思いつきシリーズ   作:ベンジャー

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僕たち、ツインテールになります。 その3

時空の狭間にあるエレメリアン達の戦艦基地……そこにいるエレメリアン達はリザドギルティが人間……テイルレッドとテイルセイヴァーに2人がかりとはいえ倒されたという事実が信じられずにいた。

 

「バカな……有りえぬ!!」

「油断していたでは済まされぬぞ!!」

「どういうことだ……!!?」

 

そこで慌てふためくエレメリアン達に対し……そのエレメリアン達を束ねる隊長……竜を模した怪人「ドラグギルティ」が「静まれい!!」と部下のエレメリアン達に怒鳴り、怒鳴られたエレメリアン達は言われた通り一斉に黙り込んだ。

 

「ドラグギルティの力は師である我が1番よく知っている……これを見よ」

 

ドラグギルティは空中に巨大なモニターを映しだし、そこにはテイルレッドとテイルセイヴァーの姿が盛大に映し出され、エレメリアン達は「お、おぉー……」と感心の声があがる。

 

「むう、確かにあのツインテールならばリザドギルティ殿が倒されたのも頷ける」

 

やがて……エレメリアン達はリザドギルティの死を悼んでいた筈がいつの間にかテイルレッドとテイルセイヴァーの鑑賞会に移り変わってり、そんな時……この部屋……言うなれば会議室に1人の人影が見え、ドラグギルティはその影に気づき顔をそちらの方へと向ける。

 

「むっ? 貴様か……どうかしたのか?」

「……いや、なんか騒がしい声が聞こえてきたものだからどうしたのかと思ってな……。 一体どうした?」

 

その影の正体……その姿は見た目は銀色の鎧を着込み、背中には白いマント、黄色い両眼をした怪人……というよりもヒーロー然とした姿をしている戦士だった。

 

そんな彼がエレメリアン達の中に立つのは異常にシュールな光景であり、違和感しかなく、この戦士はエレメリアンとは別の存在だという雰囲気がその戦士から溢れ出ていた。

 

「丁度いい、実は先日、切り込み隊長のリザドギルティが地球侵略へと向かったのだが……そこにいたツインテールの戦士にやられてしまってな……」

「ツインテールの戦士……?」

 

戦士がモニターに映っているテイルレッドとテイルセイヴァーの姿を見ると戦士はどこか驚いたような様子を見せ……、鼻の辺りと思われる場所から盛大に鼻血(?)を大量に吹き出した。

 

「ぬお!? ど、どうしたのだ!? あまりのツインテールの美しさにやられたのか……!?」

「それもあるが1番は……あの娘……」

 

戦士が指さす方向にあったのはテイルセイヴァーが戦ってる姿であり、戦士は勢いよく立ちあがる・

 

「やべー!! やべー!! 今まで出会ってきたツインテールの女の子の中で滅茶苦茶好みの娘じゃねーか!! あの膨らみかけの胸とか揉んで大きくしてぇなあああああ!!!!! ふへへへへ!! あああああ可愛いいいいいいいい!!!! 彼女にして揉みくちゃにして可愛がりてえええええええ!!!!!」

「テイルセイヴァー……というらしいぞ。 そして赤いのはテイルレッド、どちらも素晴らしいツインテールであろう?」

「テイルレッドとかどうでもいいわ!! 俺はもうセイヴァーちゃんのためだけにこれから生きる!!」

 

そこでドラグギルティの部下のエレメリアン達が何人か戦士の元へと集まり、レッドやセイヴァーにはなにが似合うかなどの意見を求めてきたのだ。

 

「クオン様!! やはりテイルレッドに似合う服装は旧スク水ですよなぁ!!?」

「いいえ、やはりレッドにはナースが……」

「知るかぁ!! 俺はもうセイヴァーちゃん一筋で生きる!! そしてセイヴァーちゃんに似合うのはウェディングドレスだ!! 俺と式を挙げるためのなぁ!!」

「なんですとぉ!? それはちょっと……」

 

そこで1体のエレメリアン……「ウェディングドレス属性」を持つゾウの怪人……「エレファンギルティ」が「クオン」と呼ばれる戦士にそれだけは譲れないと主張するが……。

 

「俺もこれだけは譲れない!! ウェディングドレス姿のセイヴァーちゃんの隣に立つのはこの俺だああああああ!!!!!」

「流石にクオン様と言えどもそれだけは譲れませんぞおおおおおお!!!!?」

「んだとぉ!? ならばオレァクサムヲムッコロス!!」

「実力はあなたの方が上!! しかし!! 私とテイルセイヴァーの愛の力でそんな壁乗り越えてみせてやるうううううう!!!!」

「お前みたいなゾウなんかとセイヴァーちゃんとの間に愛がある訳ねえだろう!! あるのは俺だ!! なぜならセイヴァーちゃん俺の嫁だああああああ!!!! もう既に頭ん中では何百回何千回何万回とあんなことやこんなことしてウフフフ……! な展開迎えとんじゃボケええええええええ!!!!」

 

クオンからその言葉を聞いた瞬間、エレファンギルティが膝を突き、信じられないっといった表情を浮かべて口元を押さえ、クオンの顔を見つめる。

 

「そ……そんな……私でさえテイルセイヴァーとは何十回、何百回としかあんなことやこんなことを考えられなかったのに……クオン様は何百回どころか何千何万回だとおおおおおお!!!!?」

