美城家の子供に転生!?   作:お菓子

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第15話 765プロへ

 りっちゃんの引退も無事に終わりすぐに765プロが出てくるかと思ったが、レッスンの為か時間で少しだけ歳月が流れた。

 

 346プロではみくにゃん・ノアさん・アナスタシアの3人ユニットでにゃんにゃんにゃんを結成、デビュー曲は{大塚〇} ネコに風〇。 純粋なネコキャラはみくだけでノアさんとアナスタシアはネコ耳を付けたり外したりとみくをからかっている。

 

 

 伊織も無事に竜宮小町でアイドルデビュー、これは遊びに行くしかないといけない。 ついでにまだ売れてない今のうちにサインもほしいな。

 

 高木社長に電話でアポを取り付ける、その時ついでにサプライズがしたいので僕の事は内緒にしてほしいと伝えると「勿論歓迎だよ、午後なら皆いるはずだから午後に来てくれたまえ、みんなには黙っておくよ」快くOKしてもらえた。

 

 お土産はワラワーシブヤの花束と346プロ名物スタドリとエナドリ、気にいって定期購入してくれないかなと多めに持っていく。 ここでスパークドリンクフラグを叩き折れれば結構な利益になるんだが。

 

 

 衣装さんとメイクさんに協力してもらい完璧な変装完了、眼鏡と服装と靴でも印象はかなり変わるし微妙にメイクするのがポイントだ。

 ウキウキしながら765プロへ直行! と見せかけてお昼なのでたるき亭へ、レアキャラの小川さんも無事発見し満足。 日替わり定食を頼んで待っていると運良く小鳥さんがランチを食べに来た。

 

 初対面だし声をかけるべきかどうか迷っているうちに定食が来てしまったので、とりあえずよく噛んでゆっくり食べることにした。  

 魚の味が染みててお米もおいしい、ぜひデビュー祝いでにゃんにゃんにゃんを連れて来たい、僕が動かなくても、とっても面白いことになりそうな気がする。

 

 食べ終わりお茶を飲んでいると、小鳥さんもちょうど食べ終わるところだったので、ここはタイミングを会わせてどう動くか考えて見る。

 

 普通に美城幸高と名乗り高木社長からアポを取ってる旨を伝えてもいいのだが少し面白くない、折角小鳥さんに会えたので、このチャンスをいかそうと人生初のナンパにチャレンジしてみよう。 

 大切なのは勇気と多少の演技、嫌がられたら不快感を残さず素直に撤退すること。 たとえ失敗しても765プロでのネタになること間違いなし、勇気を出していざ勝負!

 

 怪しまれないようにやさしい笑顔で

 「こんにちは、すいません。765プロってどこかわかりますか?」

 

 「はい? ちょうどここの真上ですよ」

 

 「ああ、なるほど真上にあったとは、上にあるのに灯台下暗しってやつですね」

 恥ずかしそうに苦笑してみせる。

 

 「くすくす、どういったご用件ですか?」

 

 「高木社長に会いに来たのですが……すいません本当は場所わかっていました。 ただ、あなたが凄く好みのタイプだったので思わず知らないフリをして声をかけてしまいました。 ここで声をかけないと後悔すると思ったので、よかったら友達になってくれませんか?」

 

 一気に顔が赤くなる小鳥さん。

 

 「え、ええと。 と、友達でしたら」

 

 「ありがとうございます! これ僕のラインと電話番号です」

 心から嬉しそうな笑顔で押しに押していき連絡先を無事交換。

 

 「では、一緒に765プロさんへ行きましょうか」

 

 「はい、あれ? 私が765プロの事務員って言いましたっけ?」

 

 「高木社長から特徴を聞いたことがあったので、こんなに綺麗な人だとは思いませんでしたけど」

 

 「……」

 

 赤くする小鳥さんを見ながら、今の僕なら恋愛系ドラマの主役もいけるんじゃないかと考えてしまう。 三枚目役はここで卒業を、安西監督…主役がしたいです……

 

 

 くだらない事を考えながら、仲良く歩き小鳥さんから中に入り、その後に僕も入る。

 

 「ただいまみんな」

 

 「こんにちは、失礼します」

 

 「おかえりなさい、小鳥さん」

 

 「小鳥さん、後ろの方はどなたですか?」

 

 「お、男の人!?」

 

 「雪歩落ち着いて」

 

 「あれ? あなたどっかで見た顔ね」

 

 さすが伊織、この完璧な変装でも違和感に気づくとは。

 

 「おぉ、待っていたよ、ライブ以来だね」

 

 「はい、そんなに時間が経たないうちに会えてうれしいです、ちなみに僕は下で小鳥さんをナンパして一緒に来た者です」

 

 爆弾を放り込んでみると、すぐに爆発した。

 

 「ナ、ナンパですか!?」

 

 「ナンパなんて、不潔です」

 

 「ピヨちゃん結婚するの!?」

 

 「ピヨちゃん結婚だー!」

 

 「その声やっぱりあんた!」

 

 パニックになっている所で、伊織が眼鏡と帽子を取り外すしていく。

 

 「やっほー、久しぶりイオリン」

 

