美城家の子供に転生!?   作:お菓子

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第20話 新・旧トップアイドル決定戦

 ついにこの日がやって来た! 太陽がまぶしく天気は快晴、絶好のイベント日和だ! 

 周りは人・人・人とんでない人で溢れている。 ドームチケットも完売御礼だし、テーマパークのように人がいる。

 

 ドーム周辺を巻き込んだ一大イベント

 正式名称:346プロ主催、美城幸高VS日高舞 新旧トップアイドル決定戦! がついに開催したのだ、長い上に旧扱いした舞さんが怒る姿が目に浮かんでくる。

 

 準備期間はあったはずなのだが、レッスンに仕事、皆への激励と本当にあっという間だった。 

 各アイドル気合は充分で各々が行うイベントにすでに移動している。 全員複数のステージに立つことになるので今日一日大変だろうが頑張ってほしいものだ。

 

 僕はというと、ドームのライブは夕方からなので午前中と午後の前半は自由行動、各ステージをのんびりと見にいけるわけだ、ヘタに他のステージに出て体力を使い切ったら困るという判断だ。

 

 ただ問題が一点ある、移動の時に変装はするが万が一、僕が美城幸高とばれたら大騒ぎになってしまうという点だ。 その解決方法だがちゃんと前もって用意してきた。

 

 メイクさんと衣装さんが全面協力のもと、髪の毛を染めて、軽くメイクさらにライブ衣装に着替えてネックレスを付ければ完璧な天ヶ瀬冬馬のコスプレが完成。 勿論イヤホンマイク付き、何かあればすぐに助けが来る優れものだ。

 

 あまり本格に真似しても駄目なので、髪の色を濃くしてライブ衣装は手作り感を満載にする、これで熱烈なジュピターファン、さすがに僕が冬馬のコスプレをするとは誰も思わないだろう。

 

 ちなみに各アイドルとスタッフには僕が冬馬コスしていることは伝えている。 冬馬コスで皆に抱きついたら凄い騒ぎになるだろうから、念の為に教えているのだ。

 

 もし、教えないで抱きついたら、どうなるのか。

 

 「ヒャッハー!」ニセ冬馬の僕が抱きつく

 

 「キャーー!」346プロのアイドル

 

 「天ヶ瀬冬馬が〇〇ちゃんに抱きついている!」周りにいたアイドル

 

 「俺は何もやってなーーい!」後に冤罪をかけられ吊るし上げられる冬馬、それを見てドッキリの看板をいつ出そうかと様子を伺う僕。

 

 あれ? 面白いかもしれない、まぁイタズラの域を超えてるし。 普段友好関係を築いてるとはいえ、さすがに黒井社長も怒るだろうから自重しないと。

 

 タイムスケジュール表を見ながら、パートナーが来るのを正面入り口で待っている。 折角のイベントなのに一人では寂しいから、一緒に周らないかと誘っておいたのだ。 

 今日はどんなコースで周るかと考えてると時間五分前に来た、さすがにしっかりしてるな。

 

 「お待たせ、ユキ待った?」

 

 「いや、ついさっき来たところだよ」

 今日の一緒に周るパートナーは魔王エンジェルの麗華だ、白いワンピースに髪を中に入れた麦わら帽子、そしてお決まりのメガネ、そして変装の為のいつもより大きな胸パッド、90cmを越えてるな…僕は何も見ていないスルー。

 

 「しかし、先に聞いてたけどすごい格好ね。 ユキって意識してないとわからないわ」

 関心したように、こっちを見てる。

 

 「でも、私もジュピターファンみたいで嫌なんだけど」

 心底嫌そうな顔だ、まぁライバルだけに色々あるのだろう。

 

 「そこは我慢で、僕としては意識しないとわからないなら、変装成功だよ。 しかし麗華の変装もいいね、綺麗に決まってるよ」

 

 「当然でしょう」

 決めポーズをしながら答える、言葉と違って嬉しそうだな。

 

 普通なら346プロのアイドルをパートナーにした方が問題ないのだけど、今日のイベントで全員いないし、同じ理由で伊織もいない。

 空いてるのは同じドーム参加者で夕方まで暇な魔王エンジェルかジュピターだったんけど、当然魔王エンジェルになる、冬馬の横で冬馬のコスプレとか意味わからないしね。

 

 「やっぱり、ともみもりんも来れなかったんだ」

 

 「えぇ、どうしても外せない用事があるみたいでね」

 少し顔が赤いな、多分、二人とも気を利かせたんだろう。

 

 「そんなことより、今日はどんなルートで見て行くの?」

 僕が見てるタイムスケジュールを見てくる。

 

 「そうだね、とりあえず午後の新人アイドルバトルは外せないね、午前中はゆっくり色々見てみよう。 とりあえず目の前にあるショップからかな」

 

 出入り口両脇にある建物を、今日限定だが全てをグッズ売り場にしてしまう、大胆さ!

