思いつきシリーズ   作:ベンジャー

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ライガの世界

「ライガの世界か」

「ライガ? それも……」

 

「仮面ライダーとかいうやつなの?」と幸助に尋ねようとした唯だったが浩一郎が「ちょっとテレビ見てよ!!」となにか慌ただしく騒いでいた。

 

怪訝そうな表情を幸助と唯は浮かべるが、浩一郎がつけていたチャンネルでは今ニュースが放送されており、そこではあのカードに描かれていた戦士が「未確認生命体」と呼ばれる怪物達と警察官達と協力しながら戦っていた。

 

「あれが仮面ライダー、ライガか。 成程な、クウガとは正反対って感じだな」

 

確かにクウガはクワガタをモチーフとしており、対するライガはカブト虫を模した姿をしている。

 

「それで? 私達はなにをすればいいんですか?」

「さあな、取り合えずあそこに行ってみるか。 中々面白そうだしな」

「面白そうって私達がこの世界になにをしに来たのか分かってんのアンタ!!?」

 

怒鳴る唯に耳を塞ぎながら彼女の説教を喰らう幸助だが、幸助は急いで唯から逃げるように家から飛び出した、すると幸助の服装が突然変わり、警察官の格好となった。

 

「まっ、おおよそこの世界での役目は検討ついてたがな。 警察での位はやっぱり巡査か」

 

幸助はマシンディセイダーに跨り、ライガと警察、グロンギが戦っている場所へと向かった。

 

その頃、ライガが戦っているでは倉庫バッタを模したこの世界の怪人「グロンギ」の1人「ゴ・バダー・バ」ときのこを模した怪人「メ・ギノガ・デ」とライガは戦っており、警察はライガを援護する様に拳銃などでバダーやギノガに攻撃しライガを援護している。

 

「ぐっ、何時までこんなこと……!」

 

カブト虫を模した仮面、クウガ・マイティフォームに似た身体をし、首には赤いマフラーをなびかせ両腕と両足には白いラインのようなものがあり、身体の所々にはクウガがライジングフォームの箇所に似たものが装着された黒い戦士「仮面ライダーライガ・アタックフォーム」は飛びかかるように殴りかかってきたバダーの拳を受け止めてバダーを蹴りつけるが背後からギノガがライガを抑えつけ、ライガはバダーに思うように殴られ続ける。

 

「ぐあっ!? 離せ!!」

 

バダーを右足をあげてライガは蹴りつけ、続けざまに膝でギノガの腹部を殴った後にギノガの腕を掴んで背負い投げを繰り出したが直後にバダーの飛び蹴りを喰らう。

 

「うわああ!!?」

 

立ち上がったギノガは体内で猛毒の胞子を生成し、それをライガの口部目掛けて解き放とうとするが……。

 

「キモイ!!」

「ゴハア!!?」

 

ギノガが毒を流しこむには相手の口の中に入れさせる必要があり、傍から見ればグロンギが男だろうと女だろうとキスしようとするように見えるのでライガはギノガの毒だけは絶対に喰らわないようにしていた。

 

ライガはその時バダーがいないことに気付き、辺りを見回すとバダーはバイク、「バギブソン」に跨りライガに向かって走りださせてライガに体当たりを繰り出す。

 

体当たりを喰らって弾き飛ばされたライガだが、そこに1人の男性「八代カオル」が拳銃をライガに投げ渡した。

 

「これを使え!!」

「はい!! 光変身!!」

 

両肩に翼のようなものが装着され、深緑の身体をした「アローフォーム」に姿を変え、渡された拳銃は弓矢型の武器「ボルテックアロー」に変換される。

 

ギノガがライガに駆けだしてきて攻撃を仕掛けたがライガはそれをかわし、ギノガの背後に回り込んで電撃を纏わせた矢をボルテックアローから放ち、矢はギノガに突き刺さり「封」の文字が浮かび上がってギノガは爆発した。

 