 「イオリン言うな!」

 

 うむ、相変わらずの罵声ありがとうございます。 さてポカンとしている皆に挨拶を。

 

 「はじめまして、美城幸高です。 ユキかユキタカと呼んで下さい」

 

 『えええええええ!?!?!?』

 

 「ち、千早ちゃんどうしよう、美城幸高さんだよ、どうしよう」

 

 「は、春香落ち着いて」

 

 「うわぁ、本物だぞ」

 

 「面妖な」

 

 「うわ~、すごいです。 弟達にサインもらえるかな」

 

 「お、お茶出さないと」

 

 「あっ、雪歩ボクも手伝うよ」

 

 「あらあら…」

 

 「あふぅ、何なのうるさいの……えっ!?」

 

 「ナンパのにいちゃんが変身した」

 

 「じゃピヨちゃん美城幸高と結婚するの!?」

 

 「ピヨッ!?」

 

 ここまで驚いてもらえるのも久しぶりだな。 

 一人ひとりを抱きしめたいけど無理だよな、りっちゃんと伊織が警戒モードになってるし。

 

 「はぁ、なんでユキがここにいるのよ」

 

 「伊織のデビュー祝いと新しく入った皆への挨拶に来ました。 これお土産だからどうぞ」

 なぜか呆れてるりっちゃんに笑顔で渡す。

 

 「しかしエビフライから変わったんだね、パイナップルとは大人な感じがするよ」

 

 「エビフライやパイナップル言うな! もう、お土産ありがとうございます」

 

 「ちょっと待って律子、そんことより小鳥をナンパしたってどういうことよ」

 

 「友達になったんだよ、連絡先交換したしね」

 

 「いかがわしいこと、考えてんじゃないでしょうね?」

 

 「滅相もない、純粋な心からだよ。 イオリン嫉妬してる?」

 

 「イオリン言うな! 誰があんたなんかと! まぁいいわ、あんたと小鳥じゃ年離れてるし信じてあげるわ」

 

 「グハッ」 

 ダメージを受けている小鳥さんを見て笑ってしまう。

 

 「竜宮小町デビューおめでとうな、りっちゃんがプロデューサーで伊織がアイドルか、うん強敵だね」

 

 「にひひ、やっとかわいい伊織ちゃんがアイドルになれたんですもの当然よ」 

 

 「他のみんなもデビューするんでしょ?」

 

 「勿論よ、竜宮小町は私がプロデュースするけど他の皆は別のプロデューサーが来る予定よ。 それまでは私がプロデュースするけどね」

 

 なるほど、ふと思ったけど赤羽根Pが765プロに入社する前に346プロで高給で入社させてしまえば圧倒的勝利なんじゃ…やめとこ、そんなことするぐらいなら765プロのみんなをスカウトした方が良かったし今更だな。 伊織には来てほしかったけど。

 

 

 

 周りも僕たちのやり取りを見て落ち着いてきた。

 

 「ねぇねぇユキにーちゃん、イオリンやりっちゃんとどんな関係なの?」

 

 「うん、伊織とは幼馴染でりっちゃんはライバルかな」

 

 「ほぉほぉ、なかなか熱い関係ですなー」

 

 「そうだね、真美」

 

 「これからは、みんなともライバルになるからよろしくね」

 

 「うわっそうなるのか、そう思うと一気にアイドルになったって感じがするぞ」

 

 「強敵と書いてともと呼ぶ、まさにこのことですね」

 

 「あ、あのすいません。 弟達にあげたいのでサインもらってもいいでしょうか?」

 

 一生懸命な顔でお願いしてくる、こんな姿を見て拒否できる人間がいるだろうか、いやいない勿論笑顔でOK。

 

 「何枚でも喜んで書くよ、代わりにやよいちゃんのサインもらってもいいかな?」

 

 「はわっ、私のでいいんですか?」

 

 「勿論だよ、やよいちゃんのがほしいんだ」

 

 「うっうー、私弟達以外にサインしたことないんでうれしいです! 頑張って書きますね!」

 これがやよ癒しか、346プロまでお持ち帰りしたい。

 

 サインを交換する時のやよいが凄くかわいい。

 我慢したさ、限界まで! だがこれはしょうがない、身を少し屈めて抱きしめる。 ハイタッチ以上パイタッチ以下のランクに入ったかな。

 

 「はわっ!?」

 

 「やよいに何すんのよ!」

 

 電光石火のキックが伊織から飛んでくる、いつもより二倍のダメージが来たところで、りっちゃんの会心の一撃!

