美城家の子供に転生!? 作:お菓子
輝くステージへ音楽と共に出て行く、ドームは今まで経験のしたことない大きさだが、問題ないむしろ心が躍るくらいだ。
『ようこそーーー、新・旧トップアイドル決定戦へーー!』
ファンもずっと待っていたこの瞬間に大歓声が来る。
「勝負手前まで、ノンストップで行きます! まずは恒例のライブのみの特別限定ユニット、幸高&ブラックシンデレラで{ブラックビスケッ〇}タイミ〇グ」
僕と飛鳥が真ん中で左右には美鈴と麗奈が並ぶ、最初にふさわしくノリが良く楽しい音楽。
リズムに乗りながら軽快に踊り、歌ってる僕達も観客も笑顔になっていく、あっという間に終わってしまった、しかしここで終わりではない。
「ちょっと待ったー!」
勢いをよくステージに出てきたのはカワイイボクと142's迎え打つのはブラックシンデレラ。
「ユキさんがいるからって負けませんブラックシンデレラ! なんたってボク達は100万人署名をクリアしてアイドルを続けてるんですから」
「ヒャッハー!お前達を蝋人形にしてやろうかー!」
「ブラックシンデレラ、私たちに気を取られていると…。ふふふふ…ほら…後ろから…」
自由にセリフ決めて良いとは言ってあるけど、小梅さん…まじ怖いです。 こっちのメンバーが後ろを気にしてるじゃないですか。
「皆さんの力を、かわいいボク達に貸してください。{ポケットビスケッ〇}P〇WER」
小梅のソロキーボードから始まり、それに合わせて幸子も歌いだしギターの輝子も含め全員で歌い始める。
やはりテレビでポケットシンデレラ対決をしてるだけあって観客も盛り上がっている。
曲も終わり、全力を出し満足した顔の幸子が声をかけてきた。
「ふっふーん、これがボク達を支えてくれたファンの力です!(ドヤッ)」
「ふん、こっちだって負けてない、引っ掻くぞ!」
「やるわね、レイカサマに逆らおうとは」
「フッ、着いてきたまえ。 選ばれし黒の力を見せてやろう」
舞台袖に逃げるブラックシンデレラに『待てー!』と追うカワイイボクと142's。 僕はポケットシンデレラ対決の掛け合いを邪魔しないように、困ったものだという感じのリアクションをしながら舞台袖へ移動。
正直、一曲では全然もの足りないが数に制限があるからしかたない、勝負前に歌えただけ良しとしよう。
後は楽屋に戻りモニターを見ながら、最後の出番まで皆のライブが成功するように祈り続ける。
ステージが暗くなる中、一部にライトの光が当たる、そこにはバイオリンを持った涼宮星花さんとピアノの前に座っている松山久美子さんがスタンバイしている。
静かに久美子さんがピアノを弾き始めると同時に星花さんもバイオリンを弾き始め、曲が途切れたところで新たなライトが三人の人物を照らし出す。
村上巴・小早川紗枝・塩見周子、全員が艶やかな着物に似た衣装を着て佇んでいる。 そして三人が静かに歌い始める、曲は{一青〇}もら〇泣き
歌の区切りで曲が鳴り出し、歌で会場を圧倒していく。
あのサイリウムを静かに振る観客の中には村上組の若い衆もいるけど、あからさまに七三の髪型にしたり、スキンヘッドにはカツラを被ったりと怖さゼロでただの巴ファン親衛隊になっている。
親御さんはVIP席にいるし、何があっても問題をおこさないという条件でライブを見にきているので問題ないはず。
力強い歌声で最後まで歌いきった三人と曲を弾いた二人に惜しみない拍手が沸きおこる。
次は美波さんの出番だが衣装がエロイ、いやエロイのは美波さんか…うーん、一向の余地があるな、馬鹿なことを考えている間に曲が流れる、曲は{華原朋〇}Hate tell a li〇
今回は体調を崩したりすることもなくスムーズに曲に入れた、前回のこともあるので女医も看護師も準備万端である。
楽しそうに歌ってて何よりだ、この曲を渡した時には曲は気にいってくれたんだが、歌詞を見せたらなぜか僕を心配して抱きしめてくれた、「つらい時には私に言ってね」そう言われたが多分、色々深読みし過ぎてると思う。
曲も終わり次に来るのは、
「みんなー、テンションアゲアゲなゆいの歌、ちょっとすごいよ。聞いててね♪」
「みんなの声援が私のパワー!もっと声、聞かせてね!」
「中野有香の新境地、見つめてください」
「見せてやる、オレのハットトリック!」
『曲は{SPEE〇}ALL MY TRUE L〇VE』
ファストもこれだけ大きなドームなのに萎縮してないな、これは期待できる。 四人全員で歌い出すが、ダンスも歌も調子がいいみたいだ、四人の動きがぴったり合ってる。
ファストは全体的に求められるレベルが高い上にチームワークも必要でレッスンでも質を求められる。 レッスンを乗り越えた結果、ダンスとボーカルとユニットの中に限定すれば一番成長したと言っても過言ではない。
観客のボルテージもいい感じに上がってきている、動きにキレもあり最後もかっこよく決まった。
ファストと来れば次は同期である、ロックザビーストの出番が来る。
ステージ上で披露される夏樹のギターテクニックは相変わらず凄い、後ろではプロのプレイヤーが各ステージ演奏しているが、ギターに関しては夏樹の方が上回っている。
そして李衣菜は…
「オンギター、ナツキー!うひょ~、この呼び方、なんか新鮮!」楽しそうで何よりです。
