ぬら孫じゃないの!?   作:パズゥ〜

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初めて感想を頂きました。
大変モチベーションが上がりました!

これからも頑張りたいです。


第7話 鯉影江戸に帰るってよ!!

どうも、鯉影です!

色々な出会いがあった京旅行も明日帰ることとなります。

最後というとこで、紅葉祖母様が盛大な宴会を開催してくれました。

 

そして、どこからか私が「畏」について学んでいると聞きつけたのか、それぞれの「畏」を私の前で披露してくれる隠し芸大会ならぬ「畏」披露会なるものになってしまいました。もちろん、攻撃的な「畏」は禁止です。

 

 

 

「1番!雪女の雪麗いくわよ?『呪いの吹雪 雪化粧』!!」

 

披露会の1番を飾ったのは雪麗さん。氷の塊を作り、破壊します。キラキラと氷の結晶が舞い綺麗です。

 

「2番!!鬼童丸いざ参るぞぉ!『羅城門』!!」

 

続いては、鬼童丸さん。原作でも見た巨大な門「羅城門」を召喚しました。召喚した羅城門から小鬼たちが花びらをまいています。この小鬼たちめっちゃ可愛くないか!!三投身のデフォった姿で周りの人もほっこりしています。

っていうか、鬼童丸さんいつもと違くない?何かテンションが高いというか…

 

「いかがでしょうか鯉影様?………ヒック」

 

ちょっ!?酔ってるの鬼童丸さん!!

この旅行中よく父様と飲んでいるところを見かけていたから弱そうな感じがしなかったんだけど…

 

ん?鬼童丸さんの近くに酒瓶が落ちてる。

なになに?妖迷酒(ようめいしゅ)「しゅてん」?…もしかしなくても、これって…

 

「酒吞ちゃんの?」

 

「なんや?呼んだか鯉影ちゃん?」

 

いつもいいタイミングで来るね酒吞ちゃん…

酒吞ちゃんはいつものきわどい着物を着ていて、両手に大量の酒瓶を抱えていた。

 

「この妖迷酒って酒吞ちゃんが持って来てくれたの?」

 

「そうや。うちの組は酒蔵を持っていてな?そこで酒を造っているんや。今回のこれはそこで作った出来の良い酒の中でも特に良い物を皆に振舞ったんや」

 

「じゃあ、鬼童丸さんも?」

 

「せや、あの子なかなか息抜きが上手でないからなぁ。ちょーと飲ませたんや」

 

なるほど、ならしょうがないよね?何せ酒の名がつく酒大好きな大妖怪自らが作ったんならどんな妖怪でも酔わせちゃいそうだね…

酒吞ちゃんすげぇ~

 

「できれば、鯉影ちゃんにも飲んで欲しいんやけど、飲ませたらぬらちゃんと狐ちゃんが怖いからな。もう少し大きくなったらにするわ」

 

ええ、そうしてください。酒吞ちゃんの酒を飲んだ妖怪たち明らかにテンションが振り切っているんですけど!?なんかヤバい物入ってない?飲めや歌えやの大騒ぎになってしまったよ!!

…いや、いつも通りか。大騒ぎは。

 

「それにしても、すごいなぁ…花火を見てるみたいやね?」

 

酒吞ちゃんが言っているように誰が誰のかわからないくらいに色々な「畏」を発動しているよ…披露会も最初の5組目ぐらいしかまともに披露してないな…二条城吹き飛ばないよね?

 

 

なんてことを考えていると私と酒吞ちゃんのところに鬼童丸さんがおぼつかない足取りで来ました。

あれ?心なしか目が座ってらっしゃるような…

 

「母上…ここにおられましたか。」

 

「鬼童丸?どないしたんや?」

 

「…正座」

 

「はい?」

 

「正座!!」

 

流石の酒吞ちゃんでも鬼童丸さんのいつもとは違う雰囲気にびっくりしたのか言われるがまま正座をしてしまいました。

 

「母上!今日という今日は京鬼組合(きょうおにくみあい)の組長としての自覚をして頂けるように懇切丁寧にお話しをしたいと思います。良いですかな?」

 

鬼童丸さん…言葉上では確認しているようですが事実上それは脅しではないですかね?