 

 ライブグッズの売り上げが黒字になるか赤字になるかが決まるといっても過言じゃないので、店も気合が入ってる。

 中に入って少し見ただけでも346プロ全アイドルのぬいぐるみからコップなどの日用品から帽子に服となんでもありだ。

 

 勿論ライブで使う全アイドルの名前入りタオルからコンサートライト全24色しかも色々なバージョンがあったり、一つひとつ説明できないぐらいの種類と量だ。

 

 「さすがにすごいね、でもこれはないだろと思うのもあるね。 美城幸高隠し撮り写真集限定版とか、いつ撮ったのかもわからないし、公式が犯罪してるよな」

 

 「あぁ、これガチなのね。じゃ買うわ」

 にひひ、と意地悪な顔をしているな、お前は伊織か。

 

 「僕も中身を知らないがのが怖いけど、まぁ買うならサインするよ。 変わりにあそこの等身大麗華ポスターを買うからサインよろしく」

 

 「うーん、あれはカメラマンは良いって言うんだけど、私的にはイマイチなのよね。 今度撮影した時、もっと良いの撮ったら、サインをして送るからそっちにして」

 口を尖らして、拗ねた表情をしてる。 普段余り見せない表情だけにかわいらしく見える。

 

 「オッケー、期待してるね」

 少しでもかわいく見せたい乙女心だな、きっと。

 

 このまま限定のアイドルクッキーとか数種類を購入、頼めば346プロからもらえるだろうが、そこはファンとして購入しないと。

 店員さんにスタッフパスで正体を明かして、346プロの方に届けてもらう。

 

 混んではいたけど、足の踏み場もないほどじゃない。 個数限定商品を時間ごとに区切って販売するから、作戦通り混雑防止の対策になってるのだろう。

 

 

 さて、次はどこに行こうか。 ステージだけでも屋外ガーデンステージ・屋外ドーム前ステージ・既存の屋内ホールステージ・屋内ショーステージそして最後にドームステージの五つで構成されてる。

 

 各ステージはタイムスケジュールで常にイベントやライブが入っている、全部は見れないので後日DVDをぜひ買ってくださいというスタイルだ。

 

 「とりあえず近くから順番に見ていこう」

 

 「えぇ、それでいいわ」

 

 最初に向かうのは屋内ショーステージ。 

 今やってるのは映画[貴方と紡ぐ!剣と魔法のファンタジー]の劇バーションだ。 

 

 映画はCGを駆使し、皆の魅力で大ヒットした、346プロ映画部門の代表作の一つだ。

 

 白い鎧に聖剣を使う勇者:神埼ランコ・清純な白と水色の神官の服を着た僧侶:五十嵐キョウコ・赤い踊り子衣装の踊り子:藤居トモ

 

 魔王を倒すために旅立つランコだったが、買い物の途中、大事な物(禁断の光のグリモワール)を盗み出されてしまう、必死の調査の末、犯人のアジトを発見。 ランコがマジ泣きで奪い返し、心を入れ替えて仲間になった茶色の盗賊服を着たシーフ:高森アイコが仲間になる。

 

 カニ漁船を壊した犯人に間違われ、漁師に捕まったトモを救い出す為に、奮闘するアイコ。 真犯人であるイタズラ人魚(浅利ナナミ)を捕まえ無事にトモを救出。

 

 犯人と間違えてしまったお詫びに仲間となり船を出すのは、ムチの先に蟹を括り付け、蟹虐待の危険性があるカニ漁師:相原ユキノが仲間になる。

 

 船を使い次の大陸の城へ向かったが。 なんとその国の王妃が原因不明の病にかかり、伝説の薬草を探すことになる。 新たに仲間にした、水色と青の服装を着た真面目な薬師:冴島キヨミ

 