「フフ、今の時点で既に何億回かはあんなことやこんなことをしてるぞ」

「な、なんだとおおおおおおお!!? くっ、テイルレッドも同時に考えていたのが仇となったか……!!」

「所詮お前の愛などその程度なのだよ!! 真にセイヴァーちゃんを愛しているのはこの俺だということが分かったか!!」

 

とうとうエレファンギルティはクオンのセイヴァーを愛する心の前で敗北してしまい、彼は両膝と両手を地面につけ、クオンの方がセイヴァー……彼女のことを愛しているということを認めざる得なかったのだった……。

 

「いや、ですがやはりこのまま負けるのは……! クオン様、ドラグギルティ様、どうか次は俺を出撃させてください!!」

「むう、しかし、次に出る者の候補は既に決まっているのだが……」

「じゃあテイルレッドをタトルギルティの相手させて、セイヴァーちゃんの相手をエレファンギルティにさせればいいだろう」

 

ドラグギルティはエレファンギルティの申し出に腕を組んで少し悩んだが、クオンからの言葉を受けて頷く。

 

「ふむ、貴様がよいのならば構わぬが……」

「よし、という訳だエレファンギルティ!! お前のセイヴァーちゃんに対する愛を俺に見せてみろ!!」

「ハッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は移し、光の家では……。

 

「いや、あのぉ……すいません、悪気はなかったんです。 許してください」

 

龍夜によって家の裏庭で木の太い枝に縄をくぐり付けて縄で完全拘束したリョーガが逆さまに吊るされており、彼を縛って吊るし上げた当の本人である龍夜はリョーガの目の前で腕組をしてリョーガを見下ろしていた。

 

「許せるかぁ!!? こちとらなぁ、両親が海外出張で中々家にいないから、殆ど俺が光を育てたようなもんなんだよ!! まあ、父さんも母さんも帰ってきたらちゃんと光の面倒見てたけどな!? だがな……そんな光だからこそ、今日まで大切に育て上げてきた光だからこそ……危険な目に合わせるお前が許せねえんだよおおおおおおお!!!!」

「ぐはあああ!!!? ちょっ、やめ、脳が揺れる!! 私の天才的脳みそが飛び出るううううううう!!!!!?」

「自画自賛してんじゃねえぞこの変人科学者がああああああああ!!!!!」

 

龍夜はリョーガを両手で掴んで激しく揺れ動かし、だんだんとリョーガを揺らす力が強くなっていき……その度にだんだんとリョーガの顔が青ざめて今にも吐き出しそうな表情へと変わって行く。

 

「ちょっ、兄さんストップ!! 待った待った!!」

 

そこで慌てて光が龍夜を引き止め、リョーガはなんとか吐き出さずに済んでほっと安堵のため息を吐こうとするが……そんな暇もなく龍夜は今度は人差し指をリョーガの鼻の先に突くか突かないかくらいの微妙な距離で構える。

 

「……触るか触られないかの微妙な距離……。 どうだ、気持ち悪いだろう!」

「ぐううおおおおお!!!? やめろぉ! 微妙に鼻の先辺りがムズムズするぅ~!!」

「兄さん!!」

 

光が少し怒った様子で怒鳴ってきたので龍夜は「すまん」と謝罪して慌てて指を引っ込め、光はリョーガを縛っている縄を解いてリョーガはなんとか拘束から解放されることができたのだが……。

 

すかさずリョーガは龍夜によって頬を鷲掴みにされ、「メリメリメリ」という嫌な音が彼の頬から鳴り始める。

 

「んで? どういうことか説明して貰おうか? なんで光と、奈々をあんな危険な目にあわせた?」

「ぐが……ごう……(いや、その前に手を離して欲しいのだが……)」

「日本語喋れぇ!!」

「ぐがあ!? ごば!!? ごば!!?(えぇー!!!!? いや無理だろこの状況!!?)」

 

そしてそこですかさず光と奈々が止めに入り、リョーガは顔の骨を砕かれる前に脱出することに成功。

 

そこからやっとここで本題に入ることができ、先ず、龍夜はなぜ光をテイルアーマーの装着者に選んだのかを尋ねた。

 

「いやぁ、彼が勇敢にもエレメリアンに襲われている少女達を助けに行こうとした姿に心打たれてねぇー。 もし彼のような勇敢な人が殺されると思うと『私も胸が張り裂けそうだ!!』と思って彼に渡したんだよテイルチェンジャー」

 

リョーガからはそんな軽い感じで返事が返ってきたため、イマイチ彼のことが「嘘臭い」と信用できない龍夜。

 

それになによりも、光が危険なことをするのを黙って見過ごせなかった龍夜はどうにかしてテイルチェンジャーをリョーガに返そうと思い、光にテイルチェンジャーを外すように言うのだが……光はそれを「嫌だ」と拒否したのだ。 

 

龍夜は怪訝そうな表情を浮かべて光に必死にテイルチェンジャーを外すように言うが……光は頑なにそれを拒んだ。

 

「どの道外れないし……それに、僕、戦うよ……」

「戦うって……俺はお前が危ないことをするの黙って見過ごす訳にはいかない!! だから戦うなんてやめろ!!」

「ごめん、兄さん……それはできないよ。 だって僕が戦わなかったら、他の人が戦うことになるかもしれない。 今、ここで僕が戦うのをやめるのは自分勝手なことだと思うから。 他人を戦わせるくらいなら……自分で戦った方がいいに決まってる……」

