ひだまりしんちゃん━オラ誘拐されちゃったゾ・ゆのの救出大作戦━ 作:影山明
ゆの:わああん
ゆのは泣き腫らした
気の済むまで
大きな声で
宮子の胸の中で
まるで子供のように
ただ
ひたすら泣いた
そして
ゆの:ヒグッ……ごめんね、宮ちゃん
宮子:よしよし、いい子いい子
ゆの:グスッ
宮子は優しくゆのの髪を撫でる
宮子:はい、もう『泣き虫ゆのっち』はおしまい、今度は『カッコいいゆのっち』になろうね
そういって頭をポンポンと軽く叩く
ゆのは腕で涙をグシグシと拭う
ゆの:うん!
ニッコリ笑って力強く頷く
宮子:うむ!それでこそゆのっちだ!
沙英:うんうん、その通り!
ヒロ:さすがヒナギクさんとハヤテくんを仕切ったリーダーね
ゆの:えへへへ
ひろし:ゆのちゃん、ありがとな、しんのすけやひまわりを助けようと真っ先に動いてくれて
みさえ:ほんと、偉いわ
ゆの:えへへへ、そんな
しんのすけ:ほんと、お胸が小さいわ(←みさえの真似)
ゆの:ああん!?何だって!?もういっぺん言ってみな!
しんのすけ:もちついて!
ゆの:それを言うなら落ち着けだ!もう一度あの部屋ん中ぶち込んでやろうか!?
しんのすけ:も、もういいゾ!
『あはははは!!!』
そして、野原家に帰り
またいつもの日常が始まった
【ある良い陽気の日】
ゆの:よっ、よっと
ゆのは洗濯物を干す
しんのすけ:シロ!チンチンカイカイ!
シロ:アン!
ひまわり:キャッキャッ
ゆの:ふー終わりっと……さて、いい天気だからお昼寝………
ゆのはしばらく沈黙したあと
ゆの:するのは勿体ないか……皆でお散歩行こっか
しんのすけ:ほっほーい!
ひまわり:たおー!
シロ:アン!
ひまわりをベビーカーに乗せてゆのが押す
しんのすけはシロのリードを持つ
ゆの:ふーちょっとあっついね~
しんのすけ:おぉ~
ひまわり:たぅ~
ゆの:どこかで冷たい物、飲んでこっか……あ
ゆのは立ち止まり、ある建物を見る
それは、西支部として使われていた『リバリーテイル』だった
『だーっはっはっはっは!』
『ルフィ!てめえ!そりゃオレんだろうが!』
『ちょっと!やめなさいっての!』
『わははは!オレは勇敢なる海の戦士!』
『コラ!てめえら!メシは静かに食え!』
ゆの(なんか、かなり前のことなのに、まるで昨日のことのように思える……ふふ、そんなわけないのにね)
ひまわり:たや?
ゆの:ん?何でもない何でもない……さ、行こっか
ひまわり:たい!
しんのすけ:ゆのさん!ここがいいゾ!
ゆの:はいはい、ちょっと待ってね?えーっとお財布お財布っと
ゆのはジーパンのポケットを探る
ゆの:あったあった、お金あるかなぁ……うん!あるね!ほら!突撃!
しんのすけ:おおー!
ゆの(そうだよ、寂しいけどいつまでもクヨクヨしてられないよね……この子達を守れるのは、私しかいないから……ルフィ!絶対海賊王になるんだよ、私も頑張るから!)
━━━━━━ゴーイングメリー号
ルフィ:………
サンジ:どうしたんだ、ルフィ
ルフィ:あいつ、元気かな
ナミ:………きっと元気よ、あの子は強いもの
ゾロ:ああ、そうだ……だからお前が心配するこたぁねぇぞルフィ
ウソップ:おい!山が見えたぞ!
ナミ:いよいよ来たわね!レッドライン、そしてリバースマウンテン……その先が……『
ルフィ:うひょ~!ついに来たぞ~!
闘いは終わった
共に闘った仲間達はそれぞれの世界へと戻っていった
何故彼らがこの地に来たか
何故彼らが共に闘うことになったのか
それは誰にもわからない
しかし
共に闘った事実は変わらない
今ここに
世界の壁を超えた友情が
生まれたのであった
【出演】
木村 ゆの
斎藤 宮子
金本 沙英
遠藤 ヒロ
野原しんのすけ
野原ひろし
野原みさえ
野原ひまわり
野原シロ
モンキーD・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ナミ
ウソップ
サンジ
カヤ
綾﨑ハヤテ
桂ヒナギク
三千院ナギ
折部やすな
ソーニャ
誤織あぎり
ユタカ
ミホ
蘭堂りの
一井透
百木るん
因幡礼子
キャプテン・クロ
ひだまりしんちゃん━オラ誘拐されちゃったゾ・ゆのの救出大作戦━
お し ま い
※エンドロールに三人追加と二人削除
堂々完結!!
以上をもちまして!オラ誘拐は完結とさせていただきます!!
ここまでご愛読していただき、誠にありがとうございます。
まさかパッと思い付いた話がムクムク大きくなり、こんなに続くとは思いませんでした
当初は10くらいまで書けばいいかと思っていたのですが、デカくなりすぎて20になりました
ちなみに、何故お別れ編で終わらなかったかというと
20きっかりで終わらせたかったからです(笑)
さて、最後に
皆さんのこの作品に対する思いや好きなシーンや、好きなコンビなどもう気の済むまでどんなに長くてもいいので書いてって下さい
また他作でお目にかかれればと思います
これからも、ひだまりしんちゃんを応援よろしくお願いいたします
では、ありがとうございました
ご愛読ありがとうございました
影山明先生の次回作にご期待ください(笑)