思いつきシリーズ   作:ベンジャー

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世界の修復者

荒野には複数の異様な姿をした様々な戦士達が皆、同じ方向に向かって駆けだしており、中には前に進みながら遠距離攻撃などを行っている者等もいた。

 

空を飛ぶ者、バイクに跨って戦う者、電車の上に乗って戦う者、龍の背中に乗って戦う者など本当に様々な戦士がおり、「なにか」と戦っていた。

 

しかし、戦士達が向かう先から謎光線が戦士達「仮面ライダー」に降り注ぎ、全ての仮面ライダーはその光線により敗北し倒れた。

 

だが、そこへ灰色のオーロラのようなものが現れてオーロラからは新たな仮面ライダーが9人現れたのだ。

 

ライガ、クシド、セイバー、ゼータ、ガロス、氷鬼、マンティス、列王、ヤイバという9人の仮面ライダーが出現し、ライダー達が戦っていたたった1人の戦士……「仮面ライダーディセイド」を9人は取り囲んだ。

 

「みんな、行くぞ!!」

 

ライガの掛け声で彼を含める9人の仮面ライダー達は一斉にディセイドに襲い掛かり、ゼータのパンチを軽く受け止めたディセイドはゼータを蹴りつけ、隙を狙って斧型の武器「ガロスラウザー」をディセイドの背中に向けて振り下ろしたがディセイドは偶然近くにいたヤイバを捕えて自分の盾にしたのだ。

 

「ぐわあ!?」

「すまない、ヤイバ!!」

「誤ってる暇あんのか?」

 

ヤイバを押し退かし、ディセイドの鋭い蹴りがゼータに入り、ライガとマンティスが2人同時にディセイドに挑んできたがディセイドは2人の攻撃を受け流し、殴りかかってきたガロスの拳をかわして自分の拳をガロスの腹部に叩きこんだ。

 

「ぐはっ!?」

 

そこへ氷鬼が2本の棒型の武器「音撃棒・氷牙」でディセイドを叩きつけようとするもディセイドは氷鬼に振り返りざまに腰に下げていた剣「セイドブッカー」を握り、氷鬼を斬りつけた。

 

「ぐわあ!!?」

 

時王が剣型の武器である「ガイガッシャーソードモード」で、セイバーは2本の剣「ガルドブレード」で、ヤイバ、クシド、マンティスも同時にディセイドに攻撃を仕掛けるがディセイドはセイドブッカーをたった一度だけ振るうとセイドブッカーから斬撃が放たれ、ライガ、クシド、セイバー、ゼータ、ガロス、氷鬼、マンティス、列王、ヤイバに直撃し、9人は岩や壁に激突し、そのまま気を失ってしまったのだ。

 

全てのライダーが倒され、ただ1人だけ佇むそのライダーはどこか悪魔のようにも思えた。

 

そんなディセイドを、悲しそうに見る白いドレスを着た紫髪のロングヘアーの1人の女性がいた。

 

「ディセイド……」

 

女性は静かにそう呟くと、ディセイドの目の前には何時の間にかまた新たな仮面ライダーが1人だけ現れたのだ。

 

身体の色は青く、バッタを模した戦士「仮面ライダー1号」がディセイドに戦いを挑もうとしていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢から目覚めた少女「辛嶋(からしま)唯(ゆい)」はまたあの仮面の戦士達が戦う夢を見たことに頭を抱えていた。

 

(良い年こいてヒーロー物の夢みるなんて、というかそもそも私、女だしヒーロー物とか見たことないのにどうしてあんな夢見るんだろ?)

