魔弾使いのTS少女   作:黄金馬鹿

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ひなたが前回の話と今回の話の間でナニをされたかを簡潔に説明しますと

シャーレイにヤられてシャーレイが満足して寝た後にミラに攫われ追撃されて無事に気絶。その際に仕返しと言わんばかりに結構酷くやられましたって感じです

……こいつ本当に主人公?


第四十二魔弾

 翌日。公共では言えないような事を昼にシャーレイにヤられ夜にもミラに攫われてミラの部屋でヤられ色々と身体の一部や精神の大事な部分が削れているような錯覚を覚えてミラの部屋のベッドで起きた。勿論全裸で。

 昨日はかなりハードなプレイを強要され本気で死ぬかと思ったレベルだった。その際に飛び散ったりした色々と意味深な液体は乾いているか拭かれており起きてから体がネチョネチョするという事は無かったがヤられまくって一日に二度も気絶したからか疲労感が途轍もないし下半身辺りにも違和感がある。

 そして起きたのは昼過ぎ。勿論ミラは既に起きているらしく昨日ミラが脱いだ服はどこにもない。代わりにひなたの着替えが置いてある。私室から持ってきたのかシャーレイとの共通の寝室から持ってきたのか分からないが下着まで丁寧に置いてある。それに甘えて下着を着てから服を着る。

 朝チュンならぬ昼チュンだがまさか自分がされる側になるなんて一年前は思ってもいなかった。しかも女の体を愉しみだしている自分がいる。一年も経てば人間って変わる物だなぁ、なんて適当な事を思いながら服を着終わって部屋の外に出る。そしてそのまま居間へ向かうと、シャーレイが昼食を作っている音がした。それを聞いてから台所へと向かう。

 

「やっ、おはよ」

「あ、やっと起きたの? もうすぐお昼だよ?」

 

 そういうシャーレイの顔には若干の呆れのような物と嫉妬のような物が映っていた。これは絶対に夜の運動会に誘われなかったことを恨んでいる。3Pした所でシャーレイに気絶させられるまでヤられるのは確実だから誘いたくはない。

 ありがと、と昼を用意してくれているシャーレイに礼を言ってから台所を出ようとしたところでふとミラがいつも座っているソファに座っていないのに気が付いた。一緒に寝てもいなかったし何処にいるのかがふと気になってシャーレイに聞くことにした。

 

「シャーレイ、ミラってどこ行った?」

 

 その言葉を聞くとシャーレイは少し面白くないと言いたいような表情をした。別に本命はシャーレイのまま変わらないのだからそんな顔しなくてもいいのに、とひなたは思ってしまうが、肌を重ねた相手が他人に抱かれ、自分よりもその相手を気に掛けるというのは面白くないのだろう。また抱かれるのはちょっと御免だが近いうちに彼女に対して何かしてあげないとヘソを曲げたままになってしまうだろう。

 適当な物をプレゼントでもするか? と思ってしまうがその程度でシャーレイの起源が直るとは限らない。どうした物かと考えてしまうが、そうして考えている間にシャーレイが口を開いた。

 

「駆除連合だって。お金稼いでくるって」

「え? ミラが?」

 

 最近は自宅警備員にでも転職したのかと言いたくなる程度には家にいたミラが自ら外へ。しかも、金稼ぎに行っている。ちょっと予想外だったが、彼女も駆除連合で金を稼いで生きてきた立派な人間だ。足が一本無くなったとしても魔獣程度が彼女を殺せるとは思えない。

 だから心配こそしないが何で魔獣の狩りへ今更出かける理由が分からない。まぁ、ただの小遣い稼ぎだろう。ひなたが稼いできた金の内生活費以外は小遣いとして分配もしているが、それでは足りない物を買おうと思ったのだろう。

 何かマズいことでもあった? と聞いてきた。勿論マズい事なんて何にもないため何でもないよ、とだけ返す。杖をついているから少し帰ってくるのに時間はかかるかと思うが、ミラ程の腕なら夕方までには無事に帰ってこれるだろう。ひなたですら今まで無傷で帰ってこれたのだから。

 だが、そうなると久しぶりにシャーレイと二人きりだ。付き合っている訳じゃないからイチャイチャ出来る、というわけではないが少しシャーレイに甘える程度なら許されるだろう。

 シャーレイが彼氏でひなたが彼女みたいになっている事には彼女達は気づいていない。

 

「お待たせ。お昼出来たよ」

「あ、運ぶの手伝うね」

「うん。じゃあ、フォークとかお願い」

 

 そう言われひなたは大人しくスプーンやフォークを入れた容器から二人分のそれを取り出しそれぞれの席に並べる。それと同じくらいにシャーレイが完成させた料理を並べる。今日はトマトソースのパスタとサラダだ。イタリアンチックな感じがするが結構食生活が洋風よりなこの世界ではこれ位は普通だった。

