美城家の子供に転生!?   作:お菓子

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第21話 新人アイドルバトル 前半

 午前中は色々見て周ってお腹が空いたところで、グルメブースに到着。

 

 お昼時よりも少し早めに来たが、凄い人で溢れてる、食べ物の種類はかなり有り、有名店から簡単な軽食まで。

 

 なんといっても目玉なのは346プロアイドルのコラボメニューだ。 勿論346プロのイメージダウンにならないようにぼったくり価格にはせず、適切な値段で販売していく。

 

 ネタでは[ひとりでできるから]に出演してる、ありすがお約束のイチゴパスタを、輝子が負けずに創作きのこ料理で七海は数種類の魚料理を出している。

 

 趣味が料理のガチ勢コラボはフェイフェイ・まゆ・木場さん・響子・時子様・薫による数々の料理である。

 順番に中華・ハートハンバーグ・海苔巻き・肉じゃが・豚汁・おにぎりとボリューム満点のセットもある。

 

 これらは上記アイドルが時間帯によって代わる代わる、売り子さんをやるので列が出来上がっている。 今はまゆが売り子さんをやっているが、さすがに人が凄くて声をかけられそうもないな、後で頑張ってたねと褒めてあげよう。

 

 その中で僕が一押しなのは、葵の父親が大分から、わざわざこのイベントの為に来て作ってくれた、料亭弁当だ。 周りよりは少し高いが料亭のお弁当をリーズナブルに食べれるのだから、これはうれしい。

 

 この後ライブが控えてるので、昼食は始めから用意されてる料亭弁当を裏から貰いに行く。葵がいればいいんだけどな…。

 

 「はい、どうぞユキさん♪」

 裏には葵がいなくて、さっきまで売り子をやってたはずの、まゆが満面の笑みで待ち構えていた。 

 

 「ありがとう、まゆ。 さっきまで売り子さんやってたよね?」

 

 「はい、でもちょうどフェイフェイちゃんが来ましたので、変わってもらいました♪」

 

 なんというタイミング、神に愛されてるのか、ワープしたのか、どんだけ急いで先回りしたのか聞きたい。

 

 「そうか、売り子さんお疲れ様。 頑張ってた所を見てたよ」

 なんとなく聞いたら駄目な予感がするので、かわりに頭を撫でてあげれば、幸せそうな顔をする。

 

 「えへ、こちらがユキさんのお弁当で、こちらが東豪寺さんお弁当です。 夕方からのライブ頑張ってくださいね」

 

 「ありがとう、頑張るよ」

 

 「それじゃ」

 

 手を振ってるまゆと別れて、グルメブースへ戻ってきた。

 

 「まゆちゃんって名前だったわよね、いい娘みたいね」

 

 「間違いなく、いい娘だよ。 思い込みが少しあるけどね。」

 

 早速テーブルでお弁当の蓋を開けてみれば、麗華のは普通に美味しそうな料亭弁当だったけど、

 僕のはハート型の卵焼きにハートハンバーグ二つ、ハンバーグの上にはさらにハートのハムがあってケチャップユキの文字。

 ご飯にも大きなハート型ハムにマヨネーズでユキの文字とグリンピース。

 ハート型の人参やミニトマト・レタスにブロッコリーと色あわせも大変素晴らしいって、なんでやねん。 弁当箱は麗華と同じ料亭弁当なのに、中身が違いすぎる。

 

 まぁ、悩まなくても誰が作ってくれたのかわかるけど。

 

 「えっ、何でそんなお弁当なの?」

 凄い驚いた顔をしてるな、そりゃ同じだと思ってたらまったく違ったら驚くよな。

 

 「あー、多分まゆの手作り弁当だよ。 だから、手渡しで僕と麗華を分けたんだね」

 

 「なんていうか、愛されてるわね」

 微妙そうな顔で言ってくるな、言いたいことはわかるけどね。

 

 「味が美味しいのは以前食べた時にわかってるから、気にせず食べよう。 食べなきゃ、折角来てくれたファンに最高のライブを届けられないし」

 

 「ユキがそれでいいならね。 それじゃ、いただきます」

 

 予想通り心がこもってるのか、かなり美味しい。 麗華も美味しそうに食べてるし、アイドルだけによく噛んで食べるので、ゆっくりなのはありがたい。

 