酒吞ちゃんもヤバいと思ったのか少し焦ったように

 

「い、いやな?鬼童丸。あんたはん自覚無いと思うんやけど、相当酔いが回っているさかい、今日ははよう寝とき?な?」

 

「母上?」

 

「な、なんや?」

 

 

 

「いつから発言を私は許可しましたかな?」

 

 

 

「っっ!! ごめんなさい…」

 

「よろしい…」

 

あの酒吞ちゃんが素直に謝っただと!?鬼童丸さんヤバいな…

でも、酔ったとしても鬼童丸さんは鬼童丸さんらしく、威厳が足らないだとかしっかりと組の見本となるような仕事をして欲しいなどと本当に組や母親のことを思っていることが言葉の節々から伝わってくるようで酒吞ちゃんも

 

「堪忍してなぁ」

 

とだいぶ効いているみたいです。

 

「何をしているんだ?」

 

すると、私のところに茨木童子こと茨木ちゃんが来ました。今までの経緯を説明してあげると

 

「キャハハハ!!ざまぁないな酒吞よ!!」

 

あー茨木ちゃんそれはあかんで…

 

「ちょうどいい!!茨木貴様も正座だ!!」

 

「な!?」

 

ほら、言わんこっちゃない。何で火中の栗を拾いに行くかなぁあの人は…

 

「母上だけでも大変なのに、貴様がいるせいで要らん二次災害が起こる!!無銭飲食に器物破損や建造物破壊などの賠償金で我らの組の金が飛ぶようになくなるわ!!」

 

「ええい!吾は鬼だぞ!組、組うるさいわ!好き勝手やって何が悪い!」

 

「ほう?ならば組から出している貴様の菓子代を今後一切出さなくて良いのだな?組に縛られたくないのであろう?」

 

「なんだと貴様はよりにもよって吾からお菓子を取り上げるだと!?血も涙もない鬼か!!」

 

「無論、半妖だが鬼だ!!」

 

「ぐぬぬぬぬ…」

 

「うち、もうええんちゃうん?」

 

なんだかんだ仲良しですね3人とも。

巻き込まれたくないので鬼童丸さんに断りを入れてからその場を離れます。酒吞ちゃんと茨木ちゃんには離れていくときに助けて!!的な感じの表情をしていましたが、ごめんなさい。鯉影3歳出来ることはありません。

 

 

◇◆◇◆

 

鬼童丸さんたちと別れてから爺様が私を呼んでいると牛鬼さんが探しに来たくれました。牛鬼さんについていった先に爺様と紅葉祖母様。そして、見知らぬ男の人がいました。

 

「爺様」

 

「おお、鯉影来たか。紹介しようこ奴は土御門泰忠(つちみかどやすただ)じゃ」

 

「初めまして土御門家元22代目当主土御門泰忠と言います。君がぬらりひょんの孫の鯉影君ですね?よろしく」

 

「奴良鯉影です。よろしくお願いします」

 

土御門家って言えばラスボスの安倍晴明を祖とする陰陽師じゃないですか!!

でも、原作では土御門ではなくて御門院(ごかどいん)じゃなかったっけ?

 

「こ奴はな、ワシと珱姫そして紅葉が昔世話になっての?ちょうど京に来ていると聞いたから招待したんじゃ!」

 

「まぁあの時は僕たち土御門家も大変お世話になりましたからお互い様ですよ。しかし、使いの者としてろくろ首はやめてください。孫が怖がっていましたから…」

 

「ほう!お主にも孫が出来たのか!」

 

「えぇ…時の流れは早いですね。いつまでも変わらない君が羨ましいですよ…」

 

泰忠さんはため息をつきながら羨ましそうに爺様を見ていました。しかし、爺様も爺様でお祖母様の方へ目線を向けて泰忠さんと同じような目を向けていました。

 

「お前様…」

 

「あぁ」

 

紅葉祖母様も同じような悲しい顔をしながら爺様の手を握っています。

 

(妖怪と人間は同じ時間を共に過ごせない…)

 

どんなに長生きでもこの時代は50歳生きられれば良い方で妖怪の爺様からしたらほんのわずかな時間でしかないんだよね…

原作のように寂しそうにお祖母様の仏壇に手を合わせている爺様なんか見たくないな…

何か方法はないかな?

