ぬら孫じゃないの!?   作:パズゥ〜

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大変お待たせしました!!
とりあえず、1話出来たので投稿します。
前回の投稿時にもの凄くお気に入り数やUAが伸びててビックリしました。
気楽に書いているので内容がグダってしまうかもしれませんが、そこは御勘弁を!!
ついでに、牛鬼ファンの方すまない…


第20話 京の現状

「…まさか、京に来て早々に二条城に来るとわな…」

 

無駄に高い天井を眺めながらワシはため息を吐く

 

「ええやない。ぬらちゃん元々狐ちゃんに会いにくるつもりやったんやろ?手間が省けたやないか。そうやろ牛鬼?」

 

「…はっ…」

 

シレッと悪気れなく言ってくる酒吞童子(元凶)を軽く睨み、ワシは考える。現在の京の状況は酒呑童子に道すがら軽く説明された。

しかし、牛鬼からの報告とあまり変わらなく、肝心の羽衣狐に関しては全く説明されなかった。しかも、二条城は雰囲気が張り詰めていて、いかにも戦中といった感じじゃ。もしや、羽衣狐に何か起こったのか?

 

というか、牛鬼よ…お主どうしたんじゃ?顔色も悪いし、酒呑童子と全く目を合わせねぇじゃねぇか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

「…お待たせ致した。現在、代理でこの二条城を預かっている鬼童丸と申す」

 

「…驚いたな。いきなり京妖怪の幹部の鬼童丸。あんたが出てくるなんて…」

 

広間に通され、酒呑童子に牛鬼と一緒に待つこと半刻、現れたのは京妖怪でも大物中の大物、鬼童丸。羽衣狐の実質的な右腕と言われ、その強さも半妖にも関わらず、剣技だけなら京妖怪一と言われている。

 

「まずは、我が母が迷惑をかけてしまい申し訳ない…」

 

「まぁ…驚いたが被害はないから気にしなくて良い」

 

「有難い。実力は羽衣狐様と同等なのだが、いかせんこのような性格ゆえ毎度毎度、手を焼かされるのだ…」

 

鬼童丸は、よほど困っているのか疲れた様子でため息をついている。

…よく見るとうっすら目元に隈が出来てねぇか?

 

「ちょーとした悪戯やないか?大目に見てぇな?」

 

「このような時にされましたら、皆が困ります……むぅ?」

 

鬼童丸は、酒吞童子とやり取りをしていたが突然牛鬼の方を見て、何かを確認するように見つめる。

 

「…もしや、捩眼山(ねじれめやま)の牛鬼殿か?久しいな…」

 

「…鬼童丸殿、久しいですな。…昔は大変色々とお世話になりました…」

 

んん?何じゃ?牛鬼よ…酒吞童子の時といい、今の鬼童丸といい、何でそんなに挙動不審なんじゃ?

 

「牛鬼、さっきからどうした?いつものお前らしないぞ?」

 

「そ、総大将…いや…」

 

ハッキリしねぇな…

どうしたんじゃ?

 

「なぁ〜に、牛鬼には大昔うちらが少し世話しとってなぁ…」

 

「昔?ってことは、梅若丸の時か?」

 

「何や、ぬらちゃんは牛鬼本人から昔のことはある程度聞いたんやな?」

 

「ああ、妖怪となるまでの事やなった後の事もな」

 

妖怪牛鬼。

かつては人間であり、梅若丸と名の公家の子であった。

幼い時から寺に預けられたが、その異才ぶりに周囲から孤立し、母を妖怪牛鬼に食われ、それを機に妖怪に墜ち、自身が牛鬼となる。

というのが、ワシが知っている牛鬼の過去じゃ。あとは、その経験から妖怪を憎み、ワシと出会うまで荒れに荒れまくっていたとしか聞いておらぬな…

 

 

 

 

 

「『我が征くは修羅の道…何人にも止められぬ…』」

 

「グッ!!!!???」

 

ハッ?

 

「『理想を抱いて溺死しろ!!』」

 

「ガハッ!!」

 

何だ…??修羅??溺死?

