ぬら孫じゃないの!?   作:パズゥ〜

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お久しぶりです。
ちょっとプロットの見直しをしていて投稿が遅れてしまいました。


第13話 蛇と狐

どうも、鯉影です。

体調も回復し、新たに奴良組に入った澪は首無や毛倡妓と同じ僕の側近ということになった。

 

最初のうちは僕を襲撃した犯人のうちの一人として、周りに避けられていたけど、爺様や父様、そして僕が事情を説明すると段々とわだかまりも無くなっていった。今では、奴良組のみんなとも仲良くやっている。

 

特に、母様にお祖母様が澪を可愛がっていて、何でも「女の子が欲しかった」とか言って澪を着せ替え人形みたいな感じで楽しそうにしている。澪も最初は困惑していたけど、2人とも純粋に可愛がってくれていることが分かり、実の家族みたいな感じになっている。

 

まあ、実際父様達が澪を養子として迎える話もあったんだけど、澪自身が断っていた。「鯉影様のもとでお仕えできればそれで十分」なんだとか。

 

そして今は、つっくんの親の宝船に乗せてもらい、葛葉お姉ちゃんがいる京へ向かっている。

葛葉お姉ちゃんとは月に二回のペースで文通をしている。最近は襲われたりしてなかなか手紙を書く時間が無くて出せなかったんだけどね…

 

 

今回は、僕が襲われたため心配だから顔を見せて欲しいという紅葉祖母様の願いと前に葛葉お姉ちゃんと約束した京にまた遊びに来るということの二つがあり、京へ来ることになった。

 

あとは、僕自身鬼童丸さんと約束した剣術を教えてもらうというのもある。このことは、家族ときっちりと話をした。どうも、父様は僕がもう少し大きくなってから、妖か人かを選ばせたかったみたい。僕が迷いなく父様の跡を継いで妖怪と人を守りたいことを伝えたら渋々ながら了承してくれた。流石に、まだ幼いということで無理をしない約束で剣術の修行を許可してくれた。

 

ちなみに、今回の旅は、お祖母様と母様に僕、護衛で牛鬼に僕の側近三人を含めて計7人で向かっている。

本当は爺様と父様も参加するはずだったけど、鉄鼠の一件がまだ片付いていないらしく今回は江戸に残っている。そのこともあるのか幹部である牛鬼を護衛として派遣しているみたい。

 

 

 

 

 

「若、今向かっている京には若のお祖母様と叔母様がいらしているとか」

 

「うん。正確には義理なんだけどね。それに葛葉お姉ちゃんは澪とそんなに年が変わらないから叔母って感じがしないんだよね…」

 

実際、叔母って呼ぶとメッチャ怒るしね…

 

「そうなのですか…私としましてはあの羽衣狐様にお会いするというのが緊張しますね…」

 

「二人とも優しいからそんなに緊張しなくても大丈夫だよ!!取って食われたりするわけじゃないから」

 

「…はい」

 

うーん…やっぱり他からしたら京の大妖怪羽衣狐の名前はインパクトが強いのかな?

確かに、部下の人に指示を出している紅葉祖母様は出来る女!!って感じで威厳に満ち溢れているけど、家族だけなら子供と孫にデレデレな感じで親しみやすい印象なんだけどね…

 

そのあとは澪と取り留めの無い会話をしていると牛鬼がやって来て直に京に着くと言われた。

約一年ぶりの京だ!!

紅葉祖母様達もそうだけど酒吞ちゃんに茨木ちゃんは元気かな?

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

「珱姫様、乙女様に鯉影様よくぞいらっしゃいました」

 

京に着くと鬼童丸さんが出迎えてくれました。

この前来た時もそうだったけど何か、すべて鬼童丸さんがやっていないか?

 

「出迎えご苦労様です鬼童丸。忙しいのに申し訳ありません」

 

「いえ、私もこうして息抜きになりますのでお気になさらず …母上や茨木と一緒にいるより全然辛くないですし

 

「…? 無理をしてはいけませんよ?それとこれを渡しておきますね。鯉伴から鬼童丸あなたに胃薬を届けてほしいと言われました。なんでも、これを飲んで頑張って欲しいという事です」

 

「おぉ…これは珱姫様お手製の胃薬!!大変助かります…鯉伴すまない…お前のおかげで頑張れる…」

 

鬼童丸さんはお祖母様から胃薬を貰うと感動したように体を震わせている。

…大丈夫だろうか?鬼童丸さん真面目で優秀だから、仕事も多く振られるだろうし、あの鬼たちがからかってくるわけだから、ストレスがヤバそうだな…

ちなみに、お祖母様は治療院で鬼童丸さんが言ったように能力を使った治療以外で薬の販売もしている。

なんでも、能力ばかりに頼っていると体に耐性がついてしまい良くないそうで、うちの組の薬師一派と一緒に薬の開発をしている。その中でも胃薬はとてもよく効くらしく、妖怪や人間の間で有名になっている。

 

そんな、苦労が後を絶たない鬼童丸さんに連れられて紅葉祖母様のところに向かいます。

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

「おお!!よく来たの珱姫に乙女、そして鯉影!!」

 

案内された部屋で紅葉祖母様が嬉しそうに迎えてくれた。

 

「襲われたと聞いたときは肝が冷えたぞ。とにかく無事でよかったのじゃ!!」

 

僕の近くに来て抱き着きながら紅葉祖母様は心配そうな声で言ってきた。

9本ある尻尾が心情を表すように激しく揺れているっていうか勢い良すぎて扇風機みたいに風がすごいんだけど!!