 

唯は高校を卒業し、家にいる自分の父親である「辛嶋浩一郎(からしまこういちろう)」と居候2人と一緒に暮らしているごく普通の女性である。

 

唯は家の2階にある部屋から出て1階の部屋のリビングまで降りるとそこには既に朝食を作っている父親の姿があった。

 

「おはようお父さん、本郷さんと幸助(こうすけ)くんは?」

「あぁ、本郷くんは教師の仕事で出かけて幸助くんは『ゲーセンに新しいゲーム入ったんで行ってきます!』ってドヤ顔で出かけたよ」

「もう、本郷さんはちゃんと働いてるのに幸助くんは本当にもう!」

 

唯はため息を吐きながら頭を抑え、幸助という青年が向かったゲームセンターに唯は足を運んだ。

 

ゲームセンターでは金髪で見た目は一見キャラ男、いや、実際そうなのかもしれないがそういう雰囲気を出している青年「神山(かみやま)幸助(こうすけ)」がゲームをプレイして遊んでいた。

 

そして唯が幸助を見つけるや否や彼に駆け寄り、足を振り上げて……かかと落としを決めた。

 

「ゴルラアアアア!!! 幸助ええええええ!!!」

「ごふうううう!!!? ちょ、いきなりなにすんの唯!? 俺まだゲームプレイしてる途中なのに、見ろお前、ゲームオーバーになっちまっただろうが!!」

「知るかボケェエエエエエエ!!! アンタさ、居候してる身でなにゲーセンなんかで遊んでるの!? 働けぇ!! そして本郷さんを見習ぇ!! 家賃払えやゴルラアアアア!!!」

 

再び大きく足を振り上げてかかと落としを決めようとする唯だが、幸助はギリギリ回避した。

 

「あぶねっ!? にしても見えたわ、白か」

「はっ? ってまさかアンタ……っ!?」

 

唯は短いという訳ではないがスカートを履いている、先程足を振り上げた際、幸助にその中を見られたということだ。

 

彼女は顔を真っ赤にして涙目でスカートを抑え、幸助の胸倉を掴んでゲームセンターから引きずり出してタコ殴りにした。

 

「っ~!////」

「ちょっ、タンマタンマ!! なんだよ別にみられるくらい、結局スカート履いてる奴なんてみんなただ腰に布巻いてるだけだろーが! そう考えたらアレだからね? スカート履いてる奴の方がよっぽど際どい……」

「意味分かんないことばっか言ってんじゃないわよ!!!」

 

その後とてつもない悲鳴が空に響き渡り、幸助は唯に半殺しにされ、フルボッコにされた幸助は唯の説教を受けながら2人揃って自分達の家に帰って行った。

 

因みにこの幸助という男、居候させて貰っている身にも関わらず一切働こうとはしない、ただ家の家事などはとてもよくこなしてくれるし、浩一郎がお人よし過ぎるために未だ家を追い出されずにいるのだ。

 

それと「本郷」という男について、フルネームは「本郷猛(ごほんごうたけし)」で彼は昔、高校の教師をやっていたのだがなにか問題を起こしてクビになり、しかも中々次の職が決まらなかったため彼の済んでいたアパートを追い出され、そんな本郷は浩一郎が見つけて彼を家に済ませたのだ。

 

本郷は幸助と違い、働き者で真面目、尚且つ唯も懐いているので彼は幸助とは全くの正反対と言えるだろう。

 

『ディセイド、この時が来たよ』

「っ!」

 

幸助の耳にはなにかが聞こえ、彼は後ろに振り返ったがそこには誰もおらず、唯が心配そうに「どうしたの?」尋ねてきたが幸助は首を横に振り、「なんでもない」とだけ返した。

 

だが、その時、幸助と唯の間に突如として灰色のオーロラが壁となって現れ、唯は幸助の元に、幸助は唯の元に行くことが出来なくなってしまった。

 

「唯!?」

「えっ? なにこれ? 幸助!!」

 

そこに唯の背後に空から蝙蝠の怪人「バット」が現れ、バットは唯に襲いかかろうとするが幸助がバットの存在を教えたため、唯はかろうじてバットの繰り出してきた攻撃をかわせたが危機は去っていない。

 

「唯、兎に角逃げて逃げまくれ!」

「わ、分かった!」

 