 

そんなことを言う光に龍夜はなにかを言い返そうとしたがそこに奈々に肩をポンポンっと叩かれ、龍夜は奈々の方へと顔を向ける。

 

「ああ言ったら光は聞きませんよ。 昔から頑固な所ありますもん。 もう諦めた方がいいです」

「っ……」

 

奈々の言うとおり、こうなっては恐らく光は誰の言う言葉も聞かないだろう、そう考えた龍夜は「はぁ」とため息を吐いた。

 

「それになによりですね、龍夜さん……」

「んっ?」

「このまま行くとシリアスになってしまうという大問題が起きてしまいます」

「おぉ! それは確かに大変だ!」

 

取りあえず、龍夜はもう1度ため息を吐くと彼は光の頭を優しく撫でた。

 

「無茶はするなよ、辛くなったら言えよ。 あとTSとかなんか薄い本の餌食になりそうだから触手とか出してくるエレメリアンには気を付けろ。 もし18禁展開になりそうなら全力で俺の名前を叫べ。 すぐに助けに行く」

「いや、エレメリアンの相手は普通の人間には無理……ってかなんの心配してるんだいあなたは!?」

「そんなん知るか!! 弟守るくらいなら化け物の1匹や2匹叩き潰してやる!! 弟の貞操は奈々のもんだああああああああ!!!!! そんな怪物に奪われてたまるかあああああああ!!!!!」

 

光と奈々はその龍夜の盛大な叫びに「ぶっ!!?」と顔を真っ赤にして吹き出し、光と奈々は慌てて龍夜の口を塞いだ……のだがすぐに2人の手を掴んで引き離して盛大に叫んだ。

 

「光の童貞は奈々のもんだからなあああああああ!!!!! だから安心しろよ光に奈々ぁ!! 奈々が光の童貞奪うまで誰も光に手ぇ出させないからなあああああ!!!!!」

「ちょーーーーー!!!!? やめて!! 盛大に叫ばないでえええええええ!!!!?」

「きゃあああああ!!? ちょっと龍夜さん!! そもそも私と光はまだ付き合ってすらいませんからあああああ!!!!?」

 

顔を真っ赤にする光と奈々は急いで龍夜を取り押さえ、光は奈々に指示してガムテープを持ってきて貰い、2人は急いで龍夜をガムテープで拘束してガムテープで口を塞ぎ、どうにか龍夜が叫ぶのをやめさせることに成功した。

 

「っていうか私は2人とも既に付き合ってるものだと思っていたよ。 仲良さそうだったし」

「仲はいいですよ、彼女は僕の幼馴染で親友ですから」

「趣味も同じですしね~」

「むごー!! むごー!!」

 

リョーガと奈々と光が話している中、龍夜が拘束されて口を封じられた状態でなにか叫んでいたが、3人はガン無視した。

 

「あぁ、そうだ、テイルアーマーについて説明不足の所があった」

「説明不足?」

「そうだ。 大体のスペックはテイルギアと同等。 しかし、光くんが纏うアーマーにはテイルアーマーにあってテイルギアにないものがある。 それが……『フォームチェンジ』だ」

 

リョーガが言うにはテイルセイヴァーには幾つかの姿があるらしく、その姿を切り替えることによって様々な戦い方法を行うことが可能だというのだ。

 

そこから光はリョーガからそのテイルセイヴァーが変身できるフォームの性能などを聞くこととなり、先ず、通常形態のあの姿は「テイルセイヴァー・ブレイカーフォーム」という姿でバランスが取れた形態であり、格闘と剣術が最も得意なフォームであるというのだ。

 

「それで他のフォームについてだが……」

 

リョーガはブレイカーフォーム以外の形態についての説明をしようとしたその時、「ピンポーン!」と家のチャイムが鳴り、光がリョーガに説明をまた後にしてくれるよう頼んだ後、慌てて玄関に向かって出る。

 

「光お兄ちゃーん! お姉ちゃん来てるー?」

 

玄関に出て扉を開けて出るとそこには奈々に容姿が似ている小さな少女……奈々の妹である「海原 八重(うみはら やえ)」が立っており、どうやら彼女は帰りが遅い奈々を迎えに来たらしい。

 

「あぁ、八重ちゃん、こんにちわ。 奈々ならいるよ? ちょっと待って、今すぐ呼……」

「もう来ました」

「早ッ!!?」

 

いきなり玄関に奈々が現れたことに驚く光だが、そんな彼には構わず奈々は八重の元まで駆け寄って彼女を抱きしめた。

 

「ひゃあああ!! 今日も可愛いですねー!! 八重!! ちっちゃくって可愛くてあーもおおおおお!!」

「えへへ、お姉ちゃん帰りが遅いみたいだから迎えに来たよ? あっ、あと、お母さんたち今日は仕事で遅いみたいだから夜ご飯なにか買って食べてって」

「それなら家で食べればいい、どうせなら奈々、光も食べ……ぐほ!?」

 

いつの間にか拘束を解いた龍夜がやって来ていたが顔を赤くした奈々に殴られて黙らせた。

 

「ではお言葉に甘えて」

「どうせなら泊まって行ってくれても構わないぞ? あとついでに光も食べ……」

 

そこまで言いかて奈々はまた龍夜の顔面を殴ってまた黙りこませた。

 