 箸もないためフォークを使う事になるがそれももう慣れた。それにしても、シャーレイの料理は日に日に上達していっている。今のシャーレイを指さして実はスラム出身だと言っても誰も信じる事はないくらいにはシャーレイはスラムで生活していたとは思えない位家事等が上手い。それもこれもひなたの家事をする効率が悪かったりしたせいなのだが、ひなたもシャーレイもそれを忘れている。もうこれが普通なのだ。

 

「ほら、食べようか」

「そうだね」

 

 並べられた料理をどちらからともなくフォークで食べ始める。日本式でも海外式でも無く。宗教に入信している人もいるが居ない人も半々いる程度のこの世界ではいただきます、という習慣も無ければ食事の前に神に祈る習慣もない。せいぜい笑顔で食事を始める程度だ。

 パスタを口に含むと丁度いいトマトソースの美味しさとパスタの食感が口の中を幸せにする。昨日の夜から水すら摂取していなかったためか余計にそれが美味しく感じる。

 

「……うん、美味しい。また腕上げた?」

「素材が良かっただけだよ」

 

 素直に思った感想を口にするがシャーレイはそれを謙遜する。だが、シャーレイの料理の腕が上がっているのはこうして食事を口に運べばすぐに分かる。

 もう店を出せばいいんじゃないかとすら思えてしまうがまだシャーレイは十四歳だ。少なくともあと四年くらいはそれは待たせておきたい。そもそもシャーレイにその気があるのかすら不明だが。

 

「そういえばさ、ミラってなんでいきなり狩りに行ったの?」

 

 一旦右手を止めてシャーレイに聞く。

 それに対してシャーレイも手をとめてひなたの問いに答える。

 

「分かんない。多分、体が鈍ったりしないためだと思うけど」

「あー……そっか。確かに最近、ミラって運動していなかったもんね」

 

 確かに最近のミラはあまり運動をしていなかった。精々腹筋をしていたり逆立ちした状態で腕立てをしたりしていた程度だろうか。本当の最低限の体力と筋力を保持したままここ数週間生きてきた程度。今まで戦いを性分に生きてきたミラとしては偶には外に出て狩りでもして体の調子を確かめたいのだろう。ひなたも最低限は体を鍛えているがたまには一暴れしたい気分になる。

 

「ボクもミラを追いかけようかな……って、どこにいるか分からないか」

「じゃあ、今日は家でゆっくりしてようよ。二人きりなんて久しぶりだしさ」

「……お、犯さない?」

「し、しないよぉ!! ……多分」

「こ、怖いなぁ……!」

 

 だが、元よりそのつもりだったため拒否する気はない。犯されるかもしれないとは思っているが、そこまでハードなプレイじゃなければ拒否する気はない。

 冗談だよ、とシャーレイに一言言ってからサラダを口にする。今まで口にした事がない、されど美味しいドレッシングが口の中に広がっていく。

 

「あ、ドレッシングってもしかして……」

「うん。今日新しく作ってみたの。どうかな?」

「凄く美味しいよ」

 

 本心からの言葉。決して取り繕っていない言葉。それを聞いてシャーレイは笑顔をこぼした。その笑顔に魅了されかけて思わず顔を逸らす。

 ちょっとそれがバレかけてフォークを少し齧ってしまうがすぐにそれが行儀悪いと気づいてやめ、パスタを代わりに口に含んだ。シャーレイはそれに気づいているのかそれとも気づいていないのか。それは分からないが笑いながら彼女もパスタを口に含んだ。

 そして数分経ってシャーレイの作ってくれた料理を食べ終わって。最後に水を飲んで乾いていた喉を潤した。

 

「美味しかったよ」

「ならよかった。じゃあ、持ってくから……」

「いいよ。ボクも持っていくから」

 

 と言って自分の使った皿を重ねて片手で持ちあげる。もう片手で積んだ物を持っていくのに慣れたひなたは何の危なげもなくそれを持っていく。シャーレイはそれを止めようとしたが、別にひなたが持って行ってはいけないという道理はなく、それはひなたへの侮辱にもなるかもしれないと気が付き、ありがとうと一言礼を言ってからそのあとをついて行って自分の分の皿を水に浸けておく。洗うのは夕食の前か後だ。

 そのまま二人で何も言わずにソファに座り、暇を持て余す。

 ひなたはこの際に、とでも思ったのか起爆銃を持ってくるとそれをソファの前のテーブルに置き、工具箱も一緒に持ってきてその中にあった専用の器具で解体し始めた。どうやら、簡単な整備をするらしい。

 

「手伝おうか?」

「あ、お願いしてもいいかな?」

「うん。暇だしね」

「それもそっか。じゃあ、ここを抑えてくれないかな」

「えっと……こう?」

「そうそう」

 