「グギャアアアアア!!!?」

 

ボルテックアローを下げてアタックフォームに戻るライガだが、その手には力が入っておらず、ギノガが爆発した場所をどこか唖然とした雰囲気で眺めているようだった。

 

「なにしてるんだ!! まだ終わって無いぞ!!」

 

カオルの声にハッと我に返ったライガだったが既に遅く、ライガはバダーの操るバギブソンに跳ね飛ばされてしまった。

 

バギブソンをバダーは旋回させて再び倒れこんでいるライガに突撃してくるが突然、バダーの身体に火花が散ってバダーはバギブソンが振り落とされる。

 

「ぐおおおっ!!?」

「んっ?」

 

ライガが振り返るとそこには幸助の変身したディセイドが立っており、ライガに踏みよると彼の頭をポンポンと叩きサムズアップを送る。

 

「後は俺に任せな」

「あなたは一体……?」

「今はどうでもいいじゃねえかそんなことはよ」

 

ディセイドはセイドブッカーを構えてバダーに斬りかかり、バダーはそれをかわして廻し蹴りをディセイドに喰らわすがディセイドは落ちついた物腰でセイドブッカーからカードを1枚取り出し、ディセイドライバーに装填する。

 

『アタックライド・スラッシュ!』

 

セイドブッカーの刀身を強化し、ディセイドはそれで敵を切裂く「ディセイドスラッシュ」をバダーに繰り出してバダーに反撃の隙を与えなかった。

 

「さて、こいつでトドメだ」

『ファイナルアタックライド・ディディディディセイド!』

 

セイドブッカーから金色のカードを取り出し、それをディセイドライバーに装填するとディセイドの右足に光の渦のようなものが巻きつくように現れ、ディセイドは飛び上がってからの跳び蹴り、必殺の「ディメンションキック」をバダーに喰らわせ、バダーは爆発を起こして倒れた。

 

「グアアアアアアアア!!!!?」

「あなた、一体……グロンギですか? それとも……」

「お前と同じ、仮面ライダーだ」

 

ディセイドはそれだけ言うと外に置いてあったマシンディセイダーに跨って家に帰っていき、ライガは唖然としながら見ていることしか出来なかった。

 

そんなライガにカオルが駆けつけ、彼の肩に手を乗せる。

 

「『風上』彼等『は』もう、人間じゃない。 グロンギなんだ、元に戻す方法は無い、残念だが……」

 

カオルは暗い表情を見せ、ライガも仮面のせいで表情は見えないが恐らく仮面の下の表情はカオルと同じものだろう。

 

「なぜ君達がそんな目に会わないといけないんだ!! 折角未確認ゼロ号を倒したというのに!!」

「カオルさん、そんなに気にしなくても……」

 

ライガは変身を解除すると黒髪の青年の姿に戻り、カオルにそう言うがカオルは首を横に振った。

 

「気にしなくて良い? 無理だよ、君達を巻きこんだのは我々警察だ!」

「でも、誰かがやらなくちゃならなかった。 それがたまたま僕『達』だっただけなんです」

 

青年「風上光(かざかみひかり)」は笑みを浮かべてカオルにそう伝えるものの、カオルはバツが悪そうな表情で彼に謝り続け、光はそんなカオルに自分はどうしたらいいか分からずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に戻った幸助は部屋に帰ってきた直後、唯のドロップキックを喰らった。

 

「説教を最後まで聞かずにどこいっとんのじゃおのれはああああああ!!!!」

「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!?」

 

そのまま唯は幸助を踏みつけままの状態で腕を組んだまま幸助を見下ろす。

 

「なんだよお前、なに? お前? 女王様かなんかのプレイこれ? つーか暴力とかいい加減にしろよこのアマ」

「なんのこと言ってんのよアンタは!? 第一いい加減にしろはこっちの台詞よ!! 家賃アンタが払わない上に何時も妙な言い逃ればかりしてそりゃストレスも溜まるわ!!」

「ストレスってお前何時もこんな風に俺をボコボコにするんだからストレス発散出来てるだろ!!?」

「アンタのせいですぐにストレスが溜まっとんじゃボケええええええ!!!!」

 