「さっきから八重の前でなに言おうとしてんですか龍夜さん!!?」

「仕方がないだろぉ!!? 俺は早く光に結婚して欲しいんだよ!! お前らの仲も進展しないもんだからさぁ……!!」

 

取りあえず、またとんでもないことを叫びそうな雰囲気になっていたので光と奈々は龍夜を取り押さえてまたガムテープで拘束して動きを封じた後、八重と光と奈々は家の中へと入って行くのだった。

 

ちなみに、リョーガは光が龍夜を説得したため彼等の家で居候することになったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……光達の通っている陽月学園は1時間目の授業を中止して体育館に全校生徒が集められていた。

 

理由は勿論、昨日の怪物騒動についてのことである。

 

「皆さん! 知っての通り昨日、謎の怪物達が現れ暴れ回り、町は未曾有の危機に直面しました」

 

生徒会長の慧理那がスピーチでそのように怪物達のことを生徒達に話していたのだが……彼女の話を聞いていた光は微妙な顔をしていた。

 

(未曾有の危機……、いや、確かにその通りなのかもしれないけど……。 幼子、ぬいぐるみ、ツインテール連呼してたせいで微妙な感じが……)

「実は、わたくしも現場に居合わせ、そして狙われた1人です」

 

すると他の生徒達は「な……」「なんだってー!!?」と驚きの声をあげていき、生徒達がざわめき出す。

 

「ゆるせねぇ!!」

「この身に代えても倒してみせる!!」

「おい!! 誰か俺の身体にダイナマイト巻け!! 黙れ、今すぐにだ!!」

「怪物共絶対ぇ許さねえ!! 倒すしかねえ!!」

「おのれゴルゴム!! ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」

「これも全て、乾巧って奴の仕業なんだ……」

「なんだって!? それは本当かい!!?」

「おのれディケイドオオオオオオオ!!!!!」

「おぉぉれぇぇのぉぉぉしぃぃぃにぃぃぃぃばぁぁぁしょぉぉぉ!!!!!」

 

とこんな感じで生徒達は怒りを露わにし、慧理那もそんな彼等を見て「皆さんのその正しき怒り、嬉しく思います」と笑みを浮かべるが……正直明らかに正しき怒りとしては微妙なのが何名かいた気がしたが……まあ、気のせいだろう。

 

(いや気のせいじゃない!! 明かにおかしいの混じってたよ!!? 特に最後!! 最後のだけ1番なんかおかしい!! いや、他にもおかしいのが幾つかあるけど!!)

「しかし狙われたのはわたくしだけではありません。この中にも何人かいらっしゃるでしょう。 まして学外の外に向ければ、更に多くの女性が、危うく侵略者の毒牙にかかるところだったのです」

 

そう語る慧理那の声は少しずつ甘くなっていき、それの表情はまるで憧れの君に恋い焦がれる姫君のようなものとなっており、「しかし、今こうしてわたくしは無事にここにいます。 テレビではまだ情報は少ないですが、ネットなどで知った人も多いでしょう。あの場に、風のように颯爽と現れた……正義の戦士たちに助けていただいたのです!!」と語ったところで、光はなにか嫌な予感がして仕方がなかった。

 

「わたくしは、あの少女たちに心奪われましたわ!!」

 

その慧理那が言い放った直後……「うおおおおおおおおおお!!!!!」っと、喝さいが巻き起こる。

 

「その言葉を待ってたぜ!!」

「良かった、ちっちゃい子ハァハァ言うのに正直引け目を感じてたんだ。 会長がそう言うのなら、もはや何の憂いもない!!」

「いや、駄目だろ……憂いを持って、しかしハァハァするんだよ!!」

 

ちなみにこれが全校生徒達のテイルレッドに対する大体の反応。

 

そしてテイルセイヴァーに対する反応はというと……。

 

「セイヴァーちゃんの活躍動画で見て思ったんだが……やべぇ、涙目やべぇ……!! 超泣かせてぇ……!! はぁ、はぁ……」

「泣かせるだけじゃ足りないだろ、路地裏に連れて行って嫌がってるのを無理やりという感じで……!」

「不幸属性系美少女か……フフ、安心しなよセイヴァーちゃん、俺が守ってやらないと。 早い所見つけ出して監禁……いや、なんでもない」

 

これがテイルセイヴァーに対する生徒達の大体の反応である。

 

(ぎにゃああああああああ!!!!!? なんか僕だけテイルレッドとの反応違うんですけどーーーーー!!!!? なんか物凄い危ない人達に好かれてるんですけどテイルセイヴァーがあああああああああ!!!!!?)

 

そこで慧理那が「これをご覧あれ!!」と慧理那が右手をあげるとメイドの1人がすかさずスクリーンを用意し、テイルレッドとテイルセイヴァーが盛大に映り、全校生徒達の「うおおおおおお!!!!」という大歓声があがった。

 

「オアーーーーーーーーッ!!!!!?」

 

その大歓声とは別に、総二の声も聞こえたりしていたが。

 

「神堂家は、あのお二人方を全力で支援すると決定しました!  皆さんもどうか、わたくしと共に新時代の救世主を応援していきましょう!! そして、世に平穏のあらんことを」

「救世主……ねぇ……」

 

光は「救世主」と言われることに少々抵抗を感じていた。

 

なぜならば光にとっては「大を救うために小を切り捨てる」という行動を取ったからだ。

 

(リザドギルティ……悪者でも、1つの命であることに変わりはない。 それを奪ったのは、僕だ……。 大勢を救うために、1つの命を奪った……。 それでも……)