 

「ちょっと!紅葉祖母様!尻尾!!風がすごいよ!!」

 

「! すまぬすまぬ!尾の制御が出来ておらなんだ…」

 

反省するようにシュンとしている姿はとても可愛くて千年以上を生きる妖怪には見えないな…

 

「さて、後ろにいるのは鯉影の護衛と牛鬼よな?」

 

紅葉祖母様が僕たちの後ろにいる護衛に目線を振るとまず最初に挨拶をしたのは牛鬼だった。

 

「お久しゅうございます。羽衣狐様。牛鬼にございます」

 

「久しいのう…あの梅若丸がこんなに立派になるとはのう…これからも奴良組のために頼むぞ」

 

「はっ!!ありがとうございます。これからも精進いたします!!」

 

やっぱり、牛鬼は紅葉祖母様と面識はあったみたい。

牛鬼の生前の名前である梅若丸まで知っているんだから生前からの知り合いかな?

牛鬼は奴良組の中では最年長らしいから、千年生きている紅葉祖母様が知っていても不思議じゃないよね。

 

「フフ…相変わらずの真面目じゃのう。ぬらりひょん様にも言われておると思うが、もう少し気楽にするとよいぞ?」

 

「いや…まあ…そこは性分と言いますか…」

 

「ん?」

 

「…努力いたします」

 

反論しようとした牛鬼だったけど紅葉祖母様の無言の笑顔の前では成す術が無かったようです…紅葉祖母様すげぇ!!

 

「そして、そこの三人は文に書いてあった鯉影の護衛かえ?」

 

紅葉祖母様は次に僕の側近に声をかけた。

 

「はっ!お初にお目にかかります。奴良鯉影様の側近を任されております。首無と申します」

 

「毛倡妓と申します」

 

「み、澪と申します」

 

「うむ。妾のことは知っておると思うが、京妖怪を束ねておる羽衣狐で名を奴良紅葉を言う。よろしく頼むぞ?」

 

「「「はっ!!」」」

 

そんな感じで、僕の側近との挨拶は終了した。澪はやっぱり緊張した感じだったけど首無と毛倡妓はそこまで緊張はしてなかったかな?

 

そのあとは、近況報告をしたり、爺様に渡された手紙を渡したりした。

爺様からの手紙を読んだ紅葉祖母様は神妙な面持ちで何度も手紙を読み返していた。

流石に、その姿から手紙には良くないことや重大な事が書かれているだろうと察せられる。

 

「紅葉祖母様?大丈夫?」

 

「…ん…すまないのう鯉影。本当はもっとお主たちと話したいのだが、急用が出来てしまったため妾は席を外させてもらう。後のことは鬼童丸に任せてある。お主たちは長旅で疲れていよう?部屋に案内させるのでゆっくりすると良い。では、夕餉で会おうぞ」

 

そう言って、紅葉祖母様は足早に部屋を出て行ってしまった。

大丈夫かな…おそらく、鉄鼠の事について書かれていたとは思うんだけど…

紅葉祖母様が動かないといけないことがあったのか?

 

僕がさっきのことについて考えている内に外から鬼童丸さんが入ってきて、それぞれ僕たちを部屋に案内してくれた。

ちなみにというか、案の定、澪は僕と一緒の部屋がいいと言ってきた。

 

「私は若の護衛です!!常に何が起きても対処できるようにそばにいなくては!!」

 

「そうは言っても…同じ部屋だと一緒に寝る事になるんだよ?澪はいやでしょ?」

 

「いいえ!!むしろご褒美です!!」

 

えぇ…なんかこの娘キャラが変わってない!?

クールな感じだったはずなんだけど、今は残念な感じになってる…

そんな感情をのせて視線を向けると流石に澪も冷静になったのか

 

「…冗談です。確かに、ご一緒しても私は嫌ではありません。むしろ、色々お世話をしてあげれますので、嬉しい限りなのです。…それに、前回のことがあっても私が若の盾になれるように近くにいたいのです」

 

「澪…」

 

澪はまだ、僕を無意識とはいえ傷つけてしまったことを後悔しているらしく、未だに自身の事を僕を守る盾程度にしか考えていない。これでは、本当の意味で澪が自由になったとは言えない。父様や母様もそのことが分かっているらしく、澪のやりたいようにさせつつ、自分を大事にするように言っているんだけど、こればかりは簡単にいかないよね…

 

「これは、私がしたいことなんです!若お願いします」

 

そんなこと言われちゃ、ダメって言えないじゃないか…

 

「わかった。澪は僕と一緒の部屋にしてもらえるように鬼童丸さんに言ってくるよ」

 

「!!ありがとうございます!!」

 

「じゃあ、鬼童丸さんを探してくるから澪は先に部屋に行ってて?」

 

「はい!お待ちしておりますね」

 

そして、僕はそのことを鬼童丸さんに伝えに行ったんだけど、「なるほど…鯉影様も血は争えないのでありますな…」という意味深な事を言ってきた。血って何!!そして、そんなにニヤニヤしないで!?

