本編どうぞ。
轟竜 ティガレックス
原始的な風貌を残す飛竜。貪欲なまでの食欲を持ち、一度狙った獲物は決して逃がさないと言われる凶暴なモンスター。
轟竜の名の通り、その咆哮は音の領域を超え岩をも砕くという。
が、目の前にいるティガレックスは明らかに通常個体とは違った。
全体的な体色はディア・マガラと同じ赤色だが、こちらは炎のような色合いだ。
そして、その体色と反対するかのような蒼い強靭な前脚。
原始的な風貌を残す頭部は、赤と蒼が混ざっている。
直接見たことはないが、大轟竜と呼ばれるティガレックス希少種とティガレックスの二つ名持ち荒鉤爪の合いの子のようなティガレックスだ。
でも私にとってはただの邪魔者だ。ディア・マガラを殺そうとしていたのに乱入してきた。即刻排除したいところだ。
だが、ティガレックスとなれば話は別だ。絶対強者の異名を持つこの竜は私の技量では苦戦するだろう。
おまけに私が戦ったことがあるのは原種だけで、亜種も戦ったことはない。
相手も亜種とは全く違う個体で不利なのはこちらの方だ。
ここは相手の隙を突き離脱するか、そう考えていたその時
ティガレックスがこちらに振り向き、突進してきた。
私は突進してくるティガレックスに向かって走り頭を踏み台にして飛び、ティガレックスを飛び越える。
エリアルスタイルによるエア回避というやつだ。そのままティガレックスは突進し続け、壁に激突してしまう。
牙が壁に食い込み抜こうとするティガレックス。
この隙に逃げよう、そう考えモドリ玉を取り出そうとする。
ここでディア・マガラの存在を思い出し、ディア・マガラの方向へ振り返る。
そこには何もいなかった。
「……え」
口から拍子抜けた声が出る。空を見てみると赤い飛竜の影が見えた。
ティガレックスに集中している隙に逃げられたんだ。そう思っていると
ミシミシ バキッ
背後で岩が砕ける音がした。
ティガレックスが牙を強引に抜こうとしている。数秒と経たずにまた襲い掛かって来るだろう。
一秒にも満たない葛藤を終え、モドリ玉を使った。
緑色の煙に包まれながら私は空に向かって
ーー覚えてなさいーー
そう恨み節を心の中でつぶやいた。
この後自由になったティガレックスが両方とも逃げてることに気づき、遺跡平原で暴れ回った事は偶然居合わせた王国の地質調査員によって記録されたという。
逃げたディア・マガラは遺跡平原を離れ、大砂漠の方角へと飛んで行ったらしい。
一方バルバレでは、大勢の下位ハンターが集会所にひしめき合っていた。ほとんどのハンターが、あるクエストの為に来ているのだろう。
そのクエストとは
大砂漠に出現した豪山龍ダレンモーランの討伐であった。
ぎちぎちの集会所の隅で、一人の気の弱そうな少女がどことなくつぶやいた。
「うう、どうしよう…ほんとにできるのかな?」
自分ダレンモーランとか作業系のモンスター嫌いなんですよね。兵器の扱い方が(ry
ではまたいつか