 

それでも光は戦うことをやめないと誓った、自分が戦わなければ他の誰かが戦うことになるかもしれないから、黙って襲われてる人が見過ごせないから。

 

なによりもアルティメギルは最終的にはツインテール以外の全ての属性力をも狩りつくし、人々の心の輝きを奪う、だから守らなければならないと感じたから……光は戦うのを絶対にやめようとは思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1人だけシリアスキャラだと嫌われますよ」

「いや、なに……いきなり?」

 

学校の帰り道、総二と愛香、光と奈々が4人で一緒に歩いている時、奈々がいきなり光にそんなことを言ってきたので光は驚いてしまっていた。

 

「あっ、そう言えば総二さん、テイルレッドとテイルセイヴァーのツインテールってどうでした?」

「んっ? なかなかいいツインテールだと思うぜ! セイヴァーのも纏まりがあって髪の色もあって輝いて見えたなぁー」

 

奈々に問いかけられ、総二はテイルレッドとテイルセイヴァーのツインテールのことを思い出しながら2人のツインテール(特にセイヴァー)について熱く語っており、光も我ながら可愛らしいツインテールだったと思いつつ、総二に同意して頷く。

 

「っていうか、なんで総二さんセイヴァーのツインテールばかり褒めてるの?」

「えっ!? い、いや……それは……!?」

 

光にそう聞かれてたじろく総二、その反応を見て光は「やっぱりほぼ間違いなさそうだな」と思いつつ頭の中でテイルレッドと総二の姿を重ね合わせていた。

 

「……」

「おや、愛香さん不機嫌そうですね。 もしかして総二さんがセイヴァーちゃんのことばかり褒めるもんだから妬いてるんですかぁ?」

「なっ、べ、べべべべべ別にそんなことないわよ!?」

 

先ほどから不機嫌そうな顔をしていたので奈々が悪戯っ子のような笑みを浮かべて愛香に尋ねると愛香は顔を真っ赤にして否定する……が、見ていてかなり分かりやすかった。

 

と、その時のことである……突然、空中にて超巨大なスクリーンが浮かびあがり、そこにはあの「クオン」という戦士が立っていた。

 

『人よ……。 見えて……いる……か。 人よ……聞こえている……か。 神は……嘆き、悲しんでいる。 愛さなければよかった……とな。 そうして流した黒い涙の中から俺達は……来た。 俺達は『アルティメギル』。 神に愛されし者……』

 

どっかで聞いたことあるような台詞を言うクオンに、光はすかさずツッコミを入れた。

 

「……仮面ライダーSPIRITSの読み過ぎだよ。 僕も好きだけどさ」

 

とそこでアルティメギル側からもクオンに向けてのツッコミが飛んできた。

 

『おいクオン!! 貴様!! 誰がバダンの地球侵略の宣言しろと言った!!?』

『しょーがねえだろドラグギルティ!! だって侵略理由がちょっとバカっぽいもの!! 少しでも威厳ある感じで言わないとダメだろ!!?』

『貴様は仮面ライダーSPIRITS読み過ぎなだけだ!! 知ってる者達からすれば『パクリ乙』と言われるだけではないか!!』

『じゃあちゃんとやれんのかぁー!? やれんだろうなぁ!!?』

『当然だ!! 元々我がやるつもりだったのに貴様が無理やり割り込んだのであろう!!?』

 

とそんな風になにやら仲間内で喧嘩していたが、そこでクオンはドラグギルティと交代し、気を取り直して世界侵略の宣言を行う。

 

『この世界に住まう全ての人類に告ぐ!!  我らは異世界より参った選ばれし神の徒、アルティメギル!! 我らは諸君らに危害を加えるつもりはない!! ただ、各々の持つ心の輝きを欲しているだけなのだ!!  抵抗は無駄である!!  そして抵抗をしなければ、命は保障する!! 世の平穏を約束しよう!』

『うん、まあまあだな』

「パクるよりマシです」

 

ドラグギルティの侵略宣言に「まあまあ」と言うクオンにすかさずツッコミを入れる光。

 

また、光の隣に立っている総二は拳を強く握りしめており、空中にいるドラグギルティを睨みつけていた。

 

(けど、心の輝き……それは、人の心を殺すってことだ……!! そんなことさせない、僕が……!! 例え……『1人』で戦うとしても……!!)

 

そして直後に空中の映像が映り変わり、亀のようなエレメリアン……「タトルギルティ」が映った。

 

『ふはは!! 我が名はタトルギルディ!! ドラグギルディ様の仰る通り、抵抗は無駄である!  綺羅星と光る青春の輝き……ブルマの属性力を頂く!』

 

だが、後ろの方からアルティロイドの1体が申し訳なさそうにタトルギルティに耳打ちする。

 

『……なにい、この世界では今はほとんど存在せぬだと!! おのれ愚かなる人類よ、自ら滅びの道を進むかああああああ!!』

(どの道滅ぼすつもりでしょうが!!)