 おぉ勇者幸高よ氏んでしまうとはなさけない…。

 

 ふぅ、あぶないザオリクがあってよかった。

 

 「うんうん、相変わらず変わらないな元気があって実に結構」

 他社のアイドルにそんなことを言うとは、高木社長は大物すぎると思う。 

 

 「ユキは抱きつきクセあるからみんな気をつけて、油断すると抱きつかれるわよ」

 伊織がみんなに注意を伝えてる、やよいを抱きしめたからちょっと不機嫌かな。

 

 「噂は本当だったんですね」

 

 「きゃー、抱きしめられたらどうしよう」

 

 「えへへ僕も抱きしめらるのかな、それならお姫様抱っこがいいけど」

 春香ちゃんと真ちゃんはテレながらも少し嬉しそうだな、ちーちゃんは絶対零度の視線だが。

 

 折角なので全員とサイン交換をお願いしたんだけど、僕の襟首をりっちゃんが掴むことで交渉成立、後ろからの殺気が溢れてる下手なことはできないな。

 

 「えへへ、なんかテレますね」

 オールマイティな春香ちゃん、卯月と一緒でやっぱり笑顔がかわいいな。

 

 「はい、どうぞ」

 ちーちゃんはまだ初期だからなクール過ぎるがそれもいい。

 

 「どうぞ!これからよろしくお願いします!」

 真ちゃんはイケメンなのにかわいいよな、うらやましくなんかないぞ。

 

 「はっ、はう、どどど、どうぞ」

 勇気を出してちゃんと手渡しでくれる雪歩ちゃん、頑張った感動したと抱きしめたいが一番やったら駄目だよな。

 

 「はいユキさん、ミキのことちゃんと覚えてね」

 そこの人と言われなくて良かった。 アイドルオーラも出てる、抱きしめて「セクハラさんなの」と言われたいが後ろの殺気が強くなったから我慢、りっちゃんはさすがに鋭いな。

 

 あずささんには前持って君呼びをお願いした。

 「不束者ですが、これからよろしくお願いしますね、ユキ君」

 やはりお姉さんキャラには君付けがで呼ばれるのが一番いいな、しかし不束者と言われると結婚をイメージするのは僕だけだろうか、ドキッとしてしまう」

 

 「えへへ、自分これからどんどん有名になるから待っててくれよな!」

 待っててか、追いつかれた時の為にスキル上げとかないとな、必殺技でもあれば良かったんだが。

 

 「心を込めて書かせていただきました。 もし、機会がありましたら一緒にらぁめんを食べに行きませんか?」

 

 「勿論喜んで、期待しちゃいますよ」

 顔では笑ってるが冷や汗が出てきた、やっぱり盛り合わせが抜群な所だよな、いざという時の為に胃薬持ち歩くかな。

 

 「はいっ、ユキにーちゃん真美のサインかわいいっしょ」

 

 「うん、確かに(真美が)かわいいね」

 真美は合法。

 

 「やっと亜美の番だよ、はいユキにーちゃん」

 

 「ありがとう、伊織のことよろしくね」

 

 「んっふっふー、イオリンが心配とは隅に置けないねー」

 

 「伊織は大切な人だからね」

 

 「あっ、あんた何言ってんのよ!」

 うんうん、伊織は変わらないな大変結構。

 

 「じゃ伊織もサインお願いね」

 

 「しょうがないわね、幼馴染に免じて特別に書いてあげるわ、にひひ」

 ご機嫌な伊織、僕も麗華も先にデビューしてるから取り残されたみたいで寂しかったんだろうな。

 

 「サインありがとうな、待ってるぞ」

 

 「ふんっ、麗華もあんたもすぐに追い越してみせるわ」 

 お互いに不適な笑みを浮かべあう、麗華の時も思ったがやはりライバルになるなとすぐわかる。

 

 

 これでアイドル全員からもらったが次は後ろ向いて

 「りっちゃんもサインよろしく」

 

 「えぇ、何で今更私のサインほしがるのよ」

 

 「プロデューサーりっちゃんのサインは貴重でしょ」

 

 「もう、しょうがないわね」

 よし、アイドル時代とプロデューサー時代のサインゲット。

 

 「おまたせしました、小鳥さんからもサインいただけますか?」

 

 「ピヨッ!、私はアイドルじゃなくてただの事務員ですが」

 

 「大丈夫、小鳥さんだったらアイドルに負けないぐらい綺麗です、サインください」

 後ろで盛り上がってるアイドルを気にせず、華麗にサインをもらう。

 

 それでは最後に……「はい、幸高君私からのサインだよ」

 いや、確かに高木社長からももらおうとは思ったが、まさかお願いする前に書くとは、しかもすごい達筆だな。

 

 

 

 この後は楽しく雑談をして、和久井さんが迎えに来てくれたのでお礼を言って帰ることにする。

 

 「今日はありがとうございました、次に会う時を楽しみしてます」

 

 皆と笑顔で別れることができたし、今日は来て良かったな。

 

 「どうだった765プロは?」

 

 車の中で和久井さんが話しかけてくる、僕が直接会いに行くぐらいだしやはり気になるのだろう。

 

 「楽しかったですよ、まだ駆け出しですし、でもすぐ成長して最強のライバルになりますよ。 各プロデューサーとアイドルに気を引き締める様にしないと」

 

 「そこまでなの、わかったわ。 帰ったらプロデュサーと今後の会議を行うわ」

 

 765プロが成長しても346プロの皆だって成長してる、今日会って改めてこれからが本当の戦いだと思う。

 

 ラスボスとして僕達が765プロに立ちはだかるのか、それともラスボスは765プロで僕達が立ちむかうのか、第三勢力が来るか楽しみになってきたな。

 

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