美城家の子供に転生!?   作:お菓子

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第14話 引退そして次のステップへ

 時は流れ引退の季節、それはアイドルならば遅かれ速かれ訪れるものである。

 

 悩みに悩み抜いた、静かにゆっくりとコーヒーを飲みながら麗華にも相談した。

 

 「引退の件だが麗華はどう思う?」

 

 「それは本人が決めることよ、私には何とも言えないし言わないわ」

 

 「そうか、麗華らしいな」

 

 「ラストライブには勿論行くわよ、安心して」

 

 「そっか、ありがとな」

 

 「幸高の為じゃないわよ、友人として当然でしょ」

 

 そんなかわいい麗華に抱きつくと速やかに腹パンを食らった、最近威力もスピードも上がっていると思う。

 

 

 りっちゃんとも話し合ったが考えは変わらなかった。

 

 「りっちゃん引退の件だけど」

 

 「何よ今さら、私は納得してるわ。 それで充分でしょ」

 

 「ですよねー、うん僕も覚悟が決まったよ。 ラストライブの会場で会おう」

 

 これで心は決まった、気持ちを切り替えていこう。

 

 

 そしてラストライブ当日がやってきた、雲ひとつない晴天の中待っていると麗華だけじゃなく、魔王エンジェル全員と会場前で合流する。

 

 「おはようユキ、ついにこの日が来たわね」

 

 「おはようユキ君、今日が晴れて良かったね。 新しい門出にぴったりだよ」

 

 「おはよう」

 

 「おはよう皆、遂にこの日が来たね。 好調だったからもう少しアイドル続けるかと思ってたけど、次のステップへの始まりだね」

 

 「別にお別れってわけじゃないんだから、そんな気にする必要なんてないって。 ライバルの一人がいなくなるのは寂しいけど私は笑って送るわよ」

 

 「そうだよ、ユキ君皆で笑顔で、ね」

 

 「私は笑顔苦手だけど、今日ぐらいはね」

 

 皆空気は新しい門出を祝おうというムードになっているな。

 

 会場の方も開演時間には早い為か、気分の問題かどことなく寂しを感じる。

 

 

 関係者入り口から中へ入ると、スタンド花が目に入る。 引退の文字をみるとどんどん現実感が沸いてくる。

 

 魔王エンジェルのスタンド花を見つけて、麗華達も花を送ったのかと今更ながら気づいた。

 

 スタッフは今日のライブ準備で忙しそうだが僕はゆっくり噛み締めながら歩く、いつの間にかすぐ目の前には控え室があり麗華達が先に入っていてあわてて僕も入る。

 

 

 

 

 

 中にいたのは今日、引退ライブをする秋月律子その人だ。

 

 

 

 

 

 ユキちゃんは、アイドルを、辞めへんでーーーー!!

 

 

 うん、イラッ☆とした電波拾ってしまったようだ。 さすが月亭〇正だ個人的には山崎〇正の方がしっくり来て好きだが。

 

 「何、ボーとしてるのよユキ」

 

 「いや、自分でも頭の中がよくわからないんだけど。 まぁとりあえず置いといて、これお土産のスタドリどうぞ、りっちゃんライブ頑張って期待してるからね」

 

 「まかせなさい、有終の美をバシッと決めるわよ! 後みんなスタンド花ありがとうね、うれしかったわよ」

 

 「気にしないで、律子の輝き見せてもらうわよ」

 

 「いひひ、律子の晴れ舞台しっかり見なくちゃね。 ところで律子いなくなったら765プロ大変じゃないの?」

 

 「そういえばそうね」

 

 「大丈夫よ、先日凄い才能のある子達が面接に来てくれて採用になる手筈だから。 そして私がプロデューサーになるのよ、アイドルだった経験も活かせるしあの子達を輝かせて見せるわ」 

 

 りっちゃんらしい、やる気のある顔で笑っている。

 

 「そっか、アイドルとの兼業はやっぱりしないんだね」

 

 「そういうこと、プロデューサー業とアイドルの兼業は中途半端になりそうだしね。 このライブで悔いを残さないようにするから見てなさいね」

 

 盛り上がってる所でドアが開き、高木社長が入ってきてりっちゃんにリハーサルが始まることを伝えに来た。 後はゆっくりとりっちゃんの今までエピソードを話ながら時間を潰し、関係者席で静かに待つことにする。

 

 りっちゃんと出会ってから今まで随分オーディションで競い合って、お互いに切磋琢磨した。 ライバルとしても友人としても本当に楽しい日々だった。

 

 

 そんなことを考えていたらあっという間にラストライブが始まる。

 

 後ろにはアイドルの勉強として来た、何人かのシンデレラ達もいる。 学べるだけ学んでほしい、そしてこのライブを目に焼き付けてほしい。

 

 ラストライブは今までにない、なんとも言えない雰囲気が出ている。 いつも以上にキラキラしてるアイドルのりっちゃんをいつまでも見ていたいと心から思ってしまう、ただのファンとして応援して目に焼き付ける。

 

 隣に麗華達がいるのも忘れてただライブを楽しみ声援を送る、ラストの曲が終わった時には感動で涙が出そうになるのを堪えた。

 

 りっちゃんのアイドル最後の言葉

 「みんな、ありがとうー! 私は今、ほんっとうに幸せです! これから765プロは次のステップへ入ります! どうか応援よろしくお願いします!」

 

 幸せそうな顔で涙を流すりっちゃん、ドサクサ紛れに次の後輩達の為に765プロの宣伝するあたりはさすがだと笑ってしまう。

 

 プロデューサーの指示で皆は先に346プロへ戻っていく。 今日のことで色々思うこともあっただろうし、今後の成長の役に立ててほしい。

 

 僕はライブ後の控え室にお疲れ様の挨拶に行ったが、さすがに凄い人で溢れていた。 最後でいいと伝えゆっくり待つ、皆移動した後でやっと僕の番が来た。

 

 「長い間、お疲れ様でした。 りっちゃんは最高のライバルだったよ」

 自然に抱きしめてしまったが、反撃が来ない。

 

 「ありがとう、でも次はプロデューサーとして私が育てたアイドルがユキのライバルになるから覚悟しなさい」 

 そっと離れて、笑顔で伝えてくる、とても綺麗な笑顔だった。

 

 「あぁ、楽しみにしてるよ」

 

 負けずに僕も最高の笑顔を送った。

 

 

 色々と感慨深い時間も過ぎて帰り道、りっちゃんは765プロで打ち上げの為に別れ、麗華達とも別れ一人考えこむ。

 

 次はいよいよ伊織達が来るのか、ここからがアイドルマスターの本番。

 

 シンデレラガールズは早く動いてる分リードはあるが、765プロは全員がS級アイドルになれるリアルチート集団だからな別格だと覚悟しないとすぐやられてしまいそうだ。

 

 大丈夫、プロデューサーとスカウトマンが頑張って、さらに今放送中のシロヤンで合格を目指すアイドルを含めると、遂に346プロは全アイドルが集合したことになる。 

 

 当然負けるつもりはない。 原作以上に346プロダクションもアイドルも実力をつけている、勝つのはシンデレラガールズ率いる僕達346プロだ!

 

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