 

そしてまたまた映像が映り変わって今度はエレファンギルティが現れ、エレファンギルティのいる場所はどこかの結婚式上だった。

 

『俺の名はエレファンギルティ!! ウェディングドレスを着たツインテールを愛する者よ!! テイルセイヴァー!! 人々の属性力を奪われたくなくば今すぐ俺の指定する場所へと来い!!』

「……奈々」

 

光は奈々を呼ぶと彼女は光に対して頷き、光はどこかへと走り出して行った。

 

「あっ、光どこへ!?」

「どうやら急用を思い出したようでして……」

 

なんとか奈々が光がいなくなったことを誤魔化し、その間に光は人気のないところへと駆け込む。

 

(まだ、総二さん達の前で変身するのはは控えておこう)

『やあやあ光くん!! お元気かな!? 面白いことに人生をかける戦国リョーガだよ!!』

「あっ、リョーガさん……」

『今の中継は見たね? エレファンギルティは君をご指名みたいだから奴のいる場所をテイルチェンジャーに転送しておいたよ。 テイルレッドはタトルギルティの方へと向かったらしい』

 

光はリョーガの言葉に頷くとテイルチェンジャーを胸の前で構え、叫ぶ。

 

「変身!!」

『テイルチェンジ・セイヴァー!』

 

「テイルセイヴァー・ブレイカーフォーム」に変身した光は、ビルからビルへと映って移動していき、やがて指定された結婚式場を発見するとセイヴァーはその場へと降り立った。

 

「お望み通り、来たよ……エレファンギルティ……?」

「おぉ、俺の呼びかけに応えてくれたかテイルセイヴァーよ!! 先ほどの中継でも名乗ったが、我が名はエレファンギルティ!! ウェディングドレスを愛する戦士!!」

「愛するって言うのなら、なにも奪わずに早くこの世界から手を退いてほしいんですけど……」

 

セイヴァーはエレファンギルティにそう言うも当然彼は「それはできぬ相談だ」と返して拒否した。

 

「ところでテイルセイヴァー!! 1つ相談なんだが……」

「んっ?」

「是非とも俺のためにこのウェディングドレスを着てはくれまいか!!?」

 

そう言いながらエレファンギルティが取り出したのはウェディングドレスだというのになぜか胸元が全開で空いていてヘソも丸見え、スカートも非常に短い服を取り出し、頬を赤らめたセイヴァーへと突進してくる。

 

「誰が着るかあああああああああ!!!!!? しかも本当にそれウェディングドレスなの!!?」

 

セイヴァーはエレファンギルティの突進を避けながらツッコミを繰り出し、立ち止まったエレファンギルティはセイヴァーに振り返って彼女を見つめる。

 

「実は俺はウェディングドレスを作るのが趣味でな……様々なバリエーションがあるのだ。 そしてなにより!! この純白のウェディングドレスはセイヴァー、お前に似合うと思って用意したのだ!!」

 

確かにセイヴァーは白い……、そのためセイヴァーが白というイメージがある。

 

そのためウェディングドレスを着ればさぞかし似合うであろうとエレファンギルティは思い、必死に全力で、息を荒げながらセイヴァーに断られてもセイヴァーにドレスを着せようと駆け出してくる。

 

「絶対嫌だから!!? ウェディングドレスなんて着るの!!? そもそもなんでそんなに露出度高いのそれ!? そんなウェディングドレスないでしょ!!?」

「なにを言うか!! 露出度を高くすることでお前のその白く美しい肌と、ウェディングドレスの白い輝き、さぞかし美しいであろう!!」

 

セイヴァーはエレファンギルティへとツッコミを入れつつ突進してくるエレファンギルティに拳を叩き込んで後退させ、セイヴァーは一気にエレファンギルティへと距離を詰める。

 

「さあ、なにも恥ずかしがることはない!! どうせならば今ここですぐにでもウェディングドレスを着てくれて構わん!! いや、是非とも生着替えしてウェディングドレスが段々とお前の肌と重なっていくところが見たい!! 是非とも外で生着替えを頼む!! はぁ……はぁ……はぁ……」

「誰が外で着替えるかあああああああああ!!!!!?」

 

そして一気に距離を詰めたセイヴァーはエレファンギルティの身体に掴みかかってその身体を持ち上げ、ぐるっと回して空中にエレファンギルティを投げ飛ばす。

 

「ウルトラハリケーン!!」

「ぐおおおおおお!!!!?」

 

さらに投げ飛ばしたエレファンギルティよりも高くセイヴァーは飛び上がり、回転しながら急降下しつつエレファンギルティにかかと落としをセイヴァーは繰り出す。

 

「ウルトラかかと落とし!!」

「なんのぉ!!」

 

が……その時、エレファンギルティに攻撃が当たる前に幾つものウェディングドレスがセイヴァーの周りに現れ、それらがセイヴァーに纏わりついて拘束し、空中で身動きが取れなくなり、セイヴァーはそのまま地面まで落下してしまう。

 

「くああ!!?」

「ふはははは!! これがウェディングドレスを愛するが故の能力よ!! さあ、大人しくこのウェディングドレスを着るのだ……ぐへへへへへ」

「ちょっ!? なんか手つきがおかしいんですけど!!? なんか嫌らしいんですけどぉ!!?」

 

セイヴァーの言うとおり、エレファンギルティの指先の動きがクネクネしていて非常に気持ち悪く、どこからどう見ても小さな女の子を襲おうとしている変質者の怪物だった。

 

「ぐっ……拘束が解けない……!」

『これはマズイ!! このまま行くと龍夜さんが昨日言ったように薄い本のネタにされてしまう!! まあ、それはそれで面白そうだが……』

「言ってる場合ですか!!? なにか方法は……!!」

『あぁ、そうだ!! アレだよ! フォームチェンジ!! すっかり説明するの忘れてた!!』

 

