命蝕龍伝記   作:柴猫

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ガノトトスの刺身を食べてみたい…。

本編どうぞ。


蒼焔を纏う海凶

広大な大海原が見渡す限り一面に広がる地、孤島

 

 

隣接する村の人々からはモガの森と呼ばれているここは他の地域から隔絶されたこの島には独自の生態系が作られている。

 

海を渡る海竜種の休憩場所や縄張りになっている。

 

 

そして、いまの孤島の支配者は空の王者ではない。ましてや放浪してきた剛き紺藍でもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

大海を統べるあの竜…いや、蒼焔を統べる竜といった方がいいだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海中を泳ぐ黄色いドーn………何か。

 

水獣 ロアルドロスだ。

 

ロアルドロスは雌のルドロスと群れをつくる。雄はリーダーのロアルドロスのみ。言わばハーレムである。

世の男性であれば一度は夢見たことがあるだろう。しかしそんなに甘くはない。

ハーレムを作る代わりにリーダーのロアルドロスは群れを守る使命がある。命をかけてルドロス達を守るのである。

 

縄張りの巡回中なのだろう。周囲に外敵がいないか、警戒しているのが一目見てもわかる。

 

何かの気配を感じたのか急に辺りを見回すロアルドロス。

 

気配の主はすぐに見つかった。

 

 

 

海竜 ラギアクルス

一見そう見えるが、通常とは違う特徴がいくつかある。

 

まず全体的に色が濃い。蒼色の鱗、皮も鱗よりは薄いが濃い蒼。しかしそれよりも目を引く部位があった。

 

背中の背電殻、棘が生えたような形状ではなく燃え盛る火のような形になっている。色も通常より濃い色合いをしている。

 

角もまた燃える火のような形状になっており薄い青色の光を放っている。尻尾の形状も角や背電殻のような火のような形をしている。

 

 

ロアルドロスは一目見ただけで勝てないと悟った。逃げても無駄だともということも。

ならば、突然やってきた死を受け入れたうえで戦って死のう。ロアルドロスはそう考え、勢いよく突進を繰り出した。

 

そんなロアルドロスの意気を感じて煩わしく思ったのか、見事だと感じたのかラギアクルスは咆哮を轟かせた。

 

ロアルドロスの突進を躱したラギアクルス。だがロアルドロスはすぐさま反転しもう一度突進する。

 

これは読めなかったのかラギアクルスはもろに突進を食らってしまう。

が、ロアルドロスの鬣に嚙みつき長い体を捩じらせ蛇のようにロアルドロスに巻き付く。

 

振りほどこうと暴れるロアルドロスだが、ラギアクルスは全く離そうとしない。

 

そのラギアクルスの背電殻が蒼く輝いた。そしてラギアクルスから蒼い光が放たれた。

 

 

放たれたのは雷ではなく蒼い焔だった。

 

 

蒼い焔はロアルドロスの体に燃え移った。うめき声を上げながら暴れるロアルドロス。海中だというのに蒼い焔は消えるどころか勢いを増しながらロアルドロスの体を焼き尽くそうとする。

 

 

やがてロアルドロスが力なく倒れた。蒼い焔に焼き尽くされたのだ。

 

ラギアクルスはロアルドロスの死体を見ると静かにその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後には、海の中で燃える蒼い焔が静かに燃えていた。

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