黒歴典〜悶えながら頑張る人〜 作:ぬー(旧名:菊の花の様に)
「ふぁぁ」
昨日の後輩いじめた(笑)弄りを乗り越えた私は、疲れ切ってしまい、すぐ寝てしまいました。
そして、普通に起きることができることに感謝しつつも、私は寝巻きから着替えます。
「おはようございます」
「そうか」
いつもと変わらない位置で紅茶を飲みながら雑誌を見ている世神じいちゃん。
挨拶にそうかって、と苦笑いしつつも、世神じいちゃんが用意した朝食を食べる。
登校する準備が終わり、ランドセルを取り、ドアの前で振り返り、
「いってきます」
「轢かれてこいよ〜」
「死にますって!!」
「そんときゃ生き返らせてやる」
「え?!できるんですか?!」
「できない」
「ドヤ顔で言うことじゃないですって!!」
そんな茶番をしたあと、私は家を後にします。
「おはよっ」
「おはよ〜」
「おっは〜」
私はかなり有名になってしまったため、生徒に会うたびに挨拶されます。
面倒臭いのですが、かなり嬉しいです。
だって、前世での友達は全然いなかったんですよ、そりゃ嬉しいに決まってるじゃないですか。
……まぁ、多すぎると言うのも酷なのですがね。
「それじゃ、授業をはじめますよ」
特にこれと言って変化のない教室、生徒、先生。
そして今日は2、3日に一度の憂鬱なことが起こります。
「この問題わかるかな〜?」
そこに書かれたのは、算数の応用問題。
私は40歳で死にました。
前世でした勉強なんぞうろ覚えでしかありません。
だから、結構真面目に授業は受けています。
だから分かります。
これ絶対分からないですよね!!
「うーん、少し難しかったかな?」
ちなみに、小学校では、教えるのが基本担任の木村先生(女性)が教えています。
そして、木村先生はみんなの顔を見渡すが、みんなは「当てないで」と顔に書いていて、木村先生は少し困っていましたが、
「じゃあ、御門君に頼もうかな」
オォー
起こるのは歓声。
その言葉に私は誰にも見えないようにため息をつき、黒板に向かいます。
木村先生は、私が答えれるかどうか、期待の眼差しで見てきます。
その間に私は考える
その内容は、
「我に真実を見せよ」
「眼前にありし問いの」
「
すると、視界に問いの答えが現れます。
そして俺はそれを見ながら答えをスラスラと記入します。
「せ、正解です」
先生は流石に私が答えられないだろうと高を括っていたらしいのですが、私が正解してしまうため、唖然としています。
オォー
再度起こる歓声。
そして私は平然としながら机へと戻り、疲れたという感じに机に突っ伏します。
「えぇー、じゃあ、この問題は……」
木村先生が先ほどの問題の解説を始めます。
だが、私は、机に突っ伏したまま顔を上げずに、解説を聞きます。
今顔は絶対に上げれません。
それは、私に新しい悶え方ができたからです。
それは、
声を限りなく潜めて泣く。
これは、かなり実用性があります。
でも、
大体、1節の詠唱で5秒です。
そして、さっきは2節だったので、およそ10秒です。
だから、顔を伏せて
まぁ、おかしいですよね。
急に授業中に泣いてるなんてね。
ある意味で有名人になっちゃいますよ。
でも、私は常識人なので、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「これで授業を終わります」
なんやかんやで、昼休みになりました。
ちなみにここ、私立聖祥大学付属小学校は、給食ではなく弁当なので、昼休みは仲良し同士でお昼を食べます。
だけど、私の周りには、
「御門君、お願い、両思い叶えて!!」
「御門、次の弟の試合勝てるようにしてくれ!!」
「御門、ロリコンになりたい!!」
「御門君、テストで良い点取らせて!!」
「まぁまぁ、待ってって」
私は、約一名のロリコンを無視して、ぞろぞろとやってくるみんなを手で制します。
私がこんな目にあってしまうのは、転校して数日たったある日のことでした。
私は、この小学校で最初にできた友人のバスケットのクラブチームの試合を見に行きました。
そして、私は何の事情も知らずに能力を使って手助けをしてしまいました。
でも、その試合は絶対に勝てないと言われていた試合でした。
それに気づいたのは後日で、それからは、無闇な能力の使用は自重しようと決めました。
だけど、奇跡ってあるんですね。
それからというものは、私が行く先々で奇跡と言われるようなことが起こりました。
そして案の定、私の元へ押し寄せる人が多くなってきました。
でも、奇跡は流石に日持ちしませんよね。
だから、この頃はかなり人数が減ってきて、来る人は本当に神頼みのつもりで来る人がほとんどです。
「みんな、まず場所と時間を教えてください。
時間がぶつかった場合は、話し合いで決めてくださいね」
私はそう言い、机の上にメモ帳を置いて、みんながメモ帳に記入している最中に、密集地帯から抜け出し、違う席で弁当を一人で食べます。
ちなみにこの弁当は、世神じいちゃんの無駄スペックの産物です。
「ここ、良いか?」
そこにやってくる少年。
この少年は私が一番最初に他人に能力を使った人物。
そう、能力の使用は自重しようと決めた日に見に行った友人です。
名前は、
成績優秀……とは言えないが、バスケ少年で、バスケのクラブチームに入っています。
まぁ、転校してから最初にできた友人ということで、かなり仲良くしついます。
突然ですが、彼はモテモテです。
だけど、彼女は一人もいないそうです。
不思議に思った私は、本の出来心で彼の本心を見てしまいました。
そこで見た彼の本心は…………
『な、なんで御門といると胸が高鳴るんだ?!』
でした。
私は一瞬引いてしまいました。
そして、もう一度、後日彼の本心を見ました。
すると、
『や、やっぱり、この高鳴りは恋なのか?!』
以来、私は人の本心は見ていません。
で、何が言いたいのかというと、
TA☆SU☆KE☆TE
他のクラスメイトには、彼が手を回していて、なんか見守る状態になっています。
つまり、クラス容認の不順
そこで、私は密かに計画を立てています。
でも、
(な、なんで効かないんですか?!)
私は自分に存在感を薄める魔法をかけています。
対象は彼のみにですが。
……だけど、ことごとく、ことごとく、彼は私の姿を見つけてくるんですよっ!!
そこで、私は世神じいちゃんに相談したら、
「愛の力に特典なんぞないも同然」
と言われました。
この先、彼の人生が心配です。
まぁ、最終的には記憶消そうと思っているんですが…………
なぜでしょう、効く気がしません。
「私は、私はどうすればっ!!」
「どうした御門?頭押さえて?」
私の新たな人生の六頁、新たな悶え方と、歪んだ愛を見つけました。
和人君…………
どう使えば良いのか分からない…………
次回「第七頁、あー、そういうことですか」