唯は言われた通りバットから逃げだしたのだがバットは飛行して唯を追い掛け、幸助はどうにかこの壁となったオーロラをどうにか破壊できないかと思ったがやはりダメだったため、幸助は別のルートを探して唯を探すことに。

 

しかしそれを阻むかのように立ちはだかるように白い白衣を着た老人が彼の目の前にいつの間にか立っていた。

 

「……『死神博士』」

「神山幸助、いや、ディセイドよ。 我等ショッカーに戻るのだ!」

「俺をアンタ達の仲間みたいに言うのやめてくんない? いや、割とガチで」

「お前がショッカーに戻れば……」

 

と幸助の言葉を全く聞かずに話を進める死神博士、それにイラッときた幸助は死神博士に怒鳴り散らした。

 

「人の話を聞けええええええ!!!」

「我等ショッカーは次元を超える装置を完成させ、様々な世界の悪を配下に置き我々ショッカーは『大ショッカー』としてパワーアップしたのだ!!」

 

結局人の話を聞かずに自分の言いたいことだけ言う死神博士だが、彼の言葉の内容は幸助も気になっていた。

 

死神博士はそのまま様々な世界の悪と同盟を組んで全ての世界を支配することだと死神博士は幸助に伝える。

 

「どうだディセイド? お前がこちらに戻ってくれば世界を全て支配した暁にはお前に好きな世界を1つ……うごふっ!?」

 

言い終わる前に幸助は死神に飛び蹴りを入れ、いきなりのことに死神博士は唖然としつつ幸助に怒り出す。

 

「お前人が喋ってる途中でなにをしとる!!?」

「お前にだけは言われたくねえんだけど!? つーかなに? 世界の1つくれてやるって? 良いんだよもうそういう使い古されたネタはさ、RPGじゃねえんだよコノヤロー」

「どうしても我々の所に戻ってこないつもりか?」

 

幸助は「だからそう言ってんじゃん」と返答し、死神博士はため息を吐き右手を掲げるとコブラと蛇を模した怪人2人、「コブラ」と「スネーク」が現れる。

 

「お前は貴重な人材だったんだが、止むを得んな」

 

コブラとスネークは2人がかりで幸助に襲いかかろうとしたが誰かが乗った赤いラインの入った黒いバイクが突然やってきてスネークとコブラを跳ね飛ばした。

 

バイクに乗るのは金色の角があるクワガタを模して赤い姿をした戦士「仮面ライダークウガ・マイティフォーム」だった。

 

クウガはバイク、「ビートチェイサー2000」を走らせてスネークとコブラの方に旋回し、ウィリーをしてトライチェイサーの前のタイヤでスネークとコブラを叩きつけ、コブラは後ろ頭についた触手を取り外して鞭として使い、鞭を使ってクウガの首を絞めつけてビートチェイサーから引きずり降ろす。

 

「うおっ!?」

 

クウガはどうにか鞭を外そうとするがその前にスネークが攻撃を仕掛け、クウガはスネークの攻撃を避けてスネークを殴りつけた。

 

「超変身!!」

 

クウガは紫のラインが入った銀色の姿「タイタンフォーム」になるとその姿はパワーに優れているため、そのパワーを使って鞭を引き千切る。

 

ビートチェイサーの片方のハンドルを引き抜くとそれは剣型の武器「タイタンソード」へと変わり、スネークはクウガを殴りつけるがタイタンフォームの装甲は硬く攻撃が通じず、タイタンソードでスネークを斬りつけ、腹部にタイタンソードを突き刺した。

 

「ううっ!?」

 

タイタンソードで相手の体を貫き、刀身からエネルギーを流し込む「カラミティタイタン」をクウガ繰り出した。

 

本来は「グロンギ」と呼ばれる怪人を封印するための技だが、どうやらこの技はグロンギ以外にも効く技らしい。

 

「ぐうう、うわああああ!!!?」

 