 「ゆっくり食後のコーヒーでも飲みたいけど、新人バトルが始まる前に激励したい場所があるから移動しよう」

 

 「いいわよ、よっぽど楽しみなのね。 子供みたいよ」

 

 ちょっと、わくわくしすぎたか、なんせついに765プロが歌うのだからな。 まだ周りのお客さんが昼食を食べてる今の内に移動、着いたのは既存の屋内ホールステージだ。

 

 ドームに比べると小さく感じるが、それでも二番目に大きなステージだ、新人には破格の待遇だろう。

 

 どうやら今は、西園寺プロのターンらしい。さすが大手だ、アイドルの数はそれなりにいる。 となるとラストは秘蔵っ子の新人、小早川瑞樹か。

 その後に961プロの新人や新人じゃないがこだまプロも出る。 

 それでも時間が少ないから、急いで激励していかないと。

 

 「ユキ、私も激励したいアイドルがいるから、後でVIP用の席で合流しましょう」

 

 「わかった、また後で」

 

 麗華は東豪寺プロのトップみたいな者だからな、色々挨拶もあるだろう、さて僕は最重要の346プロから激励に行きますか。

 

 346プロ主催とはいえ、沢山のプロダクションがいる以上、部屋が余っているわけじゃない。 大部屋に皆集まっているので楽といえば楽だ。

 

 

 ノックして部屋の中に入れば、

 渋谷凛・神谷奈緒・北条加蓮のトライアドプリムス

 

 櫻井桃華・佐々木千枝・古賀小春・横山千佳・龍崎薫・市原仁奈のプッチミニ

 

 新人の歌姫候補、速水奏・梅木音葉・望月聖の姫歌

 

 正確には新人ではないが、346プロでは新人として、

 緒方智絵里・三村かな子・関裕美・黒川千秋・佐久間まゆ・片桐早苗のハロモニ娘

 

 唯一のソロ、松永涼

 

 そして最後に新人?の島村卯月・小日向美穂・五十嵐響子のピンクチェックスクール

 

 これが346プロの新人枠だ、自慢したくなる程の堂々の布陣。 これなら765プロにだって負けないむしろ、勝てると期待感がある。

 

 「あっ、ユキさんだー!」

 

 『わーい、キャッキャッ』

 

 「やあ、皆衣装がとてもよく似合ってるね、綺麗だよ」

 

 真っ先に来てくれるのは、やはり年少組。 軽く抱きしめて頭を撫でていく、L.M.B.G(リトル・マーチング・バンド・ガールズ)で今日すでにライブを経験してるだけ余裕がある。

 

 ハロモニ娘も涼もある程度は経験があるので、それなりに落ち着いてるし。 

 

 問題は美穂と響子・トライアドプリムスと姫音、初ライブでさぞや緊張しているだろう、僕が励まさなくてはと………そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。

 

 「ユキさん、どうぞこっちの席空いてますよ」

 

 「今、ライブがどれだけ楽しいか聞いてたんですよ」

 

 皆、椅子やソファーに座って女子会が行われていた、さすがはベテランになってる卯月。

 自分のデビューの時の掛け声など対処法などを細かく話して、不安な所は全て聞いて、ライブ前の皆を上手くまとめている。

 

 これはもう年少組と遊ぶしか、やることがないじゃないか。 それでも折角なので仁奈と薫を膝の上に乗せ、女子会に混じって会話してると結構面白い。

 凛達が卯月を尊敬して卯月さんと呼んで、卯月が「年もそんなに変わらないし呼び捨てでいいですよ」と笑顔で答えてる。

 

 この世界では、経験もアイドルランクも、卯月が断然上だから当然なんだけど、ニュージェネを知ってる僕からすれば違和感が面白くて笑ってしまう。

 

 「皆、大丈夫そうで安心したよ。 僕はそろそろ移動するよ、ライブ楽しみにしてるよ」

 笑顔で信頼を表して声をかける。

 

 「はいユキさん、島村卯月、PCS(ピンクチェックスクール)でも頑張ります!」

 

 「私達も卯月さんに負けないように頑張ります」

 正統派だけあって、かわいく気合をいれてる二人

 