曲は{相川七〇}夢見る少女じゃいられな〇
激しいギターに歌い始める二人、ボルテージが上がってるのにさらに燃料を投下していく。
李衣菜の鉄砲を撃つマネをするところでは、ゲームの思い出ボムを使ったみたいにポーズが決まり、夏樹はギターを弾きながらかっこよく歌い、汗でキラキラ輝いている。
歌に力がある、二人とも全力で歌っているな。 ここで全ての体力を使い切るつもりのようだ、最後の「「夢見る少女じゃいられな〇」」でやりきった二人の笑顔。
僕の中での評価は100点満点、このステージに関して言えばランクAのトップアイドルだった。
最後が近づいてきた。
ラストから二番目を飾るのは女子中高生の間で大人気になり社会現象を巻き起こし、自他共に認めるカリスマJKとなった城ヶ崎美嘉の出番だ。
自分の殻を破ったのは卯月だけじゃない、新しい美嘉が歌うのは{浜崎あゆ〇}SEAS〇NS
今日の美嘉はギャルではなくドレスを着た綺麗な大人っぽい美嘉だ、ギャルじゃないことに戸惑いを感じたみたいだからよく二人で話し合った。
「今日の遊園地すっごく楽しかった★」
「そうだね、子供みたいにはしゃいでたよ」
遊園地からの帰り道、美嘉を送り届ける為に、二人並んで歩いている。
「ユキさんと二人で遊びに行くの初めてだしね、それと最近モヤモヤしちゃって」
楽しそうな笑顔からだんだん顔が俯いてきた、ここを乗り切って美嘉には成長してほしい。
「美嘉が次の曲で悩んでるのは知ってるよ、自分のやりたいアイドルじゃないって思ってるよね?」
「うん、私はギャル系でここまで来たし、ギャルを辞めたらファンになってくれた皆を裏切ることになると思う。 だからユキさん、ごめんなさい次のSEAS〇NSは私歌えない」
真剣な表情で頭を下げて謝る美嘉、苦笑しながら頭を撫でて顔を上げさせる。
「安心してギャルを辞めろなんて、僕もプロデューサーも言ってないよ、美嘉の魅力はよくわかってるつもりだし」
まだ沈んだ顔をしてるな、ここで僕が退いたら駄目だ声をかけていこう。
「ギャル路線でも大人な女性路線でも美嘉は美嘉だよ、普段はギャルだけどふとした時に大人な魅力がでたら、それはすごい魅力的な女性だと思うよ」
「ユキさんもドキッとする?」
上目遣いな今の表情にドキドキしてるけど、ここは我慢。
「そうだね、そういうギャップはドキッとするよ。 もう一度言うけどギャルを辞めなくていい、新たな一面をファンに見せてあげるんだよ」
「新たな一面か…うん、わかった。 私はユキさんのこと信じてるからね★」
「ありがとう、僕も美嘉のこと信じてるし、そんな美嘉が好きだよ」
そのセリフに顔が赤くなった美嘉を連れて家までちゃんと送った、その後の美嘉は新たな一面をものにする為にレッスンに励み、今その成果がステージを見ればわかる。
切なさそうな表情で歌う美嘉はとても魅力的で、歌い終わった後の観客からは凄い拍手がくる、自分の事じゃないのに誇らしく思ってしまう。
最後は346プロ女性陣のトップを走る川島さんと楓さんで作った限定ユニット。
これが終わればいよいよ勝負が始まるが、トップアイドルは舞さん・魔王エンジェル・ジュピター・そして僕だけじゃない。
346プロにはまだトップアイドルに負けないアイドルがいると観客に思い出してもらう。
その為の最初の曲は川島さんの持ち歌で曲は{大黒摩〇}あなただけ見つめて〇
力強い歌声が会場に響く、二人の息もぴったりあってる、やっぱり楓さんよりも川島さんの方が曲にあってる。
この曲を川島さんに渡した時は凄い喜んでた、[ロマンスの神○]や[私がオバさんになって〇]を渡してただけに凄い警戒してたけど、歌詞にある健気なところが川島さんのツボを突いたらしい。
「これよこれ、これを待ってたのよ」と抱きしめて喜んだ顔を見た時は素直に嬉しかった。
次に歌う曲は楓さんの持ち歌で{ZAR○}負けな〇で
二人とも、歌ってる姿がとても綺麗だ。
楓さんから「今日の歌は観客の皆への応援だけじゃなくて、ユキ君を応援する歌でもあるから、でも応援についての責任は負ーえん!…なんて、ふふっ」
ダジャレにするところは楓さんらしいけど、本気で応援してくれてるってことはよくわかる、これまでの皆の歌のバトンは確かに僕が受けとった、曲も終わりいよいよか。
「みんなー、いよいよ新・旧アイドル決定戦が始まります!」
「伝説の日高舞さんの一日かぎりの復活ライブ、楽しみですね」
楓さんと川島さんのMCが始まった、
「ユキ君行くわよ」和久井さんの短い掛け声を聞いて移動していく、途中346プロスタッフの人達からの応援や励ましの声を聞きながら廊下を歩き、舞台袖に着くと、舞さんを除くジュピターと魔王エンジェルは揃っていた。
これからのステージにワクワクしてる視線を感じるが、ライバルとしての戦いが始まるので声はかけないで我慢する、静かにMCが終わるのを待っていると舞さんが舞台袖まで来た。
初めて会った時もお姉ちゃんと話し合ってたときもオーラはあったが、今は桁違いだ。
これがランクSまでいった伝説のアイドルか、ただ魔王エンジェルもジュピターも退いてない、当然僕も退かない、そんな僕たちを見て楽しそうな舞さん、その余裕を絶対無くしてやらないと。