スネークは爆発を起こし、それを見たコブラは逃げるようにここから立ち去るがクウガはそれを追いはせず、先に幸助にある物を投げ渡した。

 

それは銀色の四角いバックルのようなものであり、クウガはそれだけを渡すとビートチェイサーに乗ってコブラを追い掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唯は必死にバットから走って逃げていたが、突如灰色のオーロラが目の前に現れてそれに唯は吸い込まれると周りには自分以外の人間がおり、いきなりのことで戸惑いはしたが人が大勢いるため正直言って少しだけ安心した。

 

だが、周りの人々に透明の牙のようなものが突き刺さり、人々の身体はみるみる内に透明になって倒れ死亡した。

 

「えっ?」

 

ステンドグラスの怪人「ファンガイア」の仕業であり、唯達の前に現れると人々の命「ライフエナジー」を吸い取ろうと襲い掛かってくる。

 

「きゃああああ!!?」

 

唯は急いでそこから逃げだすがまた灰色のオーロラに飲まれて自分のいる場所が変わり、今度は目の前に灰色の怪人「オルフェノク」達が待ち構えていた。

 

「い、いや……!」

 

唯はオルフェノク達から逃げようとするが1体のオルフェノクに腕を掴まれて捕まえられてしまい、唯は必死に逃れようとするが人間の力では到底振り解けない。

 

とそこへ、いきなり1人の男性がこちらに向かって駆けだし、唯の腕を掴んでいるオルフェノクを蹴り飛ばした、オルフェノクはその際唯の腕を離した。

 

「あっ、ほ、本郷さん!!」

「大丈夫か?」

「はい!」

 

本郷はオルフェノク達を睨みつけ、本郷はコートを捲ると腰には銀色のベルトがあり、中央の赤い風車が回転すると本郷は一瞬の内に姿を変え、黒いスーツを纏い、上半身はダークブルー、孵化緑のブーツとグローブを身につけ、赤いマフラーをなびかせ、そしてバッタを模した仮面を頭部に装着して最後にマスク「クラッシャー」を装着させて変身を完了させた。

 

この姿の名は「ホッパー1」又の名を……「仮面ライダー1号」

 

唯は夢の中で見た1号の姿に目を見開き、1号はスコーピオンオルフェノク、ラビットオルフェノクといった怪人達と対峙し、ラビットオルフェノクが先ず最初に1号に飛びかかるが1号はそれを飛び蹴りで蹴り飛ばし、スコーピオンオルフェノクが頭部に付いた3つのスコーピオンニードルで1号に身体を麻痺させる毒を打とうとするが1号は飛び上がってスコーピオンオルフェノクの背後に回り込み、スコーピオンオルフェノクは後ろに振り返ったが、1号の強烈なパンチ「ライダーパンチ」が顔面にめり込んで殴り飛ばされ灰となった崩れ落ちた。

 

右腕を左斜めに伸ばして左腕を拳にし、後ろへ引くようなファイティングポーズをとる1号は、向かってくるラビットオルフェノクに強力な飛び蹴り「ライダーキック」を放ち、ライダーキックを喰らったラビットオルフェノクは倒れこんだ後、フラついた状態で立ち上がるがすぐに倒れラビットオルフェノクも灰化した。

 

「本郷……さん?」

「大丈夫か、唯ちゃん?」

「本郷先生、あなた……一体」

 

唯が唖然としている中、新たな怪人達が現れた、その怪人達は全て虫を模した姿をした怪人が4体「ワーム・成虫体」であり、ワームは体を駆け巡るタキオン粒子を操作し、時間流を自在に行動できるようになることで超高速「クロックアップ」を使い、目にも止まらぬ速さでワーム達は1号に様々な角度から攻撃を行い、1号はなす術も無く攻撃を喰らって倒れこんでしまう。

 

「ぐわあああ!!?」

「本郷さん!!」

 

唯が本郷の元まで駆け寄ろうとするが彼女の目の前にまた灰色のオーロラが現れて今度はそれが壁となり、本郷の元に行くことができなくなってしまった。

 

