思いつきシリーズ   作:ベンジャー

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僕たち、ツインテールになります。 その4

テイルセイヴァーのスパークソードとテイルレッドのブレイザーブレイドが激しくぶつかり合おうとしたその瞬間……!

 

「テイルセイヴァー!! 是非とも俺とけっこn……ぐばあああ!!!?」

「「ええええええ!!? なんか変なの来たァ!!?」」

 

振るわれたブレイザーブレイドとスパークソードの割って入りこむようにクオンが突如として現れ、いきなり現れるものだからレッドもセイヴァーも勢い余ってクオンを左右から切り裂くこととなり、クオンは火花を散らしながらその場に倒れこんだ。

 

が……何事も無かったかのように速攻で復活する。

 

「あっ……! お前確か宣戦布告の時にいた……!」

 

そこでレッドがクオンがアルティメギルの世界に向けての宣戦布告の時にドラグギルティと一緒にいた人物であることを思い出し、レッドはブレイザーブレイドを構えて警戒する。

 

「テイルレッド、俺はお前に興味はない。 俺が興味があるのは……」

 

クオンは視線をセイヴァーへと向けると彼は彼女の前で膝を突き、小さなケースを取り出して開くとそこには指輪が入っていた。

 

「テイルセイヴァー、俺はお前に一目惚れした。 是非とも結婚してくれ……!」

 

頬を赤く染めつつクオンはなんといきなりセイヴァーに対してプロポーズをし、求婚を求めてきたのだ。

 

そんなクオンを見てレッドは「なんで敵が敵にプロポーズしてんだよ!!」とツッコミを入れていたがクオンはレッドのことはガン無視し、セイヴァーの手を取って左手の薬指に指輪をはめようとするが……当然セイヴァーは手を振り払って拒否。

 

「結婚する訳ないでしょうがあああああ!!!!?」

「な、なぜだ!?」

「なぜって少し考えれば分かるでしょ普通に!?」

 

そもそもセイヴァーは元は男、しかも怪物に告白されるなんて虫図が走って仕方がない。

 

まあ、最も……例えセイヴァーが本当は男ではなく女だったとしてもこんな変態の怪物に告白されるなんて嫌だろうが……。

 

「いや分からんな。 なぜなら俺の中にあるこの想いは本物だからだ!! 俺はテイルセイヴァー、お前を愛している!! どうすれば俺のこの想いを分かってくれる!!?」

「一生分かるかあああああああ!!!!!?」

 

取りあえずセイヴァーは一発クオンを殴ろうと思って拳を振るったがクオンはセイヴァーの腕をあっさりと掴み上げてクオンはセイヴァーを自分の方へと引き寄せ抱きしめる。

 

「ぎゃああああ!!?」

「フフフ、そんなに照れることはないだろう? ハッ! テイルセイヴァー、もしかしてお前実はツンデレか!!? 僕っ娘のツンデレとは……惚れた甲斐があるな!!」

 

尚、この時通信越しに奈々の「テイルセイヴァーは僕っ娘のツンデレですか……あっ、やべ、鼻血が」なんて声が聞こえてきた気がしたがこれ以上精神力をガリガリ削られたくないのでセイヴァーは聞かないフリをすることに。

 

「子供はそうだなぁ……最低でも5人は欲しいな!! という訳で今日の夜は寝かさないぞテイルセイヴァー……?」

「ぎゃああああ!!!? 僕に何する気だよォ!!?」

「無論性的こう……「グランドブレイザー!!!!!」ぐばああああああ!!!!?」

 

とそこでレッドが必殺のグランドブレイザーをセイヴァーに当たらないようにクオンに直撃させ、クオンは空中へと大きく吹き飛ばされたが……吹き飛ばされただけで爆発はせず見事に着地に成功する。

 

「なっ!? グランドブレイザーを喰らって倒れない……!?」

「当たり前だ!! テイルセイヴァーと幸せな家庭を築くまで俺は死ぬ訳にはいかない!!」

「死ねよおおおおおおお!!!!? うわああああああああん!!」

 

余程クオンのことがトラウマになったのか、その場にへたり込んで大泣きするセイヴァー。

 

レッドはそんなセイヴァーを見て彼女はクオンに向かって人差し指を向けて言い放つ。

 

「お前! この娘が好きならこの娘が嫌がるようなことや泣かせるようなことをするんじゃねえ!! 男として最低だぞ!!」

「好きな娘ほど……虐めたくなるというだろう!!」

 

レッドの言葉に対してそう返すクオン。

 

「お前のはなんかベクトルが違うんだよぉ!!? 死ねよバカあああああああ!!!!」

 

余程クオンのことが嫌いになったのか、セイヴァーは珍しく相手に向かって暴言を吐き、それを聞いたクオンは若干ショックを受けて膝を突くが……「むしろ好きな娘に罵られるのはご褒美!!」とか言ってすぐに立ち上がって元気に。

 

そしてルパンダイブの如くセイヴァーに向かって突っ込んでくるがすかさずレッドがブレイザーブレイドを使って野球のバットを振るうように振るってすかさずクオンを殴り飛ばした。

 