幸助の胸倉を掴んで激しく揺する唯、彼女は怒りのあまり気付いてないようだが幸助は壁に頭をガンガンぶつけている。

 

「あだだだだ!!? ちょ、これぶつけてる! ぶつかってるから頭!! ねえ、割れて無い? 頭割れなーい? これ!!?」

 

そのまま唯に幸助は半殺しにされて彼は逆襲と言わんばかりに彼女に所持していた手錠をかけて逮捕した。

 

「はっ?」

「警官への暴行罪で逮捕、判決は死刑だな」

「ちょっと、なにしてんの幸助くん!?」

「逆襲」

 

幸助は唯は手錠をかけた状態にしたまま浩一郎の元にいき、またなにかニュースをやっているかどうか浩一郎に尋ねるもなにも特に変わったニュースはやっていないという。

 

「あぁ、それなんだけどさ。 私もそれなりにこの世界のことについて色々調べたのよ」

「調べたって、この短時間でか? どうやって調べたんだよお前は?」

 

まだついて間も無い筈のこの世界のことを大方は調べがついたという唯に幸助は一体彼女がどうやって調べたのか問いかけると彼女は胸を張って……。

 

「パソコンで検索したらあらかた情報が出てきたわ!! どうやら世界が変わればパソコンにもその世界のことなんかが乗っているようよ」

(パソコンの便利さぁー!!!?)

 

そんな風にあっさりとこの世界がどんな世界なのかというのが分かり、若干呆れたが手間が省けたので幸助は唯に一体どんな情報を得たのか尋ねたが、唯は自分の両手につけられた手錠を見せる。

 

「は、外させて頂きます……」

 

当然外した後は唯に殴られたが、兎に角話を戻して唯はこの世界で知ったことを全て幸助に話した。

 

まず、この世界では世間では「未確認生命体4号」と「未確認生命体5号」と呼ばれている「仮面ライダークウガ」と「仮面ライダーライガ」がゲームと称して人々を襲うグロンギと戦い、人々の笑顔を守っていた。

 

そして遂にはグロンギ達の王ともいえる存在「ン・ダグバ・ゼバ」と最強の姿になった漆黒の戦士「アルティメットクウガ」が激突し、ダグバは遂に倒されこの世界は平和になると思われた。

 

だが、ダグバを倒したクウガはその後暴走、しかも本来は「ン・ガミオ・ゼタ」が持っている筈の「人間をグロンギにしてしまう」という能力でクウガに触れられた人間は一度死に、グロンギとして甦るという恐ろしいものに変貌してしまったのだという。

 

「はぁ!? そんなバカな話あるか!! クウガは例え暴走しても人間をグロンギにする力は持ってない!!」

「そんなこと私に言われても……って、もしかしてその無かった筈の力を持つようになったのって……」

「大ショッカーのせいで世界が歪んだ影響か、まさか最初の世界でそこまで最悪な事態になってるとはな」

 

そう、クウガに人間をグロンギにする力は大ショッカーが世界を歪めてしまったせいだ、その影響でクウガは本来無かった筈の力を手に入れてしまったということ。

 

そこに突然誰かが無断で入ってきた、光とカオルだ。

 

2人は不思議そうに辺りを見回し、幸助達と顔を合わせるや否やカオルと光は頭を下げて慌てて謝った。

 

「あっ、すいません人の家でしたか!!」

「あの、ここ喫茶店だと思って入ったんですけど間違いでした!! すいません!!」

 

すぐさま出て行こうとする光とカオルだったが、幸助が2人を呼びとめた。

 

「ちょっと、アンタ等に聞きたいことがあるんだけどな?」

 

幸助が聞きたいこと、それは当然ライガやクウガのことについてだ、幸助は光とカオルを椅子に座らせると単刀直入に彼はあることを2人に聞いた。

 

