本編どうぞ。
何故ディア・マガラが自分よりもあらゆる面で格上の豪山龍に向かっていったのか。
もし彼が人間と同じ心を持っているのなら、こう答えるだろう。
ーー呼ばれたからーー
「お、おい!何か飛んでるぞ!」
撃竜船に乗ったハンターの一人が叫ぶ。それにつられて他のハンター達も上を見る。
「何だあのモンスター…!?」「ゴア・マガラか?」「あんなの出て来るなんて聞いてないぞ!」
様々な驚きの声が聞こえるが、当然ディア・マガラには分からない。というか分かる方がおかしい。
そこにはやさしい人間と怖い人間もいた。
「何でここにいるの!?」
「あいつ……!」
反応はそれぞれ違うが気づいてはいるようだ。取りあえず自分を呼んだ人間をおろそうと決め、近くの人間がいる場所に近づく。
「こっちに来たぞ!」
人間の一人が声をあげたが、そのまま人間のいるところに降りる。
人間達が警戒して距離をとる。自分は翼腕を使い慎重に呼んだ人間をおろす。
「あ……。」
呼んだ人間が声をあげたのでそちらに振り向く。振り向くと呼んだ人間が少し後退りするが、
「ありがとう。」
言葉の意味は分からなかったが何故かいい気分になった。
直後、赤い錆びた岩船を思わせるダレンモーランが地上に飛び出してきた。
人間たちが一斉にダレンモーランを見る。
「とにかくダレンモーランを討伐するぞ!」
人間の一人が叫び、それにつられて他の人間たちもダレンモーランを攻撃し始める。
自分は戦うことにした。おそらく人間たちはダレンモーランを狙っているのだろう。人間たちを攻撃しなければあちらからは攻撃してこないだろう。勝機は十分ある。
それに自分は強くなるために生まれ故郷を出たのだ。いつまでも逃げてばかりでは強くなれない。
その考えに従い自分は翼を広げ飛び立ち、ダレンモーランに向かっていった。
近づいてくる自分に気づいたのか、ダレンモーランが岩を飛ばしてくる。後ろにいるというのに的確にこちらを狙ってくる。
飛んでくる岩をよけ、ダレンモーランの正面に滞空する。
口に力をため、それをダレンモーランに撃つ。赤黒い色をしたそれは、ダレンモーランの目に着弾した。するとダレンモーランが苦しみ始めた。
この赤黒いものは毒だ。しかしただの毒ではない。猛毒の濃度の比ではない。ガブラスから吸収した毒に、自身が持っていたある力を毒に練りこんだものだ。自分の力が何なのかは分からないが、
これを使うことで劇毒すらも超える致死の毒を作り出したのだ。
効果は抜群のようでかなり苦しんでいるようだ。そこに人間たちの攻撃が襲いかかっているのでさらにダメージを受けている。
この調子でさらに攻撃を続けよう、そう考えもう一度口に力をためる。
と、遠くから砂塵が近づいて来るのが見えた。力をためるのをやめ、砂塵に目を凝らす。
砂塵の正体は前に自分が逃げた赤と青のティガレックスだった。
今の自分の技量ではあの赤と青のティガレックスには敵わない。
そう考え、自分はその場から飛び去った。
後日、ダレンモーランはティガレックスの変異個体と思われる種に討伐された。
討伐作戦に赴いた大多数のハンターが赤いゴア・マガラを見たという情報が入り、ギルドは紅蝕竜 ディア・マガラと荒鉤爪ティガレックス希少種の情報を公開した。
紅蝕竜と荒鉤爪希少種の行方については調査中である。
まだまだ発展途上のディア・マガラ。この先どうなっていくんでしょうねえ
ではまたいつか