 片手ではやりにくい部分をシャーレイが手伝い、二人で起爆銃を分解していく。もちろん、弾は既に抜いてあるため暴発することはない。

 分解し終わり、小さなパーツ群になったそれをひなたは手でとって一つ一つ確認し、汚れがあったりするものはそれを綺麗な布で拭く。シャーレイもそれを手伝い、小さなパーツはシャーレイが拭いていく。

 

「……あ、このパーツ、ヒビが入ってる」

「え、マジ?」

「うん。ほら、ここ」

 

 そう言ってシャーレイが持っていたパーツをひなたに見せる。そこには確かにヒビがあった。それも、かなり大事なパーツに。

 

「あっちゃあ……最近無茶させてたからなぁ……」

 

 ジェノサイドブレイカーしかり、ジェノサイドブラスターしかり。体に負担をかけるのも勿論だが、銃本体にだって負担はかかる。ここ数か月で切り札を何度も切っているのだからパーツにも限界が来てしまったのだろう。

 

「予備パーツはあるはず……」

 

 一応、ひなたの工具箱には外装だけ用意したらもう一丁起爆銃を組めるくらいの予備パーツが揃っている。それくらいしないと魔弾使いはもしもの時に簡単に無力になってしまうから、という理由で予備パーツは揃えていたが、探してもヒビが入ったパーツの予備が見つからない。

 シリンダーやトリガー、ハンマーといった大きな部品を外に出して工具箱を探しているが、やはり見つからない。

 困った。旧式起爆銃のパーツなんて今は注文して取り寄せないと基本的に手に入れる事が出来ない。

 あと一回や二回の戦闘なら全然耐えられるレベルだが、もう一度ジェノサイドバスターを使ったら確実にこのパーツは壊れてひなたが一瞬で無力化されてしまうだろう。もしもの場合に備えて起爆銃は万全の状態にしておきたいのに予備パーツが無いのはとても困る。

 

「うっそでしょ……無くしちゃった……?」

 

 何度も工具箱を漁ってみるが出てくるのは関係ないパーツばかりで。他にもない予備パーツも発見した。

 見つからないパーツ達は確かにあまり壊れないから数を用意していないがまさかここまで無くなっているとは、と少し驚く。こうなると無い予備パーツも取り寄せた方がいいかもしれない。

 

「うぅ……仕方ない。このまま組み立てよう」

「え、いいの?」

「すぐに武具屋に取り寄せに行くからね。大きな戦闘が無ければいいけど……」

 

 テキパキと起爆銃を組み立て何度か空撃ちをしてからそれをホルスターに納めて足に巻き付ける。ゴロツキ程度なら普通の魔弾で何とかなるため一応は装備しておく。一応だ。

 

「すぐ行ってくるけど、どう? 一緒に行く?」

「あ、じゃあついていくね。ついでに銃とかも見てきたいし」

「あぁ……そういえばシャーレイの武器を買うって言ってたのに買ってなかったね。この際だしついでに見てこようか」

 

 確か、拳銃も武具屋に売っていた筈だ。こういう時に買わないと忘れてしまうそうだから早めに買ってしまおう。

 これくらいの値段だったはず、と頭の中で弾代と銃本体の値段、それからホルスター代にメンテ道具の代金を計算する。予想以上に高いため少し目まいがしたが、シャーレイの安全には変えられない。使ったのならまたすぐに稼いできたらいいと思考を切り替えて金がその場で足りなかった、という事がないように財布の中に生活費を全て突っ込んでスリに合わないようにポーチと財布を紐で繋いでおく。

 そしてシャーレイを呼び共に家を出てドアに鍵をかける。施錠もバッチリした所でようやく二人でお買い物タイムだ。

 

「今日は少し暑いね」

「もう暑くなる季節だからね……」

 

 だが、汗をかくほどでも無い。一応、家の中では扇風機がついていたため、家の中は快適だ。

 

「もしかしたら汗かくかもね……汗臭くならないか心配だなぁ……」

「もう既に色々とアレな臭いがするけどね」

「それ早く言ってくれないかなぁ!?」

 

 結局、ひなたが一回シャワーを浴びるまで買い物はお預けとなった。




~三途の川~
シャ「シャーレイ……何であんな性格に……」
ルナ「あはは……本当にね……」
シャ「……もしかして、私って下手するとひなたみたいに犯されてた?」
ル「そうじゃないかなぁ……」
シャ「こわっ……そういえばルナ、お前こんな所にいていいのか? 親の所に行かずにこんな所で油売って……」
ル「ひなたお姉ちゃんとシャーレイお姉ちゃんとミラお姉ちゃんが気になるから……お母さんにはここに来てすぐにそう言ったし、大丈夫だよ、シャロンお姉ちゃん」
シャ「そうか……こうして覗いている中で知り合った仲だけど……数十年の付き合いになりそうだ」
ル「同感」

あの世でシャロンとルナは結構仲良くやっているようです
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