『やべ、大泣きしてるセイヴァーちゃんクソ可愛いんですが……。 でも泣かせるのは許し難し……今すぐ私があいつをぶっ潰してきます!!』

「いや来たらダメだから! っていうか奈々!? あれリョーガさんは!?」

『なんか艦……なんとかっていうオンラインゲームで欲しいキャラクターがいるから課金しに行くとか言って出て行きましたよ。 あと、チーズバーガー買いに』

「あぁ、もしかして艦○れ? 僕、アニメしか知らないんだけど……奈々は好きそうだよね。 登場人物女の子しかいないし……」

『えっ、マジですか!? 私、夜ノヤッ○ーマンのレパ○ドちゃんが最高に可愛いロリっ娘だったので他のアニメあんまり見る気しなかったんですが……二次元も三次元の可愛い女の子も大好きな私としては是非とも見なければ!!』

 

いや、それよりも今はテイルレッドが相手をしてくれてはいるがクオンをどうにかしろというものである。

 

 

「ぐばあ」

 

最も……口や身体中のいたるところから血がピューピュー吹き出していたが。

 

「さっきのグランドブレイザーのダメージ効いてる!?」

 

セイヴァーの言うとおり……実は平気なフリして先ほど受けたグランドブレイザーの一撃はクオンにかなりのダメージを受けており、正直、後もう1発ほど喰らったら確実に死ぬだろう。

 

そのことにレッドは即座に気づき、流石にこんなにも弱っている相手を倒すのも気が引けてしまうため、レッドは全力でクオンと戦うことができなかった。

 

「むんっ? 隙あり!!」

 

そんなレッドの隙を突いてクオンは彼女の頭上を高くジャンプして飛び越え、そのまま全速力でセイヴァーの元へと駆け出していく。

 

「テイルセイヴァアアアアアア!!!!! 近いのキッスをおおおおおおおおお!!!!!」

「ぎゃあああああああ!!!!? 変態来たあああああああああ!!!!!?」

『ああああああああ!!!!? 光のファーストキスがぁ!!?』

 

テイルセイヴァーは今はクオンの奇行な行動のせいで殆ど戦意を喪失しており、しかも予想だにしない行動だったためセイヴァーはまともにクオンの動きに反応することができず、彼女はクオンへと抱きしめられてしまう。

 

「ふっはっはっはー!! 捕ったどおおおおおおおお!!!!」

『捕ったどおおおおお!! じゃ、ないですよこの変態野郎がああああああああ!!!!? セイヴァーちゃんに、っていうか光になにかしたらマジであなただけはぶち殺しますよ!!?』

 

何時もより言葉遣いが汚い奈々だが……まあ、これは仕方が無い、なにせセイヴァーは彼女が大好きな「可愛い女の子」でしかも「ロリ」、その上正体は自分の想い人である「風上光」で……今まさに変態の怪物に襲われそうになっているのだ。

 

ブチギレない要素などどこにもないだろう……。

 

そして遂に……テイルセイヴァーの唇にクオンの唇が触れようとした瞬間……。

 

突然背後から「ガシ」っと後頭部をクオンは誰かに掴まれ、無理矢理セイヴァーから引き離されるとクオンはそのまま地面へと誰かに頭を叩き付けられた。

 

「なにしてんだてめええええええええ!!!!!!」

「ぐばあああ!!?」

 

そこに現れたのはテイルセイヴァーこと風上光の実の兄……風上龍夜であり、龍夜は地面に叩き付けたクオンを起き上がらせまいとその背中を踏みつける。

 

その際「ゴチャ」という嫌な音がクオンの背中から鳴り、クオンは痛みのあまり泣き叫んでしまう。

 

「ぎゃあああああああ!!!!!? 背骨がぁ!!? 背骨が割れるぅ!!? なんだこいつ人間かぁ!!?」

「はぁ? 割れればいいだろ。 っていうか全身の骨砕けろ。 つーか砕く」

「えっ!? マジで砕……ぎゃああああああ!!!!? 腕がぁ!!? 腕の骨が砕けるううううううううう!!!!!?」

 

その光景にテイルレッドは唖然とし……一体どっちが怪物なのか分からなくなってしまうのだった。

 

というかどっちを助ければいいのか分からなかった。

 

『なんか……今戻ってきたらモニター越しに凄い光景見てしまったんだが……えっ? なに? 君のお兄さんなに?』

『龍夜さんは昔から光関連のことでブチギレると人外化しますからね。 あそこまでキレるのは珍しいです。 ああなったらもうテイルギアやアーマー纏わない限り愛香さんでも叶うかどうか……。 もしくはゴジラかスーパーマン呼ばないと』

 

一方でクオンと龍夜はというと……クオンはどうにか龍夜からの拘束から逃れ、折られかけた腰と右腕を左手で摩りながら冷や汗をかいていた。

 

「貴様……お前もテイルセイヴァーのファンかなにかか!? だから俺の邪魔をするのか!? そ、それともまさか……お前、セイヴァーちゃんの恋人……」

 

そう言った瞬間、クオンは龍夜の顔面パンチを喰らって空中へと浮き上がり、落下してきたところをさらに蹴りを入れて再び空中へと浮き上がらせ、クオンは地へと落下した。

 

「ぐふふう……」

「そんな訳ないだろ、俺、彼女いるし……」

『えぇ!? マジで!? あんな人外ブラコンに彼女なんているのかい!?』

『龍夜さんは普段は常人ですよ。 それで、彼女ですがいますよ。 今は海外に出てて遠距離恋愛中ですが……。 ちなみにその人もツインテで兄弟揃ってツインテ好きです』

 

そして……龍夜にフルボッコにされたクオンはというとクオンは龍夜がいてはセイヴァーに対してアプローチ(襲えない)ないのでここは一時撤退することに。

 