「お前、5号か?」

「「ぶうううううう!!!!?」」

 

浩一郎が用意してくれたコーヒーを飲んでいた光とカオルが不意にそんな質問をされてコーヒーを幸助に浴びせるような形で拭きだした。

 

「……どうしてこうなるの?」

「あぁ!? すいません!!」

「本当にすまない!!」

 

必死に2人は幸助誤り、幸助は咳払いし、カオルはなぜ光がライガだと思うのかと聞いた所「ただの勘」であると答えた。

 

2人ともその返答に納得してなさそうだったが誤魔化せそうにもないし、誤魔化す必要も特に無い気もするので光自身が「自分が5号、ライガです」と自身がライガであることを明かしたのだ。

 

「それで、聞きたいことというのは?」

「あぁ、ちょっと4号に会いたいんだ、あいつは今どこにいる?」

 

いきなりぶっ飛んだ質問だった、クウガの居場所なんて知る訳もないしどこで今、なにをしているのかさえ分からない、ただ地道に人間のグロンギ化を行っていること以外なにも分からないのだ。

 

そこで幸助はだったらクウガとダグバが戦った場所だけでも教えろと言い出し、光とカオルは顔を見合わせて渋々彼にダグバとクウガが戦った場所を教えて貰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、光やカオルも呼んで幸助は今は関係者以外立ち入り禁止になっているクウガとダグバが戦った山に来ていた。

 

「それにしても警察官じゃなきゃこんな所に入れなかったな」

 

この世界での役割が今はかなり役に立ったかのように思える幸助、そこに光とカオルがやってきて彼等と合流。

 

「それで幸助さん、一体なにをするつもりなんですか?」

「んっ? 別になにもしねえよ、ただクウガを探す手掛かりをな。 あっ、そう言えばさ、光はクウガとどんな関係なんだ?」

 

幸助は昨日唯から聞いた話ではクウガとライガは共に協力して戦い、グロンギを倒して行ったとある、ということはクウガに変身していた人物とはプライベートで知り合いではないのか、またどんな人物が変身していたのかと気になって光に尋ねた。

 

「それは……えっと」

 

突然暗い表情になる光に幸助はやってしまったという表情を見せ、手を合わせて彼に謝罪した。

 

「すまん! 悪いことを聞いたな」

「いえ……」

 

その時、大鎌を持ったカマキリを模したグロンギ「メ・ガリマ・バ」とウミヘビを模したグロンギ「ゴ・ベミウ・ギ」がどこからともなく現れこいらに敵意を向けてきた。

 

「ひょっとしてこいつ等この辺にいるかもしれないクウガを守る門番かなんかじゃないか?」

 

案外この現場にきて正解かもしれないと思う幸助、だったら彼等にクウガの居場所を吐かせると言い出す光、光は腰に両手を当てるとクウガのベルトに似た金色のベルト「ラルーン」が現れて2号ライダーに似た変身ポーズをとる。

 

「変身!!」

 

光は「仮面ライダーライガ・アタックフォーム」に変身し、ガリマとべミウに攻撃を仕掛けた。

 

「言え!! この近くにクウガがいるのか!!?」

 

ライガがガリマとべミウに問いただすが2体は答えずにガリマは大鎌でライガを斬りつけ、べミウが鞭を使ってライガに攻撃してくるがライガはそれをどうにかかわして2体から離れ距離を取る。

 

ガリマは大鎌をブーメランのように投げつけるがライガは臆せずにそれを掴み取って「光変身!!」と叫ぶと黒い鎧を纏い、鎧に金色と暗めの紫のラインが入った「カリバーフォーム」に変わり、大鎌はライガの能力により物質変換され日本刀に似た「ボルテックカリバー」となる。

 