 伝説の薬草を求め、深き森の中で人を襲わない不思議な魔物を発見したランコ一同、ついて行って出合ったのは、花冠を着けて獰猛なモンスターを手懐ける可憐な魔物使い:関ヒロミ

 

 仲間が揃い無事伝説の薬草を王妃に届け、別大陸でも勇者と認められたランコ。 国をあげて大歓迎された所で劇は終了。

 映画なら第二章の転職編・第三章の魔王城編と見れるが、他のショーもある為ここで終了。

 

 次は346服飾関係が作った流行のファッションショーを年長組アイドルがセクシーポーズ付きで行われ。

 その次は各アイドルがハロウィンに着た衣装を着て行われる、白坂小梅のホラーショー、かなり惹かれるが我慢、残念だが次のステージに移らないと。

 

 

 「どうだった見てみて、映画とは全然違ったよね」

 劇の合間に麗華の顔を見たが、ずっと真剣に見ていたから気になっていたのだ。

 

 「そうね、映画とは違うけど、演劇もまた違った魅力があったわ。 魔王エンジェルも役者方面に進出してみようか考えてみるのもいいわね」

 魔王エンジェルが次にどう進むもうか、口に手を当てて楽しそうに考えている。 

 

 「映画なら魔王役?」

 

 「エンジェル役かもしれないわよ」

 お互いに軽口を叩きながら移動。 途中のどが渇いたので、道に面した場所にあるオシャレな飲み物ワゴンで飲み物を購入、水分補給は大切にしないと。

 

 飲み物を飲みながら通路脇で待機していると、スタッフさんが通路確保を始めた。

 いよいよ軽快な音楽と共にL.M.B.G(リトル・マーチング・バンド・ガールズ)のパレードが始まった、ゴールは屋外ガーデンステージ、観客にアピールしながらステージまで一緒に来てもらう作戦だ。

 

 先頭は指揮者の千枝、その後トランペットの麗奈、ハーモニカの雪美とどんどん続いて行く。 合計18人のロリ達の競演、皆楽しそうで煌びやかな集団となってる、練習の成果も出てるし上手く行進出来ている。 

 

 思いっきり手を振ってアピールしたら千枝を筆頭にちゃんと気づいてくれたみたいだ、さすが冬馬コス目立つな。 皆嬉しそうな笑顔で通り抜ける。 小春が手を振ってくれたり、メアリーが投げキスまでしてくれる。

 

 麗華も興奮して手を振っている。

 

 「あれは反則ね、かわいすぎるわ」

 うっとりしてるな。

 

 「だね、因みにあの中に僕達よりも年上が混じってるから気をつけて」

 

 「うそっ!」

 驚いてるな、どう見ても中学生にギリギリ見えるかな、ぐらいだし。

 

 「本当だよ、僕も信じられないけど。 さて、ハーメルンの笛吹きみたく大きな友達を連れて行ってるみたいだし。

 僕達は先回りしてステージ袖で待機しよう、初ライブだから激励しないとね」

 麗華に笑いかけ移動する。

 

 場所は屋外ガーデンステージのステージ袖、先回りしたが特に問題も起こらず。 椅子に座ってパレードから戻って来るのを待つ。

 

 今は亜里沙先生がステージに立ち、ウサコちゃんと一緒に普段の年少組アイドルのかわいいエピソードを話しながらL.M.B.Gのライブを盛り上げようとトークしている。

 

 「しかし、あんなに小さい子が沢山いるなんて346プロは攻めてるわよね」

 麗華がステージの亜里沙先生を見ながら話しかけてきた。

 

 「そうだね、どんな種類のどんな場面でも対応できるのが346プロダクションだからね」

 僕もステージを見ながらゆっくりと会話する。

 

 「ユキはロリコンに走ってないわよね」

 少し視線を感じるな。

 

 「勿論、僕がロリコンだったら346プロが危険になっちゃうよ」

 これは本当だ、僕がロリコンだったら、346プロはどうなっていたか。

 

 「でも、あの子達も全員抱きしめたんでしょう」

 

 「黙秘権を行使します」

 

 麗華の視線が冷ややかな物になった、最近魔王としてのオーラが出てきたし、いずれ舞さんみたいになるんじゃないかと冷や汗が出てくる。

 

 「あっ、L.M.B.Gのパレードがステージまで戻って来たよ」

 