 「ユキちゃま、ちゃんと見ていてくださいませ」

 桃華はかわいく手を振ってるし

 

 「私達を歌姫にって思ったユキさんの期待に、応えてみせるよ。 うまくできたらご褒美期待してるからね、ふふっ」

 奏は相変わらずセクシー

 

 「奈緒も加蓮もいるし、大丈夫」

 凛も少し固いが問題ない表情だ

 

 「ハロモニ娘はお姉さんがいるから、安心して」

 いつも通り自信満々な早苗さんに

 

 「ユキさんが失神するぐらいのライブにするよ」

 かっこいい涼。 完璧だな、新人勢に不安なし。

 

 「ステージ袖に移動したら、少し緊張はすると思うけど、今回は345プロ主催のライブだから、ミスがあってもフォローは何とでもできるから、肩の力を抜いて楽しんでね」

 軽く手を振って出て行く、次は765プロへ挨拶へ行かないと。

 

 ノックをしてから入ると、凄いことになってた。

 

 「あれ? 太陽のジェラシー何曲目に…きゃあ!?」ドンガラガッシャーン

 

 「わぁー、ジュースがこぼれたー」

 

 「危ない! はぁー衣装が汚れなくて良かったー」

 

 「もう皆、落ち着きなさい」

 りっちゃんも困ってるな。

 

 「大変そうだね、りっちゃん」

 元気づけるように声をかけ、肩に手を置いて、すぐ離す。

 

 「ユキ、招待してくれてありがとう。 ただ、皆舞い上がっちゃって見ての通りよ」

 困ったようにメガネを掛け直してる、さすがに経験の少なさが出たか。 346プロには卯月や経験者がいたから大丈夫だったけど、本当はこうなるよな。

 

 「赤羽根Pは? 居ればもっと落ち着くと思うけど」

 

 「別室でスタッフと打ち合わせ中よ、もうすぐ来ると思うけど」

 

 「あら? ユキ来てくれたのね」

 予想外に落ち着いてる伊織がいる。 竜宮小町は落ち着いてるのかな、いや、よく見たら少し緊張してる。

 

 「竜宮小町は落ち着いてるね、亜美ちゃんは除くけど」

 

 「私達は小さいけどライブはもう経験してるからね」

 誇らしげに言ってるけど、緊張してるのが表情からわかるな。 余裕があったら、伊織なら他の皆の手助けをするだろうに。

 

 「僕も麗華も伊織を待ってたんだから、思いっきりアピールしてくれよ」

  髪のセットが崩れないようにそっとさわり、ウィンクしてみせる。

 

 「ふん! あんたなんか見慣れてるんだから、何とも思わないわよ。 見てなさい、ユキも麗華も伊織ちゃんの魅力でメロメロにしてやるんだから、にひひ」

 少し顔が赤くなったけど、どうやら力も抜けたらしい。 これで他の皆の手助けも出来るだろう。

 

 「皆、僕に気づかないぐらい、忙しそうだからもう戻るよ」

 

 「待ってユキ、一言だけでも声を掛けてあげて。 なんだかんだ言っても皆、トップアイドルのユキの事、尊敬してるから」

 

 りっちゃんからそんな事言われるとは、765プロの皆に尊敬されるとは照れるな、それではリクエストに答えますか。

 

 「皆、ちょっと聞いてくれるかな」

 これでもトップアイドル、本気を出せば一声で皆の意識をこっちに向けるぐらいできる。

 

 「あっ、ユキさん」

 

 「いつの間に、自分、お茶入れるぞ!」

 響ちゃんが、あわててお茶を入れようとするが、その前に声を掛ける。

 

 「すぐ戻るからお茶は大丈夫だよ、ありがとう」

 皆、さっきまでの慌しさがウソのように、落ち着いてこっちを見てるな。 これだけでも成功だけど、一言。

 

 「今日は僕達346プロとも戦うから頑張ってと言える立場じゃないけど。 皆、今日のライブ思いっきり楽しんでね」

 

 『はい!』

 

 混乱は収まったみたいだな、これ以上はいらないだろう。 手を振って控え室から離れていく。

 思ったよりも時間掛かったな、麗華が待っているだろうし急いで席に戻らないと。




 予定よりも、かなり長くなってしまったので二つに分けて投稿します。
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