命蝕龍伝記   作:柴猫

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おひさしぶりのあの子が登場(と一匹)。


本編どうぞ。


銀の道標

超巨大な竜の化石が目を引く狩猟地、原生林

 

そんな原生林を歩いているハンターとアイルーがいた。

 

 

 

「綺麗な場所だねぇ。」

 

「ほんとニャ。でも、ジメジメしててあんまり長く居たくないニャ。早く済ませて帰ろうニャ、リルル。」

 

「えー、もっと色々見たいよ。ついでにマタタビ取ってあげるからもうちょっと居よ、マニー。」

 

ハンターである少女リルルとオトモアイルーのマニーがそんな事を言いながら歩いていた。

 

彼女たちは原生林の竜骨結晶を規定数納品するクエストに出ていた。モンスターを狩るのに抵抗感を示すリルルはこういう採取クエストのみ出歩いている。

マニーとは命蝕龍に乗ったつながりで仲良くなり、オトモとしてリルルについてきている。

 

「なら、もう少しいるニャ」

 

「ありがとうマニー!」

 

そう言いながらマニーに抱き着くリルル。

 

「嬉しいのは分かるけど抱きつく力が強いニャ。」

 

本来ハンターならば狩猟地でこんなことはしないのだが、彼女達は新米だ。狩猟地のマナーを完全には分かっていない。

 

 

 

 

 

 

しかし、この行動が彼女の後の運命に深くかかわる事になることはまだ、誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩いていくと、前方に何かが光った。レアな鉱石かと思ったが小刻みに動いているように見える。

 

「何あれ?」

 

「行ってみれば分かるニャ。」

 

マニーがそう言い、リルルが近づく。

 

「これって…」

 

大きさはマニー位あるが、それの半分以上を占める銀色の翼。全身も銀色で尻尾には鋭い棘が生えている。

フォルムは先輩ハンターから聞いた話にそっくりだが、色が全く違う。

 

「リオレウス…?」

 

姿形はそうだ。しかし、聞いた話ではリオレウスは赤色、倒れている小さいリオレウスらしきモンスターは白銀の体色をしている。

 

「こいつ何で倒れてるのニャ?」

 

「お腹が空いているのかな?」

 

そう思い、ポーチからモスジャーキーを取り出し銀のリオレウスの口元に差し出してみる。

匂いを感じたのか目を開き、モスジャーキーを見ている。口を開いて食べようとするが少し遠い。

手を口に近づけると、食べて弱々しい咀嚼を繰り返した。完全に食べ終えると目を閉じて動かなくなってしまった。

 

「死んじゃった…」

 

「いや、寝ただけニャ。」

 

ほっと息をつき胸をなでおろす。

 

「どうするニャ?」

 

「う~ん……他のモンスターに襲われちゃうかもしれないし、連れて帰ろう。」

 

「それからどうするニャ?」

 

モンスターを連れて行けばギルドから処罰を受けるかもしれない。しかしこんなに小さいと放してもすぐに殺されてしまうだろう。それは嫌だ。

 

「他の人にばれないように育てて、大きくなったら放せばいいんじゃない?」

 

「それでいいんじゃないかニャ。」

 

「じゃあ、連れて行こう!」

 

そう言い、手に抱きかかえベースキャンプへ直行していった。

 

 

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