「だが、だが俺は諦めない。 必ず、必ずセイヴァーを手に入れてみせるからなああああああああ!!!!」

「諦めろおおおおおおお!!!!!? 二度とくるなああああああ!!!!」

 

クオンはそれだけ言い残し、姿を消してその場からいなくなるのだった。

 

「えーっと、あの……龍夜さん、ですよね?」

「んっ? あぁ、そうだけど……お前は総二だよな? 光の友達の……」

「やっぱり、テイルセイヴァーの正体は光なんですね……」

 

レッドはセイヴァーの方へと視線を向けるとセイヴァーは顔を俯かせており、レッドはなぜさっき自分を攻撃したのかセイヴァーへと問いかけた。

 

「なぁ、総二。 光がいきなり襲いかかったのは悪かった。 でも、光は怪物と言えど命を奪う行為を他の誰かにしてほしくなかったんだよ」

「えっ……」

「自分だけが戦えば、他の誰かは戦わなくて済む。 だから……だよな光?」

 

龍夜がセイヴァーへとそう問いかけるとセイヴァーは戸惑いながらも頷き、それを聞いたレッドは「そっか」とだけ呟く。

 

「光、気持ちは有り難いけど、俺は……」

「考えを変える気はないから」

 

レッドが言葉を発する前にセイヴァーはそれだけを言い残してその場をジャンプしながら立ち去って行き、龍夜もレッドに謝罪だけして急いでセイヴァーの後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「光いいいいいいいいい!!!!!」

 

人気のない場所で変身を解除した光はそのまま家へと帰宅し、帰ってきた直後に泣きながら奈々が光へと抱きついた。

 

「えっ、ちょっと、奈々!?/////」

「うぅ、光、よく無事で……。 もう、あの時龍夜さんが来なかったらどうなってたかと思いましたよ……」

「なんか、心配かけたみたいでごめん……」

 

光も彼女を安心させるように優しく抱きしめ、光は奈々の頭を撫でる。

 

尚、その光景を遠くからニヤニヤした表情を浮かべているリョーガが見つめており、こっそりと光と奈々が抱き合う写真を撮っていたりした。

 

ちなみにその写真はその後、龍夜がリョーガに頼んで譲って貰った。

 

それからしばらくして光と奈々はお互いから離れ、奈々は先ほどモニターで見ていたレッドとセイヴァーのやり取りを思い出し、やはりレッドと一緒に戦うことはできないのかと問いかけていた。

 

「それは……無理だよ。 やっぱり、どうしても考えは変えられない。 できることなら、戦うのは僕1人がいい。 そうすれば他の誰かが戦って危ない目にあう必要がなくなるもの……」

「ホント、頑固ですね……光」

 

奈々は呆れたようにため息を吐き、奈々は「あなたの周りにいる人のことも考えてください」と言おうとしたが光は「絶対に大丈夫」と言い切りそうだったのでその辺は言わないでおいた。

 

「私も、戦えたらいいんですけど……。 そしたらあのクオンとかいう奴を血祭りにできるんですけどね……」

「冗談はやめて……。 っていうか幾ら敵だからって血祭りは可哀想だよ」

「あんなことされて可哀想って言える光はホント優しいですね……。 だからこそ、私は、あなたを守りたいんですけど……」

 

それでもやっぱり奈々が戦うのはダメだと光は言い、その後も龍夜も説得を試みこそしたもののやはり光の意見は変わらずだった。

 

そしてそれから数日は経ち、その間に毎日毎日律儀に出てくるエレメリアン達を倒して行く日々が続いた。

 

後、なぜかセイヴァー狙いのエレメリアンはみんな変態度が高かった。

 

勿論、セイヴァーはレッドに出会ったら戦いをやめてほしいと頼んでいたが、それでもレッドはツインテールを守るため、戦いをやめることはなかった。

 

「ってなんで毎日1体か2体ずつ律儀に出てくんだよテメーらはァ!!?」

 

場所は人気のない花畑……そこではテイルレッドとテイルセイヴァーが狐のエレメリアン、「フォクスギルティ」と馬のようなエレメリアン、「ホースギルティ」が2人の前に立ちはだかっていた。

 

(馬の方はなんかホースオルフェノクみたいだな……。 あっちの狐はなんかモモタロスみたいな声……)

 

セイヴァーの言うとおり、確かにホースギルティは身体の色が灰色でどことなくホースオルフェノクに似ていた。

 

「あぁ、やっとお会いできましたね、テイルレッド、テイルセイヴァー」

「こっちは会いたくないよ」

 

フォクスギルティに対してそう答えるセイヴァー。

 

「ふ、ふふ……その冷たい態度。 実に良い……! セイヴァーちゃんには是非とも俺を罵って貰いたい……!!」

 

そしてフォクスギルティの隣にいるホースギルティはそんなことを嘆いており、セイヴァーはまたやけに変態度が高い変態が来たものだと頭を抱えた。

 

「私はリボンに魅せられし者、フォクスギルティ」

「そして俺はツインテールの美少女に虐められることを生き甲斐としているホースギルティ!!」

「どうかお見知り置きを。 美しい女神達よ」

「「誰が覚えるか!!」」

 

レッドとセイヴァーは2人声を揃えて怒鳴る。

 

「可憐で力強い、そして素敵なリボンだ。 心がとろけますよ。 屈強な同胞達を倒した剣がリボンより生まれ出でし物だったとは……運命を、感じます」

 

フォクスギルティがそう言うとフォクスギルティの宙にリボンのようなものが浮かび上がり、それがレッドとセイヴァーの周りを囲んだ後、フォクスギルティの元へと戻ってくる。

 

(なんだ? 俺達の周りを回っただけ?)