 

「…い。…えい。鯉影!」

 

「っ!ど、どうしたの爺様?」

 

「どうしたはこっちのが言いたいわ!突然黙ってしまったからびっくりしたぞ?」

 

「ごめんなさい」

 

「まあ、何でもないなら良いんじゃ。泰忠なのだがな、ワシが使っていてお主の父に譲った祢々切丸の生みの親なのじゃ」

 

え!この世界では花開院家ではなく土御門家が祢々切丸を作ったの!

じゃあ、肝心の花開院家は?御門院家は?

 

「ねえ爺様?」

 

「ん?何じゃ」

 

「陰陽師の家で花開院と御門院って言う人たちっている?」

 

「花開院に御門院じゃと?…ワシは知らんな。泰忠はどうじゃ?お主なら同業者の家くらいわかるじゃろ?」

 

「う~ん、知りませんね。少なくとも京の周辺ではそのような陰陽師の家はないですね」

 

 

はあ!?

花開院家と御門院がないの!!ぬら孫の世界で陰陽師と言えば有名な二家なのに?

いよいよここがぬら孫か怪しくなってきたような。

このままだと原作知識が役に立つかどうかも怪しいな…

いや、今のところほとんど役に立ってないけども。

 

もう少し、これは探りを入れた方が良いのかもしれないね。

なら、ここは、祖父の昔話を聞きたい孫って感じで過去に爺様たちに何があったのか教えてもらおう!

 

「ねえ!爺様と泰忠さんの思い出話が聞きたいな!!」

 

「ぬぅ、ワシたちの過去の話が知りたいと?」

 

「うん!」

 

いつもなら、自慢するように話してくれる過去の話も今回は迷っているのかなかなかいい返事がもらえません。

くっ!ならダメ押しでこれでどうだ!!

 

「爺様お願い…ダメ?」

 

「グッ!?」

 

フハハハハハ!!どうだ上目づかいからのONEGAIわ!!

これでダメなら…

 

「ダメじゃ」

 

なん・・・だと・・・!?

 

「この話はちと今の鯉影には難しいのとややこしいから、もう少し大きくなってからじゃな」

 

難しいというのはわかるけど、ややこしいってどういう事だろう?

 

 

 

 

 

この後、泰忠さんが帰るまで粘ってみたが爺様は大きくなったら教えるの一点張りでした。

しかし、流石にかわいそうだと思ったのか

 

「九尾の狐退治じゃ」

 

とだけ教えてくれました。

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

一夜明けて、来た時と同じように宝船さんに乗って江戸に向かいます。

昨日は、年上の余裕を見せたかったのか葛葉お姉ちゃんはそっけない態度をとっていましたが、いざ帰る段階になると泣き出してしまいました。

 

「私も一緒に江戸に行く!!」

 

と言い出しましたが流石に紅葉祖母様が許可しなかったため、また今度遊びに行くことと、文のやり取りをすることを約束し、納得してもらいました。

 

「これじゃどっちが年上かわからねぇな!!」

 

と爺様に笑われ不貞腐れていましたが、今度は泣かずに爺様の脛を蹴っていました。

流石、葛葉お姉ちゃんです!!

 

「さて!!それじゃあ野郎ども江戸に帰るぜ!!」

 

「おおおおおっ!!!」

 

父様の合図で宝船さんが浮上します。長かったようで短かった京旅行もこれで終わりです。

 

(色々気になることが出来たな…)

 

昨日、爺様が言った「九尾の狐退治」について全く意味が分かりませんが、今までのぬら孫の原作に無い展開や家族関係がこの件について分かれば、何か重要な事を知ることが出来ると本能的に何となく感じました。

 

 

 




読了ありがとうございました。

最近、奴良鯉伴のことをインターネットで調べたところ公式設定なのか分かりませんが、鯉伴の誕生年が1604年って書いてあったんですよね。
いくらなんでも、設定に無理があるんじゃないかと思うんですよね?
原作の京過去篇では珱姫が豊臣秀頼の側室として(建前ですが)大坂城に連れていかれました。淀殿が徳川と戦を臭わせるような発言から、大坂の陣の直前だと仮定すると、1614年くらい。なので、少なくても鯉伴誕生は1614年くらいでないと辻褄が合わないんですよね・・・



最後にちょっとした伏線を入れてみました。無理やりすぎたかな?
ちなみに、意外とこの伏線は重要な部分となりますが当分回収することはありません。
今回登場した土御門泰忠はオリジナルキャラです。


次回は、江戸での日常編となります。
お楽しみ~
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