命蝕龍伝記   作:柴猫

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天を穿つ閃角

熱砂の砂漠地帯

 

 

灼熱地獄と表現するに相応しいここには過酷な環境でも活動できる強者たちがひしめいていた。

 

 

この時期の砂漠地帯は草食モンスターの繫殖期で、それを狙って肉食モンスターがここにやってくるのだ。

 

そしてもともとここを縄張りにしていたモンスターがやって来たモンスターと戦いを繰り広げ、周囲に被害を出す。

 

被害を食い止めようとハンターたちが派遣されてくるが、死亡してしまうハンターも多い。

 

クエスト失敗の知らせを聞いた依頼主がうなだれ、被害に遭う人々は絶望の淵に立たされる。

 

 

 

 

この混乱状態の砂漠に終止符を打ったのはハンターではなく、ある≪一角竜≫だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂漠の一角にて土砂竜と潜口竜が激突する。

 

どちらも獰猛化しておりその戦闘ぶりたるや古参ハンターでも戦いたくないと思うほどだ。

潜口竜が土砂竜の頭に嚙みつき、土砂竜が突進で振りほどく。土砂竜が潜口竜に突進しようとすると潜口竜は潜り逃げる。

 

 

地中からの攻撃に警戒する土砂竜、辺りを見回し攻撃に備える。獰猛化していても戦闘本能は薄れていないようだ。

 

 

突然、地面が大きく揺れた。潜口竜が起こしたものではない。潜口竜が起こせる規模ではない。より一層警戒を強める。

 

 

 

 

 

 

すると、土砂竜の目の前で何かが飛び出してきた。飛び出してきたのは潜口竜、の死体だった。獰猛化のオーラが消えていることからひと目でわかる。

 

 

 

 

そして潜口竜を倒したと思われるモンスターも同時に出てきた。

砂塵がおさまっていくにつれその姿が出てくる。

 

姿形はモノブロスだ。亜種の甲殻の色でもない。頭部に生える真紅の角から間違いなく一角竜といえる。

 

 

だが、少し違うところがあった。それは、退化しかけた両翼に生える角だ。熟練のハンターが見ても頭部に生える真紅の角と見間違えるほどに立派だ。

 

尻尾の形状も通常と少し違った。三又槍のような形状で、先端に鋭い棘が三つ並んだように生えている。

 

 

 

土砂竜が三又槍のモノブロスに突進する。ブロス科の突進を凌駕するほどの勢いで外敵を排除せんと突っ込む。

 

しかし三又槍のモノブロスは翼に生える角、翼角と言った方がいいだろうか。それで土砂竜の突進を受け流す。

勢い余って壁に突進し目を回す土砂竜、そこに三又槍のモノブロスが突進する。

 

甲殻に覆われていない背部に角が突き刺さる。急所を貫通したのだろうか倒れ伏す土砂竜。その土砂竜を踏みつけ勝利の咆哮を上げるモノブロス。

 

 

 

 

 

 

その後、砂漠にやって来ていたモンスターが何かに貫かれたように死んでいたという。

 

 

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