「お、おぉ、これほどのものとは……ごふ」

 

なぜか悶えながら吐血するフォクスギルティ、それを見てレッドはもう構わないでブレイザーブレイドで斬ってもいいだろうかと思ったが……その時。

 

「結晶せよ、我が愛!!」

 

すると、リボンはどんどんと形を作っていき……やがてそのリボンは……テイルレッドとテイルセイヴァー瓜二つの人形となった。

 

「……俺たちじゃねーか!!」

 

レッドは怒鳴るようにフォクスギルティにそうツッコミ、セイヴァーはフォクスギルティに対して冷たい視線を送った。

 

「ぐおふ!? な、なんだその冷たい視線は!!? 羨ましいぞフォクスギルティ!! さあ、テイルセイヴァー!! 俺にも、是非とも俺にもおおおおおおおおお!!!!!」

「うるさいよ!?」

「はぁう!? ど、怒鳴られた……セイヴァーちゃんに怒鳴られた……ぐへへへ……」

 

相変わらずなぜかセイヴァー狙いのエレメリアンは変態度が高かった。

 

「リボンとは結ぶもの。 特にツインテールを引き立たせるには無二の存在。 あなたのそのツインテール属性を僭越ながら結ばせていただきました」

「まさか、僕たちの能力をコピーしたのか? いつか来ると思ってたけど……まさか偽物と戦うことになるとは……」

 

セイヴァーはてっきり自分達の能力をコピーした人形を使って自分達と戦わせるのかと思ったがフォクスギルティは首を横に振って否定した。

 

「まさか、シミュレートしただけのただの人形です。 リザドギルティほどの強大な人形属性を持たぬ私では自ら動かすことすらできません」

「リザドギルティとコンビで来なくてホント良かった!!」

「ホントな!!」

 

セイヴァーの言葉にレッドが激しく同意するが……「えっ? じゃあコピーしてどうすんの?」という疑問が発生する。

 

「ふふ、ですが見た目だけならこの通りほぼ忠実に……」

 

するとフォクスギルティはテイルレッドの人形へと頬ずりし、それを見たレッドは「ぞくぞくぞく」と背筋が凍るような感覚を覚えた。

 

「ふははは!! よくやったぞフォクスギルティ!! そして俺はセイヴァーちゃん人形の片足をあげてぇ~、俺が地面に這いつくばれば……」

 

見事にホースギルティはテイルセイヴァーに頭を踏みつけられている格好となり、ホースギルティは息を荒げて歓喜の声をあげる。

 

「はぁはぁはぁ!! セイヴァーちゃんセイヴァーちゃんセイヴァーちゃあああああああああん!!!!! いい、実に良い……!! 踏まれてることで足の感触を味わえ、尚且つこの角度ならば生足が最高の位置で拝める……!! やはり踏まれるというのは気持ちがいいなぁ!!」

 

それを見ていたセイヴァーは「うっわぁ……」と心底嫌なそうな声をあげてドン引きしてしまう。

 

一方でフォクスギルティはレッド人形とダンスをし始め、それを見ていたレッドの目には幻覚だと分かっているにも関わらず、レッドにはその光景が本当の舞踏会で自分とフォクスギルティが楽しげに踊っている姿が見えていた。

 

(な、なんだ……? まるで、俺とあいつが踊ってるみたいで……すごい。 すごい……気持ち悪い!)

「さあ、前菜はここまでだ。 これからはメインディッシュ……。 本物のテイルセイヴァーちゃああああああん!! 俺を踏んでくれええええええ!!」

 

またホースギルティはセイヴァー人形で十分足の踏まれ心地を堪能した後、全速力でセイヴァーへと走ってくる。

 

「うわあああああ!!!!? 来るなあああああああ!!!!」

 

セイヴァーは向かってきたホースギルティの腹部に蹴りを叩き込み、腹部を蹴られたホースギルティはその場でうずくまってしまう。

 

「ごふぅ……!? ふ、ふふ……いいぞぉ! もっとだ! もっと俺を蹴ってくれえええええええ!!!!」

 

が、ホースギルティにとっては快楽に変換されてしまうため、ホースギルティはセイヴァーの足へとしがみつき、セイヴァーは悲鳴をあげながらホースギルティを突き放そうとする。

 

「わああああああ!!!!? 離れろぉ!?」

 

地面に倒れ込んだセイヴァーは掴まれている左足だけをどうにか解放させ、ホースギルティを突き放す為にホースギルティの顔をゲシゲシと蹴り付ける。

 

「あぁ、イイ……! 気持ちイイ……! ロリ美少女に顔面を蹴られるこの快感!! もっとぉ、もっと蹴ってえええええええええ!!!!!//////」

 

顔を赤くしながら「はぁはぁ」と興奮するホースギルティ、それを見たセイヴァーは気持ち悪さのあまり気絶してしまいそうだった。

 

(いや、気絶なんてしたらそれこそなにされるか分かったもんじゃない!)

