ぬら孫じゃないの!?   作:パズゥ〜

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今回は、江戸の話をする前に京妖怪側から見た鯉影についての話です。
ちょっと強引だった京旅行の話を補完する感じです。


閑話 京観光side京妖怪

~奴良紅葉~

 

妾の愛おしい夫であるぬらりひょん様が近く、妾が治めているこの京の都に生まれた孫の鯉影を連れて来ると先ほど文が届いた。

 

 

奴良鯉影。

妾とぬらりひょん様との実の孫ではないが、妾自身早く会いたいと思っておった。義理の息子の鯉伴に嫁の乙女も妾の子のように可愛がってきたが、やはり「孫」は違う。

実際会ったことは今まで一度もないが、孫バカになると妾の冷静な部分が告げておる。これでも、狐の妖では最高位にいる妾じゃから、勘はよく当たるのじゃ。

しかし、いきなりの顔がだらしない感じになってしまっては、威厳が無くなってしまう!ここは、冷静でおしとやかな祖母という印象を持ってもらいたいのう?狐じゃが猫を被るのは得意じゃし、妾の素を知っているぬらりひょん様たちは口止めすれば問題なかろう。

 

そうと決まれば、まずは盛大な迎えの準備をしなくては!!

葛葉にも父親が来ることを伝えなくてはな。

とりあえず、準備は鬼童丸に任せれば大丈夫じゃろう!

 

 

◇◆◇◆

 

 

何じゃ!!あの可愛い生物は!!!

孫は特に可愛いとは知っておったし、冷静に対応しようとしたのじゃが無理じゃ!!

 

あの、乙女の美しい顔立ちに似た顔。鯉伴に似た髪。そして、妾の愛しのぬらりひょん様にどことなく似ている姿かたち。可愛くないはずがないじゃろぉ!!!!!

 

あれで男の子なのじゃから不思議じゃ。女子であれば傾国の美女に成れたものを…

 

我が娘の葛葉とのモフり合い?(あとで鯉影に聞いたが)はまるで天国の様じゃった…乙女から揃いの着物を作ろうと提案されたのがまるでお告げのように妾の中に入って来たのじゃ!!

これは妾がしなくてはいけない事。絶対に日の本一の着物を作り、2人に着せようと誓うのじゃった。

 

 

 

~奴良葛葉~

 

お母さまからお父様が京にやってくると言われた。

私自身お父様とは久しぶりの再会なのでとてもうれしい。それと聞いたところ、お父様は3歳になった孫、そして、珱姫義母様や鯉伴にぃと乙女ねぇと一緒に来るらしく、今まで会ったことのない義理の甥?姪?(お母さまに聞いたところ「会ってからのお楽しみじゃ!!」と言われたため)と会うのが楽しみです!!

 

ちなみにじいはお母さまに歓迎の準備を任されたのか、朝から忙しそうに仕事をしていた。

あっ茨木がまたさぼってる…

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

何!!何なの!?あの可愛い生物は!!!

男の子って本人は言っていたけどあの可愛さは無いわ~!!

 

夕餉が出来たからお母さまから呼んでくるように言われて鯉影を呼びに来たけど、思っていたよりも可愛いくて抱きしめていたら、鯉影の方から私のしっぽを触って来た!!

ちょっと!?繊細な所なんだからっ、っ!!って何か妙に撫でるのが上手いような…

 

 

あ、危なかった…もう少しで鯉影に骨抜きにされるところだったわ!

あの歳であの技術とは…鯉影恐ろしい子!!

今のままでは私がお姉ちゃんとしての威厳が無いように思われてしまうからしっかりとしなくてわ!!

 

 

◇◆◇◆

 

 

今日は京の都を鯉影に案内することになった。

ここで、年上らしいとこを見せなくちゃ!!

 

じいの案内の元、京の有名な観光地を訪れている。しかし、鯉影は本当に3歳?

よく街中で見かける子供はあんなに落ち着いていないように思うんだけどな…

神社仏閣の話をされて黙って聞いているはずがないと思うよね?

見た目は私の方が身長は大きいけど中身はもしかしたら鯉影の方が大人ではないかと思っちゃう…

 

 

昼食をはさんだら、鯉影がお父様たちに何かお土産でも買っていこうと言ってきたので、私も賛成をした。出来る女は心配りも出来ないとね!!ってやっぱり3歳児に見えないな…

そんな心配り出来るかな?あの歳で?

 

鯉影と一緒にお土産屋さんで何が良いのか色々と探していたんでけど、途中でじいも鯉影もいなくなってしまった。

 

もう!二人ともどこに行っちゃったの?