するとガリマはあらかじめ用意していたのか、どこからか別の大鎌を取り出し大鎌でライガを斬りつけるがこの姿は防御力に長けている為に攻撃はあまり通用せず、逆にライガにボルテックカリバーに斬りつけられてダメージを負う。

 

そこにべミウが鞭でライガの背中を叩きつけ、再び鞭で叩きつけようとしたがライガは上手くボルテックカリバーに絡ませて防ぐもボルテックカリバーはその鞭の力で凍りついて折れてしまった。

 

「あぁ!?」

 

ガリマは大鎌、べミウは鞭で同時にライガに攻撃し、武器を失ったライガは不利な状況に追い込まれる。

 

「おい、俺の出番まで取るんじゃねえぞお前!!」

「えっ?」

 

カオルが幸助の言葉に眉を寄せて彼を見ると彼はディセイドが腰につけていたものと同じもの、「ディセイドライバー」を取り出した。

 

幸助はディセイドライバーを腰に装着してカードを中央に装填する。

 

「変身!!」

『カメンライド・ディセイド!』

 

9つのシルエットが重なってプレートが幾つか顔部に突き刺さり、幸助は「仮面ライダーディセイド」に変身を完了させた。

 

ディセイドはライガの元に行くとべミウを蹴りつけ、べミウから無理やり鞭を奪い取ってその鞭でべミウを拘束してガリマの方へと投げ飛ばす。

 

「ぶっ飛びー!! なんてな」

 

どこかのオカマみたいなことを言いながらべミウを投げ飛ばし、投げ飛ばされたべミウはガリマと激突。

 

「ぐっ……許して、ください!!」

 

ライガはそこを狙ってアタックフォームに戻ると右足に電気エネルギーを纏わせて駆けだし、飛び上がって敵に繰り出す必殺キック「アタックキック」を放ち、ガリマはかわしたがべミウはアタックキックを喰らって爆発四散した。

 

「ぐわああああ!!!?」

(もう、こんな悪夢を終わらせてみせる! だから、許してください……)

 

やはり既に死んで完全なグロンギとして甦ったといえど元は人間、それに抵抗があるのだろう、そんなライガは拳を握りしめて震わせるライガ、一方ディセイドはガリマとの戦闘を続けておりガリマは大鎌でディセイドを斬りつけるが負けじとディセイドもセイドブッカーでガリマを斬りつけた。

 

ディセイドはガリマの振るった大鎌をセイドブッカーで受け止め、ディセイドは素早く左腕でガリマを殴りつけた後ガリマの肩を掴んで膝蹴りを叩きこむ。

 

「さーて、そろそろしめぇにしますかな!!」

 

ディセイドはカードを1枚ディセイドライバーに装填する。

 

『ファイナルアタックライド・ディディディディセイド!』

 

右足に光の渦のようなものが巻きつくように現れ、ディセイドは飛び上がってからの跳び蹴り「ディメンションキック」をガリマに炸裂してガリマは爆発を起こし倒された。

 

「ギャアアアアアア!!!?」

「そうだ、こんな悪夢は終わらせる……『殲滅者』を倒して!!」

 

するとライガはあろうことかディセイドに不意打ちに近い形で彼の顔面を殴りつけたのだ。

 

「おい、なにしやがる!!?」

「幸助さん、いやディセイド!! あなたが、殲滅者だったんですね。 あなたのせいでこの世界は乱れが生じてクウガは……あの子はあんな悲しい目に!!」

 

ライガは蹴りをディセイドに放つがそれをディセイドは受け流し、ディセイドは訳が分からないままライガと戦うことになってしまった。

 

カオルは必死に光の名を呼び続けて彼を止めようとしているがライガに彼の声が全く届いておらず、ディセイドも説得を試みるもののやはり聞く耳を持たない。

 

「仕方がねえ、そんなに相手になりたいなら俺がなってやってやるよコンチクショウ!!」

 

セイドブッカーからカードをディセイドは取り出して装填する。

 

『アタックライド・ブラストスラッシュ!』

 