 

だが、セイヴァーはこの後思い知らされることになる……まだホースギルティ「だけ」だったらマシだったということを。

 

「あぁ、もう、あなたが頼むから折角テイルセイヴァーの人形を作ってあげたというのに結局本物に手を出して……。 仕方がありません、テイルレッドほどではありませんが私もテイルセイヴァーは好きですからね。 2人同時に可愛がってあげましょう」

 

するとホースギルティによってほったらかしにされていたセイヴァー人形をフォクスギルティは回収し、レッド人形とセイヴァー人形に頬ずりをするフォクスギルティ。

 

「フフ、あぁ、コラコラ。 まだ体が拭き終わってないのですから湯冷めます。 ああもう、せっかくお風呂に入ったのにアイスキャンディーでベタベタにしてイケない子ですね」

 

とそんな風に裸で自分の周りを走り回るテイルセイヴァーとテイルレッドの妄想をするフォクスギルティ、しかもなぜかその妄想がレッドやセイヴァーにも見えてしまい、2人はその光景に悲鳴をあげる。

 

「ギャアアアアアアア!!? やめろぉ!!」

「僕の相手の方が変態度高いと思ったらどっちもどっちだったよホントにもう!!」

『あの狐、なんて妄想力なんですか……。 アキバレンジャーなれますよホント。 あっ、そうだ光。 帰ってきたらセイヴァーちゃんの姿のままで一緒にお風呂入りません?』

「言ってる場合!? 普通に入らないし!!」

 

通信機越しに「ちぇー」という残念そうな奈々の声が聞こえたが実際、今はそれどころではない。

 

この変態2体をさっさと倒してしまおう、変な妄想浮かべてるフォクスギルティから先ずは倒そうと思い、セイヴァーはスパークソードとアローソードを取り出してホースギルティを斬りつけて突き放し、セイヴァーはフォクスギルティに向かって駆け出していこうとするが……。

 

「もっと斬ってえええええええ!!」

「ごふっ!?」

 

先ほど斬りつけたホースギルティがすぐに戻ってきてセイヴァーの腰に抱きつき、セイヴァーはホースギルティ諸共地面へと倒れ込んでしまう。

 

「はぁはぁ……今の凄く気持ちよかった。 だからもう1回……いや、もう何百回でも斬ってくれええええええええ!!!!」

「うわああああああ!!!!!? 離せぇ!!?」

 

アローソードとスパークソードを置いてホースギルティを殴りまくるが一向にホースギルティはセイヴァーを離す気配がなく、逆にホースギルティは殴られて心底嬉しそうだった。

 

「あぁ、イイ!! 気持ちイイよぉ! もっとぉ、もっとぉ!?」

「ぎゃあああああああ!!!!!? 気持ち悪いいいいいいいいいい!!!!?」

 

また、テイルレッドは秘密基地にいるトゥアールに言われてレッド人形をさっさと破壊してフォクスギルティを倒そうと思い、ブレイザーブレイドを構えるが……。

 

レッド人形を壊すということは即ち自分の最高のツインテールを破壊することを意味しており、さらにレッドだけではなくセイヴァーの人形まであるため余計に手出しがレッドはできなかった。

 

「む、無理だ……。 俺にはツインテールを壊すなんて……」

「やはり、あなたは本物だ。 そう、これはただの人形、でもこれをあなたは破壊できない。 ツインテールを愛し、最強のツインテール属性を持つあなたはツインテールを滅する事ができないのですよ!」

「くっ……!」

 

そうフォクスギルティに言い放たれたレッドは遂に膝を突いて両手を力なく降ろし、完全に戦意喪失してしまった。

 

そしてそこからフォクスギルティの恐怖の妄想劇が再び始まった。

 

「てい!」

「あふ♡」

 

そこでセイヴァーはどうにかしてホースギルティを蹴り飛ばし、セイヴァーは2本のブレイクソードを持ってフォクスギルティへと向かって駆け出していく。

 

「ま、待てセイヴァー!!」

「レッドが人形を壊せないなら、僕が壊す!! だから言ったでしょ? こういう状況になったらレッドは戦えない、だから僕1人で戦うって!」

 

セイヴァーは2本のブレイクソードを振り上げてフォクスギルティを人形ごと斬りつけようとするが……なぜか、セイヴァーは人形を斬ろうとするその直前で手を止めてしまい、人形もフォクスギルティも斬られることなく無傷だった。

 

「……アレ?」

 

なぜ、自分は直前で手を止めてしまったのか分からず、困惑するセイヴァー。

 

するとそこにホースギルティがセイヴァーへと飛び掛かり、ホースギルティは血走った目で「俺を無視しないでくれよおおおおおお!!!! でもそれがまたいい!!」なんてことを叫びながら彼女へと抱きつき、再びセイヴァーは身動きがとれない状況となってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの光景を見ていた奈々はというと……。

 

「ちょっと、これどうすんですか。 これじゃ何時まで経っても終わりませんよ」

「はっはっは! 収拾がつかないねこれ。 だがそれが面白い」

「言ってる場合ですか! どうするんですかこの状況……」

 

リョーガは腕を組んで「うーん」と悩んだ後、さり気なく奈々の右腕にテイルチェンジャーを装着した。

 

「いや、なに勝手に装着してるんですか!?」

「いやぁ、新戦士はやはりもうしばらく経ってから登場すべきだと思って」

「そんなこと聞いてるんじゃないです。 っていうか私、変身できるんですか? というよりもテイルチェンジャーもう1個あったんですか!?」

 

リョーガは奈々が投げ掛ける質問全てに「Yes」と答え、しかもテイルチェンジャーはさらに後、もう1個作っているというのだ。

 