 

「『闇の炎に抱かれて消えろ!!』って感じやったと思うやけど?」

 

「ゴフッ!!!!!!!!?????」

 

「牛鬼ぃーーーーーー!!!」

 

「…………(ピクピク)」

 

「おい!!しっかりしろ牛鬼!!何が起きた!?」

 

「そ、総大将…俺はもう、ダメみたいだ…カハッ!!」

 

バタッ!!

 

おいおい…何で牛鬼がいきなり吐血して、倒れるんだぁ!?

脈は……あるな。

冷静な牛鬼がこれほど取り乱すとは…

あの言葉は何かの呪文になっていたのか?

 

「…何かしたのか酒吞童子?」

 

ワシは、一連のやり取りを見て、ニヤニヤしておる酒吞童子を睨みながら聞く。

 

「いやいや、うちは悪う無いんよ?…そもそもあの言葉は牛鬼自身が昔言っていた言葉やしなぁ?」

 

あ?

牛鬼が言ってただと?

 

「梅若丸から牛鬼になってすぐにうちらが狐ちゃんの依頼で会いに行ったんよ。先代の牛鬼は妖に人間と見境なしに襲っていたから、その先代が倒した次代の牛鬼が同じようだったなら、うちらが倒さなあかんからなぁ…」

 

「しかし、当時の牛鬼殿は妖怪にはそれ相応の恨みや憎しみはあったが、人間には対しては襲うことは無く、むしろ助けていたりしていた。我々に対しては羽衣狐様という名前が大きかったのか、会談する機会もあり、妖怪の社会や生活について教えたりしたのだ」

 

「せや、当時から才気溢れておったんやけど、ちょーと多感な時期やったのか、言動がおかしくなっておってな?周りには『捩眼山の黒き鬼神』なんて呼ばせていたなぁw」

 

…おいおい。牛鬼よそれって…

 

「つまり、黒歴史なんよ♡」

 

「……あーーーなるほどな…」

 

会えば、そのことを言われると分かっていたから大人しかったのか…

 

「ぐぅ…総大将…」

 

何とか持ち直したのか倒れていた牛鬼が起きてきた。

 

「大丈夫か牛鬼?」

 

「えぇ…何とか大丈夫そうです…」

 

まあ、昔の痛い思い出なんざ暴露されちゃワシもキツイものがあるしな…

…ワシは大丈夫じゃろうな?

…暴露される黒歴史は無いと思う…な。

 

「って!ちょっと待たんか牛鬼!!」

 

「む?いかがされたのです総大将?」

 

「いやいや!?「いかがされたのです?」じゃねぇよ!!何、しれっと腹出して脇差抜いてんだ!!」

 

「?…何か問題でも?」

 

今の会話の流れから明らかに可笑しいじゃろう!!

牛鬼の奴、極々普通の流れみたいな感じで上半身を脱ぎやがった。

 

「何、人の前で切腹しようとしてんだと言ってるんだ!!ワシは!!」

 

とりあえず、物騒な脇差を取り上げようとするが、牛鬼の奴が虚ろな目でそれを阻止しようとしてきやがる!?

 

「離して下され!?総大将!!あの時の事を話されてしまえば、私の今まで築き上げた印象が!!!」

 

「既にワシの中での印象は最悪じゃから安心しろ!?」

 

「何と!?…ならば、汚名を背負ってまで生き恥は曝せませぬ!!!」

 

ちょっ!?なんて馬鹿力してやがる!?

ええい!!何でこんな面倒くさいことになったんじゃ!!

 

「酒吞童子に鬼童丸も手伝ってくれ!!そっちが蒔いた種なんだからな!!」

 

ワシ一人だと抑えるのは不可能と思い、酒吞童子(元凶)にその息子に援軍を求めた。

 

「えぇ…今おもろいところやないの?」

 

「母上…あなたが原因なのですから、責任を持ってください…」

 

鬼童丸が羽交い締めで牛鬼を拘束し、ワシと酒吞童子とで無力化を図る。

 

「いい加減、落ち着かれよ牛鬼殿」

 

「鬼童丸殿、放して下され!!あぁ…総大将、脇差を返してくだされ!!」

 

「錯乱しすぎじゃ!!目を覚まさんかい!!」

 