そこでリョーガがセイヴァーにはフォームチェンジ能力があることを思い出し、リョーガは急いでフォームチェンジについての説明を素早く行い、セイヴァーはリョーガの言葉に対して強く頷いた。

 

「そう言えば、リョーガさん……フォームチェンジする時掛け声とかは?」

『いいや、ないが?』

「じゃあ、勢いをつけるために……!! 超変身!!」

 

その瞬間、セイヴァーの身体が白い光へと包まれ、その輝きにエレファンギルティは目を背けてしまう。

 

「ぬう!? 一体なんだ!?」

 

白い光が卵のように割れてなくなり、それと同時にセイヴァーを拘束していたウェディングドレスがビリビリに破かれてセイヴァーは拘束から解放され……そしてそこには新たな姿となったテイルセイヴァーが立っていた。

 

「むっ!? 貴様は……!?」

 

セイヴァーの新たな姿を見て目を見開き、驚きを隠せないエレファンギルティ……そしてテイルセイヴァーの姿とは……!

 

白スクのようなボディスーツは黒い物へと変化しており、左右の腰部、肩部に装着された銀色のアーマーも同じく黒へと変化し、背中には黒のマント……そして鼻の先から上を隠すように蝙蝠のような仮面を顔に装着していた。

 

「テイルセイヴァー……その姿は!?」

「これは……バットナイトフォーム」

 

「テイルセイヴァー・バットナイトフォーム」へと変身を完了させたセイヴァー、そして新たな姿となったテイルセイヴァーを見たエレファンギルティは両膝を突き……拳を地面へと叩きつけた。

 

「黒……だとぉおおおお!!!!? バカなぁ!!? 俺は普通のテイルセイヴァーのためにウェディングドレスを作ったのに……作ったのにいいいいいい!!!!? 黒など用意していないぞ!! そん……なっ……夢は、潰えたか……」

「えっ……あの、ちょっと?」

 

なにか知らないが、エレファンギルティは勝手に戦意喪失してしまっている。

 

そのためセイヴァーはエレファンギルティを倒すのに躊躇してしまい、どうすればいいのか悩んでいたが……エレファンギルティはいきなり立ち上がり首をブンブンと勢いよく振って立ち上がった。

 

「いや、しかし!! ここで諦めては無理を言ってタトルギルティとは別行動させて頂いたクオン様に申し訳が立たぬ!! それに脱がせれば問題はないしな!!」

「……」

 

もはやもうツッコムのも疲れたセイヴァーはエレファンギルティが攻撃を仕掛けてくる前に、右手を掲げてこのバットナイトフォームの能力を発動した。

 

「バットフィールド!!」

 

すると次の瞬間、先ほどまで昼だったにも関わらず突然夜へと変わってしまい、そのことにエレファンギルティは眼を見開いて驚く。

 

「な、なんだ!? 突然夜に……!?」

「ナイトフィールドは特定の範囲内のみを夜にすることができる。 つまり、僕に有利な空間になるってことだ」

「な、なんだと!? むっ? そう言えばテイルセイヴァーはどこに……!?」

 

幸い、全く見えないということはなく、せいぜい少し薄暗いという感じなので特に視界の問題はなかった。

 

なのでいつの間にか消えたセイヴァーの姿をエレファンギルティはあたふたとセイヴァーを探して辺りを見回す。

 

その時、背後になにかが走り抜ける気配を感じ、エレファンギルティは「そこかぁ!!」とその巨大な鼻を伸ばして攻撃するが……既にそこにはなにもなく、その攻撃は空振りに終わった。

 

「どこだ!? どこにいる!!?」

 

すると今度は右から蝙蝠の形をした小さなブーメランが肩へと刺さり、それらが爆発する。

 

「ぐおう!? 右か!!」

 

エレファンギルティは鼻を伸ばしてブーメランが飛んできた方向へと攻撃するが……既にそこには誰もいなかった。

 

「奇襲攻撃を得意とする形態か……! 面白い!!」

「悪いけど……もう終わりだ」

「ぬっ!? ぐおおおう!!?」

 

後ろから声をかけられ、慌ててエレファンギルティは振り返るがいつの間にか背後に逆さまに立っていたセイヴァーにすぐに顔面を殴られてしまい、エレファンギルティは膝を突く。

 

「ふふふふ……そうか、さてはウェディングドレスに着替えるのが恥ずかしいから夜にしたのだな!!? 全く、俺はそこまで要求してはいないぞ!? それにウェディングドレスを着るならば太陽の光で照らされたお前の肌が俺は見たいのだあああああああ!!!!!」

「いや、知らないよおおおおおおお!!!!?」

 

エレファンギルティは鼻を伸ばしてセイヴァーに攻撃してくるがセイヴァーはその鼻を掴んでエレファンギルティを自分の方へと引き寄せ、膝蹴りをエレファンギルティへと叩き込む。

 

「ぐうお!!?」

「今だ……!! オーラピラーッ!!」

 

セイヴァーは空中へと蹴り飛ばされた右手から光線を放ち、空中でエレファンギルティを拘束するとすぐさまセイヴァーは必殺技を放つ体制へと入る。

 

「完全解放(ブレイクレリーズ)!!」

 

右足に紫色のオーロラを纏い、セイヴァーは地面を蹴って空高く飛びあがると右足を突き出して相手を蹴りぬく「ナイトジャッジ」をエレファンギルティへと炸裂した。

 