「取りあえず、君にもツインテール属性は少なからずある。 つまり、テイルチェンジャーを使う資格は十分にあるのさ」

「なんでさっさとこれを渡してくれなかったんですか……」

「新ライダーって結構後に出てくるだろ? そういうことだ」

「ギャレンやG3は1話で出てますよ。 戦隊で言うならマジマザーとかも1話で出てますし」

 

奈々のその返答にリョーガは黙り込んでしまい、奈々から顔を背けた。

 

「取りあえず、これがあれば光を助けられるんですね!」

「それを決めるのは君だ。 光くんに怒られるかな、私は」

「そんなことありませんよ。 これは、私が決めることですから」

「そうか。 ちなみに、セイヴァーと違って変身のかけ声は『蒸着』だから」

 

「なんでギャバン!?」とツッコミを入れた後、奈々はテイルチェンジャーを構えた後、変身をするためのかけ声を行う。

 

「蒸着!!」

 

奈々がそう叫ぶとオレンジ色の光が彼女の体を包み込み、やがてその光が消えると奈々はセイヴァーと同じくスク水に酷似したボディスーツに腕や足部にアーマーが装着され、腰にはライダーの変身ベルトのようなものが装着されて首には2つのマフラー巻かれた姿へと変身した。

 

「おぉ、変身できました! それで、リョーガさん、これの名前は決まってるんですか?」

「あぁ、勿論決まっているとも。 その名も……『テイルクロス』だ」

「テイルクロス……。 よし!」

 

奈々……改め「テイルクロス」は拳を握りしめるとリョーガの作った転送装置を使ってセイヴァーの元へと急いで向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵本を読んで上げましょう。 おやおや、甘えん坊さんですねぇ……」

 

女性を蕩けさせるような甘え声でフォクスギルディの精神攻撃はついにクライマックスを迎える。

 

レッドはあれは偽物、と自分に何度言い聞かせても、フォクスギルティの強い意志で支えられたツインテールは、とても紛いの域で収まるものではなく、また、人形相手に妄想の限りを尽くせる心の力が、フォクスギルティはとてつもなかった。

 

尚、この光景を見ていたセイヴァーは「アキバレッドとどっちが妄想力が高いかな」なんてことを呟いていたりしたが。

 

相変わらずホースギルティに抱きつかれたままだったが。

 

「こ、ここまでなのか。 俺のツインテールは……こんな奴に負けてしまうのか……!」

(ああもう! 全然この馬離れないよ! っていうか、なんで僕はあの時人形を……)

 

そんな時、「そこまでよ変態!!」という声が聞こえ、セイヴァーとレッドが声がした方へと顔を向けるとそこにはレッドのスーツに酷似しているが……肌の露出が高いテイルギアを纏った青い少女が立っていた。

 

「むむっ!?」

「「えっ!?」」

 

テイルギアやテイルアーマーには認識撹乱という装着者の正体を隠すための装置が備わっている。

 

それには様々な効果の違いがあるようで、テイルギアやアーマーに搭載されているのは正体を守るための意識改竄特化型でステルスとしては使えないが、テイルギアの装着者と別の人間をイコールで結べなくする。

 

だが、正体を知る人間には効果が無いらしく、元から正体を知る者同士には意味がないのだ。

 

だからレッドはすぐにその青い少女が誰なのかが分かった。

 

「あい……か……?」

 

突然の乱入者にフォクスギルティは「何者です!?」と問いかけ、愛香は「あたしは……」と名乗ろうとした時、「いたぞ! あそこだ!」という声が聞こえて声のした方を向くと丁度そこにはマスコミがやってきているところだった。

 

(戦いを長引かせすぎたかな……)

 

カメラが何台か回っているが、愛香はそんなこと気にせず先ほどのフォクスギルティの問いかけに答えるべく名乗りをあげた。

 

「あたしは……テイルブルーよ!!」

「おおお……まさか、こんなに素晴らしい仲間がいらっしゃったとは……! 命の危機に追い詰められているというのに、なぜでしょう。 胸の高鳴りが抑えられませんよ!」

 

なぜかテイルブルーの登場に喜ぶフォクスギルティ、またそれと同時にホースギルティもなぜか喜びの声をあげた。

 

「お、おぉ! おぉ!! ドSっぽい少女キタアアアアアアア!!!!! ふ、ふふ!! セイヴァーもいいが、あのテイルブルーという者の方が俺のことを虐めてくれそうだ!!」

「はっ? 虐め? そんなことしないわよ、だってさっさと倒すから……」

「さっさと倒すだと? 無理な話だ、俺はドMだ。 どんな痛みにだって耐えてみせる!! という訳で俺をいたぶってくれえええええええ!!!!!」

 

早速ホースギルティが「待ちなさい!」と叫ぶフォクスギルティを無視してテイルブルーへと向かって駆け出していくがブルーは向かってきたホースギルティの頭を鷲掴みにし、ホースギルティを地面へと叩き付けた。

 

「  」

 

しかもホースギルティの身体の大半が地面に減り込んでおり、ピクリとも動かない。

 

「ちょっと、力入れすぎたかしら……?」

「ふ、ふふ……しかも強いとは中々手強そうですね……」

「ったく、ホントにそっくりで気味悪い人形達ね……。 でも」

 

愛香は左腕の手甲に装着されたパーツから、薄緑色に光輝く石を取り出し、スライド展開すると一際青く光る窪みが現れ、宙に浮いた属性玉エレメーラオーブがそこにマウントされる。

 