しかも1号からも唯の元に行くことは出来ず、1号は何度も壁を殴りつけるがやはりビクともしない。

 

「幾ら『NEXTの世界』の1号だからって、その壁を壊すのは無理だよ」

「っ、幸助くん?」

 

1号に声をかけたのは幸助であり、彼は腰に先程クウガに渡された銀色の四角い箱を握っており、それを腰に当てると帯が伸びてベルトとなり左腰に装着されてある剣「セイドブッカー」からカードを取り出し、ベルト「ディセイドライバー」の中央にカードを装填した。

 

「変身!!」

『カメンライド・ディセイド!』

 

9つのシルエットが幸助に重なり、ディセイドライバーの中央から幾つかのプレートが出現し仮面に突き刺さり、その姿は世界の破壊者と呼ばれた「仮面ライダーディケイド」似ているが身体の色は灰色で胴体にはX字の紋章があり両肩は跳ね上がっている戦士「仮面ライダーディセイド」に変身を完了した。

 

「っらああああああ!!!」

 

大声をあげて灰色のオーロラの壁にパンチを叩きこむと壁にヒビが入っていき粉々に砕け散った。

 

「えっ!?」

 

唯もディセイドに気付き、ディセイドの方へと振り返って唖然とした、夢で見た戦士が目の前に2人もいるのだから。

 

ただの夢だと思っていたのに、現実にディセイドも1号も現れた。

 

「ピンチの連続ってやつか唯? 下がってろ」

 

ディセイドは唯を1号の元まで下がらせるとディセイドはセイドブッカーからカードを1枚取り出してディセイドライバーの中央に装填させる。

 

『カメンライド・マンティス!』

 

カマキリを模した緑色の戦士「仮面ライダーマンティス」にベルト以外変身するとD(ディセイド)マンティスは鎌を模した武器「ゼクトデスサイズ」を構えてワームに斬りかかるがワームはクロックアップを使って高速移動して回避、対するDマンティスもセイドブッカーからカードを取り出してドライバーに装填する。

 

『アタックライド・クロックアップ』

 

Dマンティスもワームと同等のスピード「クロックアップ」で動きまわり、向かってくるワーム達を次々とマンティスデスサイズで切裂き倒した。

 

「一丁あがりっと」

 

Dマンティスはドライバーからマンティスのカードを抜き取るとそのカードに描かれていたマンティスのカードがピンボケし力を失ってしまった。

 

「やっぱ、ちゃんと力を取り戻さないと使えるのは1回だけか……。 取り合えず、唯、本郷さん、一旦家に帰ろう」

 

1号も唯もなにがなんだか分からない状態だったが1号はサイクロン1号に乗り、ディセイドは自身の専用バイクである「マシンディセイダー」に跨り唯はその後ろに乗って今は家に帰ることにした。

 

しかしその途中、蜘蛛の糸のようなものに身体を縛られてバイクから降ろされ吊るされる唯、唯を吊るしたのは「仮面ライダーBLACK」の世界の悪の組織「ゴルゴム」の怪人「クモ怪人」であり、その他にもサボテン怪人やサイ怪人、コウモリ怪人にヤギ怪人など様々なゴルゴムの怪人が現れる。

 

「ここは俺に任せろ、早く唯ちゃんを!」

「そうさせて貰う」

 

ディセイドはセイドブッカーからカードを1枚抜き取り、ディセイドライバーにカードを装填しまた姿を変える。

 

『カメンライド・ヤイバ』

 

コウモリを模した銀色の戦士「仮面ライダーヤイバ」に変身するとヤイバの背中にコウモリの翼が生えてDヤイバは飛行しクモ怪人と唯の元まで行くとDヤイバはセイドブッカーでクモ怪人を斬りつけて地上に落とす。

 

Dヤイバはセイドブッカーで唯を縛っている蜘蛛の糸を切裂くと彼女を抱き抱えて(お姫様抱っこ)地上に降り立つ。

 