 「はぁー、しょうがないわね」

 さすがにここでアイドルオーラ全開はまずいと思ったのか、ただ単にかわいい年少組が見たかったのか、わからないが助かった。

 

 

 「みなさーん、L.M.B.Gのパレードを見てくれたかなーー?」

 

 『見たーーー!』

 

 「ウサコも見たウサー!」

 

 司会進行は亜里沙先生も戻ってきたことに気づいて時間調整に入った。

 

 舞台袖ではスタッフが座り込んだ皆に水を渡して、団扇や扇風機で風を送っている。 僕だけじゃなく麗華も手伝ってくれる。

 

 「皆、パレード見たよ! とってもキラキラして綺麗だったよ、次はライブだから息整えてね」

 飲み物を渡しながら一人ひとり声をかけていく。

 

 「千枝が綺麗だなんて、えへへ♪」

 

 「パパが見にきてるんだから、まだまだ大丈夫よ」

 

 「皆さん、元気いっぱいでステキな笑顔です。私も負けてられません」

 

 「大丈夫ヒーローはこのぐらいじゃへこたれない!」

 

 「大丈夫ですよ、大人の私が付いてますから!」

 

 「ダーリン、アタシの投げキス受け取ってくれた? お礼はハグでいいわヨ」

 

 『ワイワイキャッキャッ』

 

 この日差しの中、頑張ってくれたがライブの時間は迫って来ている。 だけどボルテージ上がってるから、ライブもいけそうだな。

 

 「L.M.B.Gが今準備しているから、その間に亜里沙先生が歌を歌いますので聴いてください。{酒井法子} 碧いうさぎ」

 

 曲が始まった、手話はウサコがいるからできないが、見事に歌っている。 やはりサビの部分を聞くと亜里沙先生に曲を渡して良かったと思う。

 

 プロデューサーからの激励も終わり、真剣に亜里沙先生のステージを見つめている姿を見ると、初めて346プロに来た時の子供達がここまで成長しているのかと感動してしまう。

 

 「ありがとうございました。 それでは本日、初デビューとなりますL.M.B.Gのリーダーから順番に紹介していきます。」

 

 スタッフからのOKサインで、L.M.B.Gへの紹介がいよいよ始まる。

 

 「まずはL.M.B.Gのリーダー佐々木千枝ちゃん!」

 

 舞台袖出入り口の前で千枝に手をかざすと、満面の笑みでハイタッチをして元気良くステージに上がっていく。

 

 「次はL.M.B.Gのイタズラっ子、小関麗奈サマ!」

 不適な笑みを浮かべながら、ハイタッチして堂々とステージに上がっていく。

 

 この流れで全員がハイタッチしてステージに上がっていき、いよいよ曲がスタートする。

 

 曲は…残念ながら思いつかなかったので、346プロ音楽製作部門の公式曲ラブレターだ。

 

 デビューとは思えないぐらい、楽しそうに歌っているしキラキラ輝いてる。 

 失敗したかな、これはドームで歌うべきだった、人数も多いしノリも良くて、横で見てる僕もボルテージが上がってしまう。

 

 デビューでドームはさすがに無理だろと判断したけど、デビューしたての初々しさが年少組に合って、完成度が高くなってる。

 

 曲が終わった後の皆の満足そうな顔を見て、胸が熱くなってくる。

 このままL.M.B.Gのトークが始まるが、そろそろ昼食を食べなくちゃいけないので、後ろ髪を引かれる思いはあるが、グルメブースに移動をしないと。

 

 最後に気づかないだろうが、ステージに手を振ってガーデンステージを後にする。

 

 

 「やばいわね、L.M.B.Gがかわいすぎて346プロで一番戦いたくないユニットになったわ」

 

 「うん、僕も同じオーディションで戦うことになったら無条件降伏するね。 ある意味舞さんより強敵かもしれない」

 

 「日高舞は、今日倒してみせるわ」

 不敵な笑みがよく似合うな、レイカサマの上位バージョンだ。

 

 「そうだね、とりあえずライブに向けてしっかり食事にしよう」

 

 食事の後は午後に行われる新人アイドルバトルだ、どちらの勝利かとかの判定は行われないが、765プロがついに出てくる、迎え撃つのは346プロ新人勢! ワクワクが止まらない。




 最初に書いた時は、イベントショーだけで1話分作ってしまって、急いで省略して書き直しました。
 動いてくれるは嬉しいのですが、加減が難しい。
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