去って行った。
「ふぅ、大丈夫かな?」
私はなのはちゃんがいなくなったのを確認すると肩の力をぬく。
そして、立ち上がり壁に近づき、
ドガァン
そのあと、
「あー、家に帰りたくないですね」
と、ソファに寝転がる。
私は特に変わらない部室を眺めた。
そして瞬きをしたら、
「へ?」
そこは愛する我が家だった。
「やぁ」
仰向けになるとそこには私のことを上から眺めている世神じいちゃん。
その顔は、眩しいくらいの笑顔だった。
「これは、世神じいちゃんが?」
「YES」
「おかしいよね」
「NO」
「で、ご用件は?」
すると、世神じいちゃんの眩しい笑顔は、一気にニヤニヤした悪どい笑みに変わり、
「後輩いじめた(笑)」
「やっぱりか…………」
「後輩いじめた(笑)」
「だから、違いますって」
「後輩いじめた(笑)」
最早、世神じいちゃんのこのニヤニヤ顔は止まらないのですか?!
全くもって、
「不幸じゃ〜〜〜〜」
「それ私のセリフ!!」
私は常々大変です。
私は、魔法少女になりました。
それは、ある日拾ったフェレットさんが、魔法使い?だったからです。
そして、そのフェレットさんに「魔法の才能がある」と言われて、渡された宝石を使ったら、なんと、私は魔法使いになりました。
そしてこの前、ジュエルシードが犬を取り込んだ怪物を倒しました。
だけど、私は心配になりました。
「本当にこのままでいいのかな」
と。
そんなことを思いながら歩いていると、ある部屋にたどり着きました。
そこを開けると、
「あ、久しぶりですね」
御角先輩がいました。
御角先輩は私が魔法少女になる前に知り合った先輩で、一回しか話してないけど、すごくいい先輩でした。
そして、私は先輩からすごいことを聞いちゃいました。
「なのはちゃんと同じく、魔法を使えることができる人なら知っていますがね」
その一言に私は希望を抱いてその人のことについて聞いて見ましたが、その人はあまり人前に出たがらない人でした。
折角、魔法を使えることについて聞いて見たいと思ったのに…………
だけど、そんな私に先輩は、
「なのはちゃんも、夢……いや、その前に目標を作ってみてください。
それは、なのはちゃんの力になりますから」
その言葉に私は決意した。
これからも、ユーノ君の手伝いを頑張ろう!!
「私の新たな人生の五頁、後輩いじめまし「世神じいちゃん、やめて!!」」
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私の新たな人生の五頁、なのはちゃんが魔法使いということを知りました。
次回「第六頁、密かな頑張り」