セイドブッカーをディセイドは振るうと赤い斬撃が放たれてライガに直撃し、ライガは倒れこんでその隙にディセイドは新たなカードを取り出した。

 

「お前に面白いものを見せてやるよ? 変身!!」

『カメンライド・ライガ!』

 

なんと、ディセイドはライガと同じ姿「Dライガ・アタックフォーム」に二段変身を行ったのだ、当然ライガもカオルも目を見開いて驚きの表情を浮かべる。

 

「そんなバカな!?」

「僕と同じ、ライガに!?」

 

Dライガはライガに駆けだして行き、ライガは戸惑いながらも蹴りを放ったがライガは腕で防ぎ逆にDライガがライガを蹴りつける。

 

今度は同時に拳を振るってお互いに命中し、2人とも後ろの方に後退するがライガは素早くDライガの両肩を掴むと膝蹴りを腹部に入れた後、頭突きを喰らわせる。

 

「ったぁ~!? テメーよくもやりやがったな!!」

 

Dライガは1枚のカードを取り出すとそれを装填し、Dライガは「アローフォーム」に変身し、ライガはダークブルーの身体で肩のショルダーも外れたような姿「ランサーフォーム」に変わり、その辺に落ちていた木の枝を拾い上げると槍型の武器「ボルテックランサー」に物質変換される。

 

Dライガはボルテックアローの矢を3本ほどをライガに放ち、ライガは駆けだしながらボルテックランサーで弾こうとしたのだが……ライガの足が少し突き出ていた岩につまずいて「ビターン!!」という音を立てながらすっ転んでしかもそのおかげでボルテックアローの矢を全てかわせた。

 

「「「……」」」

 

今ので完全に場が白け、ライガは仮面の下で顔を赤くしつつ立ち上がる。

 

「今の、ノーカンで////」

「「いや無理」」

 

無かったことにしようとしたが無理だった、そのままライガは戦いを続行し、Dライガはボルテックアローから矢を何発も放つが全てライガのボルテックランサーに弾かれてDライガはライガに斬りつけられる。

 

「オリャアア!!」

 

さらにライガは回し蹴りをDライガに喰らわせた後、ボルテックランサーでDライガを斬りつけ、ライガは飛び上がってボルテックランサーを投げ飛ばし、Dライガもボルテックアローの矢をライガに放ち、ボルテックランサーもボルテックアローの矢も2人に直撃しDライガはディセイド、ライガはアタックフォームに戻る。

 

そして、この戦いを木に隠れながら眺めるフードを深く被った青年がいた。

 

「俺はお前がディセイドだとは認めない、真のディセイドはお前なんかじゃない!! お前は潰す、大ショッカーの手を借りてでもな!!」

 

するとディセイドとライガの目の前に灰色のオーロラが現れてそこから胸にX字の赤い紋章があり、それ以外は銀色のメタリックな戦士と白いマントをつけた赤い怪人が現れた。

 

「仮面ライダー……X? それにアポロガイストか?」

 

メタリックな姿をした戦士は仮面ライダー5号、「仮面ライダーX」に似ていたがこちらは外見的にもより機械的な姿となっていて胸部にあった筈の「V」の2文字が無くなっている。

 

「まさか……『NEXTの世界』の……仮面ライダーXとアポロガイストか?」

「その通りなのだ! 我々に従わないライダーは我々の敵、よって貴様等を排除してやるのだ!!」

 

アポロガイストはディセイドとライガにそう言い放ち、Xはベルト「ライドル」から「ライドルホイップ」というフィッシングの剣のような武器を取り出す。

 

「ライドルホイップ!!」

 

XはライドルホイップはX字を描くように振るうとアポロガイストはライガに、Xはディセイドに攻撃を仕掛けてきたのだった。

 

その頃、幸助達の家では唯がなにか胸騒ぎがして彼女は急いで幸助達の向かった山に自分も向かって走り出して行った。

 

「あのバカ助は変なことやらかしてないでしょうね?」

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