 

じいはともかく鯉影はまだ小さいので、そんなに遠くには言っていないと思うんだけど…っていた!!

向かい側の店に向かって歩いている!

鯉影を追いかけて行き、まずはいなくなったことを怒った。いくら大人びていても、3歳児なんだから私がしっかりとしていないとね!!そして、なぜ突然いなくなったのかを聞くと、じいが慌ててこの茶屋に行ってしまったため、気になってしまい追いかけたらしい。確かに、あのじいが慌てていたら気になるだろう。

鯉影にあの女の子は誰?と言われじいと言い争っている女の子を見ると、…あっ茨木だ…

なるほど、じいが慌てるわけだ。確か、今日は茨木、仕事のはずなのだけど…

じいお疲れ様…

 

 

そうこうしている内に、案の定、酒吞も来たみたい。

京鬼組合大丈夫かなぁ~こんなのばっかりなの?

すると、鯉影には見えない角度で何かじいと目配せをしている。何かしているわね?

 

「そうやなぁ、鬼童丸。いくら今は治安がいいからと言うても短時間とはいえ、子供2人だけにするんわいただけないなぁ?」

 

「その通りです母上。いささか気を抜いておりました。このこと関してはいかなる処罰でも覚悟も」

 

何か酒吞とじいが白々しい芝居を始めたわね…

酒吞はともかく、じいは演技が下手くそじゃない?ほぼ棒読みだし…

そんなんじゃ、いくら鯉影でも

 

「ちょっと待って!!」

 

えっ!?信じちゃってる!?何か、大人っぽいところもあれば年相応な所もあるみたいね。

酒吞は鯉影とのやり取りで鯉影をかなり気に入ってしまってみたい。

 

鯉影可哀想に…

 

 

◇◆◇◆

 

 

今日は鯉影たちが帰る日。

昨日の送別会は鯉影と会ったら泣いちゃいそうだから、別に寂しくないって感じで少し冷たく接してしまったから、少し顔を合わせづらい。黙っていたら、鯉影の方から声をかけてきた。

 

「葛葉お姉ちゃんまたね! 楽しかったよ!!」

 

そう言われちゃったら泣いちゃうじゃない!!

そのあとは、泣き出してしまって、しまいには一緒に江戸に行くと言ってしまった。

当然、お母さまはダメと言われた。私自身まだ、完璧に「畏」を使えていないからお母さまとしてもそんな状態では一人娘を出すことは出来ないんだと思う。

鯉影の私を見る目がまるで子供を見る目のように優しい眼差しになっていたことに少しイラっとしたので、今度遊びに行くことと、文のやり取りをすることを約束させた!

 

見てなさいよ鯉影!

今度会うときには立派な妖になってびっくりさせてやるんだから!!

 

 

 

 

~酒吞童子~

 

 

いつものように、仕事をさぼって遊びに行こうとしている茨木を見つけ、うちも一緒に京の町を散策している時やった。

 

「貴様!また仕事を抜け出したな!」

 

「なっ!?鬼童丸か!びっくりさせるでないわ!吾は休憩中だ!」

 

「休憩しかしていないだろ!貴様は!!」

 

先に茶屋に行った茨木のところへ行こうと思った矢先に、何や聞きなれた声が聞こえたなぁ

鬼童丸かいな。あの子はうちの子とは思えんくらいに真面目やからね。大方、茨木がさぼっているところを見つけてしまったんやろな?

 

茨木を助けに行った先でまさか、ぬらちゃんの孫に会うと思わなかったわ。しかし、おもろそうやから鬼童丸に合図して話を合わせてもらったんやけど、あの子、見た目と中身が一致しないなぁ?

子供っぽいところは確かにあるんやけど、うちと鬼童丸の話を聞いて即座に鬼童丸の立場を理解しつつ、お互いが納得する方法を見つけたんやで?齢三つでそんなん出来るわけがないやん。それに、鯉影ちゃん無自覚かもしれんけどな…

ええで…何やおもろいもの見つけたなぁ!!

 

これが、ぬらちゃんの孫でなければすぐに骨の髄までうちのもんにするんやけどな、流石にぬらちゃんに狐ちゃんを敵にするんは楽しそうやけど、遠慮しときたいな。鯉影ちゃんに見えないように笑っていたら、鬼童丸が薄気味悪いものを見たような顔をしてた。何や?鬼童丸?「…お守りしなくてわ!!」やて?大丈夫や今はまだそんなことせえへんよ…今はなぁ…

 

 

 

 




読了ありがとうございました。

無事?酒吞童子にロックオンされた鯉影でしたw

次回は、本当に江戸の日常編になります。
それではお楽しみに~!!
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