「ナイトジャッジ!!!!」

「ぐうううおおおおおお!!!!!? さ、最後に……テイルセイヴァーが着たウェディングドレスが見たかったああああああああ!!!!!?」

 

最後にエレファンギルティはそんな断末魔を残して爆発し、セイヴァーは地面へと降り立ってバットナイトフォームからブレイカーフォームへと戻るのだった。

 

セイヴァーはエレファンギルティから出てきた青い宝石のようなもの……「属性玉(エレメーラオーブ)」を回収する。

 

ちなみに前回のリザドギルティの属性玉はレッドが回収していた。

 

「さて……帰r」

「「「きゃああああああ!!!! セイヴァーちゃーん!!」」」」

「えっ?」

 

セイヴァーが帰ろうとしたその時、何人もの女性がセイヴァーの元へと駆けつけ、女性達はセイヴァーを取り囲むと彼女達はセイヴァーを一斉にもみくちゃにし始めた。

 

「きゃああ!! 可愛い~!! お家に持って帰りたーい♪」

「えぇ!? それは困っ……ひゃあ!! なんで胸揉んでるんですか!!?」

「いいじゃない、女の子同士なんだし♪」

「い、いやそーいう問題じゃなくて……ってうわぁ!!? 唾垂らしてきてる人がいる!!?」

「はぁはぁはぁ!! 幼女! 幼女おおおおおおおお!!!!!」

「うわああああああ!!!!!? 危ない人が混じってるううううううう!!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからどうにか女性達の中から逃げだしてきたセイヴァーは途中、タトルギルティを倒して帰っているテイルレッドと偶然出会い、2人はとあるビルの上に降り立った。

 

「テイルセイヴァー!」

「テイルレッド……」

 

テイルレッドはセイヴァーと再会したことに嬉しそうに声をあげ、彼女の元へと駆け寄る。

 

「この間はありがとな。 それにしてもやっぱりいいツインテールだなぁ……」

「ありがと。 ところで1つ聞きたいことがあるんだけど……」

「んっ? なんだ?」

「単刀直入に言うよ? アルティメギルと戦うのを、やめてほしい」

 

いきなりセイヴァーのその発言に、レッドは「えっ?」と驚きの声をあげ、セイヴァーをジッと見つめる。

 

「……悪いけど、それはできない。 奴等はツインテールを狙ってるんだ。 俺はツインテールが大好きだ、だから……ツインテールを守るためにも俺はアルティメギルと戦って倒さないといけない」

「ツインテールは僕が守る。 できるなら、全部僕に任せてほしいんだけど……」

「いや、それでもダメだ。 俺は俺の意思でツインテールを守りたいと思った。 だから……!」

 

予想こそしていたが、やはりアルティメギルと戦うのをやめないというレッドの言葉を聞いたセイヴァーは「はぁ……」とため息を吐いた。

 

「なんでそんなこと言うんだよセイヴァー? 一緒に戦えばいいだろ! そうだ、君にも色々と聞きたいことがあるんだ! 良かったらこれから……」

「どうしてもやめない?」

 

レッドの言葉を遮り、セイヴァーがレッドへとそう問いかけるが……レッドの答えは相変わらず「NO」だった。

 

「そっか……なら……」

 

そして、セイヴァーはあろうことかレッドに拳を放ち、いきなり攻撃されてきたことに驚きつつもその拳を掴んで受け止めた。

 

「無理やりにでもやめさせる……!!」

「セイヴァー!!? なんで……!?」

 

セイヴァーは足を振り上げて蹴りをレッドへと放つがレッドは後方へと飛んで攻撃を回避。

 

しかしセイヴァーは頭の上のフォースリヴォンに触れてブレイクソード・アロー&スパークモードを取り出し、右手に持つブレイクソード……「アローソード」をレッドへと投げつける。

 

「くっ! ブレイザーブレイド!!」

 

同じくレッドもフォースリヴォンに触れると巨大な炎の剣「ブレイザーブレイド」が出現し、レッドは飛び上がってブレイザーブレイドをセイヴァーへと振り下ろす。

 

「テイ!!」

 

だがセイヴァーは左手に持つブレイクソード……スパークソードでレッドの振るってきたブレイザーブレイドを弾き、強烈な蹴りをレッドの腹部へと叩き込んだ。

 

「ぐっ!?」

『おいおいおい!! 一体なにをしてるんだい光くん!? やめるんだ!!』

「……嫌です」

 

リョーガの静止さえ聞かず、セイヴァーは膝を突いているレッドへと向かって走り出しスパークソードをレッドに振るおうとするが攻撃が当たる直前にレッドは空中へとジャンプし、セイヴァーに背後に回り込んでブレイザーブレイドの平らな面でセイヴァーの背中を叩きつける。

 

「があっ!!?」

 

そのままセイヴァーは吹き飛んで別のビルの屋上まで吹き飛ばされ、レッドは急いでセイヴァーの元まで行き、必死にセイヴァーに戦うのをやめるよう叫んだ。

 

「おいやめろ!! テイルセイヴァー!!」

 

セイヴァーはレッドの言葉には答えず、ただスパークソードを構える。

 

「アルティメギルは必ず僕が倒す、君が守りたいツインテールも絶対に守る。 だから、戦うのをやめてほしい……」

「無理だって……言ってんだろ……!!」

 

そしてセイヴァーとレッドは同時に互いに駆け出し、スパークソードとブレイザーブレイドが激突し合った。

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