「全く、よく怪人に狙われるなお前は?」

「なっ……なっ……////」

「んっ? どうした? 顔が赤いぞ? お姫様抱っこされて照れてんのか?」

 

悪戯っぽく言うディセイドだが、別に唯は照れて顔を赤くしているのではなく……。

 

「お前なんかにまた助けられた上に初めてお姫様抱っこして貰うのがお前で最低最悪だああああああ!!!!」

 

怒りで顔が赤くなっているだけであり、しかもDヤイバの顔面にパンチを喰らわしてDヤイバは倒れ変身してるにも関わらず物凄い痛みが襲った。

 

因みに唯も流石にグーでライダーの仮面を殴るのは相当痛かったようで殴った方の手を擦ってる。

 

そんなことを2人がしている間、サイ怪人の突進を1号は真正面からどうにか受け止め、背後に立つサボテン怪人を蹴りつけてサイ怪人に膝蹴りを叩きこむ1号。

 

コウモリ怪人が空中から1号に向かって襲い掛かるが1号はジャンプしてコウモリ怪人の背中に飛び乗り、コウモリ怪人の翼を引き千切る。

 

「ギエエエ!!?」

「うおおおお!!」

 

コウモリ怪人から飛び下りた1号は勢いをつけた必殺キック、「ライダーキック」をサボテン怪人に繰り出してサボテン怪人は爆発を起こす。

 

「グアアア!!?」

 

そこにDヤイバも駆けつけ、両腕に巨大なクローの武器「バットクロー」が装備され、Dヤイバは1号と共にゴルゴムの怪人を蹴散らして行く。

 

2人は全てのゴルゴムを怪人を倒し終え、唯と一緒に家に帰ろうとするのだが今度は巨大な怪物達が現れ彼等の行く手を阻んだ。

 

「いい加減しつこいんだよ」

「確かにな」

 

ディセイドは新たなカードを取り出し、ディセイドライバーの中央に装填する。

 

『カメンライド・ヒョウキ!』

 

黒い身体に青いラインのある虎と鬼を模した戦士「仮面ライダー氷鬼」にディセイドは変身し、棒型の武器「音撃棒・氷牙」から氷の弾丸を次々に放ち巨大な怪物達を燃やし尽くす。

 

ディセイドは今まで使った「マンティス」「ヤイバ」「氷鬼」のカードを眺めるとそれらのカードは全てピンボケして力を失ってしまっていた。

 

それからディセイド達は今度は特に何事も無く無事に家の近くまで辿り着くことが出来たが不意に先程自分を呼んだ謎の声が聞こえてきた。

 

「どうしたの幸助くん?」

 

不思議そうに幸助を見つめる唯と変身を解いた本郷、すると3人の周りがいきなり暗くなって一瞬なにも見えなくなるが、そこに9つほどの地球が浮かび上がる。

 

「なんだこれは?」

 

一体どういうことなのか、本郷と唯が戸惑っているのとは正反対に幸助は妙に落ちついた雰囲気を出していた。

 

「待ってたよ、ディセイド、いや……幸助くん」

 

声のした方を見てみるとそこには笑顔を浮かべた1人の男性が立っており、幸助は男性に軽く頭を下げた。

 

「あの、教えてください。 今、この世界でなにが起こってるんですか!?」

 

なぜか分からないが目の前の男性が今の事態についてなにか知っていると唯は感じ、彼に質問をぶつけた。

 

「君達の世界で都市伝説のような噂になっている『怪人』は実在する。 それを束ねるのが『ショッカー』という悪の秘密結社だ。 ショッカーはある日、こことは違う世界に行く技術を手に入れた」

 

彼等はそれを使い、様々な世界の悪と同盟を結んで組織を巨大にしていき、遂にこの日、その巨大になったショッカー「大ショッカー」は全ての世界を手に入れるために侵略活動を開始しだした。

 

