ラーメンいうのはシンプルな美味しさが大事なんよ。
濃厚…?
そんなんしつこい味やいうだけや。
深み…?
そんなんダシの種類が多すぎてわけ分からんなっとるだけや。
上品…?
アホかいな、単に味が薄いだけやろ。
物事には適度って言葉があるんやで。
トンコツもええやろ、醤油もええ、ミソだって構わへん。魚介類盛り沢山も味の統一性があればええんや。
でもな、一番大事なんは、食うたときにでる言葉が『美味い』この一言しかでえへんラーメンを作ることや。
ゴチャゴチャと講釈なんかいらへんのやで。
それに食べる方も、作る方も、最近はちょっと変になっとる。
店でお喋りを禁止するアホな店がある。
ニコリともせえへん客商売失格な偏屈親父もおる。
あろうことか客を怒鳴りつける問題外のアンポンタンは一体なんなんや?
客の方もそんなおかしな状況を嬉々として受け入れとるんは、もしかしてMの人なんかいな?
人の趣味は様々や思うんやけど、特殊すぎる性癖は程々にせえへんといかんよ?
うちは思うんよ。
愛想のいい店で、美味いラーメンをワイワイと楽しく食べるのが一番なんやってね。
しかも店長がごっつう可愛い女の子やったら万々歳やろ♪
そこでや!!
この“
どないや、興味が湧いたんとちゃうか?
うんうん、せやろせやろ♪
そんな興味津々の転校生くんだけにお得情報を教えてあげるんよ♪
これは君咲学院で共に学んだ転校生くんやからこそ教えるんやで。
他の人には内緒やからな。
実はな【こよちゃん】は今、資金難やねん。
事業展開さえすれば、日本席巻間違いなしやいうのにアホな銀行が貸し渋りしよるんよ。
まったく、あの銀行のアホ担当者はなっとらんわ。稟議が回らんってなんやねん。
でもまあ、いつの時代でも先駆者ちゅうもんは苦労するもんや。
うちもそれは分かっとるんよ。
だからこそ転校生くんに声をかけたっちゅうわけや。
あ、別に転校生くんにお金の無心をしようっちゅうわけやないで、そこは勘違いせえへんといてや?
うちは転校生くんとは一生、友達でいたいんよ。だから、転校生くんとはお金のやり取りは一生せえへんねん。
お金が絡んだら友情も愛情も木っ端微塵になってまう。
そんなん嫌やからな。
転校生くんに教えるんは単なるアルバイト情報やで。
バイト内容は簡単やから安心してや♪
転校生くんは【こよちゃん】の代表者の隣で、捨てられた子犬のような目で居てくれるだけでいいんよ♪
演技には自信がない?
あはは、そんなん大丈夫や♪
そやな、ちょっと想像してくれへん?
転校生くんがお姉さんに叱られている場面をな。
うんうん、その表情でバッチリや!
相変わらずのシスコンぶりで、ちょっと引くけどバッチリやで!
ほな、行くで!
何処にって、そんなん決まってるやん。
円城寺銀行の頭取になってはる、れいかさんに資金融資の直談判や!!
隣に涙目の転校生くんがいてくれとったら、うちの勝利は間違いなしやで!!
血も涙もないれいかさんも、転校生くんの前やと君咲学院時代のお人好しに戻りよるからな。
うちへの融資の額がもっと巨額なら、れいかさんも渋りよるやろけど。
ククク、れいかさんにとっては端金の融資額やから「うふふ、大丈夫です。わたくしにお任せください。お兄様♪」ってなるのは目に見えてるで♪
……まあ、れいかさんのことやから全部分かった上で、うちの計略に乗せられた振りをしてくれるんやろうけどな。
冷血で完全無欠な円城寺の女帝って立場も大変やな。情があるとこを見せれへんのやから。
それでいてお間抜けな一面があるっちゅうのは、逆に親しみを与えるからオッケーいうのはよく分からへんけど。
まあ、ええわ。
とにかくこれから頑張るで!!
【こよちゃん】を軌道に乗せて、稼いで稼いで稼ぎまくるんや!!
そして稼いだ金で私設天文台を設けるんや!!
そしたら、るりちゃん部長と月ちゃん先輩を呼び寄せて、うち達の天文部を復活させたるで!!
えいえいおーやで!!
キャラが違う!イメージが狂う!等々の苦情は各人の胸に納めて下さると世界は平和になると思うのです。
では、次回も頑張ります。