命蝕龍伝記   作:柴猫

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予感

数え切れないほどの本で埋め尽くされたバルバレの図書館

 

ここは各地のモンスターの情報が全て記録されている。移動式集会所であるバルバレだからこそここまで大量の情報を入手出来るのだ。

 

 

 

 

その図書館に二人の女性ハンターとバルバレの調査員が会話していた。

 

ハンターの一人はアルア・カグレバナ、ギルドの幹部になったばかりで【黒滅姫】の異名を持つ少し怖い少女だ。

 

もう一人はギルドナイトのラミス・フェルネイティア、G級ハンターとしても活躍している期待の新人だ。

 

そして、バルバレの調査員のリストル・エイジア、珍しい竜人族の職員で、少し変わった癖を持っている。

 

 

そんな三人が話しているのはあるモンスターたちについてだ。

 

 

 

 

 

 

 

「というのが、僕が聞いた三又槍のモノブロスと蒼い焔を纏うラギアクルスの話かな」

 

リストルが話を終えた。最初に口を開いたのはアルアだった。

 

「モノブロスは分かるんだけど、そのラギアクルスっていうのは強いの?」

 

アルアがリストルに質問する。バルバレギルドでは海竜種は管轄外だからアルアは見たこともない。かくいう私も会った事はないんだけど。

 

「強いに決まっているよ。あのリオレウスとライバルみたいなものだし、古龍種を除けば海中では最強といわれているからね。」

 

「へえ、そうなの。」

 

自分で質問したのに随分素っ気ない返事で返すアルア。リストルは気にしていないらしいけど。

今度は私が質問する。

 

「そのラギアクルスって何で海でも燃える炎を使えるの?」

 

「流石にそれは分からないよ。そもそも管轄が違うからね。」

 

蒼い焔のラギアクルスはタンジアギルドが現在調査を行っている。三又槍のモノブロスと白いジンオウガも管轄外なのでこちらに情報が入るのは先になるだろう。

と、ここで疑問が浮かんだのでリストルに問いかける。

 

「そういえば何でそのモンスターたちの話をしたの?」

 

「あ、そういえばそうね。他のギルドが管轄しているんだから私たちにはあんまり関係ないんじゃないの?」

 

アルアがそう付け加えると、リストルがお茶を一口飲み口を開いた。

 

「単に僕が話したかったっていうのもあるんだけど、本当はあのモンスターと関係してるんじゃないかって思ったんだ。」

 

「何と?」

 

「ディア・マガラとだよ。」

 

リストルがそう言うとアルアが身を乗り出し、リストルに言う。

 

「どういう事よ?」

 

「ディア・マガラが行方不明になったのが一週間前、その三頭が発見されたのが一日後なんだ。おかしいと思わないかい?特殊な個体が同時に、ディア・マガラの失踪を感知したように出てきたことが。」

 

確かにそうだ。アルアが遭遇した白いジンオウガはアルアが遭遇する前にユクモ村の専属ハンターが見つけている。荒鉤爪と大轟竜の合いの子のティガレックス、爆轟爪はディア・マガラと一緒に出てきた特殊な個体だ。だとすると…

 

「何かが始まっているのかもしれないな。」

 

リストルがそう言い、図書館の窓を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窓には雲が太陽を恐れるようにかかっていた。




2G楽しい。


ではまたいつか
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