「そうですぞ『黒き鬼神(笑)』殿…プッ」

 

ちょっと待て!!鬼童丸余計なk

 

「そういえば、『闇の炎に抱かれて消えろ』ってどういう意味なん?教えて欲しいわ…」

 

 

 

 

 

 

 

「酒吞!!!煽るなぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

「…ハァハァ。お騒がせして申し訳ない…取り乱しました…」

 

あれから、約二刻かかってようやく元に戻った牛鬼。

 

「あー久しぶりに笑ったわ。楽しかったなぁ…」

 

満面の笑みの酒吞。

テメェは後で殴る…

 

「…これが、愉悦…」

 

何か違う扉を開こうとしている鬼童丸。

何でかわからんが、愉悦はお前じゃねぇだろ…

 

 

 

「ゴホン!!色々ありましたが、話を戻させていただく。…ぬらりひょん殿」

 

「何じゃ?」

 

「我々、京妖怪に協力をして欲しい」

 

ほぉ…いきなりぶっこんで来たな。

 

「…とりあえず、色々聞きたいことがあるが、まずなぜワシらなんじゃ?それこそ、ワシらより大きく強い組なんぞ、掃いて捨てるほどとは言わねぇが沢山いるじゃろうが」

 

いきなり、酒吞に絡まれ二条城に連れられてきて、協力してほしいなんていくらなんでも怪しいと思うだろ。

 

「…信用に足りるとお見受けしたからでは?」

 

「胡散臭い!確かに、京妖怪から協力してほしいって言うのは光栄な事だが、ワシも組を率いている身じゃ。危ない橋は渡りたくないものだ」

 

「京や日ノ本の妖のためと言っても?」

 

「余計に胡散臭い…しかも、現状についての話も無いままじゃ。信用ならねえよ…」

 

何も知らないままこき使われるのはごめんだからな!!

いかにも納得いかないと言ったような顔で鬼童丸を睨みつけていると、横から酒吞のため息が聞こえてきた。

 

「鬼童丸…ええんちゃう?今のやり取りでも、ぬらちゃんはうちら、しいては京に害する者やないとわかると思うやけど?」

 

「…そうですな。今までのような欲や野望がある者ならば、我々が協力を仰げば二つ返事で返してくるのが殆どでしたし…」

 

「なんじゃ?ワシらの他にもこんなことやっておったのか?」

 

「気分を害されたのでしたらお詫びを、ぬらりひょん殿。我々は今、早急に味方を集めなければならないのです」

 

「早急にって言っている割にこんな事するなんてな…面倒臭くないか?」

 

「誰が敵で誰が味方かわからない以上、こうする他無いのです。もちろん、心を読める妖怪を奥に待機させている故、邪な事を考えている妖怪はすぐにわかります」

 

「なるほどな…今までワシらは二条城の城門を入った時から試されていたわけか…」

 

「重ねて申し訳ない…貴殿らは野心などは持ち合わせていないようだ…」

 

心外じゃな…一応、魑魅魍魎の主になりたいと思っているが、今回はワシらは知らずに観光に来ただけじゃし…

 

「とりあえず、現状を話せ。協力する、しない関係なくまずはそこからじゃ」

 

「承知した。これからの事は他言無用でお願いする」

 

「あぁ、分かってるさ」

 

「約一週間前、我らはいつも通り仕事をしていた。もちろん羽衣狐様もだ…しかし、仕事が終わり、途中町へ遊びに行かれた羽衣狐様が一向に帰ってこないという問題が発生した。」

 

「何?だから、二条城に羽衣狐がいない訳か?」

 

「いや、ちょくちょく遊びに行かれ帰って来なく我々を困らせることはあったため、またいつもの事かと皆思っていた。しかし、今までで最長の三日も帰って来なく、我々も少しおかしいを思ってきた矢先に、ある噂が妖怪の中で流れ始めた…」

 

「噂?」

 

 

 

 

 

 

 

「生き肝を集めて、神を呼ぶというものだ」

 

 




読了ありがとうございました。

いやー色々悩んでいたら一か月以上空いてしまいました…
何が難しいかって、あれですよね。モチベーションの維持!!

とにかくこれからも頑張っていきます!!
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