「属性玉変換機構エレメリーション! 属性玉エレメーラオーブ――――――人形属性ドール!!」

「それは……リザドギルティの……!」

「さっ、大人しくしなさい。 人形ちゃん」

 

するとセイヴァーとレッドの人形が人形属性の輝きに包まれ、あれほどリアルにできた人形はマネキンに顔写真だけを貼ったような形となり、フォクスギルティの視認できるほどの妄想は跡形も無く砕け散った。

 

「なぁ!?」

「ほいっと」

 

そしてセイヴァーとレッドの人形もなんの躊躇いなく蹴り一発で粉砕した。

 

「なにしてくれちゃってんの!?」

「バカな!? 何の躊躇いもなく破壊するとは! あなたの仲間を模したものですよ!」

「仲間なら、ここにいるじゃない。 ねっ?」

「仲間……」

 

そう言ってレッドの方へと振り返り、ウインクするブルー。

 

一方でセイヴァーは複雑そうな表情を浮かべていたが。

 

ちなみに、ブルーと同じように出撃したにも関わらず未だに出て来ていないテイルクロスはというと……。

 

(なんか先越されたあああああああ!!!!? 完全に出て行くタイミング逃してしまいました……。 あっ、でもやべぇ……あのテイルブルーって娘可愛い。 しかもウインクが可愛いいいいいいい!!!!)

 

出ていくタイミングをブルーに先越された上にブルーが可愛いと悶絶していた。

 

だが、その時……ブルーの攻撃で気を失っていたホースギルティが起き上がり、ブルーの姿を捉えるとホースギルティは一直線にブルーへと駆け出していく。

 

「うおおおおお!!!! なんださっきのは! 死にかけたぞ!! 是非とももう1回お願いしまああああああす!!!!」

「げっ、気がついた」

「ベストタイミングゥ!!」

 

しかしそこで丁度いいタイミングを見つけたクロスがホースギルティへと跳び蹴りを叩き込み、顔面を蹴られたホースギルティは大きく吹き飛ばされた。

 

「えっ、だ、誰……!?」

「追跡! 撲滅! いずれも~マッハぁ! 私の名は……テイルクロス!」

 

と「仮面ライダーマッハ」の決め台詞&ポーズを完全再現して颯爽と現れた「テイルクロス」……クロスはセイヴァーの元へと駆け寄るとそっと彼女の肩に手を置いた。

 

「も、もしかして……奈々!?」

「ご名答!」

「な……なんで、なんで来たんだ! どうして……! レッドだけでも……総二さんだけでも説得させるのが難しいのに、あのテイルブルーや奈々まで……どうして戦いに……!」

 

セイヴァーは奈々が、テイルクロスが戦いに来たことに驚きを隠せず、今すぐにでも家に戻ってほしいと頼むセイヴァーだったが……クロスはそれを聞き入れず、セイヴァーにデコピンを喰らわせた。

 

「あだっ!?」

「バッカですねぇ~光。 心配せずとも、私は戦いに来たんじゃありません」

「えっ、じゃあなにしに……」

「決まってるでしょう。 戦うのではなく、あなたを守る為に来たんです……」

 

優しい微笑みをクロスはセイヴァーへと向け、クロスはセイヴァーを抱きしめる。

 

その際にクロスは身長が変わっていないせいでセイヴァーの顔がクロスの胸に当たる形になってしまうが、今はそんなことを気にしている余裕はなかった。

 

「あぁ、今気づきましたけど……光はきっと勘違いしています。 総二さんや、あのテイルブルーという方もきっと戦うためにここへと来てるんじゃない。 大切なものを『守る』ために来てるんです。 だから、光の説得が通じないのは当たり前ですよ」

「そんなの……屁理屈だ」

「光の言っていることも十分屁理屈です。 でも、ヒーローっていうのは……仲間がいるもんです。 人は誰でもヒーローになれる。 傷ついた人の肩にコートをかけて世界はまだ終わりじゃないと教えてくれる人とかね」

 

セイヴァーは「映画の台詞の引用じゃないか」と呆れ気味に言うが……クロスは「今少しあいそうかなと思いまして」と苦笑しながらセイヴァーへと答えた。

 

「戦うのがヒーローじゃないですよ、光。 いえ、テイルセイヴァー。 私はそんな風に、誰かを『守る』ために、今……ここにいます。 そして私は今、『君だけを守りたい』ってね?」

 

にっこりと笑顔を浮かべるクロスに、セイヴァーも釣られて笑みを浮かべてしまう。

 

「なんか、ホントにヒーローみたいでカッコいいよ、奈々。 いや、テイルクロス」

「後は私とテイルブルーに任せてくださいな!」

 

セイヴァーはクロスの言葉に頷き、クロスはブルーの隣へと並び立つ。

 

「アンタ……もしかして奈々?」

「えっ? そういうあなたは……」

「愛香よ」

「マジですか……」

 

ブルーはレッドから既にセイヴァーの正体を聞いていたこともあり、先ほどのクロスの行動を見てなんとなく彼女の正体にブルーは感付いたのだ。

 

「全く、お互い世話の焼ける幼馴染みを持ったもんね」

「えぇ、ホントに……。 では、2人で一緒に行きますか!」

「そうね!」

 

挿入歌「ブルー・エモーション」

 

テイルブルーとテイルクロスはフォースリヴォンに触れるとブルーは槍型の武器「ウェイブランス」を取り出し、クロスは弓矢型で両端に刃がついた武器「クロスアロー」を取り出す。

 

「ウェイブランス!!」

「クロスアロー!!」

 

