ぬら孫じゃないの!? 作:パズゥ〜
皆さん熱中症には気を付けましょう!!
はい、どうも鯉影です。
京から江戸に戻ってきて数日経ちました。京での刺激的な日々とは違い、まったりと過ごしています。
ここで近況報告をしますと、京への移動で活躍した宝船さんが私のことを気に入ってくれたため自身の分霊?的なものを私に寄越してくれました。なんでも、人を乗せられるもの(特に船)にその分霊を憑依させればその憑依したものを介して動かせることが出来るそうです。試しに、大きめの風呂敷に憑依してもらい、気分はアラジンの空飛ぶじゅうたんをしようと思ったのですが、ダメでした…
あれは無理だよ…座った所が沈んでいって包装されたみたいになったからね!
完全に空飛ぶお届け物状態だよ!!
なので、今は分霊自体もまだ意思疎通が出来ないほど付喪神としての霊格が低いため、そこまで大きな物に憑依させることが出来ないので、成長待ちかな?何はともあれ初めての下僕なので大切にしなきゃ!!と意気込んでいます。
また、「畏」の修行というか血の覚醒ですが、相変わらず試行錯誤してます。
江戸に帰ってきてすぐに、父様や母様そして爺様の「畏」を見せてもらいました。
父様と爺様は原作で知っていたのですが、直で見るのは全く違いました。
今回は「畏れ」の第一段階の
やっぱり、父様と爺様では同じ『明鏡止水』も全然違います。
父様のは、しっかりと見ていれば徐々に知覚出来なくなっていくことがわかりますが、爺様のは違います。
爺様のはどんなに意識してしっかりと見ていても何時いなくなったのか全く分からないんですね!!
気づいたらあれ?って感じで発動しているんですね!!
父様曰はく、ぬらりひょんの血の濃さが影響しているらしく、やはり本家本元の『明鏡止水』と比べると「畏」の威力と質が些か落ちてしまうみたいです。
そして、原作では全く描かれなかった母様、山吹乙女の「畏」も見せてもらいました。
その名通り山吹の花を周りに咲かせ、その花を見て「綺麗」や「美しい」と思った人を幻術にかけるというものでした。
父様も母様も人を騙すことに特化した「畏」でお似合いの夫婦だなぁ~って思いました。
リア充め!!
そんなことがあったのですが、今私は、雪麗さんに背負われています。
…はい。風邪を絶賛ひいております。
どうも、京ではしゃぎ過ぎたのか今になって風邪にかかってしまいました。
そして、タイミングが悪いことに、現在、父様は江戸に出没している妖怪の討伐に向かっているためいません。その討伐にうちの組の医療部門の薬師一派も一緒に向かってしまったため奴良組には私を治療する妖怪はいません。
かといって人間の医者に診てもらうというわけにもいけないんですよね…
江戸では医者は薬師と呼ばれ、主に脈をとり、薬を処方するとい漢方医学がほとんどなんですよね。これだと人間の血が四分の一しかない私に効くのか怪しいですし、何より薬師が信用ならないんですよね…
お祖母様から聞いた話だと、薬師という職業は誰でもなれるらしく、資格もないみたいなのです!
そのため、知識のない医者が大した処置をせずに巨額の治療費をとるヤブ医者が多いこと多いこと。
「鯉影しっかりしな!!珱姫のとこへはもう少しだよ!!」
「鯉影、お母さんもいますからね?頑張って!!」
というわけで、雪麗さんに背負われ、私を確実に治せることが出来るお祖母様のもとに向かっています。この世界のお祖母様は、お金のない貧しい人たちに無料で治療をする奴良組が作った治療院で働いています。なんでも、爺様に出会う前では救えなかった人たちを救いたいと思い、爺様に頼み込んだそうです。私が今回寝込んだ以外ではお祖母様が父様を生んですぐに病気にかかった以来らしく、組の妖怪たちは大騒ぎです。あっ雪麗さんにの手ひんやりしてて気持ちいいな…
「雪麗さん!!鯉影は!!」
「珱姫!鯉影はここにいるよ!!」
どうやら、お祖母様の治療院に着いたらしく、診察台に寝かされます。
「大丈夫ですよ?鯉影。お祖母ちゃんがきっと治してあげますからね?」
お祖母様がそう言って私のおでこに手をかざします。すると、手のひらから光が出てきて私を照らします。体中を温かい光で包み込まれるような感覚で徐々に体のだるさが引いていきます。そして、ものの数分で体の違和感が全くなくなりました。お祖母様凄い!!
「ふう…これで大丈夫。体力自体は治せないからしばらくは安静にしているようにね鯉影?」
流石のお祖母様でも体力の回復は出来ない為、今日のところは、お祖母様が治療院で働いている間、病室でおとなしく寝ているように言われました。
「ん…」
「起きたみたいね?鯉影。具合はどう?」
どうやら、寝ていたらしいです。お祖母様の治療のおかげか体は問題ありません。
ただ、もう少し寝ていたいかな~
「大丈夫だよ!お祖母様のおかげで元気になったよ!」
「そう。なら良かったわ!お義母も安心するわね」
母様は嬉しそうに微笑んでくれます。あぁ~女神様や~
「乙女さん?鯉影大丈夫かの?」
「苔姫様!わざわざ来ていただいたのですか?ありがとうございます」
病室の中に入って来たのは原作ではお祖母様と一緒に大坂城に連れていかれた苔姫様です。苔姫様はこの治療院でお祖母様と一緒に働いているそうで、休憩の時間にわざわざ私の見舞いに来てくれました。
「苔姫様お見舞いに来てくれたの?」
「そうじゃ。ワラワもそして一ツ目様も大層心配していたので様子を見に来たのじゃ」
「ありがとう」
「フフ…奴良組の三代目じゃからなみんな心配しておる。ゆっくり休むと良いのじゃ」
そう、この苔姫様。原作ではちょこっとだけしかそのあとのことについて語られていなかったが、一ツ目さんにモーアタックをしかけ、夫婦になったのです!また、その涙が真珠になる能力を使い、奴良組の財を支えています。一応、原作では人々から崇められ天寿を全うした後に玉苔神社として祀られ、土地神になったんだよね…400年後でも登場してたしね。
ん?土地神?
って!!
「そうだ!!!!!!」
「っっ!? な、何じゃ鯉影、いきなり大声を上げて」
「ご、ごめんなさい」
(妖怪と人間は同じ時間を共に過ごせない…)
もしかしたら、爺様とお祖母様の事について解決することが出来るかもしれない!!
でも、私だけでは絶対に無理だ。なら…
「何じゃ?いきなり大声を上げたと思ったら、ブツブツ何やら言っているが大丈夫かの?」
「そうですね…もしかしたら、また熱が出てきたのかもしれませんね。お義母様を呼んできますね!!」
奴良鯉影。現在、原作なんて知るか!!って感じで祖父母のハッピーライフを目指し計画を練っています!!
読了ありがとうございました。
鯉影による原作の改変に乗り出しました。
果たしてどうなるやら?
それでは、次回もお楽しみに~!!