しまいには、「若いって言うのは良いですな…」って言って遠い目をしていた。…もういいや、説明するのがめんどくさい…

 

 

そう言えば誰か忘れているような…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで、京に来たのに私のところには挨拶しに来ないのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです。葛葉お姉ちゃんです…すっかり忘れていました…

 

鬼童丸さんから許可をもらった後は、部屋に戻り澪と一緒にダラダラしていたんだよね。

そしたら、廊下からものすごい勢いでこちらに向かってくる足音がした。ちょうどその足音は僕らの部屋の前で止まり、勢いよく襖が開いたと思ったら、葛葉お姉ちゃんが入って来て、先ほどのことになった。

 

「鯉影?約束したわよね?遊びに来るって?」

 

「いや、だからこうして来たんだけd」

 

「なら!!何で私のところに来ないわけ?」

 

「若!!危ないです!!」

 

ズンズン足音を鳴らして葛葉お姉ちゃんが迫ってきます。

葛葉お姉ちゃんのあまりの形相で一緒にいた澪は刺客が襲ってきたと思ったのか、僕の前に出てきて僕を守ろうとしてくる。

 

「何よこの娘?邪魔する気?」

 

「そちらこそ若に何をするつもりか!!」

 

お互いににらみ合って一触即発な感じになっているって!!

ヤバいぞ!?二人とも「畏」を出すつもりか!?周りの妖力が上がってきてる!!

 

「私は鯉影と話をしているの!!よそ者は邪魔をしないで!!」

 

「いいえ…話をするだけなのにそのような形相はしません!!側近として、鯉影様のモノとして若に近づけさせるわけにはいかない!!」

 

「鯉影のモノって…鯉影!!あんたこの娘に何させてんのよ!!」

 

「?何がおかしい。私は心も体も鯉影様のモノ。この身この体は鯉影様のためにある!!」

 

「変態!!」

 

ちょっと!!

澪!!何葛葉お姉ちゃんに誤解を生むようなこと言ってんの!?

葛葉お姉ちゃんもそう簡単に信じないでよ!?

 

「ちょっと待って!!葛葉お姉ちゃんに澪!!」

 

「「何(ですか)よ?」」

 

「お互いに誤解しているようだから!!澪。この人が葛葉お姉ちゃんで僕の義理の叔母にあたる人だよ」

 

「…そうでしたか。若が文のやり取りをしている方だったとは…」

 

「そして、葛葉お姉ちゃん。この娘は澪。僕の側近で護衛として一緒の部屋にいたんだよ」

 

「…なるほどね。護衛ならそんなこと言ってもしょうがないかな…?」

 

「ほらほら、2人とも誤解が解けたわけだし仲良くね?仲良く!」

 

出来ればこの空気から逃げ出したいんだけど、原因は不本意ながら僕なわけであるし、とっとと何とかしないと!!

 

「申し訳ありませんでした。葛葉様。鯉影様の()()()とは全く気付きませんでした。私は鯉影様に何があっても大丈夫なように一緒の部屋で京に滞在する間はいるように許可を頂き、身の世話をしています澪と申します。」

 

「…!そうね、私も早とちりして申し訳なかったわ。鯉影が女の子を連れてくるなんておかしいと思ったのよね?護衛だったならしょうがないわね…私は奴良葛葉よ。鯉影とは一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりした中よ?()()()()()

 

ちょっと!?

なんで険悪な感じなのですか!!

それに、葛葉お姉ちゃんは澪に何を言ってるの!?

た、たしかにこの前来たときは一緒にお風呂に入ったり、同じ布団で寝たけどそれは家族みんなでじゃないか!

澪も葛葉お姉ちゃんも誤解を生むようなことを言うのやめてぇ!!!!

 

「そういえば、鯉影の護衛なのだから強いのでしょう?ちょうど私、体を動かしたかったのよ。お手合わせ願えないかしら?」

 

「…そうですね。私も日課の鍛錬をまだしていなかったのでお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

「「フフフ…」」

 

コワイ…怖すぎる!

なんか見えない火花がほとばしっているんだけど!?

 

「鯉影には審判にでもなってもらいましょうか?どちらが強いか判定してもらうね?」

 

「ええ、それはいい考えですね。鯉影様よろしくお願いします」

 

「ちょっ!?えっ?あの…拒否権は?」

 

「「無い(です)わ!!」」

 

 

 

 

こうして、2人にドナドナ状態で中庭に連れていかれます。

どうしてこうなった…

 

 

 




読了ありがとうございました。

先週にロッキンに行ってきました。
いや~めっちゃ暑かったけど色々な有名なアーティストさんのライブが見れて大満足でした!!ワルキューレ可愛かったな〜
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