だが、ショッカーが次元を渡り歩き、様々な世界に干渉しその干渉した世界の者を他の世界に何度も引っ張りだしたりしているせいで遂には全ての次元に歪みが生じ世界が崩壊仕掛けているのだという。

 

男性は危険を犯してまで大ショッカーにもそのことを話したが大ショッカーは信じなかった。

 

そこでディセイドにはその歪みを新たに生まれた9人の仮面ライダーの力を取り戻すことで世界の歪みを止めて欲しいのだという。

 

なぜディセイドなのか、それは「世界の修正者」と呼ばれる存在だから、その力で歪んだ世界の歪みを修正して欲しいというのだ。

 

「本当ならこういうのは『ディケイド』の役目なんだけど、彼はクウガ~キバまでの力しか持っていないから君に頼むしかないんだ、ごめん……」

 

男性はどこか暗い表情で幸助に謝るが幸助は首を横に振る。

 

「謝ることなんかねーでしょ? こうなる前から覚悟は決まってる」

「うん、ありがと。 他の世界に渡る術は既に手配してあるから」

「君達が旅を終わるまで、この世界とこの世界の『笑顔』は俺と、俺の仲間達それに『風見』さんが守るから安心して」

 

本郷は「風見」という名前を聞いた驚いたような表情を見せる。

 

そして幸助は頷くと男性「五代雄介」はサムズアップを幸助達に送り、幸助、本郷、唯は元の空間に戻ってきた。

 

「幸助、今の人……知り合い? それに話がもう訳が分からないんだけど?」

「まっ、そんなこと良いじゃん。 取り合えず俺、しばらく旅に出るわ」

「はっ?」

 

いきなり幸助がそんなことを言いだして唯は眉を寄せる。

 

「だからさ、さっきの話聞いただろ? 俺は今から色んな世界に行かなきゃならないの」

「借金は?」

「はっ?」

 

今度は幸助が疑問の声をあげる番だった。

 

「借金払わずに出て行く奴があるかボケええええええええ!!!!」

 

唯の綺麗なストレートパンチが幸助の顔面に直撃し、幸助は顔を真っ赤に腫れさせながら倒れ、本郷は唯だけは怒らせないようにしようと心に誓うのだった。

 

「それに幸助くん、お金あるの?」

「あっ……」

 

どうやら頭に無かったらしい、そんな幸助に唯はため息を吐き、本郷は苦笑する。

 

「なんかよく分かんないけどさ、私もついていく。 本郷さんはどうします?」

 

それを幸助はなにか言いたそうにしていたが唯はかなりの頑固者だ、ちょっとやそっと言っただけでは絶対に飽きられめてはくれないだろう。

 

「僕は……この世界に残るよ。 風見達のことが気になるし」

「そうですか……」

 

唯はどこか寂しそうにするがすぐに笑顔になり、本郷は風見達を探すためにこの世界に残って早速風見という人物を探し始めることに。

 

その際、もしかすれば家ごと別の世界に行くかもしれないということを本郷に告げ、全財産は全部財布の中、持って行くものも特にないので本郷はそのまま別れを言って去って行った

 

幸助と唯の2人は家に戻って家に帰ってきたが、2人ともかなり疲れた顔をしている。

 

これだけ色々なことがあったんだ、当然だろう、すると浩一郎がやってきて幸助に届け物があると言い、その届け物を幸助に渡した。

 

「これは……?」

「んっ? 写真? なにも映ってないけど……」

 

その時、突然その写真が輝きだしその写真にはある絵が映っており、その絵には漆黒の姿をした4本角をしたクワガタを模した戦士、「アルティメットクウガ」とカブト虫を模した仮面、クウガ・マイティフォームに似た身体をし、首には赤いマフラーをなびかせ両腕と両足には白いラインのようなものがあり、身体の所々にはクウガがライジングフォームの箇所に似たものが装着された黒い戦士「仮面ライダーライガ」が戦っている絵が描かれていた。

 

「ライガの、世界」

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