そしてクロスはフォクスギルティ、ブルーはホースギルティへと向かって行く。

 

「くっ! こうなればあなたの人形を作ってあなたの精神も削ってあげましょう!」

「そうはいきませんよ! 属性玉変換機構エレメリーション!! 属性玉エレメーラオーブ!! ウェディングドレス!!」

 

すると地面から光の鞭が現れてフォクスギルティを拘束し、クロスは動きを封じたフォクスギルティにクロスアローを振りかざして斬りつける。

 

「ぐうお!?」

 

さらにクロスは腰にあるベルトの中央にある錠前のようなものに触れる。

 

『ブレイザーブレイド!』

 

すると空中からレッドの専用武器である筈のブレイザーブレイドが現れてフォクスギルティに激突し、クロスはブレイザーブレイドを左手に持つ。

 

「ぐっ、バカな。 なぜテイルレッドの武器を!?」

「やっぱりベルト見て思いましたけどこれ完全に戦極ドライバーじゃないですか。 しかも能力が極アームズ」

『いいだろう? 私の趣味だ!』

「まあ、いいですけど」

 

クロスはブレイザーブレイドとクロスアローを消し、再び錠前に触れると今度はアローソードとスパークソードが洗われる。

 

『ブレイクソード!』

 

2本の剣を持ったクロスはフォクスギルティにすれ違いにスパークソードとアローソードで胸部をX字を描くように斬りつけ、フォクスギルティは身体から火花をあげる。

 

一方テイルブルーはというと……。

 

「はぁはぁはぁ……! テイルブルー、君が相手をしてくれるとは! さあ俺を殴れ! 蹴れ! 斬れええええええええ!!!!」

「お望み通り、殴って蹴って斬ってぶっ飛ばしてやるわ!!」

 

テイルブルーはホースギルティへと向かってジャンプするとウェイブランスを振りかざしてホースギルティを斬りつけたが……やはりホースギルティにとっては快楽に変換されてしまう。

 

「あふう♡ いいよぉいいよぉ! もっときてくれえええええええ!!!!」

「あーもううざい!!」

 

向かってきたホースギルティをウェイブランスの尻柄部分で殴りつけ、さらにホースギルティの顎に強烈な膝蹴りを叩き込む。

 

(こいつ戦う気とかあんのかしら……)

「よし! 次は是非とも俺を踏みつけてくれ!! さあさあさあさあ!!」

「お断りよ!」

 

ブルーはジャンプして勢いをつけた拳をホースギルティの顔面に叩き込み、吹き飛ばされ……ホースギルティはフォクスギルティへとぶつかって2体とも地面へと倒れこむ。

 

「行くわよ、クロス!」

「ガレット!」

「「オーラピラー!!」」

 

2人の右腕から光の光線が放たれてフォクスギルティとホースギルティは拘束され、ブルーとクロスは完全解放ブレイクレリーズを発動。

 

「「完全解放ブレイクレリーズ!!」」

 

ブルーはウェイブランスを構え、クロスは合体させたブレイクソードを矢に見立ててクロスアローを構える。

 

「戦いは新米でもね……ツインテールは、あたしの方が先輩なんだからぁ!!」

 

三叉の槍から繰り出される 次元を穿つような強力な刺突攻撃「エグゼキュートウェイブ」をホースギルティへと放つ。

 

「エグゼキュートウェーーーーイブ!!!!」

 

さらにクロスはクロスアローにエネルギーをチャージを完了させ、ブレイクソードをフォクスギルティへと向かって発射した。

 

「ファイナルクロスシューーーーート!!!!!」

 

そして2体のエレメリアンの身体をブルーとクロスの技が貫き、2体は火花をあげる。

 

「ぐあああああ!? さ、最後に夢を……。 また、服を着ないで風邪をひいてしま……っ。 な、成る程! リボンにそんな使い方があああああああ!!!!!?」

「ふ、ふふ……テイルブルー、テイルセイヴァー、最後にこの俺を散々と蹴ったり殴ったりしてくれたこと、礼を言うぞ……。 そして最後にこのような痛み、というより滅茶苦茶気持ちイイことをしてくれて……ありがとうございましたあああああああ!!!!」

 

フォクスギルティとホースギルティはそんな断末魔を残して爆発し、クロスとブルーは属性玉を回収した。

 

「トゥアール、あたし、やったわよ」

「えっ? 殺った?」

 

そして戦いが終わった所を見越してマスコミが駆けつけてくる。

 

それを見たブルーはカメラに向かって「あたしも今日から参戦しまーす」と挨拶する。

 

「よろしくね。 4人揃って『ツインテイルズ』ってことで」

「あっ、すいません。 ブルー。 私とセイヴァーちゃんは『セイヴァーちゃん愛でる会』でお願いします」

「やだよ!?」

 

当然、クロスの意見はセイヴァーによって却下され、クロスは頬を膨らませて「じゃあセイヴァーちゃんが考えてください」と言われてしまった。

 

「えっと、じゃあ……『テイルズ・リーグ』」

「ジャスティス・リーグじゃないんですから」

「えっ、ダメ?」

「いえ、それにしましょう。 元々ヒーローもののパロディの固まりですし、私たち。 という訳で私とセイヴァーちゃんは『テイルズ・リーグ』ということで!」

 

そしてブルーはレッドを抱きかかえ、クロスはセイヴァーの手を4人は急いでその場から去って行った。

 

「お、おい!」

「いーのよ、『絵』は提供したし」

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